まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

プラハの冬⑥ 永遠にナスフレダノウ

2007-04-29 | 旅行、トレッキング
 いよいよ最終日。
 早朝、ホテルを出てトラムと地下鉄を乗り継ぎ、空港行きバスの出るバス停へ。
 8時過ぎに、空港到着。早々とカウンターで手続き&荷物預けを済ませて、カフェでコーヒーを飲んだり、空港内をブラブラ。
 10時半頃には、出国ゲートをくぐる。列に並んでパスポートにスタンプを押してもらうのを待ってると、目の前の男性がバナナを食ってる。そうそう、つい書く折もなかったので、ここで...
 プラハでやたらと目についた、日本ではほとんど見かけられない光景。
  バナナ大好きチェコ人
 いつでもどこでも、座って&歩きながら、老若男女、みんなバナナ食ってる!私の両親が子供だった頃は、おやつとして重宝されてたというバナナ...
  半ケツ女、多し
 腰をかがめると、ケツの割れ目もろ露出な女性に、何人遭遇したことか。特に、庶民的なスーパーや食品店で。若い娘より、おばちゃんが多かった。
 搭乗まで、免税店など冷やかして時間を潰す。
 小銭を使い切るため、チェコの煙草やアロマキャンドルなど買う。無愛想な顔で足を組んだまま、パンをクシャクチャ食いながらの女性店員に、最後の最後までこんなんばっかだったな、と苦笑しながら支払い。
 12時半に、やっと搭乗。
 中国人のジャージ軍団や、幼児連れの多い韓国人集団のおかげで、スムーズに席につけず、ちょっとイライラ。
 いよいよ離陸。遠ざかるチェコに、名残惜しさより安堵を感じてしまったことが、ちょっと寂しい。
 飛行中も騒がしい中国人&韓国人。ほんと、日本人はどこでも静かで品行方正だよなあ、と痛感。
 初日同様、機内で配られたハムチーズパンは、やはり美味しかったです。
14時25分頃、オランダ・スキポール空港に到着。
 行きと違って、乗り換えの関空行き出発時間まで、30分弱しかない。急げ~!
 でもホント、この空港広すぎ。焦って早足で向かったので、汗かいちゃった。
 おや?途中通りかかったコスメ店に、でっかいオリヴィエ・マルティネスのポスターが。いやん、マルちゃん超かっちょE~って、のんきに立ち止まってるヒマはないのらー!あたふた!
 結局、余裕で到着。行き同様、テロ対策で液体はビニール袋に入れさせられる。同じ航空機に乗る、日本人のおばちゃん軍団の明るい関西弁に、ほんと心が和まされた。
 15時、離陸。安心感で、どっと肩の力が抜ける。行きほどではないが、空席が多い。帰りも、私の隣2席は空席。
 ちょっと寝た後、「守護神」を観る。他の作品も観たかったけど、さすがに疲労感が強く、それ以上映画を観る気力を奮い起こせなかった。無念!
 機内食は、インド風チキンカレー。中に入ってたホウレン草が美味しかった。
 食べたら、ウトウト睡魔が...いつしかZZZZ...
 気づいたら、朝食が配られ始めてた。あったかいパンが美味しかったです。
 午前10時、予定より早く関空に到着。行き同様、快適に過ごせました。
 モノレールの中でも、おばちゃんたち、そして子供たちまで、日本が一番やなあ~と、無事帰国できた嬉しさと安堵で本音を漏らしておりました。
 こうして私は、プラハという夢から醒める冬の旅を終えたのだった。
 完。
 
 
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Cap ou pas cap ?

2007-04-27 | フランス、ベルギー映画
 いよいよ黄金週間、GWですね♪ 
 旅行やレジャーを楽しまれる方、自宅でのんびりまったりされる方。連休の過ごし方も、人それぞれ。
 私?例年通りの労働者です...くすん。でもま、ヘタに長い休みがあったって、一緒に過ごす人も遊ぶ金もないし。働く、孤独な貧乏人には、これが一番なのさ。ルルラ♪
 今日のニュースに、吃驚。3人の死刑執行がありました。国会会期中という、異例の執行。去年のクリスマス執行も衝撃的でした。多発する凶悪犯罪、100人に達したという死刑囚。減るよりも、どんどん増えていきそう。日本社会の未来は暗澹としていて、ますます生きていくことが恐くなります。

 「世界でいちばん不運で幸せな私」
 幼馴染のジュリアンとソフィーは、他人や自分を試し傷つけるゲームを通して、互いの愛を確信し深めるが、素直に敗北を認められない二人は...
 ちょっと「アメリ」+「恋愛睡眠のすすめ」っぽい?キッチュでファンタスティックなシーン、可愛い小道具、斬新スタイリッシュなカメラワーク、ポップでスピーディな展開、キュートだけど屈折したストーリーが、ユニークで面白かったです。
 ジュリアンとソフィーの愛が、かなり歪んでるのが、ちょっと不気味だった。相手を試したり傷つけるゲームなんて、勝っても負けても虚しいだけでしょう。傷ついたり悩んだりしないと満足できない自虐的な恋愛が、ほとんど病的かも。自分たちだけならいいけど、巻き込まれる周囲の人々には、いい迷惑。二人が他人をゲームで愚弄するのが、笑えない。不快感さえ覚えます。
 子供時代、学校でのソフィへのイジメが酷くて吃驚。ジュリアンの父も、頑なにソフィーを認めようとしないし。アメリカでの人種差別同様、フランスでの移民への差別も、恐いなあ。
 子供時代のジュリアン役の男の子が、めちゃんこ可愛かった!フランスの子供って、姿かたちは幼いのに、精神的にはオマセというか、知的。ジュリアンとソフィーも、オトナ顔負けな会話してるし。アメリカの子供は、図体はオトナっぽいけど、頭は幼稚って感じがするけど...
 オトナになったジュリアン&ソフィー役は、ギョーム・カネとマリオン・コティアール。
 ギョームは、いかにもフランスの優男って感じ。マリオンは、キツい顔してるよなあ。二人の会話やモノローグ、言動が、いかにもフランス人って感じ。日本人には言えないし、できない。ラストは、衝撃的というか、おいおい!?です。こんな運命の愛、イヤっ!
 
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バンビ~ノ①② 厨房は戦場だ!

2007-04-26 | 日本のドラマ(連続)
 今期のドラマは結局、これだけ鑑賞することに...

☆福岡から上京してくる主人公・バン
 六本木のレストランへ、というより、新宿歌舞伎町or二丁目のホストクラブかウリ専バーへって感じな見た目...
☆イタリアンレストラン・バッカナーレ
 ウェイター&ウェイトレス、可愛い子ばっかです。料理より、彼ら目当てで来てそうな客も多そう。
☆佐藤隆太asカトリくん
 きゃヘラヘラ&アヒャアヒャしてない隆太、新鮮!
          
 仏頂面で怒りっぽい、キッツ~い性格のカトリくん、カッチョEやん!おばかでノーテンキな隆太も可愛いけど、好戦的で意地悪な役も、案外ハマってる。たぶん彼も、こーいう役がやりたかったはず。気合いが入ってるし。バンに辛く当たるところとか、かなり迫力があって恐い。ビッグマウスなくせに役立たずなバンにプッツン、裏に連れてってボコるシーン、怖かった...あんな先輩に睨まれて嫌われたら、私なら速攻で逃げるかも。
 『田舎帰んな!』『仕事ナメんなよボケ!』『何勝ったみてーな顔してんだよ!』キツい言葉のみならず、手や足も容赦なく飛ばしてくるカトリくんに、Mなmy heartがウズきます。私も攻められたい~
☆内田ゆきas支配人
 女優業に復帰した彼女、ますます美人になったよなあ。彼女が脇役専門で、なんで内山リナみたいなのが主役できるのか不思議。生徒諸君、ゆき主演のほうがピッタリな感じするけど。
☆向井理asまさし
 ぎゃぼいま、福士誠治と並んでmy dear new comerなのが、のだめにも出てた彼。やっぱ可愛いわあ!見てると何かホっとする、癒し系なカッコカワイさ。
 カトリの子分な役も、超きゃわいいゾ!親分の言うことは何でも、そうですよね~♪と迎合。バンが失敗すると、必ずプっクスっと笑う。陰口を叩いてたところをバンにイチャモンつけられ、コソコソ親分の後ろに隠れる姿、めちゃキュート
☆変な字幕
 ウザいんですけど...やめてほしい。
☆北村かずきasウェイター長
 ドラマ出まくり。スゴい働き者ですよねえ。莫大な借金でもあるのかしらん。過労死しないでね!
 ちょっとホモっぽいキャラが笑える。バンを狙ってる!?としか思えないんだけど、実際は内田ゆきを巡って佐々木くらのすけと三角関係な設定みたい。つまんねえなあ。ホントにホモにしたほうが、面白いんだけど。キャラだけでなく、ほとんど夜王な接客&私服も笑えます。今のところ、ぶっちぎりで目立つ役。
☆カリナ
 って誰!?人気モデル?何で佐藤隆太よりクレジットが上なの?そんなに大物なの!?私、勉強不足。若い女は、ほんまよう分からんわ。
☆バンvsまさし 包丁勝負!
 ムキになってスピードを競う二人。頑張れ~!負けるな~!もちろん、まさしを応援♪
☆手を負傷するバン
 病院行け!という料理長の指示にも、まだできます!いやだ!と意固地なバン。ああ~みんながバンに優しくなれないのが、ほんと理解できるよなあ。イヂメられて凹んでも、ヘンなプライドと自信は不変で、カチンとくる。仕事ができるようになったら、ますます鼻持ちならない奴になるだろうなあ、と思わせる性格。温かく指導できない、したくない後輩って、いますよね...
 イヂメられても、あんまし可哀想じゃないバンだけど、彼が辞める辞めないで従業員たちが賭けするのには、正直ドン引き。本人が見てる聞いてるのに、平気で楽しそうに。ひどい。怖い。あんなレストラン、嫌だ!
☆相部屋!
 まさし、料理長の指示で、バンと同居するハメに。それを宣告された時の、あ、あわわわ、な様子が、また可愛い~!
★総括
 眉毛も唇も、ばっちりすぎるバンのメイクが気になって...
 笑わないキツい佐藤隆太が、カッチョE!虎(親分)の威を借る向井理が、可愛い!今後も二人には、バンに友好的になどならず、『うぜーんだよ!このボケ!役立たず!仕事ナメんな!帰れ!』『そーですよね!クスッ♪』な調子を期待!
 バンには異常なまでにキツいのに、まさしは可愛がってるカトリに、ちょっとだけYAOIの匂いが♪
          
          ↑まさしこと、向井おさむっち
 
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鮮血カントリーサイド

2007-04-24 | フランス、ベルギー映画
 TVを観ながら晩飯を食ってる、my sister M子&私の会話...
M子『ダミアン(仮名 甥・16歳)ってさあ、松じゅんに似てなくね?』
私『ええ~!?どこがですか!?』
M子『ぽってりした唇あたりとか、何かカブってしょーがないというか~』
私『ダミアンは、あんなメイクばっちり爬虫類顔、してませんよ!どっちかっつーたら、クォン・サンウ系?』
M子『似てねー!あんなモサい顔してねーよ!そーいや、ペってまだ人気あんの?ペみたいな男、いっぱいなくね?』
私『男より、おばさんにいるかも?亀ムシとか関ジャニ何とかみたいなガキのほうが、いっぱいいますよ!』
M子『最近人気がある若い男って、わっけわかんないのが多くね?』
私『ダミアンのほうが百倍イケてますよね!』
M子『あんなのがアイドルになれるんだったら、ダミアンもひょっとしたら、ひょっとしね?』
私『ジャニーズとかジュノンボーイに、書類送ってみますか?!』
M子『ダミアンがスターになったら、うちら確実にパラサイト家族、みたいな?』
私『ああ~いいですね、それ(夢見る表情)』
 暴言愚言、トンでもない肉親の欲目&獲らぬ狸の皮算用でしょうか...
 
 「ハイテンション」
 サイコものが大好きなmy sister M子に勧められて観た、フランス製スプラッターホラー。
 親友と、田舎にある彼女の実家へやってくるヒロイン。真夜中、正体不明の男が現れ、家族を次々に惨殺。親友を拉致していった男に、闘いを挑むヒロインだが...
 切り裂かれ、吹っ飛ばされる首!ブッタ切られる手!斧をブチ込まれる胸や腹!惜しみなく鮮血がドバーっと飛び散り、殺戮の残酷な描写が、これでもかー!と繰り広げられる。ううう。もう、ほんとカンベンして。ヒドすぎる。全編もう、血まみれ絶叫悶絶シーンばかりで、恐いというより気持ち悪いです。観る者の神経を逆撫で、不快がらせるのが目的であるかのような、あまりといえばあまりな残虐さ。すぐに死なせないなぶり殺しが、イタすぎる。
 基本的には、アメリカの13金と同じパターン。いろんなものが凶器になって、問答無用に人々が殺されまくり、ヒロインが絶叫しながら逃げ惑い、やがて反撃する。田舎の虐殺ものといえば!のチェーンソーも、お約束のように使用されます。
 謎のオヤヂ殺人鬼、いったい何者なの~!?と思ってたら。意外な正体とオチが、なかなか面白かったです。そうじゃないかな?と、中盤うすうす思ってはいましたが。ヒロインのキャラや言動が、ちゃんと伏線になってます。
 ヒロイン役のセシル・ド・フランス、名前の通りのセシルカットも、ほっそりした体型も、少年みたいです。血みどろに熱演してます。自慰シーンにも吃驚。
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キム・サムスン⑮~最終回 バカップル、ヘンボクカセヨ

2007-04-23 | 韓国のドラマ
 「私の名前はキム・サムスン」第15話と最終話を観ました...

☆ヒジン、最後っ屁!
 引き下がるにしても、のめのめとは退却しないヒジンの、最終攻撃!
 ジノンに、アメリカまで送ってと懇願、というより、脅す策に出たヒジンに、サムスンじゃなくても、はぁ!?今度は何を企んでるの~!?って、いつもヒジンは何も企んでないんだけど、そこが怖いウザいんだよなあ。計算ずくな悪女なら、まだ身構えて応戦のしようもあるけど、何も考えてない天然女は、行動が読めない理解できないで、ほんとトチ狂ってしまう。 
 ヒジンの、ジノンの前から姿を消した理由同様、ジノンがアメリカまで送らなければならない理由も、理解不能です。
☆ジノンの見合い相手
 林葉直子か思った。
☆ミジュ
 サムスンと仲良くなった後には、入れ替わるようにヒジンが。そしてまた、サムスンが戻る。幼いミジュの情操教育には、はなはだしく良くないジノンの女性関係です。
☆サムスンのヒジンへの思い 
 何を考えてるのか解からない、もう嫉妬とか怒りを通り越して、不気味がってるところに共感。
☆ギボン
 ジノンオモニの元スパイ。ちょっとキモかわいい?
☆ジノン、アメリカへ
 ホントに行っちゃったよ。信じられない。
 アメリカにいる間、サムスンに全く連絡なしだなんて、ひどい!後で、絵葉書を送ってたことは判明するんだけど、それにしても。あんだけ意味もなく携帯&メールしまくってたくせに、こーいう時に使わずにどーすんの!アホか!
☆サムスン、あの見合い男と三度目の再会
 偶然というより、もう運命です。ちょっと唐沢の若い頃似?国広トミーにも?
☆ヒジン、アメリカにて
 おとなしく勉強に勤しんでるかと思いきや、時差も考えず、夜中の韓国に電話。サムスンじゃなくても、大迷惑&困惑!相変わらず、マイペースすぎる娘です。
 オトナの対応の後、気まずいからもう電話しないで、とハッキリ頼むところが、サムスンらしくて好感。二人のやりとり、妙に和解したり共感し合ったりしない、わだかまりグツグツ煮えなままなところが、おんな心のリアルさを巧く出してました。
 ヘンリー・キムから、彼の長年の夢だった、国境なき医師団に参加できると報告されたヒジンは、私も行きたいから、医者になるまで待って♪と、また得意技である引きとめ!鼻の下のばして頷くヘンリー・キム。おいおい。おまえらみたいな医者、要らないよ!ヘンリー・キムなんて、ヒジンの具合が悪くなったら、現地の重病人ほったらかしそうだし。
☆総括
 面白かったです。サムスンは、my 韓ドラ初の好感(ヘンな女なので、共感はしないけど)ヒロインかも。サムスンの下品な喋り方と、かなり詩的なモノローグが、楽しかったです。
 逆に、ジノンは殺したくなる韓ドラ男リスト入り。いくらイケメンでも、あんな男イヤ!
          
 
 韓ドラ完観恒例、妄想&理想イルボンリメイク、イってみよ~♪

 サムスン・・・藤山直美
 ジノン・・・岡田准一
 ヒジン・・・広末涼子
        ・
 サムスンの元彼・・・原田龍二
 チェリ・・・鈴木サリナ
 支配人・・・もたいまさこ
 主任・・・秋本奈緒美
 料理長・・・内藤剛志
 従業員・・・辻本茂雄、半田健人、向井理
        ・
 ジノンの母・・・宮川花子
 秘書・・・秋野ようこ
        ・
 サムスンの母・・・京唄子
 サムスンの姉・・・萬田久子
        ・
 ヘンリー・キム・・・ダニエル・ウー(特別出演)

 こんなん出ましたけどぉ~?
 舞台は、京都の老舗料亭にアレンジ。出演者も、関西出身者を多用して、コテコテな内容を目指します♪
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ジョンジェ☆チョルムンナムジャ

2007-04-22 | 韓国映画
 最近、白い粉を服用しています...
 つっても、別に非合法なヤバい粉ではありません。偏執的に美肌を追求する私は、新たなるブツを飲み食み始めたのです。それは...
 ヨクイニン。
 昔は兄、最近はその息子ダミアンの手足には、醜いイボが。病院に行って焼いてもらっても治らなかったのに、このヨクイニンを飲み始めると、あらら不思議!2、3週間足らずで、イボは完全消滅!その上、男とは思えないツルツル美肌に!それを思い出し、さっそく私も~♪
 心なしか、お尻が妙にツルリンコになってきてるやうな?肝心の顔に、効き目が顕著に現れしだい、再報告します♪

 「若い男」
 日本では以前、特別上映されたことはあるけど、一般公開はされなかった、イ・ジョンジェの映画初主演作品。
 しがないモデルの主人公は、自堕落な生活を送りながらも、スターになる野望も抱いている。手癖の悪いギャル、年上の金持ち美女、そして所属する事務所の女社長。女たちとの関わりが、やがて彼に幸運と悲劇をもたらすことに...
 ジョンジェ、若っ!タイトルそのまんまです。1994年の映画だから、当時21歳?はじけるようなピッチピチ感も当然ですね。
 刹那に享楽的だけど、有名になりたい!という野心も燻らせている主人公を演じてるジョンジェ。女にはだらしないけど、基本的には優しいし明るいお気楽キャラ。破滅的なまでに無軌道で、愛欲や野望でドロドロな彼を期待してた私は、ちょっと意外&残念。松本清張の「夜光の階段」みたいな、女を踏み台にのしあがろうとする悪い男な話だったら良かったのになあ。
    
 ジョンジェ、男前というより、可愛い。顔だけだと、そこらにいそうな(って、実際には絶対いないんだけどぉ)フツーの兄ちゃん風。でも彼って、動いたらホント見惚れるほどカッチョE!スタイル抜群なので、どんな動きもスマートでセクシイなんだよなあ。クラブで踊る姿とか、エロいほど色っぽい。
 ジョンジェといえば!東洋のアポロンのごとき、モムチャン肉体美!デビュー間もない若い盛り、しかもモデル役なので、自然な形で脱ぎまくってます。いやあ、ほんとスゴいカラダ。あんな優しそうな顔して、反則な凶器のようです。パンツ一丁とか、いろんなシチュエーションで脱いでるんだけど、とくと俺の肉体を味わえ~!なショットは、ほとんどないんですよねえ。チョコッチョコっとした露出というか。じらさないで、たっぷり&じっくり拝ませろ!と、軽く欲求不満。
 ジョンジェに絡む女たち、ギャルと年上の美女は、あまり意味がなくて面白くないけど、事務所の女社長はエグくて強烈。ジョンジェの若い肉体に執着、ねっとりとセクハラしまくり、拒否されると彼の出世を影で妨害!淫乱&陰険、女の醜さ全開だ!でもまあ、彼女の言いなりなオモチャになってれば、ちゃんとビッグな仕事も回してもらえてただろうし、あんな悲惨なことにもならなかったのに。成功したきゃ、割り切って男娼にもならなきゃ!ジャ○ーズ事務所は、あんなモンじゃないよ(たぶん)!
 韓国映画&ドラマといえば!の、やたら携帯電話の乱用シーンがなく、ポケベル!使ってる。ファッションも、笑えるほど時代を感じさせます。
       
 ジョンジェは今年、何と8年ぶりにブラウン管に復帰。↑「エアシティ」待ち遠しい!「黒水仙」の役を、クール&知的にした感じなのかな?相手役が相手役なので、オトナのラブシーンなんかは期待できませんが...それより、日本では彼女のほうが人気・知名度があるとはいえ、格もクレジットもジョンジェが上でしょ?!ジョンジェが彼女の相手役みたいな扱いに、ちょっとムカッ
          
 
 
 
 
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瑠璃色に輝く天空に散った

2007-04-20 | 日本映画
 今日はmy motherの誕生日。百貨店に寄って、帽子とハンカチを買いました。来週はダミアンのバースデイだし、あああ~財政破綻...思わず帰りに、消費者金融にフラフラ入ってしまいそうに...春なのに~ため息またひとつ~♪
 
 お松の独り邦画男前映画祭⑤
 「俺は、君のためにこそ死ににいく」
 試写会も、邦画を映画館で観たのも久しぶり。上映前に、主催の広島テレビの女子アナが、ほとんど手に持ったメモに目を落としたままで、ダラダラどーでもいい映画の解説。早く引っ込めよ!と私だけでなく、ほとんどの観客がウンザリしてたのでは...
 で、映画は..想定外、そして冷血人間のガラにもなく私、感動しちゃった♪さすがに泣かなかったけど、かなりウルルン涙腺が緩みました。
 明日のない特攻隊として、鹿児島・知覧に集まってくる若い空軍兵士たち。彼らから母親のように慕われる食堂の女将は、慈愛と悲しみのまなざしで、死の空へと飛び立つ若者たちを見守り、見送る...
 まず最初に...特攻なんて今の自爆テロと同じな暴挙愚挙!とか思ってる、左翼がかった進歩的文化人は、観ないほうがいいです。原作&脚本の石原慎太郎は、これは反戦映画である!と言ってるそうだけど...兵隊たちの戦死は犠牲でも犬死でもない、崇高で美しい行為だったのだ!という、シンちゃんのガチな思想は、隠しようもなく伝わってきます。
 身もフタもない言い方をすれば、ぶっちゃけ右翼的な映画です。小泉元首相や阿部総理は、きっと涙なしで観られない類の映画?
 皇軍の兵士、時いたって忠良なる忠臣として、命を捨てて大御心を添わんとする!上も下も、そう信じて疑わない軍人たち。死ぬことは恐いし、愛する人との別れも悲しいけど、だからといって、声高に戦争も特攻も間違っている~!なんて騒いだりはしない。まあ、騒いでも仕方がない状況ではあるのだけど、そんな絶望や諦めは、全然感じられない。むしろ、大空で死に遅れることは恥!とか、先に戦死した友たちに申し訳ない!死んで早く彼らに会いたい!とか、とにかく死に急ぐ若者たちの姿が、悲壮で痛切です。まさに、気高く咲いて美しく散っていく、という描き方をされています。それを、あまりな美化!と言う人もいるでしょうけど、あんな風に死んでいった若者たちを、悪し様にツバ吐くようなことなんて、私には決して言えない。
 戦争が、どんなに悲惨で間違ったことか、ということを訴えるよりも、軍人の、男のロマンを描いている映画だと思います。ロマンを感じる、感じないで、この映画は哀切な感動作orトンでも狂信劇に別れるのでは...私はロマンを感じるけど、同時に憤りも感じます。なぜ、あんな何の罪もなく、若さで輝いている生命が、無残に散っていかなきゃならないの~!と、やはり戦争が呪わしくなります。
 でも、ホント恐いとも思った。当時の人々の、洗脳されっぷりが。軍人もだけど、一般人も...飛び立つ戦闘機を見ると、ひざまずき地に額ずく石橋レンジとか、特攻隊員の息子に畏れ敬う態度をとる寺田濃とか。こんな異常な光景が、当たり前な時代だったんですね。ほんと、ダミアンが今の時代の子で良かった!愛する甥を、死ぬと分かってて笑顔で旗振って見送るなんてこと、私にできるだろうか。当時の女性って、特に母親って、気丈だったんだなあ。ほんとは、気も狂わんばかりの悲しみに耐えてたんだろうなあ。
 同じような内容?の「男たちの大和」には、まったく観る気が起きないのに、この映画には飛びついた理由は...もちろんキャストが私好みなメンツだから!ミーハーすぎて、英霊に申し訳ないのですが...
 徳重聡。雄々しく凛々しく精悍で、それでいて青年らしい朗らかさ、清爽さがあって、良かったです。背が高くてカッコイイ!演技は、相変わらずぎこちないな、と思う瞬間もあるけど、小器用な小ざかしさがないところが、彼の魅力なんです!彼は役者というより、スターになるのだから!何てったって、21世紀の裕次郎なんだから!
          
 窪塚洋介。早く特攻したがってる狂気な感じの危うい一途さが、ちょっと本人とカブるキャラ?出演者の中では、誰よりも原作に共感してそうだし。ヨースケ、昔はホント、カッコカワイかったよなあ。今の亀ムシとか山上?下?とかの比じゃないよ。独特の個性は、今も健在みたいで安心。ナンダカンダで逸材だと思うので、完全復帰が待たれます。
 筒井道隆。ああ~相変わらず、哀愁の犬系!何度も特攻し損ない、それでチキン呼ばわりされ、やたら上官や仲間に殴られるツツミチの、思わずイヂメたくなるS心誘引オーラが、たまりません。素朴でイモいけど、そこはかとなく男の色気があるんだよなあ。追っかけてきた恋人との、最後の抱擁シーンが切ない(けど、淡白で残念。激しく求め合うラブシーンにしてたら、悲愴感も高まっただろうに)。
 とまあ、坊主頭が似合う、男らしい清潔感のある俳優ばかりだったから、感動できた私かもしれません。いま人気の、チャラチャラした軽薄なホストみたいな男たちじゃなくて、良かった!
 岸惠子も、ほんと慈母のようで慕わしい。特攻隊員たち、まるで彼女に恋してるようでもあった。彼女と若者たちのやりとりが、微笑ましく悲しいです。
 いちばん切なかったのは、犬を可愛がっていた少年のような隊員が、岸惠子に別れを告げにくるシーン。蛍になって戻ってくるからね、という彼の泣き笑顔、思い出しただけで目頭が...あの俳優、誰やろ?可愛かった。
 隊員たちが約束通り帰ってくる、蛍や靖国神社の桜のファンタジックなシーンは、ちょっとアザといけど、涙を誘われます。でも、映画が終わると流れてくるテーマ曲がビーズ...海猿かよ!?せっかくの感動が、チャラい感じに...
 生命を燃やす意志も対象もなく、無気力に生きてる若者に、ぜひ観てほしい映画かも。
 男祭り映画だけど、全裸で風呂とか喧嘩なんて、YAOIを喜ばせるシーンも雰囲気も全然ないところが、やっぱ同じ右系でも、三島由紀夫とは違う石原都知事です。
          
 
 

 
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豚神の島

2007-04-16 | 日本映画
 いざ桜われも散りなむひとさかりありなば人に憂き目見えなむ
 このところの打ち続く風雨で、桜も気ぜわしく散り過ぎてしまいました。短いなあ、花の命。でも...
 60過ぎの知人女性が、電撃結婚。ああ、姥桜でもいい、私もいつか花咲くことができるでしょうか。自分が枯れ木だなんて、諦めたくない春の日です。

 お松の独り邦画男前映画祭④
 「豚の報い」
 my dear 小澤征悦のデビュー作にして初主演映画。
 舞台は沖縄。豚の厄を祓いに、大学生の青年がホステス3人を連れ、生まれ故郷の島に戻ってくるが...
 原作の小説は、芥川賞を獲ってるらしい。そのせいなのか、ちょっと文学的?といえば言葉が優しい。ぶっちゃけ、わけわかんねぇ!な映画。
 いろいろワケありみたいなホステス3人の、やたら躁鬱状態でグチャグチャダラダラ、わけのわからない言動が、ホントに豚か何かの下等動物の霊にでも憑かれたようで、キモい。やたら食べて飲んで、猥褻な会話をして、あげくは下痢になってウンコもらしたり。憑依されたみたいな女たちに、セクハラされたり下の世話までさせられたり、振り回されコキ使われたりしても、文句ひとつ言わず尽くす青年も、変。何でそこまで献身的なの?
 きっと何か、聖とか俗とかいった深いテーマがあるのだろうけど、頭の悪い私には、単なる意味不明で変な映画でした。
 一度だけ行ったことがある沖縄。この映画でもそうだったけど、風景も人々も、日本であって日本じゃないって感じがするんですよねえ。エキゾチックとか素朴、といった表現はそぐわない。何だろう?ちょっとまだ未開の蛮地な趣?だからこそ、未知なる神秘にも出会えそうな。風葬とか、ほんとにやってそう。原始的な猥雑さが、魅力にはなってるのでしょう。沖縄の不思議な因習とかに興味がある人には、面白く観られる映画かも。
 これがデビューの小澤征悦。今とあまり違いはない。ちょっとだけ、さすがに若いかな、とは思わせはするけど。ホントに沖縄っ子みたいに、真っ黒で濃い顔!背が高くてガッチリしてて、すごいガタイがいい。けど、走り回って汗だくになっても、まったく脱がなかったのが、残念。女のひとりに夜這いされ、トランクスの中に手をつっこまれるシーンが、ちょっとエロかったかな。あの女優に、オザユキのナニはどんな感じだった?と聞いてみたいかも。
 オザユキ、精悍なルックスと正反対な、オドオドモジモジした、シャイで受身なキャラが、可愛いです。彼の役って、一種の聖者みたいなものだったのでしょうか。生まれたのが豚小屋の中ってのも、キリストや聖徳太子っぽい(二人は馬小屋だが)。女たちの、彼を翻弄しているようで、実は彼に従っているって構図も、ちょっと宗教ちっくな関係。
 女たちの沖縄弁が、可愛かった。実際に、あめくみちこも早坂明恵も沖縄出身とか。もうひとりの女優は関西生まれだけど、沖縄暮らしが長いとか。流暢なのも道理です。それにしても、やたら食いまくる彼女たち。料理も、豚やタコなどがほとんどそのまんまって感じで、やっぱワイルドというか野蛮というか。あんまし美味しそうじゃない。そーいや沖縄料理、私の口には合わなかったなあ。シークワーサーのジュースやカクテルは、美味しくてガブ飲みしたが♪
 
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女人禁制の道場

2007-04-13 | 日本映画
 目覚まし時計より早く、私の眠りを破くものに近頃、私はプチノイローゼ気味です。
 突然始まり、延々と続く大騒音。そう、共○党議員の街頭演説です。
 あうう、い、いま何時なんだよ~と、枕元の時計を取って見ると、朝7時になったばかり。ひどい...何かのイヤガラセですか!?私のように平日休みだったり、深夜勤務で眠りについたばかり住民は、いっぱいいるはず。どんな立派なことを口角泡で訴えても、時と場合によっては、とても国民のことを考えているとは思えない、独善的暴挙と化すこともある、なんてエラい先生には、及びもつかないのでしょうか。朝っぱらから塗炭の苦しみを味わわせてくれる政治家を、どうやって信じればいいの...
 
 お松の独り邦画男前映画祭③
 「剣」
 三島由紀夫の短編を、市川雷蔵主演で映像化した作品。
 大学の剣道部。主将の国分は、ひたすら剣の道を邁進する、ストイックで高潔な青年。そんな彼を、神のように崇拝する後輩たち。そして、屈折した反発を抱く同輩の賀川。国分を、自分のような卑俗な人間に堕としたいと熱望する賀川は、国分に想いを寄せる娘に、彼を誘惑するようけしかけるが...
 あいや~!全国のYAOI諸君、これ必見よぉ~!まさに、おとこ祭り映画!“ドキ!男だらけの剣道合宿!”な~んて副題、つけたいほど。
 もう、キャラも展開も設定も台詞も、三島ワールド炸裂。同性愛の話ではないのに、何もかもにコッテリ濃密な男色ムードが漂っていて、むせ返りそうになります。
 映画のほとんどが、血の汗流せ涙を拭くな~♪な、まるで苦行のような剣道の稽古シーン。苦しさを通り越し、激しい快楽をぶつけ合っているかのような、汗まみれの若い男たちの姿が、何だかエロティック。竹刀をビシバシ突き合わせるのって、変な想像を逞しくさせるよなあ。
 稽古場だけでなく、風呂場で部員たちが全裸で、取っ組み合いの喧嘩をするシーンとかも、狙ってるとしか思えない。男同士、すっぽんぽんで組んずほぐれつ状態だなんて、見方によってはセックスしてるようにも...さらに、ふんどし!やパンツ一丁になって、わらわらと海で大ハシャギとか。YAOIよりも、そっち系の殿方に美味しい映画かも?
 肉体的な同性愛はないけど、精神的には完全に、男同士の耽美な愛憎劇です。
 大学の剣道部という、狭い小さい世界で繰り広げられ、せめぎ合う、青年たちの葛藤や苦悩、崇敬、嫉妬...女以上にドロドロしてるけど、そこには女が匿ってるような狡猾さとか冷酷さがないので、見ていて姑息でイヤらしいなあ、とか醜いなあ、とは思えない。よほど真剣で純真でないと、ここまで誰かを崇めたり、嫉んだりできないよなあ、と眩しくさえ思える。
 とはいえ、主人公も剣道部員たちも、フツーじゃない、ていうか、かなり異常です。
 部活というより、まるで軍事訓練のような(しごき、なんてもんじゃない)超スパルタ稽古。清々しいというより、怖いです。それに苦しげに、でも嬉々として励む部員たちが、自分を痛めつけて喜んでるようにも見えて...
 国分主将を崇拝する後輩(劇団ひとり似)の言動が、怖笑。
 主将みたいに髭が濃くなりたい!と、生えてもないのに毎朝髭剃ったり。国分の微笑を真似ようととしたり。極めつけは、賀川たちが禁じられた海水浴に行っても、主将の言いつけを守って独りだけ残ってたのに、自分だけ良い子な態度をとり、そのせいで主将に卑劣な奴と思われるくらいなら、死んだほうがマシだ!と、わざわざ海に行ったフリをしたり。もう国分教の信者って感じです。もし教祖・国分が彼に、賀川をポアしろと命令したら、迷わず実行しそうなヤバさです。
 いちばん興味深いキャラは、やはり賀川くん。屈折してます。国分を悪く言ったり、陥れようとしたりするんだけど、それらは全部、国分が好きで好きでしょうがないから!ってのが明白で、笑えます。憧憬と表裏一体の憎悪。単なるライバル心や敵意を超えています。女から、国分を誘惑した経緯を、熱心に聞き出そうとする賀川くん、もちろん興奮してるのは、女ではなく国分の濡姿を脳裏に妄想してるからに違いないって感じが、隠微なんです。
 賀川役の川津祐介が、いい味!ぶっとび怪作「卍」でも、ちょっと似たような精神倒錯男役だったっけ。プチ変態な男前の役ってのが、彼のオハコだったのでしょうか。
 女との房事後の枕話シーン、片手を上げてる川津祐介の腋毛が、ずっとアップで映ってる!腋毛が、あんなに長く撮られてるシーン観たの、初めてかも。E男の腋毛に萌える私も、変態でしょうか...
 後輩の、国分みたいになりたい!賀川の、国分を俺みたいにしてやる!度の過ぎた同化への熱望と煩悶は、ほとんど狂おしい恋の病なのです。
 男たちを狂わせる?運命の男、国分主将。ナンダカンダで、彼が最強に狂ってるんです。
 強く正しく生きる、さもなければ死!がモットーな国分。その、あまりにもストイックで高潔な言動&思考が、かなり狂信的で怖い。快楽を求めることや、将来の幸せを考えることさえ、彼にとっては醜く汚いこと。汚れなければ世の中生きていけないぞ、と諭す父親に彼が言う『汚濁は失敗です!』という台詞が、強烈です。
 国分の烈しい求道は、確かに清冽で美しいけど、そんな風に生きられない周囲の人間を、醜い卑しい俗人と見なすのは、かなり独善的で傲慢でもある。そんな時、あいつは何も言わず微笑するんだ!と、憎しみを募らせる賀川。その微笑を、美しいと讃える後輩たち。ああ~三島由紀夫ならではって感じの、お耽美描写!
 国分くんは、間違った時代に生まれてしまった侍なんだよなあ。昭和に、武士道は通じません...それゆえに、あんな最期を迎えてしまった国分。そこに、三島由紀夫の最期が重なります。国分とか、「奔馬」の勲は、三島が理想とする青年像だったのでしょう。
 国分役の市川雷蔵が、すっげE男だった~
      
 まさに、漢(おとこ)って感じ。硬派って感じ。今の人気男優って、ワイルドって言われても、どっか人工的な甘ったるさがあるけど、雷蔵は精悍さが研ぎ澄まされてる。かといって、暑苦しいギラギラ感などなく、どこか冷厳としてる。まさに、武士&軍人が持つ凛・爽・清・雄!すごい美男!ってわけではないけど(たまに、内藤剛志に見える瞬間も...)、猛々しさも憂愁も、男らしくて素敵です。そして、美しい声にもウットリ。
 
         
 
 
コメント (2)
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理系萌え!

2007-04-12 | 日本映画
 皆様、あずき茶って、ご存知?
 肌に良いと聞き、さっそく飛びついてしまいました。朝昼晩、こればっかガブガブ飲んでます。効果は?今のところ、顕著には...でも朝、寝起きにペットボトル一本いっき飲み(かなりキツイんだよ、これが)するようになってからは、心もち肌が潤いを増したやうな?病は気から同様、美肌も気から?でも、きれいになってるかも♪と、勘違いでも嬉しく思えることは、精神的にも良いですよね。
 
 お松の独り邦画男前映画祭②
 「ロボコン」
 高専の落ちこぼれ生徒のヒロインが、才能はあるが集団行動ができず、エリートの第一ロボット部から脱落した部員で成る第二ロボット部を、居残り授業に出る代わりに手伝うことになる。やる気ゼロだった彼女だが、ロボットコンテスト出場を機に、ファイトに火がついて...
 ロボコンって、懐かしい!リメイク?かと思ったら、ロボコンはロボコンでも、ロボットコンテストを題材にした映画でした。
 高校生たちが、製作したロボットの技術やアイデアを競うロボコン、耳にしたことはあるものの、どんなものかはこの映画で初めて知りました。面白いですね。よく、あんなスゴいもの作れるなあ、と感嘆。トーナメント式の勝負、スポーツみたいに結構ハラハラさせられました。趣向を凝らしたロボットの姿や技が、目に楽しい。
 第二ロボット部員たちのキャラ&それを演じる若手俳優たちが、それぞれ個性的でチャーミングでした。
 ヒロインの長澤まさみ、やっぱ可愛いですね。明るくて健康的で、ほんとイヤミがない。はじめの頃の、ちょっと無気力な言動も可愛かった。でも彼女、デカい?!長身な小栗旬と並んでも、あんまし身長差がなかったような。小柄な伊藤淳史よりは、頭ふたつ分ぐらいデカかった。
 天才肌だけど、協調性のない図面担当部員に、小栗旬。彼って、はっとなるほど美男子に見える時と、げっと思うほどブサイクに見える時の落差が激しい。昔のデカブリ男もそうだったっけ。レオ同様、そこが個性的で面白い俳優ではある。でも、背が高くてスタイルいいなあ。やっぱ、瞳と声がキレイ!
 頭は超いいけど、無表情でそっけなく、他人を思いやることができない、ヘタをすれば将来、危険な爆弾魔にもでなりそな、ちょっと心に欠陥があるような子だったのに、だんだんと人間的?に変化してゆく少年を、クールに演じてるオグリンです。合宿先の旅館の接客や重労働を、率先してやりたがるようになる、なんて心の成長が、可愛い。
 自信はあるのに、性格が弱くて才能を発揮できずにいる部長役は、チビノリダー(または電車男)こと伊藤淳史。いやぁ~やっぱ可愛いわあ彼。ちっこくて、猿みたいで。でも、チビだけどガッチリした体つきとか、強い目の光とか、厚い唇とかに、男のフェロモンがあるんですよね。気が弱くてオドオド、いつもキョドってる演技が、ワンパターンで、惜しい。もっと違うタイプの役を、やらせてあげたいなあ。
 もう一人、技術はピカ一だけど、遊び人でサボリ魔な部員に、塚本高史。最近人気みたいだけど、ちょっとトカゲみたいな爬虫類系顔で、私は苦手...コミカルなヤンキー演技は、でも良い味だしてました。
 いちばん可愛かったのは、ひょっとしたら先生役の鈴木一真かも?ちょっとズレたトボけた感じで、ナイスキャラでした。
 それにしても。まさみちゃんみたいな可愛い娘が入部したら、いろんな意味で男子はヤル気満々になるだろうなあ。でも、やっぱ理系男子は変わり者が多いのかな?まさみちゃんを巡って、恋の火花などは全く散らさなかったし。ヘンに好きだ嫌いだな話にならず、理系なのにスポ根みたいなノリだったのが、爽やかでユニークでした。あくまで理系なので、熱い汗はかかないけど。淡々としたスポ根って感じ。
 高校や大学時代を振り返ってみると。仲間と楽しく一生懸命、何かに懸命に取り組むようなこと、したかったなあ、すればよかったなあ、と心から思います。今となれば、恋愛よりも、そっちに憧れます。
 
 
 
 

 
コメント (2)
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