まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

女囚と男娼

2013-07-21 | 韓国映画
 今日は参院選でしたね!皆さまも清き一票、投じられたことでしょうか。
 わしも今、行ってきました。ギリギリ駆け込み投票。選ばれた政治家のセンセイ方には、私利私欲に走らず国民のために粉骨砕身してほしいものです。わけのわからない怪しげな人とか、介護が必要そうな高齢者とか、税金の無駄遣いっぽい議員を減らすのも、今後は重大な課題になりそうですね。

 お松の第3回韓国映画祭④
 「レイトオータム」
 夫殺しの罪で服役中の中国人女性アンナは、母の葬儀のため3日間だけ外出を許可される。シアトルへ向かうバスの中で、アンナは韓国人のフンからバス代を貸してほしいと頼まれるが…
 私の韓流3王子のひとり、ヒョンビン主演作です。

 ビニがエスコートボーイ、いわゆる男娼役!ということで、いったいどんなテクニック&セクシー肉体美で女を蕩かしているのかしらん?と、ヨコシマな期待に胸ふくらませてたのですが…やっぱ過度な期待は禁物ですね。まあ思ってた通り、大したことなかったですアンナや女客との濡れ場などはなし。ビニもそろそろいい年だし、もうちょっと大胆果敢なオトナの役、演技に挑戦してほしいなあ、と残念に思いつつ。今までと少し毛色の違うビニでもあったことも事実。エロくはなかったけど、男の色気は醸しだしてたし。ちょっとチャラく、人懐っこくて明るいビニも、これまで見たことがなかったような新しい彼。アンナにまとわりつくフンは、可愛い仔犬っぽいキャラで萌え~。こんな男娼、買いてぇ~!一晩 How much !?と、ビニのファンなら絶対思うはず!全編ほとんど英語を喋るビニも新鮮でした。ビニって英語、お上手なんですね。
 韓流男優の宿命というか、お約束といえばのシャワーや着替えシーンでの脱ぎ、はバッチリありました。

 ムキムキすぎない、ガリじゃない、しなやかに筋肉質なビニの美裸体は眼福ものです。必要以上に長撮りされるビニの裸、あれは明らかにファンサービスですね
 せっかく男娼という特殊で魅力的な役なんだから、もうちょっと崩れた退廃的なところとか、ワケアリっぽい胡散臭さがフンにほしかったかも。フン、いい子すぎる。フンがアンナに近づいたのは、何か魂胆があるに違いない!という、怪しくスリリングな予感とかムードが皆無だったのは、かなり残念ではあった。フンが何でアンナに惹かれたのか、いまいち納得できなかったのも、ちょっと…やっぱアンナが美人じゃなかったら、声もかけなかったのでしょうかでも美人だからって、アンナみたいないかにもワケアリな、無表情で不可解な女に何であそこまで。ワケアリ女が好きなドM男なの?
 出会ったばかりの国籍が違う男女が、限られた時間内で会話を中心にして愛をはぐくむ、といった内容は、ちょっと「恋人までの距離」を彷彿とさせます。でも、恋人までの距離みたいに会話に面白さがなく、正直すごく緩慢でかったるい展開なので、気をつけないと睡魔に襲われます。私のように雰囲気重視な映画が苦手な人は、あまり楽しめないかも…

 アンナ役は、「ラスト、コーション」以来久々に見たタン・ウェイ。可愛いけど、地味ですねえ。もうワケアリ女の役しかできない状態なのでしょうか。でも、トニさんやビニとディープなラブシーンができて、羨ましいかぎりです。

 ビニの新作映画は、何と!初の時代劇!王さまの役だとか。今度こそユルいヌルい役は卒業して、度肝を抜くような役者魂を見せつけてくれビニ
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任侠VS役者魂 ガチンコ勝負!

2013-07-18 | 韓国映画
 皆さん、ご機嫌いかがですか。
 わしは暑さで、もう脳みそがイタんで心もコワレてしまってます…生活や仕事、コミュニケーションにも支障をきたし、プチ幻覚、幻聴まで…この夏こそ、ひょっとしたら越えられないラストサマーになるのでは、と軽く覚悟してます。
 家に帰って涼しい部屋で独りになって、好きな映画やドラマを観てる時だけ生きてる感じです。でも…もしこのブログの更新が途切れたら、その時は…合掌。どうか天使と旅だった私が安らかに眠れるよう祈って下さい♪

 お松の第3回韓国映画祭③
 「映画は映画だ」
 人気俳優のスタは、粗暴な性格と熱が入り過ぎる演技のせいで、新作の撮影中でも共演者に怪我を負わせてしまう。代役が見つからず、窮地に陥ったスタは苦肉の策として、偶然知り合ったヤクザのガンベに出演を依頼する。かつて役者志願だったガンベは、格闘シーンは演技ではなく本気でやることを条件に了承するが…
 韓流といえば、甘ったるくてオナミダチョウダイな映画やドラマが主流ですが、たまにこーいう激しく熱い、泥くさく男くさい映画も観られるので、油断できません。
 演技と魅力を競う主演の二人、ソ・ジソブとカン・ジファンの荒々しい激情のガチンコ勝負は、なかなか見応えがありました。

 ソ・ジソブを見るのは、本当に久しぶり。バリ出来のイヌク役、ごめ愛のムヒョク役で多くの女子(男も?)を廃人にした彼は、演技、存在感ともにスクリーンでも映えます。彼、いわゆる美男、イケメンではない、個性的という言葉では表現不足なような、独特、いや、特異といっていい強烈なルックスですよね。なので、ひと目見ただけで忘れられなくなるし、誰かと間違えることも決してない。今回のガンベ役の彼も、こ、怖い。ヤーさん役なんて、ジゾブにピッタリですよ。見た目だけで相手を威嚇できるもん。今までヤクザ役やってなかったのが不思議。ピッタリすぎて、あえて避けてたのかな。鋭い眼光とか、ヌオオオォ~ゴゴゴゴゴと背後から音が聞こえてきそうな鬼炎的オーラとか、もうどっからどー見てもフツーじゃない。何もしなくても怖いのに、冷酷に容赦なく相手を叩きのめす姿など、まさに鬼。でも…怖い!ヤバい!男なのに、なぜかその表情や一挙手一投足に、胸キュンしちゃうんですよね。内面で入り乱れる荒ぶる血潮とピュアな優しさを、静かにコントロールしようとしている風情が、そうさせるのでしょうか。激しいけど虚無的なところも、ジソブの魅力。

 ジゾブって基本、無表情で寡黙な役が多く、カンベもそうだったのですが、葛藤とか痛みとか優しさなど心情がよく伝わってくるのが不思議。演技がオーバーで台詞も多いのに大根だなあとウンザリする役者に比べると、やっぱジソブってすぐれた俳優なんだなとあたらめて感服。
 ジソブって、ある意味ヘンな顔なんだけど、すごく男前に見えるところも不思議な男。デカくてガタイがいいところも、相変わらず素敵。ラフな黒いスーツも似合っててカッコよかった。髪形も今まででベストに思えた。それにしてもカンベ、何で役者になる夢を諦めたのでしょうか。あの風貌、あの気迫、あのタフさ、あの度胸、素人なのに巧すぎる演技、きっと素晴らしい個性派俳優になれたはずなのに。裏社会でしか生きられないカンベの心の闇を、さりげない仕草や言動で垣間見せるジソブの演技が秀逸でした。映画の撮影中はヤクザ稼業中と違い、どこか楽しそうなカンベが可愛かったです。
 スタ役のカン・ジファン、この作品で初お目見え。

 いや~。彼もカッコいいですねえ。ワイルドだけど、あっさり涼やかな男前。ヤンチャでナルシーな言動がオチャメでした。他の作品のジファンにも会いたくなりました。こんな俳優、実際にいたら恐いしマズいでしょ!なスタを、コミカルかつハードに好演してました。役とちょっとギャップのあるソフトな声もチョア。イケてるシーンはたくさんあるのですが、特に私が好きなのは、ケガをさせた共演者のファンに罵声を浴びせられ、卵やメリケン粉を投げられプッツンするシーン。あれ笑えたわ~。ヤーさんより、イカレたファンのほうが怖いと思った(笑)。

 ジソブもジファンも、背が高くてスタイルよすぎ。ガタイがいいのでケンカシーンも迫力があります。大人の男のフェロモンと、イキのいい若者の残滓、ふたつの素敵なブレンド。漢(おとこ)剥き出しな男優って、日本にはいないですよね。ジソブもジファンも、スマップより年下で、嵐ともそんなに年かわらないんだよなあ。いつまでも可愛さ若さに固執するオコチャマおじさんは苦手です…
 ジソブが黒、ジファンが白を基調にしてた衣裳も小粋でした。任侠と役者魂、二人の男気に萌え~。ヤクザとスター、しょせん住む世界が違う、互いに軽蔑しつつ認め合ってもいる、けどベタベタしい友人関係にはならず、越えられない壁や縮まらない距離がある、という二人の関係も、微笑ましくも哀切でした。腐的には、もっとBLの匂いを出してほしかったけど(笑)。二人のモムチャン露出なセクシー対決はなし。意味もなく脱ぐのが韓流男優のお約束だろ!
 映画監督とか、カンベの子分とかも、いい味だしてました。映画の撮影現場と人間模様に、もうちょっと重点を置いてほしかったかも。そしたら、トリュフォー監督の「アメリカの夜」を彷彿とさせる内容になってただろうし。
 ていうか、ラストがあんなことになって、せっかく完成した映画、公開できないじゃん…カンベは夢がかなって満足でしょうが、スタは悲惨な立場に陥るよなあ。それ以上に、苦労した監督やスタッフが可哀想!

 ↑ともに1977年生まれ、同い年の二人。36歳、男ざかり。ジソブの新作はドラマ、ジファンは映画。どっちも早く観たいですね♪
 
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悪夢なメルヘン

2013-07-16 | 韓国映画
 真夏の怪奇!広島で起きた、灰が峰少女死体遺棄事件…
 逮捕された16歳無職少女には、誰もが疑った通り共犯者がいたようで、未成年の忌まわしい暴力の果て、という真相に近づきつつあるという、事態はイヤ~な急展開を迎えています。
 凶行現場となった灰が峰は、わしにとってはなじみ深い山なのです。小学生の頃は、あの山の頂上まで遠足したし(いま考えれば、かなり無謀で無茶。よく子どもの足で登ったよなあ、学校側も登らせたよなあと呆れるばかり。いまの軟弱な子どもには、ぜったい無理)、地元では有名なドライヴコースで、それはそれは夜景が美しいのです。でも…それ以上にあの山が人気な理由は…そう、恐ろしい心霊スポットとしてなのです。
 あの山では十数年前も、若い女性の白骨死体が発見され、事件は未解決のまま時効を迎えました。以来、見える人には見えてしまう、感じる人には感じてしまう冥界ゾーンとなってしまったのです。
 遠い過去の怪事件に加え、今回の少女死体遺棄事件発生で、呪われた山麓としてますます悪名を高めてしまった灰が峰が、今夜も暗く禍々しく夜の闇に浮かんでいます…

 お松の第3回独り韓国映画祭②
 「ヘンゼルとグレーテル」
 事故で森の中に迷い込んだ青年ウンスは、謎めいた少女に導かれ、彼女が両親、兄、妹と暮らす屋敷へ。おとぎ話のような環境で幸せに暮らしているかのように見えた一家だが、どこか奇怪で不吉なものをウンスは感じ取る。やがて両親が突然姿を消し、ウンスは子どもたちの恐ろしい秘密に気づくが…
 わしの韓流3王子のひとり、チョン・ジョンミョンの旧作を、やっと観ることができました♪
 
 ミョン太、か、か、かわいい~やっぱミョン太ええわあ。あの極小な童顔猿顔、長身なガタイのよさ、棄てられ仔犬のような悲しそうな雰囲気、evrythingどストライク何かね、もう見てるだけで愛しくなる。ただ癒される、萌える可愛らしさだけでなく、おとなしそうで寡黙だけど、内には激しいものを秘めてそうなところや、♂フェロモン漂う男むさいところも彼の魅力。あの顔でヒゲが濃ゆいところとか、たまらんわ。あ~こんな子、弟だったらなあ、いや、弟だったら恋愛できないから、弟にこんな友だちいないかなあ~なんて妄想させる、あいつはあいつは可愛い年下の男の子~♪なミョン太、会うたびに体調が悪くなりそうなほど萌えてしまいます

 可愛いけど明るくてハッピーな役より、不幸で可哀想な役のほうが断然似合うミョン太。この映画でも、ほとんど笑顔はなく、薄幸そうで寂しい顔をしてます。それがまた、胸キュンなんですよね。でも、ふとした瞬間のハニカミ笑顔とか、子どもたちへの優しさとか、眠そうな顔とか、ほんと演技とは思えぬ素純さ、人柄のよさが表れてて、感動的であえあります。あ~あんな男子、私も家に連れ込んで監禁したいわ。

 可愛いミョン太を愛でることだけが目的な、ミョン太ファン専用映画では決してありません。主演だけど、俺!俺!俺だけ見ろよ!な押し付けがましいオーラも演技もミョン太にはなく、存在が重要な小道具のように控え目なので、ナルシーな人気スターのように映画の世界観をブチ壊すようなことはしていないので、非ファンでも楽しめる映画だと思います。
 童話のヘンゼルとグレーテルを下敷きにしたホラー・ファンタジーです。深く暗い脱出不可能な森が、美しくも禍々しい。子どもたちの家も、メルヘンすぎて怖い。ちっとも美味しそうじゃない毒々しいお菓子。ぬいぐるみとか人形って、けっこう不気味ですよね。怪奇シーンも、独特で面白いです。ウゲっなエグさもあるところが、さすが韓国映画。中盤、凶悪き○がい男も参戦し、ラストの破滅的カオスへ向かって物語が急展開し、退屈させません。
 ただのホラー怪奇ものではなく、重いテーマがこの映画にはあります。いま日本でも深刻な社会問題になっている、児童虐待…
 ホラーシーンよりも、子どもたちが虐待されるシーンのほうが怖かった。「トガニ」もそうでしたが、韓国映画って子どもにも容赦がなさすぎる。とても見てられないほど非道い惨いシーン、もうヤメテー!罪なき子どもを虐げる者は罰を受ける、というメッセージが、この映画にはあるように思えました。

 3きょうだい役の子役たちが、驚異の演技。韓国の子役って、ほんとスゴいわ。まだ本当の悲しみや憎悪は知らないはずなのに、なんであんな表情ができるんだろ。彼らの無邪気さと邪悪さに、魅せられ圧倒されました。ミョン太、すっかり食われてました。あの子たち、みんなどっかで見たことあるなあと思って調べたら、長女役の子はファン・ジニの少女時代、長男役の子はファッション70でミョン太の子ども時代やってた子!次女役の子は、太陽を抱く月のミナ王女!みんなハンパな大人の俳優なんか足元にも及ばない、百戦錬磨なベテラン子役だったのです。
 ただのハッピーエンドではない終わり方も、もの悲しく切ないです。子どもたちが傷つくことも苦しむこともない世界は、どこにもないのでしょうか…

 ↑長男が、いつの間にかこんなイケメンに成長してた!ウン・ウォンジュくん、現在19歳。男の子ってホント、変わるわ~

 ↑でもやっぱ、ミョン太がチョア~ただ今とっちゃん坊や化進行中な彼も、そろそろオトナの役、アダルティな演技に挑戦しないとね
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児童虐待魔は死刑!

2013-07-14 | 韓国映画
 最近、韓国映画が日本でも続々と公開されていますね。「3人のアンヌ」「後宮の秘密」「10人の泥棒たち」「ベルリンファイル」は、ぜったい映画館で観る!と息巻いてたのですが…映画館になかなか足を運べない悔しさを紛らわすため、サービスデイに韓国映画を何本か借りて、また独り韓流映画祭を開催することにしました♪言うまでもなく、好きな男優主演作ばかりです

 お松の第3回独り韓国映画祭①
 「トガニ 幼き瞳の告発」
 聴覚障害のある児童施設の美術教師となったイノは、校長や教職員らが抵抗できない少年少女たちを虐待していることに気付く。イノは人権センターのユジンと共に、校長たちを告発するが…
 ここまで胸が悪くなる、胸が痛くなる映画、初めて観ました。戦慄と怒りで吐きそうになった。私、この世で何がいちばん許せないかって、いたいけな子どもを苦しめ傷つける奴らほど、はらわたが煮えくり返り殺したくなるものはない。罪にはいろんな理由、事情があると思うけど、児童虐待なんてどんな言い訳も通用しません。近年、子どもが犠牲になる悲痛で悲惨な事件が多発し、本当にいたたまれない。できれば目を背け耳を塞ぎたいけど、そんな醜く病んだ社会に生きているかぎり、私も決して無関係ではいられません。

 それにしても、この映画。もう直視不可能なほど残酷で醜悪なシーンに、何度も途中リタイアしかけました。障害をもった少年少女が、殴る蹴るの暴行を受けるだけでなく、レイプ!までされる。バレても大丈夫な弱い立場の子どもを選んでるところなど、卑劣すぎて絶句。ほんと信じられない。何でそんなことできるの。汚い。醜い。人間じゃないよ。ある意味、殺人より罪深いです。子どもを強姦する奴なんか、死刑にすべき!施設の鬼畜どもだけでなく、警察や福祉行政、裁判所や検察、弁護士、キリスト教団体まで、子どもを守るどころか寄ってたかって虐げ蔑ろにするなんて。筆舌に尽くしがたい苦痛や恥辱、絶望を味わう子どもたち。もう神も仏もない。子どもの人権にまったく配慮がなされてない法廷、理不尽で理解不可能な裁判の慣習にも驚かされました。あんなの日本ではありえません。韓国、こわい国…
 児童虐待という大きな社会問題を提議している点は評価できますが…あそこまで子どもたちをいたぶる描写、必要だったのでしょうか。小学生の男の子と女の子へのレイプシーンを、リアルに生々しく描きすぎです。そういうのが好きな人の興味をそそるような、不埒で扇情的な意図さえ感じられて、不快感も否めなかった。
 イノ役を、人気イケメン俳優のコン・ユが演じたことが、公開当時話題になりました。

 私の韓流3王子のひとりで、ほぼコメディ専門俳優なコンたんが、チャーミングなおバカ演技も自慢の肉体美も封印し、シリアスな演技に挑戦。深い苦悩と悲しみに翳るコンたんの表情に、見てるほうも暗澹となります。子どもたちのために怒りに燃えて闘う男の役かと思いきや、イライラするほど静かで寡黙で感情を表に出さないコンたん。何かもう諦めきったような、救いなどないことを知っているかのような、虚無と絶望の淵で立ち尽くしてるかのようなコンたんの演技は、人間の弱さや小ささを知らしめているようで、なかなか秀逸でした。ラスト、デモの最中、子どもの位牌を抱いて号泣しながら無念を訴え、放水されて水浸し、しまいには警察に征圧されて足で踏みつけられるコンたんの姿に、胸がしめつけられます。それにしても。位牌を抱いた人に容赦なく水ぶっかけまくる警察とか、ほんとありえんわ。韓国ってどっか狂ってるよ。内省的なイノの代わりに、アグレッシヴに闘うユジンの勇ましさが頼もしかったです。
 おぞましい変態強姦魔の校長とその双子の弟、少年姦の教師の最低最悪な鬼畜ぶり、ほんとトラウマになるほど非道かった。俳優さんたちも、仕事とはいえ苦痛だっただろうなあ。苦痛といえば、虐待される子どもたちを演じた子役たち、よくあんな演技できたなあ。すごい勇気と役者魂です。日本の子役は、ぜったい無理だと思うし。
 手話を習ってる者としては、韓国の手話が興味深かったです。日本の手話とは違うけど、何となく共通したところもあって勉強になりました。
 身体の傷は癒えても、心の傷は…虐待を受けた子どもたちの治癒、そして虐待を未然に防げるような社会になってほしい、と切に願わずにはいられません…
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コリンと潮騒のメモリー

2013-07-11 | イギリス、アイルランド映画
 仕事帰り、後輩のKくん、R奈ちゃんに誘われて飲みに行きました。
 二人とゆっくり話すのは久しぶりだったので、あんたら最近どうよ?悩みや相談があるなら言ってみ!なんて(大して興味もないのに)恋バナさせようとすると…松さん、知らなかったんですか?とKくん&R奈ちゃんが苦笑。は?何のこと?とポカンとしてる私に、俺たち今つきあってるんですよ、とKくん、幸せそうにR奈ちゃんと微笑みを交わす。え!マジすか学園!?とオーバーに驚いてみせる私。驚いたというより、呆れたわ。だってKくんには、長年付き合ってた彼女がいて、タイミングさえ合えば結婚とか言ってたんですよ。R奈ちゃんは、キモい男にマジ惚れされて困ってて、男は怖い、恋愛なんか無理、なんて怯えてた小心乙女キャラだったんですよ。そんな二人が、いつの間にかくっついてたのです。
 へえ!よかったね!何か私も幸せ!と、これは心からの感想を二人に告げて祝福する私。でも、結婚式に呼ばれたらと思うと、どっと疲労感が。大して話したくもない人々との社交トーク、着ていく服とかご祝儀とか…ま、そこまで到達はするまい、なんて年寄りのカンがはたらき、結婚いつよ~互いの両親には挨拶すませたの?子どもにキラキラネームつけんなよ~なんて、明るくその場を盛り上げた私なのでした。

 「オンディーヌ 海辺の恋人」
 アイルランドの漁村の漁師シラキュースは、海で網にかかった若い女を助ける。オンディーヌと名乗る謎めいた彼女に、シラキュースは心惹かれていくが…
 コリン・ファレル主演の日本未公開作です。犯罪サスペンスに、海の妖精伝説というちょっとファンタジーな要素をブレンドさせた内容。シラキュースがオンディーヌを大切に優しく匿う様子や、オンディーヌが歌うと豊漁になるシーンとか、シラキュースの愛娘アニーとオンディーヌが仲良しになる展開とか、どこか童話の世界のようで微笑ましかったです。
 陰鬱だけど静かで優しい海や空の色、深く濡れた緑の濃さなど、アイルランドの田舎が美しく撮られています。アイルランド、いつかホントに行ってみたいなあ。漁村の素朴な生活も印象的でした。
 でも…ロマンティックで美しい話なはずなのに、イマイチ胸にキュンと来なかったんですよねえ。何でだろ~何でだろ~♪それは恐らく、オンディーヌがあまり魅力的に思えなかったから。網にかかった彼女、溺死体にしか見えなかったし。あれで何でシラキュースが大して動揺せず一目惚れ、みたいなことになるのか、ほんと不思議でした。もうちょっと神秘的な美女にしてほしかったなあ。ワケアリ風な言動も、ミステリアスなのではなく単に挙動不審って感じでトホホだった。最大の敗因は、ヒロインのミスキャストだったような気がします。
 「モナリザ」や「クライング・ゲーム」など、私も大好きな名作を作ったニール・ジョーダン監督の作品。闇の社会で生きながら、一途で純真な想いを貫く男の恋や孤独、生き様を描くのが、ジョーダン監督はお上手ですよね。撮影監督は、香港のウォン・ガーウァイ監督作品でお馴染みのクリストファー・ドイル。海のシーンとか、相変わらず独特なカメラワークです。
 ヒロインはビミョーでしたが、シラキュース役のコリン・ファレルは可愛かった

 やっぱコリンは、故郷のアイルランドに戻った時が、いちばんナチュラルで伸び伸びして見えますね。ド田舎の小汚い漁師ルック、どんな高級スーツよりも似合ってる。でもコリン、漁師というより猟師って風貌ですが。イカつくてワイルド、無骨で不良っぽく、怒ったら凶暴だけど、実は誰よりも繊細で傷つきやすく、優しくて純情、愛に飢えた寂しがり屋。今回もコリンのオハコな役でした。あんなに男むさくてヤリチンっぽいコリンなのに、好きな女には不器用に甘く優しいところが萌え~。あのモサっとしたゴツさ。悲しげな極太ヘの字眉。黒曜石のような美しい瞳。いつ見てもええわあ。コリン、ほんとドストライクな男なんですよねえ。コリンみたいなイケメン漁師に捕獲されるなら、海で溺れてもいい!いや、コリンの腕の中で恋に溺れたい♪
 シラキュースの娘アニー役の子が、コリンや大人の役者を食う好演でした。ヨーロッパの子役って、可愛いのに可愛い子デショ?な押し付けがましさがなく、賢そうでクールなので好きです。あと、「クライング・ゲーム」での名演が忘れがたい、ジョーダン監督作品の常連であるスティーヴン・レアが、シラキュースが慕う神父役で出演しています。

 コリンの新作「セブン・サイコパス」が日本公開決定!クリストファー・ウォーケンやウディ・ハレルソン、サム・ロックウェルなど、コリン大丈夫?!と心配になってしまうほど、ヤバい怪優たちが共演してるオフビートなコメディです
 
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危険運転の男たち get back

2013-07-09 | 北米映画 08~14
 梅雨が明けました!いよいよ、いや、とうとう、悪夢の地獄の暑い夏が始まります。
 私はこないだ、久々に映画を観に行きました。若い男と一緒に。いつもはピーターとなんですが、今回は別の男と…何て言うと、モテモテなビッチと誤解されちゃいますね(笑)。若い男つっても、我が愛しの甥ダミアンとです誘ってみたら、ついてきてくれました。ダミアンとデートなんて、何年ぶりだろ。ダミアンが小学生の時以来?彼が子どもの頃は、よくポケモンとか名探偵コナンとか観に行ったよなあ。可愛かったよなあ。M子や私にオモチャにされてビービー泣いてた彼も、すっかり大人の男に成長。カッコよくなったなあ。普段は寡黙な彼が、結構いろんなこと話してくれたのも嬉しかったです。ピーターとか若い男と下ネタトークするのが大好きな私も、なぜかダミアンとはできないんですよねえ。いつまで経ってもダミアンは、私たち家族にとっては汚れない存在なのです。
 車の中や一緒に歩いてる私たちは、どこからどう見ても援助交際中の若者と中年まあ事実、服を買ってやったり食事させたり、ほんとに援助交際な一日でしたが。
 それにしても、ダミアンよ。おまえちょっと食い過ぎじゃね?行きの車内で、コーラとポテチ。映画を観る前にモスドでハンバーガーセット。映画館ではポップコーン。晩飯はトンカツ!ご飯おかわりするし。帰りの車の中では、タリーズでテイクアウトしたカフェラテとスウィーツ。途中でコンビニに寄って、夜食用のカップヌードル買ってた。うげげげげ~見てるほうがオナカイッパイで吐きそうに。食べ盛りとはいえ…今はガタイがいいレベルですが、確実に生活習慣病が懸念されるメタボ道まっしぐらなダミアンが心配です…

 「ワイルド・スピード EURO MISSION」
 待望のワイスピシリーズ最新作、初日に観てきました♪
 スペインで静かに暮らしていたドミニクのもとに、FBI捜査官のホブスが現れる。元英国特殊部隊のショウが率いる犯罪組織を壊滅させるため、ホブスから協力を要請されたドミニクは、死んだはずの恋人レティが生きており、ショウの仲間になっていると知る。ブライアンら仲間と再結集し、ショウを追ってロンドンに向かうドミニクだったが…
 大好きなワイスピシリーズ、実は映画館で観たのは今回が初めて!やっぱこーいう映画は、大きなスクリーンで観るのが一番ですね。内容も展開もノリも、もはや水戸黄門みたいなお約束ワンパターンなのですが、それさえもうファンにとっては安心して観られる要素になってます。
 ドミニクたちの無茶っぷり、過激なハチャメチャ度は、回を追うごとにヒート&スケールアップ。今回も、ありえねー!!な荒唐無稽シーン満載で、ポカ~ン&爆笑のつるべ打ちでした。ロスやリオなどアメリカ大陸の都市をメチャクチャにした後は、とうとうヨーロッパへ上陸。メインステージに選ばれてしまったロンドン、何か恨みでもあるのかと思うほどメッチャクチャにされちゃってます(笑)。あれ、ロンドンでホントにロケしたのでしょうか?よく許可が下りたなあ。このシリーズ、いつも観て思うけど…巻き添えを食う一般人が可哀想!ぜったい死人出てるよなあ。破壊された車や店や家は、誰が弁償してくれるのかしらん。

 イカした高級車がスピードを競い、ドライバーたちがアンビリーバボーなテクニックで車を武器して闘うのが、この映画の面白さなのですが。今回は、車だけではなく何と戦車!や軍用機!とも死闘。戦車が高速道路を蹂躙するシーンは、ありえなすぎてホント笑えますよ。ドミニクが車からダイヴしてレティを助けるシーン、そんなバカな~!?ほとんどギャグです。橋とかビルをぶっ壊すシーンも、さすがハリウッド映画、金かけてるなあと驚嘆します。
 ドミニクやブライアン、彼らの仲間たち、そしてホブスも、車の運転がスゴいだけでなく、超人的にタフでガチンコファイトも強いところが素敵。文字通りな肉弾戦は、みんな体格が良すぎるので迫力満点です。日本のヤンキーケンカものとは、やっぱ違います。レティVSホブスの女部下のキャットファイトも壮絶だった。
 個性的で魅力的なワイスピファミリー、今回も愉快痛快な活躍ぶりでした。みんなカラダ張って激闘死闘しつつ、アメリカ人らしくノーテンキで明るく軽いところが好き。

 ドミニク役のヴィン・ディーゼルも、ブライアン役のポール・ウォーカーも、相変わらずカッコいいのですが…これまでのシリーズの映像をバックにしたオープニングクレジット、ああ~二人とも若いなあ!と、今さらながらワイスピがもう結構なご長寿シリーズになってることを痛感。ヴィンちゃんもポールも、さすがに老けた。もう弾けて飛ぶような軽やかさがないもんね。バカやるのが似合わない年、風貌になってきた。ポールなんか特に、可愛くてセクシーだっただけにオッサン化が寂しい。恋人との間にできた赤ちゃんをあやすパパぶりが、さすが実際にも未婚のパパであるポール、板についてて微笑ましかったです。

 基本はW主演なはずなのに。前回以上に、ポールがヴィンちゃんの助手、脇役になってしまってたのがホント気になる。ホブス役で前回から新加入した、ザ・ロックことドウェイン・ジョンソンの見せ場が増えてたので、ますます影が薄くなってたポール。ヴィンちゃんとザ・ロックのほうが、バディな名コンビっぽくなってたし。ザ・ロック、ほんと北斗の拳のキャラ的に魁偉な筋肉男なんだけど、今回はちょっとコミカルなシーンもあったりして、仲間入りを楽しんでる様子が可愛かったです。それにしても。俺も主役なんだよ!な、役者としての自己主張や我の強さが微塵もなさそうなポール、今後が心配…
 ショウ役は、「タイタンの戦い」や「三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」「インモータルズ」などハリウッド映画でも活躍してる、英国期待の男前ルーク・エヴァンズ。

 オーランド・ブルームを精悍にワイルドにし翳りを加えた感じ?悪役もイケメンだと、テンションも上がります。彼がロンドンを疾走させる、007に出てきそうなトンデモスーパーカーが笑えました。
 ラスト、東京に現れる謎の男(ショウの兄?)に驚愕!あれは、「トランスポーター」シリーズで人気のジェイソン・ステイサム?!彼が次回の悪役ってこと?意外かつ面白い強敵ですね。しかも、東京が舞台に?楽しみ!時間軸としては、今回が東京編のパート3へと続くらしい。個人的にシリーズとして認定しておらず(ヴィンちゃんもポールも出てないから)未見なままのパート3も、とりあえず観とかなきゃ。それにしても。ヴィンちゃん、ザ・ロック、そしてステイサム、3人とも坊主な筋肉男。3つ巴の死闘は、なかなかのド迫力でしょうね。ポールがますますかすんじゃいませんように…
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ミ・アモーレな男たち!

2013-07-04 | その他のヨーロッパ映画
 梅雨の断末魔なのでしょうか。昨日から、ひねもす大雨…
 真昼間なのに、外は真っ暗。話声さえ聞こえなくなるような雨の轟音。そして、恐ろしい雷の光!ああ~家に生きて帰れるかしらん、何年か前の豪雨で悲惨な目に遭った悪夢再び?!不安と恐怖に苛まれ、仕事も手につきませんでした。
 命からがら、疲労困憊で何とか生還できました。今も雨脚は強くなるばかり。激しい雨音も優しい子守唄になってしまうほど、幸せな温かさに頬をうずめながら眠った夜も、今は遠い昔…雨夜の独り寝も、また安らげる幸せと知るmy rainy daysです♪

 「ミステリーズ 運命のリスボン」
 19世紀前半のポルトガル、リスボン。ディニス神父の保護のもと教会で育った少年ジュアンは、母のアンジェラが伯爵と結婚する前に別の男と愛し合い自分を産んだことを知るが…
 日本ではほとんど作品が公開されていない、チリ出身のカルト(?)な巨匠、故ラウル・ルイス監督晩年の作品。私は「犯罪の系譜」しか観たことがなく、何だかワケワカメすぎる映画だったので正直とても不安だったのですが…恐れてたほど難解でも退屈でもなく、爆睡や途中リタイアすることなく最後まで観ることができました。ただ、この映画…前編・後編構成の4時間半!の超大作。とてもじゃないけど一気に観ることはできず、昼ドラ観てるつもりで1日30分ずつチビチビと(笑)消化しました。
 長い年月を経て、リスボンやヴェネツィア、パリなどヨーロッパ各地で繰り広げられる、暗い愛憎と運命の物語。大河ドラマ調の壮大なメロドラマです。「風と共に去りぬ」のようなドラマチックさとか、昼ドラみたいなドロドロしい面白さはなく、ゆったりと幻想的なムードと展開なので、メリハリのきいたスピーディなドラマが好きな人には、かなり緩慢で退屈かもしれません。私も何度か睡魔に教われました登場人物が多く、彼らの運命の絡みと現在・過去の錯綜が複雑なので、ウトウト観てるとわけがわからなくなります。私、何度巻き戻ししたことか。いちおうジュアン少年が軸になってるんですけど、ディニス神父など他の人物の生い立ちや恋もどんどん話に重なってきて、誰が主役なのか分からなくなります。でも、散漫なようで、ちゃんと後でうまく人物たちがつながって、ああそうだったのか!と謎が解けるようにはなってます。
 妻監禁DVとか、女ストーカーとか、昔も今も愛でコワレてしまった男女って不変なんだなあ、なエピソードも興味深かったです。
 この映画、お話よりも美しい映像や衣装に心奪われます。優雅で流麗、かつ重厚で陰鬱なムードは、ハリウッド映画では味わえない、まさにヨーロッパな耽美。貴族の衣装や屋敷の調度品、絵画だけでも見る価値あり。
 あと、イケメン度、男前度が想定外に高い映画でもありました。
 主人公のジュアンが、ビツクリするほど美少年!

 情熱的だけどメランコリックな美しさで、将来スゴい美男になりそう。青年になったジュアンが、ブサイクではないけどフツーになってしまってたのが残念。
 この映画を観たのは、大好きなフランスのボーギャルソンが二人も出てるから♪

 若き日のディニス神父に深く関わる将校役、メルヴィル・プポーが、カッチョよかった~相変わらずの美男ぶり、軍服も彼が着ればオシャレな感じ。真っ赤なコートも似合ってた。しかし、出番は正味5分ぐらい!すぐに消えますメルヴィルはルイス監督の寵童だったらしく、子役時代から監督の作品に出演してたとか。
 フランスの子爵役で、マリク・ジディも後編に登場。

 おお~久々のマリくん、彼もやっぱイケてますねえ。クールで知的だけど優しそう。マリくんは、メルヴィル以上にチョイ役!で、正味3分
 とまあ、せっかくのボーギャルソンが、何と言うもったいない使われ方を。もったいないオバケ出るぞ、ほんま。
 フランスで今いちばん旬の女優と言われているレア・セドゥも、重要な役ながらチョコっとしか出てません。フランスの人気スターたちは、まさにゲスト出演って感じでした。

 謎の成金アルベルト役のポルトガル人俳優、リカルド・ペレイラが、なかなかの男前でした。ほどよく濃くて、男の色気がある風貌。いちばん目立つ美味しい役だったかも。リカルド・ペレイラ、調べたら1979年生まれだとか。ガエルや小泉孝太郎より年下か~。見えないなあ。老けてるのではなく、大人の男っぽすぎる。

 ハリウッドのイケメンとはまた趣が違う、フランスのボーギャルソンたち。メルヴィルは性転換する男性を演じた「わたしはロランス」、マリくんはラブコメ「アナタの子供」が、今年のフランス映画祭で上映されました。どっちも早く観たい!

 マリくんの近作の中では、フランスの女流画家ベルト・モリゾを描いたTV映画“Berthe Morisot”が観たい!エドゥアール・マネに扮したマリくん、カッコカワイイ!時代劇も似合っててトレビアン

 そ、そして、これ!イタリア映画“amaro amore”は、ドロドロ昼ドラっぽい内容で、マリくんは男と…!!日本公開は期待できないので、輸入盤DVDを買おうと真剣に考慮中です
 

 
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イーグルボーイズ

2013-07-02 | 北米映画 08~14
 やったー!某女性誌の懸賞で、「ワイルド・スピード ユーロミッション」の劇場鑑賞券が当たりました♪
 実はその前にも、某少年漫画雑誌の懸賞で、ポータブルDVDプレイヤーもゲットしたんです。
 どっちの雑誌も、M子とダミアンが読み捨ててたもの。ビタ一文払わず得をするって、気持ちいいのですよね~♪
 しかし…いっけんクジ運が良いみたいに思われる私なんですが…宝くじはいつ買っても全然当たらないんです1000円、いや、100円さえ当たらない!みごとにalwaysスカ!
 今度こそ、デカいの当てたい~!大きな愛はあきらめるので、大きな金をこの手にしたい!と、欲深さにも悲愴感が滲む夏なのでした…

 「第九軍団のワシ」
 ローマ帝国の支配下にあった大ブリテン島。反乱制圧のため北方に向かったローマ軍“第九軍団の鷲”が、忽然と消息を絶つ。数年後、優秀な軍人に成長した軍団指揮官の息子マーカスは、軍団の象徴である黄金の鷲を、北方の蛮族が秘匿していることを知る。鷲を奪還し、父と軍団の行方を探るべく、マーカスは奴隷のエスカを従え危険な北方へと旅立つが…
 世界史はチンプンカンプンですが、史劇は大好きな私。歴史的背景や状況はよく分からないながら、この映画も楽しめました。ローマ帝国時代のイギリスを舞台にした映画、初めて観ました。後に世界を征服する大英帝国も、かつては絶海辺境の野蛮な未開地だったんですね。その蛮地が神秘的な異郷のように描かれていて、いったいどこでロケしたんだろう?行ってみたい!と驚嘆するシーンがたくさんありました。森の暗く深い緑、荒涼とした海や断崖など、本当に美しく撮られていました。
 主人公マーカスの、勇猛かつ苦悩するヒーローぶりもカッコよかったです。命より重んじる愛国心と名誉を守ることに固執するキャラは、ちょっと戦時中のコテコテ国粋主義な日本軍人みたいで怖かったけど。マーカスみたいな高潔で清廉で一途な青年、今は絶滅してますよね。ああいう男と恋愛すると不幸になると分かっていても、惹かれてしまいます。

 奴隷のエスカとマーカスの関係も、なかなか感動的でした。立場上マーカスを憎悪しながらも、しだいに彼の男気に心揺れ心ほだされるエスカの様子に、微かなBLの匂いを勝手に嗅ぎ取ってしまいました。女っけがゼロに近い映画なのも、それに拍車をかけました。北方に入り蛮族に捕まってから主従関係が逆転する二人も、かなりBLにありがちな甘いイビツさが。
 マーカス役は、元ストリッパーで、それを自らネタにしたイケメン裸祭り映画「マジック・マイク」が日本公開間近なチャニング・テイタム。彼の男前ぶりに胸キュンです。アメリカ男にしては暗めで翳りのあるムードと、アメリカ男らしいガタイのよさがチョベリグ(死語)です。極太な首が素敵。自慢の肉体美は、この映画ではあまり披露してませんが、ローマ時代の薄着なのでスゴい肉体の持ち主であることは一目瞭然となっています。いい意味でも悪い意味でもアメリカ人!って感じなので、ローマ人には見えないのがご愛嬌でしたが。
 エスカ役は、「リトル・ダンサー」が今なお忘れがたいジェイミー・ベル。あのバレエ少年も、すっかり大人になりました。美男、イケメンにはならなかったけど、個性的で味のある俳優には成長してると思います。屈折してるけど、強くて男らしく仁義に厚いキャラも良かったです。大人に成長したはずなのに、デカくてガタイがよすぎるチャニング・テイタムと並ぶと、子役に逆戻りしたかのようだったジェイミーくんです。
 蛮族の族長の息子役で、何と!タハール・ラヒムが登場!

 珍奇なメイクと髪形、衣装のため、よく見ないと「預言者」のマリクと同一人物とは判りません。野蛮人メイクでも、ふとした瞬間のあどけない表情とか、悲しげで純真な瞳とかは、やっぱマリクの時と同じですが。ローマ人のマーカスを憎み、奴隷にして非道い扱いをする残酷な野蛮人の役なのですが、よく考えたら一番可哀想な役かも。エスカのことは信頼し、友だちとして厚く遇していたのに(その親切ぶりにも、ちょっとBLの匂いが)、大好きなエスカは彼を裏切りワシを盗んでマーカスとトンズラ。そりゃ、烈火のごとく怒って当然ですよ。素顔は可愛いイケメンなラヒムくんですが、やっぱアラブ系は役が限定されますよね。特にアメリカ映画には、砂漠の民族役とかイスラム教のテロリスト役とか、今回の野蛮人役とかでしか出られそうにないし。
 ドナルド・サザーランドやマーク・ストロングなど、脇役もシブい面々でした。
 原作は、人気児童歴史小説だとか。なるほど、道理で勇気とか正義とか信念とか、テーマが青少年向けだったわけか。ラストも爽やかなハッピーエンドで、後味が良いです。

 ↑ ラヒムくん、ハンチングが好きなのかな?ロウ・イエ監督の「花 Hua」が、ようやく日本公開されるラヒムくん、今年のカンヌ映画祭でベレニス・ベジョが女優賞を受賞した“Le Passe”や、マーク・ストロングやアントニオ・バンデラスを従えて砂漠のプリンスを演じたジャン・ジャック・アノー監督の“Black Gold”も、DVDスルーでいいので観たいなあ~ 
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Dazzling Boys♪

2013-07-01 | 東方神起、SHINee
 燃えて萌えてる真っ最中に、いきなり無残に解体してしまった東方神起。彼らが私に残していったのは、傷心と不信感。以来、雨後のタケノコのように大量発生した韓流ボーイズグループには、まったく心惹かれることはありませんでした。もう二度と、Kポップアイドルにハマることはないだろう。そう確信していた私だったのですが…ああ…また性懲りもなく、ミーハー魂を点火させてしまったようです。そう、東方神起の弟分的な人気アイドルグループ、SHINeeに今さらなズッパマリ状態♪♪
 SHINeeの存在は、もちろん東方神起に夢中だった頃から知ってました。まったくのアウトオブサイトだった。東方神起がコワレちゃった後も、しばらくは空虚な私の心にはどんなアイドルも入ってはきませんでした。それが…
 何の気なしに観てたMステ。そこに、SHINeeが登場。ああ、トンバンシンギの弟分的な子らか。ふーん。動いてるとこ、初めて見たわ。うーん。あんましカッコよくないなあ。どっちかっつーたら、ちょっとブサイクかも?でも、いい感じなブサイクだな。私、チョイブサ男子が好きなんだよなあ。そもそも、トンバンも最初はそうだった。カッコカワイイんだけど、いい感じにチョイブサも入ってて。トークも、たどたどしい日本語ながら元気いっぱい、キャピキャピ屈託なく明るいところや、他のKポップグループと違って作り物っぽさが薄く自然な感じなのも、東方神起を彷彿とさせる。あれ、何だろう、忘れかけてた妙な気持ちがこみあげてきたぞ。ヤバい…

 ↑記念すべきMステ初出演(今のところ、最初で最後状態。いっとき他の男子グループ出演規制を緩めてくれてた某事務所が、また警戒し始めたのかな)時のSHINeeちゃん。可愛かった♪
 さて。かんじんの歌とダンスはどうよ?SHINeeがいよいよステージに。“JULIETTE”を歌って踊る彼ら、おお~!か、かっこええ~!か、かわいい~!歌とダンス、うめーな!やっぱ某事務所とはレベル違うな!
 と、番組終了後は、すっかり、でも密やかにaddicted to SHINee♪
 でも、東方神起もそうでしたが、萌えるのは日本での活動限定。東方もシャイニーも、本国だと何か違うんですよねえ。ダサくてヘンに見える。日本用のMVやTV出演時のほうが垢抜けてような気がするのは、私だけ?日本では、やっぱ日本人の好みに合わせてアレンジされてるのかな。
 んで。実力派で個性的で可愛くてチョイブサ(笑)なSHIneeのメンバーとは?

オンユ
 リーダー。ソン・ガンホの息子?ほんわか癒し系チョイブサ男子!典型的な韓国顔で、ぜんぜんイケメンじゃないけど、すごく可愛い!性格よさそう。高校生に戻って、こんな子と付き合ってみたい。優しくて深みのある歌声もチョア。本国ではバラエティやミュージカルなどマルチに活動してるらしく、メンバーの中では断トツの人気ナンバーワンだとか。

ジョンヒョン 
 ワイルドなゴリラ顔と、マライヤ・キャリーかよ!な高音ヴォイスのギャップが魅力的。ダウンタウンのヘイヘイヘイに出た時、ちょっと天然ボケっぽかったので好感。腕の太さも尋常じゃなかった。

キー
 アヴァンギャルトおしゃれ系担当?奇抜な髪と衣装が面白い子。ファッションといい仕草といい、ちょっとオネエ芸人っぽくて、はじめはビミョーだったんだけど、見慣れたら可愛くなってきた(笑)。メンバーの中ではいちばん賢そう。日本語が上手!

ミンホ
 手足長っ!東洋人離れしたスタイルのよさ。超小顔のタレ目童顔。デカくなった子どもみたいな可愛さ。この子、どっかで見たことあるな~と思ったら、少女時代の“Gee”に出てくるイケメンじゃん!モデル、俳優としても活躍してるとか。

テミン
 最年少。きれいになった神木隆之介?華奢&女の子顔、日本ではいちばん受けそうなルックス。ダンスが突出して巧い。いつもニコニコしてるイメージ。

 日本版のMVも、超カッコカワイいんだよなあ。

Replay 君は僕のeverything
 メロウなR&Bなのに、ダンスが激しい。美大生に扮したオニュたんが、超かわいい!

 メンバー全員が一緒のシーンで、椅子に座って体揺らしてる様子が、チョンマル可愛いすぎる。癒されるわあ

 女の子に見とれてるミンホの表情も可愛い!

JULIETTE
 今のところ、この曲がいちばん好きかも。激しく複雑な振り付けなのに、平然と楽しそうに踊ってるところがスゴい。ミンホの手足の長さに驚嘆。緑のピッチピチなパンツはいてるミンホ、ケツの形も良すぎてガン見しちゃう(笑)。

 でもでも。いちばん萌えるのは、チョイブサなオニュたん!

 テヘ♪っと照れた笑顔、癒されるわあ。

LUCIFER
 ダンスがカッコいい。特に全員集合&合体して千手観音?するとこ。みんな笑顔を封印してシリアスなドヤ顔しまくりなのも可愛い。ミンホのラップも好き。


SHERLOCK
 ダンスパートの髪形と衣装とメイクがヘン、いや、面白いです。

探偵パートは可愛い。メガネなキーちゃんがオシャレ。

 カメラかまえたミンホの表情がキュート。

Dazzling Girl
 ポップでキュートな曲ですね。メンバーみんなノリノリでハッピーな感じ。

 歌声といい振付といい表情といい、キーちゃんがすげー可愛い!

 この曲のリリース時には、日本の歌番組にもジャンジャカ出てましたね。前奏のパフォーマンスが可愛い!

 とまあ、年がいもなく再び韓流アイドルに萌えてる私です♪今のところ、カッコカワイいだけで♂フェロモンが皆無なのが、ちょっと物足りないかな。東方神起(ていうか、ユチョンとジュンス)みたいに、強烈な萌え~がない。ちょっと全体的に線が細くて薄口だからかな。さらに残念なのは、日韓関係が冷え込んでるせいか、かつての東方神起みたいに日本でガンガン売り出せない状況にあること。ミーハーライフのためにも、両国の政府には尽力してほしいものですね。
 追伸:SHINee待望のニューアルバム、絶賛発売中の“BOYS MEET U”についても、後日ミーハー談義しとうございまする♪

コメント (11)
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