違法

比国大統領、あれが素なのか高等戦略なのか。前者だろうとは思いますが（あの風貌や言葉遣いが支持します）、オバマに噛みついて罵詈雑言投げつけておいて、すぐに謝って、またやる。中国はそれなりに喜んで見せます。雲が消えて晴れ間が見えてきたなんて高官が言います。南シナ海の国際法廷の裁定、中国が一方的に悪いと出たハーグのあれです、あれは前の比大統領が提訴したことなのに。オバマもさすがに怒って見せてましたが、比国が中国に寄ると西太平洋への出口が確保されるんでしょう、尖閣や沖縄を獲りに行かずともよくなるか。だから懐柔も必要なんですね、脅すばかりじゃ効かないというか。と言うか脅しなんか効かないんでしょうね、あれだけ麻薬関係者を殺してきた人です、やるならやってみろ、俺も仕返すだけだ。自分をヒトラーに擬えるなんて現代を生きる政治家の常識をとうに逸脱している人でから、直接殴りに行くとか暗殺するとかしかないでしょうか。でも麻薬関係者の一掃は歴然たる効果です、警察や司法も麻薬マフィアに侵されてるそうで、そこに大ナタふるってるという事実は拍手モノの筈ですが、日本の能天気学者が新聞にコメント寄せてます、彼をそのままにしておくと「民主制度や人権を軽視する政治がはびこる社会になっていることもありうる」なんてチョーチンいってます。悪い奴らを消す大ナタってのは人権擁護の対極にある、且つ成功すればこそ正当化される正義です。違法性の阻却ってやつですか。このオヤジ、そんな正義の味方のイメージじゃないのがちと引っ掛かるところではありますが。