まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

ちびる!おっさんずスピード

2020-01-28 | 北米映画 15~21
 「フォードVSフェラーリ」
 元レーサーであるカーデザイナーのキャロル・シェルビーは、アメリカ最大の自動車会社フォード・モーターズから、24時間耐久レースのル・マンでフェラーリに勝つ車を作りだすようオファーをされる。天才的なドライバーだが今は小さな自動車工場を営むケン・マイルズをスカウトし、彼とル・マン出場を目指すキャロルだったが…
 車にもモータースポーツにもあまり興味がない私ですが、すごく楽しめました!仕事帰りのクタクタ状態でのレイトショーだったので、ヘタすりゃ爆睡かなと危惧してたのですが、驚異的な映像と音響のおかげで長い上映時間ながら一睡もできませんでした!まるでドライバーと同乗しているかのような高速体感。なかなかのスリルと快感でしたが、車に酔う人やジェットコースターとかが苦手な人には、ちょっとキツイかも。ワイルド・スピードもそうですが、カッコいい車がデンジャラスに爆走するのを見るのは楽しいけど、憧れはしないですね~。マネしたいとも思わない。私って骨の髄まで保守的で小心者なんです。安全運転がモットーです。スピード違反はダメ!絶対!

 それにしても。スピードレースって、ほんとんど自殺行為だよな~。劇中、炎上したりクラッシュしまくるレースカー。生きてるのが奇跡な死と隣り合わせの高揚感なしでは生きられない男たち、私なんかからするとほとんど病気。レースに身を捧げるキャロルとケンを衝き動かしてたのは、夢とか挑戦ではなくスピードというカルマのように感じました。あと気になったのは、大破したり炎上したりする車の処分方法とか、ものすごい量の排ガスとかガソリン。この映画、環境問題少女のグレタさんが観たら、How dare you!と激怒するに違いありません

 中盤から後半は、ほぼ大迫力のレースシーンだけで、人間ドラマとかはほとんどありません。それが返って贅肉を削いだようなスッキリした映画にしていました。恋愛とか家族愛とか、余計なベタベタしいエピソードは除かれていて、ひたすらスピードと勝利のために奮闘する男たちのロマンがメインになっていました。キャロルとケンの友情も、厚いけど互いの私生活や心に踏み込むことはせず、あくまで車で繋がったクールな関係だったのも好感。一度だけ中学生みたいな取っ組み合いしたのが微笑ましかったです。ケンの奥さんが、ちょっと言動がいい女気取りすぎで鼻についたわ。

 キャロルとケンを翻弄するフォードとフェラーリの内幕、大人の事情が興味深かったです。キャロルとケンに感銘を受け支援するフォード社長ですが、盲信はせずあくまでビジネス重視な狸爺なキャラ。頂点に立つ者は純真で善良なだけじゃダメ、ズルさも汚さも大事なんですよね。キャロルとケンの邪魔をする重役の、いかにも小物なセコい妨害や干渉にはイラっとしましたが。金にものをいわせて何でも思うようにしようとするフォード社長を見下し突っぱねるフェラーリ社長は、まさにアメリカを蔑むヨーロッパのプライドの高さ所以。二人ともまるでマフィアのボスみたいな風貌と手下への態度で笑えた。

 決戦のル・マンに挑むフォードのGT40、赤いフェラーリがカッコいい!マスタングやポルシェなど、車好きにはたまらんであろう名車が妍を競っています。私が特にいいな~乗ってみたいな~と感嘆したのは、キャロルが普段乗ってたオープンカーです。
 私がこの映画を観たのは、もちろん車やレースが目的ではなく、W主演のマット・デーモンとクリスチャン・ベールの競演、ということは言うまでもありません(^^♪
 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のレオナルド・ディカプリオ&ブラッド・ピットほど派手ではりませんが、こっちも十分に超大物の事件な競演。クリベーは子役、マットもまだ20代前半の頃から。ずっと二人を応援してきた私からすると、ほんと感無量な二人の成熟ぶりです。二人ともおっさんになった。でも、すごくいい感じのおっさんに。

 まず、マット。おっさんになったけど、脂ぎった中年ではなく爽やかで若々しい。ゴリゴリしい体つきが好き。その貫禄といい恰幅といい、年齢とともに増す篤実さ頼もしさといい、ちょっとトム・ハンクス路線?大物になっても威張った感じがしないところも共通点。若い頃は鼻もちならない天才役が多かったマット、今でも優秀な人物役がほとんどですが、昔と違って角がとれて柔らかくなった。大人になったんだな~。真の主役はクリベーに譲って、主人公を守り支える一歩退いた控え目なマットも、新鮮かつ役者としての余裕を感じさせました。

 ケン役のクリスチャン・ベールは、いい男というよりいい役者としてすっかり地位を確立してますよね~。極端に太ったり痩せたり見た目の変化が激しく、作り込みすぎる演技が見ていて疲れるクリベーですが、今回は素に近い風貌で、エキセントリックながらも天真爛漫、愛嬌たっぷりなクリベーもなかなか珍しく、役者としての幅の広さに感服。レースシーン同様、一流俳優の演技力と魅力にも酔える快作になってます。同じカーレース映画でも、ゲス不倫大根と14歳で隠し子男の「オーバードライブ」は、学芸会の見本のようなトホホ映画でしたけど。

 どんなにエモい衝突や仲良しぶりを見せつけても、二人ともいい男だけど色気がないので、BLの匂いは全然なし。腐女子が妄想を楽しめるカップリングではありませんが、最近はレオ&ブラピのワンハリもですが、男同士の恋や性愛ではなく友情を超えた精神的な愛を描いた、いわゆるブロマンス映画が人気。ブロマンス好きな人なら、信頼と敬意で結ばれたマット&クリベーの絡みに萌えるのではないでしょうか。

 ↑マットも今年で50歳!クリベーも46歳。まさに男ざかりですね~

 ↑ マットの最新作はリドリー・スコット監督、アダム・ドライバー共演の時代劇“The Last Duel“で、久々に親友ベン・アフレックと脚本も担当してます
 
 ↑クリベーの最新作は何と!マイティ・ソーのシリーズ第3弾!元バットマンがマーベル映画に?!

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釜山のヤクザ飯

2020-01-24 | 韓国映画
 「青い塩」
 裏社会から足を洗ったドゥサンは、母の故郷であるプサンでレストランを開くため料理教室に通う。そこで出会った少女セビンと親しくなるドゥサンだったが、セビンは闇組織の一員であり、ドゥサンの動向を探るため彼に近づいたのだった。ドゥサンを抹殺する指令を受けたセビンは…

 裏社会の男たちのせめぎ合いと、ピュアでスウィートな純愛。韓流の十八番を混ぜ合わせた映画。まるでキムチにホイップクリームをかけたような内容でした。どっちかだけにしてほしかったかも。どっちかといえば、私はエグい暴力描写満載なバイオレンス、冷酷無比なハードボイルドのほうがチョア。この映画、どちかかといえば純愛重視だったのが残念。男と女のインポな純愛は苦手。でもこの映画のドゥサンとセビンは、年の差があったせいか男と女というより父と娘、みたいな愛情。疑似父娘みたいな関係になっていく過程が、あたたかく優しく描かれていました。料理を通して仲良くなるのも微笑ましかったです。

 ターゲットを殺さなければならないのに殺せない、という設定は結構ありきたり。絶体絶命なハラハラ感が希薄だったのは、二人を追い詰める裏社会と闇組織が何かショボかったからでしょうか。もっと残虐で非情じゃないと。ラストもツメが甘すぎ。ビツクリするようなノーテンキなハッピーエンド。ラストの真相に気づかない、あるいは見逃すほど裏社会って甘くないでしょ~。

 内容はともかく、キャストは特筆に値します。ドゥサン役のソン・ガンホ、やっぱいい役者!「パラサイト 半地下の家族」観たばっかだったので、めちゃ若く見えた。金持ちのヤーさん役で、衣装もこざっぱりしてたのもパラサイトとは真逆。底抜けのお人よし、というキャラは不変。何でそんなに優しいのにヤクザなんかに?下心など微塵もない、命がけでセビンを守る無償の愛が崇高すぎる。ガンホおじさんの仏さまのような笑顔、とても演技とは思えない。どんなに媚びた笑顔しても目は笑ってないビジネススマイルな日本の某事務所タレントとは大違い。嘘や裏切りに気づいていても、黙っておおらかに包み込む温かい包容力も、ただのカッコつけた見た目だけいい俳優には出せないガンホおじさんの役者としての大きさ。いい人、だけど怖い本性や深い業も秘めている、という面をもっと見たかったけど。

 セビン役のシン・セギョンは、キスマイの北山宏光そっくり?時代劇ドラマ「根の深い木」ではそうは見えなかったけど。ヒロインを演じてもいまいち印象に残らない。若い韓流女優は男優と違って、ほとんどが似たような顔、演技の没個性。脇のキャストはなかなか豪華で、韓国映画を観たらかなりの確率で会える名バイプレイヤー、オ・ダルスがセビンの射撃の先生役、ベテラン女優ユン・ヨジョンが闇組織の女ボス役で出演してます。闇組織の冷酷なスナイパー役で、キム・ミンジュンも登場。ゲゲゲの鬼太郎みたいな髪型が笑えますが(隠密な殺し屋がそんな髪型してたら目立つやろ~)、長身スタイル抜群でやっぱ男前です。
 私がこの映画を観たのは言うまでもなく、my韓流3王子のひとりであるチョン・ジョンミョンに会いたかったからニダ!

 ドゥサンに忠実な弟分やくざ役のミョン太、やっぱ好きやわ~仔犬系童顔が可愛い!可愛いんだけど、すごく男らしいところがミョン太の魅力。頼りたい、甘えたいと思わせる年下男です。超小顔、そしてスラっとしつつもガッチリしてる長身も素敵。モノトーンのシンプルなスーツやYシャツも、スタイルがいいので似合うんですよね~。格闘シーンも、長い脚がシャっと伸びてカッコよかったわ~。兄貴への義理人情な献身がけなげでしたが、相手がガンホおじさんではなくもうちょっと若い男前俳優だったら、かなりBLのかほりがしたかもしれない関係でした。
 プサンの海やソウルの夜の風景など、美しくも哀愁漂う映像美も印象的。名作「イルマーレ」と同じ監督と知り納得。ドゥサンとセビンがセルフでクッキングする海沿いの食堂が味わい深かったです。ああいう観光客が絶対知らない行かない店とかで、その土地ならではの料理を食べてみたいものです。

 ↑ミョン太、新作映画ではまたまたヤクザ役を演じてます。ミョン太も早いものでもうアラフォー。そろそろ成熟した大人の男の魅力を発揮する役に挑んでほしいものです。全裸濡れ場もプタケヨ~!
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僕の彼氏は殺し屋だった

2020-01-22 | 韓国映画
 ウグイス嬢問題が発覚後、適応障害を理由に長いことバックレてた河井克行&案里夫妻が、堂々と通常国会に出席!説明拒否の記者会見とか、適応障害が聞いて呆れる強靭メンタル。記者会見が終わって建物に入った案里が油断して見せた不敵な笑顔も、こいつ国民なめてるな~と憤りを覚えました。広島の恥!ウグイス嬢問題はともかく、働きもせず高額ボーナスを二人して受け取ってたことが承服しがたい。まさに血税のドブ捨て。いま全国の小学校で、給食がどんどん貧しくなっていってることが問題になってますが、河井夫婦みたいな連中にあげるお金があったら、子どもたちの健全な育成のために回してほしいと切に願います。今日もちゃんとした食事ができなかった子どもたちがいると思うと、アンリはアンリでも悲しみが止まらないby杏里
 バックレ&ボーナス泥棒国会議員もですが、今夜も世の中おかしい、狂ってると戦慄してしまったことが。某バラエティ番組で、世界各国で誰が今もっともイケメンとされているかというクイズコーナーやってたのですが、フランスはピエール・ニネかな?と思ったら大正解!ピエール・ニネだった!納得!と思った直後、耳を疑う発言が。ピエール・ニネと千原ジュニアが似てる!という信じがたい暴言。しかも千原ジュニア、まんざらでもなさそうな顔してるんですよ。笑止千万すぎる!前から思ってたけど、千原ジュニアってTVではいい男扱いされてるっぽいのが謎!異常!って思う私のほうが異常なのかしらん?バラエティ番組、やっぱあんまし観ないほうがいいと心底思いました。

 「LONG TIME NO SEE」
 殺し屋のチスには、ネット作家というもうひとつの顔があった。熱心なファンである青年ギテと恋に落ちるチスだったが、二人には過酷な運命が待ち受けていた…
 孤独な男前の殺し屋と天真爛漫なイケメンが恋に落ちる…なんて、ハリポタやスターウォーズ以上のファンタジー設定。BL漫画の映画化?な内容でしたが、残念ながら全然萌えませんでした~。主人公二人の見た目が美しくない!ブサメンではないけど、かなりフツメン。現実的なゲイの話ならいいけど、非現実的な話なんだからBLカップルも非現実的なイケメンにしないと!

 運命的な出会い(ありえない出会いともいう)、胸キュンな惹かれ合いと急接近、キス→セックス、そして悲しい試練とハッピーエンド、というBL漫画の王道なのですが、二人がタイプじゃないという身もフタもない理由で何やっても何が起きても、全然ときめかないんですよね~。BLものはやっぱ、ウソくさくも美しくないとね~。主人公二人のキャラ、そして話の展開も何か変というかブレすぎ。胸キュンラブとハードなフィルムノアールを強引に雑にゴチャマゼしてる感じ。暗い過去と秘密を抱き、闇世界で殺し屋として生きるチスが、なぜかネットでBL小説を書いてて、まるで出会い系のようにファンと気軽に会ったりとか、意味不明すぎる。ギテも中盤になって実は…な正体とか唐突すぎ無理やりすぎ。何の伏線もなかったし、は?と苦笑するしかなかった。チスのネット作家設定もギテの正体も、その後の展開に全然活かされてなかったし、とにかく脚本が酷いです。BLラブシーンもソフトすぎ、フツーすぎ。あれぐらいなら日本の某事務所タレントやCMレベル俳優でもできます。

 チス役のタク・ウソクは、坂口健太郎が老けて地味になった感じの顔?たま~に堤真一にも似て見えました。腹筋はちゃんと割れた細マッチョな上半身裸は、さすが韓流男優。ギテ役のヨン・スンホは、私が苦手なメイクのキツい韓国顔。裸も生白くてプヨプヨ。もっと可愛い顔+キレイなカラダのイケメンにしてほしかったです。イルボンリメイクの際は、それこそチス役は最近マッチョ化したらしい坂口健太郎、ギテ役は伊藤健太郎のW健太郎主演で胸キュン&ハードなBLをお願いしたい!

 
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愉怪な寄生家族

2020-01-16 | 韓国映画
 「パラサイト 半地下の家族」
 家族全員が無職のキム一家は、極貧の半地下で暮らしていた。そんな中、長男が留学する友人に代わって金持ちの家の家庭教師をすることになり…
 昨年のカンヌ映画祭パルムドールを皮切りに賞レースを席捲、来たるアカデミー賞でも外国語映画賞のみならず作品賞、監督賞にもノミネートされ、韓国映画初のオスカー受賞はほぼ確実、という快挙を遂げようとしている話題作を、ついに観ることができました~(^^♪いやはや、予想以上、期待以上の面白さでした!早くも2020年my best 映画な予感!国家も国民も、どうかしてるとしか思えないほど民度が低い韓国ですが、こと映画に関してだけ言えば、ずいぶん前から完全に邦画を凌駕してます。こんな傑作を観てしまったら、毒にも薬にもならん邦画なんてますます観てられなくなるわ。「殺人の追憶」「グエムル 漢江の怪物」など、その独創性とエンタメ性で韓国社会の暗部を描き、日本でも人気が高いポン・ジュノ監督の手腕は、さならる高みに到達したようです。

 この映画、とにかく最初から最後まで爆笑と戦慄のつるべ打ちなんですよ~。まず、底辺ファミリーのキム一家の仲良しぶりが、トボケたユーモアいっぱい。貧乏だけど明るく元気に寄り添って生きてる様子は、何だか干し草のぬくもり的なほのぼのささえ感じさせます。金持ち一家に寄生する計画を実行するキム一家ですが、その手際のよさ、完璧な一致団結は、ラグビー日本代表も真っ青なONE TEAMぶり。トム・クルーズも舌を巻く、スパイのようなミッション遂行が笑えます。先任の運転手や家政婦に罠を仕掛けて陥れ、クビに追いこんで後釜に自分たちがおさまる一家、やってることはかなり卑劣なのですが、すごいノリノリで悪びれず楽しそうにやってるので、つい彼らを応援する気持ちに。同じくカンヌ受賞作、底辺家族を描いた某邦画は、辛気くさい上に感動の涙狙いが露骨で拒否反応が出てしまったけど、この作品は警抜な喜劇として社会の歪みを炙りだしているところが出色、ひたすら驚嘆感嘆あるのみでした。

 それにしてもキム一家、みんなすごい能力と頭の良さ、バイタリティと度胸の持ち主。それを活かさないのではなく活かせない韓国の格差社会は、本当に心胆を寒からしめます。働かずにぐうたらしてる怠け者一家ではなく、みんな労働意欲旺盛なのにチャンスがないだけ。能力があっても努力をしても決して這い上がれない、便所コオロギに生まれついた者は死ぬまで便所コオロギ、という絶望的な宿命。詐欺なんかしないでまっとうに職を探せとか正論をのたまう人は、便所コオロギ人生がどんなものか知るよしもない幸せな人です。
 金持ち一家も底抜けのお人好しで、いくら何でも騙されやすすぎやろ~と呆れて笑えます。親切で気さくだけど、決してキム一家を自分たちと対等とは見なさない金持ち一家。ちょっと「沈黙の女 ロウフィールド館の惨劇」のブルジョア一家とカブりました。キム一家への悪意のない無神経な言動が、やがて悲劇を招くであろうと不安を煽り、笑わせながらも胸をザワつかせます。

 卑劣な手段で職を得るキム一家ですが、仕事には一生懸命で真摯、金持ち一家にも誠意と感謝の気持ちをもって尽くして、決して悪いこと(留守中に勝手に酒盛りしたり風呂に入る程度)はしないし、陥れた相手のことを心配したり、基本的には善人なところが致命的な失態、破局を招くのですが、そこからはまさに笑いと恐怖が混じった濁流のような怒涛の展開で、観客も一気に流される感覚を味わうことに。

 ↑ こいつら、ほんま大暴れしてくれましたね~
 爆笑シーン満載、登場人物はみんなキャラ立ち過ぎ。特にツボだったのが、緊迫のジャージャー麺パニック、家政婦の親北ギャグ(将軍さまをマンセーする北朝鮮の女性アナウンサーのモノマネ)、おかんの家政婦撃退の蹴り、など思い出し笑いヤバい。中盤からのキム一家VS家政婦夫婦の必死すぎる阿鼻叫喚バトルは、ほとんど岡田あーみんのスラップスティックな狂笑世界です。強烈キャラの中では、やっぱ家政婦が最強インパクトでした。あの夫妻、ほんとビックリすぎる豹変と登場でしたわ~。意表を突きまくる展開、そうきたか!と唸らせる伏線の張り方や小道具の使い方など、脚本が本当に秀逸です。

 役者たちの好演、激演もインパクト強烈です。代表して、おとん役のソン・ガンホ。気のいいおっさんだけど、何かやらかすに違いないという危険な不穏さをチラチラ見せながらのコメディ演技、ほんとお見事でした。彼みたいな役者、日本にも欲しいですね~。金持ち一家の主人がなかなかの男前(すごい美声!)で、クビになる若い運転手もイケメン!そして、冒頭にキム一家を訪ねてくる長男の友人役で、パク・ソジュンが登場!

 すぐに退場するチョイ役でしたが、キム一家を金持ち一家へと導く重要な役でした。奥様やお嬢様の心をすぐに掴む設定の長男は、イケメンのソジュンくんがやればよかったのではとも思った。それにしても。金持ち一家を騙しても、ソジュンくんが戻ってきたらいったいどうごまかすつもりだったんだろ。
 演出、脚本、演技だけでなく、半地下と豪邸という二つの別世界を創りだした美術も偉業。あれ、全部セットなんですよね~。そして、豪邸に隠されていたもうひとつの…おっと、これ以上は!ネタばれ、危ない危ないby福田和子!希望なのか絶望なのか、観る者に判断を委ねるラストは、何とも言えぬ余韻を残します。
 
 
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キム秘書⑦~⑬ 恋のパワハラ愛のモラハラ

2020-01-12 | 韓国のドラマ
 「キム秘書はいったい、なぜ?」第7話から13話まで観ました~。

☆あざとい女
 ミソって意外とあざといんですよね~。怪我の手当て中にヨンジュンの唇に触れたり、こっちです!と手をつないで引っ張ったり、秘書がすることじゃないでしょ。あと、バスの座席やヨンジュンの部屋のソファとかで、アクシデントが起きて二人が思わず密着してしまうシチュエーションがやたらと多いのですが、ドキドキするよりその時のミソのリアクションがあざとすぎてシラけてしまう。

☆私情採用
 実は幼い頃に起きた誘拐事件の時に出会っていたヨンジュンとミソ。韓流ドラマだから許せるありえない運命。ミソをそばに置きたいから秘書に抜擢したとか公私混同すぎる。ミソのことをずっと好きだったみたいなことになってますが、始めの頃の単に有能な秘書を辞めさせたくないから執着、と何だか辻褄が合わなくなってるような…

☆パワハラもモラハラも
 昼だろうが夜だろうが、ミソの部屋に突然押しかけてくるヨンジュン。いくら雇い主でも、これって完全にパワハラ、モラハラ。イケメン御曹司がやると胸キュンな強引さだけど、ブサイク上司おっさん上司がやるとストーカー。

☆愉快な合宿
 ミソと同僚たちが、田舎で息抜きを兼ねた合宿。運動会だの懇談会だの、やたらと息抜きしてる会社だな。楽しくハメはずしてたら、何とここにもヨンジュンが突如現れて、リラックスムード粉砕!消毒車(韓国、いまだにこんなのが走ってるんですね!)が撒く消毒の煙の中から出現するヨンジュンが笑えた。イヤだけど我慢して愛想笑いとおべっかに徹する部下たちの様子も笑えたが、それが当然とばかりに振る舞うKYヨンジュン、これもすごいモラハラ、パワハラです。

☆キモい兄
 ミソが幼い頃に書いた日記を、ニヤニヤしながら読んでるヨンジュン兄が気持ち悪い!思わせぶりな登場、キャラ設定なわりにはいてもいなくてもいい存在な兄です。謎のベストセラー作家という素性も、もうなかったことになってる?
☆済州島
 韓流ドラマではおなじみの済州島。姉二人と休日を過ごすミソの前に、またまた前触れもなく現れるヨンジュン。毎度おなじみ、得意のいきなり押しかけです。姉たちに取り入るため、涙ぐましい努力をするヨンジュンが可愛かったです。潮干狩りが楽しそうだった。私も小さい頃はよく家族と行ったわ~。

☆ゲス御曹司リターンズ
 回想シーンでのミソの父。どっかで見たことある男…ひょっとして、「リターン」の極悪御曹司テソク?!テソクとは真逆な人の善い明るいキャラでした。
☆ホラーな過去
 誘拐事件の真相。児童虐待監禁、そして目の前で首つり!こんな目に遭えばそりゃトラウマになるわな。

☆イルボンレッスン
 ミソに日本語の特訓をするヨンジュン。ミソのこと叱れないほどヘタクソな日本語が笑えた。
☆こんなん食えんわ
 レストランでヨンジュンが用意したケーキ…いったい何を塗ったの?青いケーキが気持ち悪い!
★総括
 バカバカしいんだけど、つい観てしまう。韓流ドラマってナンダカンダで面白いんですよね~。初回でリタイアが多い日本のドラマとの違いは何なのか、いつか考察してみたいです。
 日本のドラマとの決定的な違いは、やはり男優のカッコよさ、演技力でしょう。パク・ソジュンくんは顔だけだと決してタイプではないのですが、顔の小ささ、手足の長さ、スーツの着こなし、そして肉体美。ちんちくりんで一般人レベルな見た目の某事務所タレントがイケメンの基準になってる人からしたら、返って気持ち悪いかもしれない完璧なルックス。ナルシーなイケメン変人童貞というヨンジュンのキャラも滑稽で可愛いです。

 ↑ パク・ソジュンくん主演の「ディヴァイン・フューリー 使者」のイルボン公開が決定!元格闘家のエクソシストという役で、自慢の肉体美も披露!楽しみ!
コメント (2)
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少年よ王座に就け

2020-01-07 | 北米映画 15~21
 ゴールデングローブ賞は、ちょっと意外な結果に。

 作品賞 1917 命をかけた伝令(ドラマ)
     ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(ミュージカル/コメディ)
 監督賞 サム・メンデス
 主演男優賞 ホアキン・フェニックス(ドラマ)
       タロン・エガートン(ミュージカル/コメディ)
 主演女優賞 レニー・ゼルウィガー(ドラマ)
       オークワフィナ(ミュージカル/コメディ)
 助演男優賞 ブラッド・ピット
 助演女優賞 ローラ・ダーン
 外国語映画賞 パラサイト 半地下の家族

 作品賞と監督賞は、伏兵快挙!って感じ。驚喜だったのが、タロン・エガートン!アダム・ドライバーにも獲ってほしかったけど、ホアキンもスゴかったので納得。レニゼルは苦手な女優だし、そっくりさんモノマネ演技も好きじゃないので、スカ子のほうに軍配が上がってほしかったです。ブラピはこれでますますオスカー受賞の確率が高まった?ついにブラピもオスカー俳優か〜。パラサイトの外国語映画賞はもう鉄板。韓国映画初のオスカーとなりそう。来週発表のオスカーノミネーションが楽しみですね!

 ↑タロちゃん、おめでと!オスカー候補になりますようI wish!
  
 「キング」
 15世紀のイギリス。父王への反発から王宮を出て放蕩生活を送っていたハル王子は、父の死後ヘンリー5世として王位を継ぐ。国内の反乱やフランスとの戦争など、深刻な内憂外患にヘンリー5世は立ち向かうが…
 大好物なジャンル、イギリス王室ドラマ。ロイヤルな人々の家族関係や権力争いが、殺伐と血生臭いのがいいんですよね~。王族も貴族もワイルドな野蛮人で、ちっとも高貴じゃないし優雅じゃなくて、皇室をめぐる政争記である平家物語とかみたいに、盛者必衰や諸行無常といった耽美さが全然ないところなど、日本とのお国柄の違いがわかって興味深いです。とにかく激しくて血塗られたトンデモ話やホラー話でいっぱい、ネタの宝庫である英国王室ですが、この映画の主人公であるヘンリー5世も有名。そのドラマティックな生涯と活躍を描いたシェイクスピアの戯曲は、多くの名優たちによって舞台だけでなく映画化ドラマ化もされてます。

 奔放な青春、父王や廷臣たちとの確執、内乱やフランスとの戦いetc.2時間弱の映画よりも大河ドラマ向けな波乱万丈さですが、この映画…何か盛り上がりに欠けるというか、すごく平坦で淡々としてて暗くて、あくび数回、リタイア寸前。劇的なエピソードや人間ドラマでいっぱいなのに、退屈になってしまったのが不思議で残念。同じくハル王子/ヘンリー5世を主人公にした「ホロウ・クラウン 嘆きの王冠」はすごく面白かったのに。脚本と演出の問題もあるのでしょうけど、いちばんの敗因はハル王子/ヘンリー5世に魅力が欠けてたこと。ホロウ・クラウンのハル王子/ヘンリー5世はチャーミングな好男子だったのに。これは演じてたトム・ヒドルストンの魅力と力量の成せるわざだったのでしょう。とはいえ、この作品のティモシー・シャラメが俳優としてトムヒより劣ってるとか、魅力と演技力がないとか、そういうことではありません。ただ単に、彼には相応しくないミスキャストだったということです。

 ティモたん、ぜんぜんイギリスの王さまに見えん民衆や兵士を鼓舞し鬼神のごとく勇猛果敢に戦う英雄役を、見た目もキャラも草食文系男子の代表格みたいなティモたんにオファーするなんて、無茶ぶりにもほどがあります。引き受けるティモたんもどうかしてる。誰もが畏怖しひれ伏してしまうカリスマや威厳なんて、ティモたんじゃなくても若手イケメン俳優には荷が重すぎます。ヘンリー5世になってからのティモたん、違和感ありまくり。台詞まわしの力強さとか男らしい挙措など頑張ってたのですが、いかんせんルックスが。顔も体つきも雰囲気も、良い意味でも悪い意味でもモダンすぎるんですよね~。「君の名前で僕を呼んで」の主人公エリオ役は、まさに彼のために用意されたような一世一代のハマリ役でした。自堕落でアンニュイなハル王子の時は、ちょっとエリオを彷彿とさせましたが。時代劇でも、芸術や遊興を優雅にけだるく楽しむ貴族の青年役ならほんとピッタリなんだけど。この映画でも、パリまたはニューヨークのオシャレ男子に見えて仕方なかったです。

 ティモたん、独特の風貌と魅力なので、それを活かせる役を演じてほしいです。何でもこなします!的なオールマイティ俳優を目指す必要はないと思う。ブリティッシュイングリッシュだけでなく、流暢なフランス語も駆使するなど、さすがインターナショナルで高学歴なティモたん。同世代の若手俳優とは一線を画してます。それにしてもティモたん、すごい美男に見える時とキモいお笑い芸人みたいな顔に見える時のギャップが激しいそこも彼の個性ですね。若い頃のレオナルド・ディカプリオとカブりますが、レオとはまた全然違う年齢の重ね方をすることでしょうね。
 ハル王子の親友でヘンリー5世の腹心となるフォルスタッフ役は、最近は監督としても活躍してるジョエル・エドガートン。フォルスタッフってブサイクな巨漢ってイメージだし、あんな思慮深いキャラだったっけ?ジョエルのフォルスタッフはカッコよすぎ。意外な好演だったのが、フランスの皇太子役のロバート・パティンソン。苦手な俳優ですが、性悪で残忍で愚劣な役はすごい似合う!今後は癖の強い悪役で活路を見出しそう。ヘンリー5世と結婚するフランスの王女役で、実生活でもティモたんの恋人であるリリー・ローズ・デップが登場。両親であるジョニー・デップとヴァネッサ・パラディのどっちにもよく似てる!けど、両親のほうがキレイカワイイ
 イギリスの時代劇は、衣装や王宮など建造物や室内装飾も、華美さはなく地味で重苦しいけど、シンプルでスタイリッシュなカッコよさがあって好きです。

 ↑「レディバード」の監督&主演女優と再結集の「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」が、近日日本公開のティモたんです。ティモたんとそんなに年が変わらないはずのシアーシャ・ローナンが、すでに貫禄ある熟女に見えるレオ&おケイみたいに大出世してね!
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理想の離婚

2020-01-05 | 北米映画 15~21
 「マリッジ・ストーリー」
 ニューヨークで活動する舞台演出家の夫チャーリーと別れ、息子を連れてロスの実家に戻り女優として再起を目指すニコールだったが、息子の親権をめぐってチャーリーと争うことになり…
 評判通りの秀作でした!結婚はパっとサっとできちゃうけど、離婚となるとそうはいかないんですね~。離婚するために必要かつ消耗する時間や気力を想像しただけで、やっぱ独りがいい!なんて寂しく気楽な我が身をかえりみてしまいます

 夫婦が傷ついて悩むだけでなく、子どもの親権という難題が重すぎます。この映画を観ていて思ったけど、子どもにとってはほんといい迷惑。チャーリーもニコールも息子のことを本当に愛していてるのはわかるのだけど、自分たちの都合やエゴで息子を振り回してもいて、勝手だな~と憤りを覚えました。どんな事情があるにせよ、子どもを傷つけることは許されません。でも、息子があまりナイーブではなく、両親の間を行ったり来たりしながら、しょーがないな~みたいな感じで根気よく付き合ってあげてる風が微笑ましく救いになりました。涙を誘うけなげ系じゃなかったのが返って好感。息子があまりにも恬淡としているので、ちょっと発達障害なのかな?とも。LD(学習障害)っぽかったし。

 離婚、親権争いだけでなく、家庭や社会における女性の立場や自立についても考えさせられました。チャーリーの言動や思考回路には、ニコールじゃなくても妻って?母親って?と疑問に思っちゃいますわ。基本的にはチャーリーって仕事熱心で妻にも優しくて子煩悩で、悪いところなんか全然ない、文句言ったらバチが当たる、すご~くいい夫、いいパパなんですよ。でもでも、ん?は?なことをふと言ったりしたりして、ナンダカンダでやっぱり彼も世の亭主と同じだなと暗澹とさせるのです。結局は女が我慢し譲歩して諦める。妻だから母だから。女は結婚したらこうあるべきという社会通念を当たり前のように守ろうとしていて、根底では女を見下してる。私が最も不快だったのは、ニコールの稼いだ金を自分の仕事に使って何が悪い?みたいな考え方。そういうのが女性を傷つけるなんて気づきもせず、とことん無邪気に鈍感。これがいちばんタチが悪いんですよね~。

 ニコールのように自立心や自尊心が高い女性にとっては、確かに一緒に暮らすには辛い相手かもしれませんが、愛する男性に尽くしたい、黙ってついていきたいタイプの女性にとっては、チャーリーは理想の夫かもしれません。とにかく男と女の間には、どんなに愛し合っていても埋められない溝があるんですね~。でも、何でも理解し合える、わかち合える話の映画なんて、ウソくさいし面白くありません。ギスギスドロドロしがちな下世話な話を、クスっと笑えるユーモアや、ほのぼのしたぬくもりで包んでいるところが、この映画の特徴と魅力です。あからさまに男が悪い!な糾弾や偏重はなく、さりげなく女性寄りなところも、キツいフェミニズム映画が苦手な人向けなのでは。
 納得できずに気疲れはしつつも、互いを尊重し合っていがみ合ったり顔も見たくない!と憎しみ合うこともなく、友好的な関係を構築するニコールとチャーリーですが、あれって二人に才能とお金があったおかげだよな~とも。凡庸で貧乏な底辺男女だったら、目も当てられぬ醜悪で悲惨な修羅場になってますよ。しょせんセレブの世界の話、庶民感覚とのズレも感じました。爽やかで優しいラストは後味よく、離婚しなくても別居婚でよかったんじゃない?と思いました。
 主演のアダム・ドライバーとスカーレット・ヨハンソンが、今までの出演作中ベストかもしれない好演!

 アダムさん、ヌオ~っとした巨体と、イケメンなのかブサイクなのか判然とせぬ顔が、ほんと独特すぎる。いろんなことに戸惑ってる様子が可愛い。演技してるとは思えぬ自然な感じは、いかにも熱演してます!な演技よりも難度が高いはず。奇抜な役でも演技でもなく、特殊なメイクもせず、観客の心に刺さる演技に感嘆。印象に残るシーンいっぱいありましたが、特に好きなのは悲しい歌をカラオケするシーン。淡々としつつ痛みが伝わってくる名演でした。スカーレット・ヨハンソンも、いい女優になりましたね~。可憐に生意気な少女から、酸いも甘いも知った立派なおばさんに成長。二人ともすごい長い台詞を自然かつエモーショナルにこなし、役者の真髄を見せつけてくれました。二人にオスカーあげたい!
 対照的なニューヨークとロサンゼルスの風景や生活の描写も興味深かったです。どっちも魅力的。どちらかに住めるなら、私はニューヨークのほうがいいかも。開放的な明るさより、活気と憂いが混じりあった大都会に心惹かれます。チャーリー率いるNYの劇団の舞台裏と、ニコールが復帰するLAのTVドラマ撮影裏も、対照的に描かれていて面白かったです。

↑ 近日発表のゴールデングローブ賞、アダムの主演男優賞受賞をI wish!スターウォーズも大ヒット中、オスカー候補も確実視されてるなど、いま最もイケイケな役者!
 
 
 
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AKEOME2020☆彡

2020-01-03 | 無事是貴人
 あけましておめでとうございます!
 素敵なお正月をお過ごしのことと存じます!わしは例年通り、のんびりまったり引きこもり正月を満喫(^^♪どこにも行かず誰にも会わず気も金も使わず好きなことしかしない、ああ~至福
 大晦日はもちろんぼっち紅白。司会者の3人が、どうも個人的に好感度が低くて。こういうところも世間とズレてる私です。内村の全然笑えないコントぶっこみもウンザリですが、アイドルグループのパフォーマンスに紛れ込むのがウザすぎる。あれって誰得なの?アイドルグループのファンは、あれOKなの?アイドルグループご本人たちもやりにくくてイヤなのでは。今年は欅坂ではなく乃木坂にもぐりこんで嬉しそうに踊ってましたけど、自己満足だよな~。欅坂はまた不協和音で最後に平手友梨奈が倒れてメンバーに担がれて退場したり、お約束の倒れ芸。お大事に!

 まともに見た歌手は、欅坂、Official髭男dism、RADWINPS、竹内まりや、氷川きよし、聖子、MISIAぐらいかな~。ベストパフォーマンスは圧巻の歌声だったMISIAか、勇気ある衝撃の変貌を遂げた氷川きよしのどっちかでしょう。歌は歌わなかったけど、米津玄師の登場もレアな見どころのひとつだったのではないでしょうか。嵐の長々と引っ張る休止興業もやっと終わると思ったら安堵。
 正月とはいえ、食っちゃ寝ばかりはさすがに心身によくないので、三が日は毎日ぼっち初詣。こんだけお参りすりゃ願いはかなうだろう!さい銭合計300円じゃあ無理かな
 広島のお正月といえば、カープ特番。ご存じの通り、去年はまさかのBクラス4位というトホホな結果だったので、3連覇の年のような浮かれた気持ちでキャッキャとはしゃぐカープ選手たちのバラエティ番組を観ることはできません。唯一、TSSの大瀬良大地くんの結婚披露宴特番だけ観ました。

 大瀬良くん、あらためてご結婚おめでとうございます!可愛かった大瀬良くんも、すっかり大人の男性になって、きれいな嫁さんもらって、おっさんな私は感無量でございますわ。大瀬良くんの嫁だなんて世界一羨ましい身分となった浅田真由さんは、広島出身の広島ローカルタレント。恥ずかしながら大瀬良くんと結婚するまであまり存じ上げなかったのですが、美人ですね!そりゃ大瀬良くんも惚れるわ。さすがにすごいテレビ慣れしてるところが頼もしいですね。こんなこと言ったら世の女性の反発を買うだろうけど、しっかり内助の功をお願いします!

 披露宴の大瀬良くん、長身でがっちりした体躯に新郎衣装が似合っててカッコいい~真由さんもほんま美人じゃ~。カープ同僚たちによるサプライズ演出&余興が楽しい。チーム最年長の重鎮、石原おじさんがわざわざ大瀬良夫妻がデートした場所を訪れて、夫妻と同じポーズで写真を撮る企画。大瀬良夫妻、結構あちこち気軽に出没してるんですね!湯来町の久保アグリファーム、行ってみたい!江田島のオリーブファクトリーは、私も行ったことあり。後輩の山口翔、高橋樹也、高橋昂也の3人が、3代目J Soulbrothersのリュウセイ踊ったりTT兄弟コントしたり、かなりクオリティの高い余興を披露。イマムーとアドゥワの、大瀬良くんを飲み屋に呼び出して本音を吐かせるどっきりVTRも笑えた。イマムーも交際してる広島出身の女子ゴルファーと年内入籍かな。カピバラ3兄弟、ついに全員既婚者か~。

 大瀬良夫妻の幸せそうな様子よりも、出席者の顔ぶれが気になって。主だったカープ選手はだいたい来てましたね~。セイヤ、25歳とは思えぬ貫禄。黒田さん&新井さんのツーショットに歓喜!緒方元監督の姿がなかったような…野球選手って、スーツ姿もカッコいいですよね~。大瀬良家の人々は、もちろん一般の方々なのでほとんど映ってませんでしたが、大瀬良くんといえば弟の元気くん。ドラフト特番史上最高の感動的神ドキュメントと言われてる大瀬良兄弟愛には、冷血人間の私も涙しました。あれで私、大瀬良くんに惚れたんですよね~。元気くんの姿も確認できなかったけど、お元気でしょうか。
 私も大瀬良夫妻の幸せ、あやかりたいです!でも明日から仕事!ああ、考えただけでどっと疲れが…どうか今年も、波風の立たない平穏無事な一年でありますやうに!皆さまとまた楽しいcinema lifeを共有できますやうに!
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