柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

行脚

2014-05-07 08:18:25 | Weblog
安倍さん、ぐるりと欧州行脚して帰国だそうです。外遊への積極さは(首相だけではないのも特筆すべきで、高村さんは中国でNo.3に会ってますし、石破さんはアメリカ行くし。もちろん相手が相当に反応してくれないと意味ありません、下っ端が出てくるだけじゃぁ「行きましたけど」です、例えば野党の党首らがあちこち行く時のような。つまりこっちもエライさんが行かねばならぬというわけですが、それにしても安倍さんよく出てますねぇ。東南アジアから中東、そして欧州。でも習近平さんもあちこち行ってまた言いたいこと言ってるそうではあります。言いたいこととは日本の悪口です。ナチスに譬えたり、南京を蒸し返して、慰安婦の像や安重根の像を韓国大統領と組んで立てたり、尖閣では一歩も引かぬと脅したり。大国意識ってのはすごいもんで、それはつまり彼が言うようにアヘン戦争からついこの前までの抑圧に対する仕返し、反転攻勢なのです、ルサンチマン。遅ればせながら、の意識。先進国(と自らを呼び、そうでない地域から搾取を繰りかえし、自国の利益の為にやりたい放題やってきた国々)のやってきた通りを、巨大な人口に任せてやり直す。既成秩序?各地域のそんなこと事をぶっ潰してきたのはお前たちだろう、今更何を言うてる?プーチンがウクライナ介入で理由にしていること、西側諸国が(つまりアメリカが)ソ連崩壊後にやってきたことと同じことをやろうとしているだけだ、と通底します。二酸化炭素だ?排気ガスだ?お前達(先進国、日本も含めてです)がさんざやってきたことじゃないか。汚すだけ汚しといて、今後はダメだってそんな理屈が通るかい?!もっとも理屈の話をし始めると、文化文明の違いは大きいのです、安倍さんのよく言う共通の価値観というのはこれ深いことなんですよ、例えばよく言われますよね日本を含めて普通は法治国家だが中国は人治国家だと。契約ごととかのルールが通用しない。曽野綾子もよく教えてくれますが、中東諸国の族長社会が民主主義なんかと相容れぬはまさに自明です。そして徒に(こっちから見てると)武力を増強する、今までパワーに懲りてのことなのでしょうが。こっちの競争に与するか否かが論点になるほど、やはり日本は呑気な平和ボケのままで措かれたわけです。誰に?アメリカに!
コメント
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