柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

他人

2016-10-23 09:52:12 | Weblog
ラグビーの大立て者平尾さんの早い死を悼む報道が続きますが、そうは言ってもやはりラグビーはマイナーなんでしょうかね。その中で松尾さんと並んで奮闘牽引した人でしたが、死因を公表しないんだそうです遺族が。いえ、それを聞いたところでこちらがどうこうなるわけではないですが、これも珍しいですね。53歳という若さですから癌でしょうが、どうして秘する?他に死因が?要らぬ穿鑿を呼ぶとも思いますが、答えは来週の週刊誌で。
 ボブディランに連絡がつかぬとノーベル賞授賞側が困ってる風の報道です。選定委員の一人が無礼で傲慢だと怒っているそうです。いやいや、そんな人に授賞すると決めたのはあなた方ですから。それこそ上から目線です。有難く拝領せよですから。価値観の違う人がそこにいるだけです、あなた方が大好きな多様性の尊重ってのはどこへ行ったのですか?返しの矢はいくらでも飛んできますよ。
 今朝もTBSのサンデーモーニング見ました。見ては文句言うのですから見なければいいのにという御批判は十々に承知したうえでまた噛みつきます。三つ(三つもかい?)。まずはこの場に集いし左翼連中が放ってはおかない土人発言への非難。しつこいくらい言ってますよ。この問題は大阪府知事松井さんのコメント捉え方が正しいと思うのですが、こういう差別意識自体がいけないと金切り声です。どうせフェンスのこっちでは機動隊員に向かって権力の犬の鬼のと罵っていたに違いないのです。売り言葉に買い言葉だったんです。そのレベルでどうして納めませんかね。言葉狩りこそが目的なのですね、連中の常套です。二言目には差別の人権のと話を大きくして弱者を騙る。これも常套ですが。「フェンスの向こうのアメリカ」といういい唄がありましたよ、柳ジョージの。あのせつなさの微塵もないですが、沖縄だけでなくフェンスの向こうがアメリカの地域がまだまだ多いのも現実です。そこを思うとこの不自然さこそが元凶であるという「共通理解」に辿りつくのではありますが。二つ目はTPP問題を解説する際に寺島某が日本の食料自給率の低さを嘆くというか非難していたこと。そこから日本の農業をどう守るかという話に繋いでましたが、日本の食料自給率が低くなったのはそれこそちゃんとした理由がありますね。そもそもこの率の算出方法に問題があって実効的にはそんなに低くはないという意見をよく聞きますが、それではなくて、日本が現在に至った経過、日本が高度経済成長する為のバーターだったという側面です。日本のあの高度成長は何に支えられていたのか。まず日本全体が貧しかったこと。アメリカという先進国との間の生活様式の差があまりに大きかったこと。皆が憧れて追いつき追い越せの気が充ちたこと。そして現実にインフラの整備と同時にTVや他の白物電化製品の大量生産大量消費時代が実現できたこと。作れば売れる時代が招来されたこと。軍事よりも経済、憲法改正よりも経済という選択をした政府(政治家)の方針ももちろん要因の一つです。日本で売れるものを外国に売れ、貿易益が国内需要を大きく上回るは当然です、だからあれだけアメリカに売った、車、繊維、技術の数々。相手はアメリカだけではありません、世界中に販路は拡がります、欧州、アジア諸国。では品物を売る代わりに何を買うか?貿易ってのはそういうことです、売る以上は買わねばなりません。アメリカは大農業国です。東南アジアの諸国は食料しか売る物がない。車や繊維を売って農産物畜産物を買い込む。当然に品が余る、値が崩れる、日本の同業者を圧迫する。米が一番の標的になって、輸入せねばならぬ分を減産しようということになる。減反政策ですね。その分補償する。農家は働かなくても金が入るようになる。大利権ですわね、そこに族議員が発生する、農協が力を持つ、金よこせの圧力団体化する。果実も野菜も食肉も乳製品も、みなその流れです。一次産業が廃れる筈です、全くの必然ですから。そうなるように国が持ってきたんです。今更他人事のように食料自給率の低さを非難しても始まりません。こういうバーターの元で日本はあれだけ豊かになったんですから。評論家の勝手さです、気楽さです。三つ目は今次の鳥取地震を受けての毎日新聞岸井さんのコメントです。これまで知られていなかった活断層が原因の直下型地震だった、こういうケースが今後も日本中で起こる虞がある、政府は早く日本中の精査を進めるべきだ。3.11から5年、以来あちこちで地震被害が続いている、火山も噴火している。地震の周期や自然災害の周期考えると今は災害の集中する期なのであろうから、十分の注意がいると。その通りですね。あなたの仰言る通り。で、日本中の精査、ですか?自分でやることじゃないから気軽に言い放ちますが、やがて学者達がその気になってあれこれ探し始めましょう、こんな時は特に原発が建ってる辺りばかりでしょうが、仮にあれこれ余計に見つかったとして(見つかりましょうよきっと)どうやって対策するんです?逃げろと勧告する、防災マップを作る、防災訓練する。結局潰れるに任せるだけです。押し潰されるか否かの運だめしです。何秒か前の地震警報とやらがないよりはまし程度の役立たず、予知がまったくできぬことにどうやって予防する?危ない地域の住民を強制疎開させるなんてことやるなら話は別(具体策ですからね)ですが、そんなことあれやこれやの難癖がついてチョンです。第一にあなた方の大好きなそこに住む権利とやらを引っ張り出すんでしょう?何か事件が起きる、個人の所為にせずに社会の所為、行政の所為、国の所為にする。特にこの手の自然災害ではドヤ顔で責め立てる、眉を顰めて全てを国に(他人に)押し付けて我がもの顔です。楽でいいねぇ論説委員とやらは。
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