柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

度胸

2011-02-12 08:03:08 | Weblog
暴挙発言が尾を引いてます。ロシアは揚げ足取りです、格好の餌食でした。新聞によれば、あの発言、菅さんのアドリブだったそうです。内閣府の原稿にはその言葉はなかったんだそうです。呆れます、二つのことで。一つ目、あんな時にまで官僚に原稿書かせるんですね、という呆れ。もっとも、あんな時だから、あれは北方領土を返せ!の会でしたから、誰かに書かせたらいい場面だったのでしょうが、それにしても、です。じゃぁそのまま読めよ、でもあります。カメラが写しているのは知っていたでしょうに、原稿棒読みです。全然反省のない人です。二つ目。アドリブとやらであんなことを言うセンスのなさ。彼の前にその会の人のアジがあって、盛んに暴挙だと叫んでいたんだそうです。それを受けてのリップサービスだったとうわけですが、さてねぇ。立場を弁えぬという誹りですが、もう聞き飽きましたか、指摘する方も言い飽きたというべきか。そしてあの映像、何度も繰り返される映像、暴挙発言の時の菅さんの態度と表情、なんとオドオドとして、辺りを窺うような仕草。こんなこと言っていいかなと恐る恐るだったんでしょうきっと。が、綸言汗の如し(彼の言葉は綸言なんかじゃありませんが)。これも聞き飽きた評価ですが、本当にこの男はトップの器じゃありません。浅い。いかにも浅薄。敵に噛みつくだけが能の小モノです。とほほです。誰がこんなのを置いたんだ?
 昨日の私の大マスコミ批判に応えるように(もちろん偶々ですが)、今朝の産経抄が大マスコミ側の論理を言います。小沢問題や八百長を無視し続けたことなどで、記者クラブ批判が週刊誌や月刊誌にワッと湧き上がったことを苦々しく思ってのことでしょう。産経新聞は北朝鮮の拉致事件のキャンペーンを長く張ったり、中国批判して中国から特派員を閉め出されたりという、他の大新聞、朝日や毎日のやらないことをやってきた武勇伝をいくつか持っています。拉致事件は衆知の如く当時の国会議員、特に社会党や共産党、自民党の親北派達、そして朝日はじめとする大マスコミの恣意の無視によって野晒しにされてきました。また自民党の親中派(小沢さんやら加藤紘一やら野中広務やら)による謝罪外交に対して批判してきたのでした。そういう自負があり、朝日・毎日対産経の図式で、保守系新聞としての立場を通してきてます。記者クラブ批判に片腹痛い思いをしているのでしょう。俺たちは違うぞと言いたいのでしょう。文面で、佐藤首相の退陣会見を引き、また小沢さんの今やっている記者クラブ排除の行動を非難して、こう〆ます「マスコミの批判から逃れたいというのなら、佐藤氏らと同様、もはや政治家として危険水域に入っている」佐藤さんも小沢さんも、マスコミの批判を嫌ったのではなく、記者クラブを、そこで行われている情報の独占を嫌ったのでしょう。彼らに言わせると明らかにバイアスのかかった、恣意の情報操作が行われているということなんでしょう。そこに対して大マスコミは、週刊誌の表現を借りると、情報独占する既得権益組織はどう答えるのか。発言そのままに伝わるメディアを選ぶはわかる心情です。嘘や虚構を暴くもマスコミの仕事でしょうし、その辺りのバランスではあるのでしょうが、さてさて、大マスコミ、ちと分が悪いですか。
コメント
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