まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

2023年my cinema lifeを総括する

2023-12-30 | 映画雑記
 皆さまComment allez-vous?いよいよ明日で2023年も終わりですね!新年を迎える準備は整ったことでしょうか。
 わしもやっと昨日から休み!正月は完全引きこもり態勢に入るために、今日は食料などを買い出しに出かけました。ああ、これで今年も無事に終わりそう…ほっと安堵したのが油断につながったのでしょうか。慎重に慎重を重ねて運転していたはずの新車、スーパーの駐車場で壁にちょっと擦ってしまった!!ショックで気絶してしまいそうになりました…いつかは傷はつくもんだけど、ちょっと早すぎじゃね?と、みんなに嗤われました予期せぬ悔しさと自己嫌悪。モヤモヤしたまま新年を迎えそうです皆さまもくれぐれもお気をつけて!すっきり気分でお正月を!
 閑話休題。今年もいろんな映画を観ましたね!いったいどんな映画を今年は映画館まで観に行ったんじゃろ?

  1月 非常宣言
     そして僕は途方に暮れる
     レジェンド&バタフライ
  2月 イニシェリン島の精霊
     エゴイスト
  3月 エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
  4月 逆転のトライアングル
     ヴィレッジ
  5月 わたしの幸せな結婚 
     ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3 
  6月 ワイルド・スピード ファイヤーブースト
     Aftersun アフターサン
  7月 EO
     苦い涙
     セフレの品格 初恋
  8月 セフレの品格 決意   
     バービー
     Gメン
  9月 春に散る
     名探偵ポアロ ベネチアの亡霊
 10月 白鍵と黒鍵の間に
 11月         ー
 12月 首
     ウォンカとチョコレート工場のはじまり

 23本か~。だいたい毎年こんな感じですね~。映画好きを自称するなら、もっと映画館で観なきゃな~。大して観てないくせに、僭越ながら今年のマイベスト作品、男優女優を発表したいと存じます(^^♪
 
 my best movie top 3 in 2023

 1位 イニシェリン島の精霊

 脚本、演出、演技、ロケーション、すべてが私のツボだった秀作。いかに私が普段つまんない、質の低い映画をたくさん観てるかを思い知らせてくれた作品です。ロバや犬など動物も可愛かった。ロケ地となったアイルランドのイニシュモア島に、また行きたくなりました。 

 2位 Aftersun アフターサン

 何の説明もないホームビデオみたいな映画なのに、甘くて苦い切なさに胸を衝かれました。独特さでは今年ダントツ。ポール・メスカルは若き名優!彼みたいな俳優が日本にもいたら、邦画ももっと上質になるでしょうに。
 
 3位 

 大コケしたらしいですね。面白かったのにな~。ベテラン俳優たちが楽しそうにぶっとんでたのが、愉快痛快でした。 

 観たかったけど観に行けなかった映画も多かった。「幻滅」「私がやりました」「ナポレオン」「蟻の王」「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」を観逃したのが特に残念無念。
 
 my best actor top 3 in 2023

 1位 コリン・ファレル 「イニシェリン島の精霊」

 長くコンスタントにいい仕事を続けていたコリンが、ついに真骨頂!オスカーにも初ノミネート!受賞してほしかった!ウザカワイいコリンの困った顔、しょんぼりした顔にキュンキュンしっぱなし。やっぱ彼っていい役者、そしていい男♡と、あらためて気づかされました。

 2位 ポール・メスカル 「Aftersun アフターサン」

 イケメンや男前と違い、いい役者って星の数ほどにはいません。素朴かつ鮮烈な演技と存在感で、とびきりのいい役者であることを世界に知らしめたポール。まだ20代ってのも驚き。TVシリーズ「ノーマル・ピープル」の彼も素晴らしかった。来年も期待作、話題作が待機中。今や映画業界から、映画ファンから最も熱い視線を注がれている俳優なのでは。
 
 3位 横浜流星 「ヴィレッジ」「春に散る」

 去年に続いてのランクイン。今年もgood job!な流星くんでした。観たいと思わせてくれる作品選びが嬉しい。2作品とも興行成績は芳しくなかったそうですが、同世代のイケメン俳優たちが出てる漫画映画よりも、魅力と個性があると思います。主演に抜擢された再来年のNHK大河ドラマに当分は専念するだろうから、映画はお休みになりそう。今度はあっと驚くような大人の作品、演技を期待してます!
 
 今年も男優は豊作。「非常宣言」のイ・ビョンホン、「そして僕は途方に暮れる」の藤ヶ谷太輔、「エゴイスト」の鈴木亮平宮沢氷魚、「逆転のトライアングル」のハリス・ディキンソン、「わたしの幸せな結婚」の目黒蓮

「セフレの品格」の青柳翔、「Gメン」の岸優太、「白鍵と黒鍵の間に」の池松壮亮、「首」の加瀬亮、「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」のティモシー・シャラメ、「マエストロ その音楽と愛と」のブラッドリー・クーパーの好演と魅力が印象的でした。


 my best actress in 2023

 1位 ミシェル・ヨー ジェイミー・リー・カーティス ステファニー・スー 「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」

 まさかのオスカー受賞となった珍作で、はじけた怪演を競った3人。特に昔から大好きだったジェイミーのオスカー受賞には驚喜!

 その他は、「逆転のトライアングル」のチャールビ・ディーン、「EO」のイザベル・ユペール、「Aftersun アフターサン」のフランキー・コリオ、「苦い涙」のイザベル・アジャーニの個性と美しさが印象に残りました。

 今年もつつがなくマイベストを発表できました!いろいろあって心身ともに終わってる感ハンパなかった年でしたが、こうしてブログを続けられているのは幸せな証拠ですよね。来年もいろいろあるだろうけど、自暴自棄に近いほどに楽しいことを見つけて追いかけたいと存じます(^^♪
 今年もこんな激ショボブログに遊びに来てくださり、本当にありがとうございました来年もどうぞよろしくお願いいたします!よいお年を!
コメント (11)
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めおと交響曲

2023-12-28 | 北米映画22~
 「マエストロ その音楽と愛と」
 若き音楽家レナード・バーンスタインは、臨時の指揮者として立ったカーネギーホールでのコンサートを大成功させ、チリ出身の女優フェリシアと出会い結婚する。公私ともに順風満帆なバーンスタイン夫妻だったが、レナードには同性を愛するというもうひとつの顔があった…
 うう~ん…すごく期待してたんだけど…同性愛者の天才音楽家とその妻の、スキャンダラスで破滅的な愛と人生…チャイコフスキー夫妻を描いたケン・ラッセル監督の怪作「恋人たちの曲 悲愴」みたいなのを期待しちゃってたのですが、全然そんなんじゃなかった。期待はずれすぎて、何だか詐欺にでも遭ったかのような気分に。ある意味、今年観た映画の中ではキムタクの「レジェンド&バタフライ」よりもがっかり。映画やドラマに過度な期待や勝手な思い込み、先入観は禁物と、あらためて痛感。

 何が期待はずれ、不満だったのかといえば。とにもかくにもBL映画じゃなかったことに尽きます。男同士の美しくも切なく苦しい関係やラブシーンが皆無とか、トホホすぎます。そんなの期待するほうが間違ってる、とは言わせません。レナード・バーンスタインは男好きでも有名だったし、バーンスタインの恋人役にマット・ボマーが起用された点で、もう腐を煽ってますもん。カミングアウト俳優の中でも屈指のセクシーイケメンなマットと、大好きなブラッドリー・クーパーの親密なシーン。宣伝に使われていた二人のツーショット、否が応でも期待しちゃいますよ。それがどうよ。ブラパとマットの軽いキスシーンが、映画の中で最大唯一のBLシーン、しかもマットは超チョイ役ですぐに退場とか、何というもったいなさ、そして何という誇大広告でしょう。JAROに報告ものな嘘・大げさ・まぎらわしさです。BL詐欺!


 とまあ、BLを期待して観た腐女子のほとんどに、不満と落胆をもたらす映画だと思います。BLに興味がない人は、そんなことにはならないと思うのでご安心を。互いに深く思いやり合い愛し合う夫婦の姿に、きっと感動する人も多いでしょう。でも私は、そういうのが苦手な冷血人間なので富も名声も才能にも恵まれた上級国民の幸せを見せつけられているような内容に、ちょっと鼻白んでしまいました。お金も地位も才能もない私自身、私の周囲、世の中のほとんどの人たちの苦しみや悲しみに比べると、バーンスタイン夫妻の苦悩なんて幸福と幸運の証のように見えて。

 バーンスタイン夫妻がすごく善い人たちで、まったく破綻とか薄汚さがなかったのも、きれいきれいすぎて非現実的だったような。修羅場らしい修羅場もなかったし。妻子がいるのに若い男とも寝てる夫、それに耐えてる妻という、せっかくのドロドロ設定も活かされてなかった。もっと悲痛で醜悪で生々しい夫婦の葛藤、軋轢に戦慄、圧倒されたかったです。まあ、バーンスタイン夫妻の遺族への忖度もあったでしょうし、コンプラやポリコレで雁字搦めにされてるハリウッドでは、もう毒にも薬にもならない描写しかできなくなってるのでしょう。余命いくばくもないフェリシアを献身的に支えるレナード、という後半の展開も、陳腐なお涙ちょうだい。心がゴビ砂漠な私は、もちろん涙ではなく辟易の溜息が出ました。

 でも、決してつまんない駄作ではなく、演出も演技もユニークで魅力的ではあります。「アリー スター誕生」に続いて監督と主演を兼任した、ブラッドリー・クーパーの才人ぶりに感嘆。今回の渾身かつチャーミングな演技と才気あふれる演出も素晴らしかったです。相変わらずカッコいいブラパですが、若い頃のシーンの彼が木下ほうかに似て見えてしまった。一部で批判された付け鼻は、確かにちょっと不自然だったかも。見てるうちにそんなに気にならなくはなりましたが。フェリシア役のキャリー・マリガンの演技も絶賛されてるようだけど、あれぐらいの演技は彼女なら通常運転なのでは?話や演技よりも気になって仕方がなかったのは、レナードもフェリシアも煙草吸ってないシーンがほとんどない、と言っていいほどヘヴィスモーカーだったこと。特にレナードの場をわきまえない喫煙、今だとありえない非常識さでした。
コメント (4)
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もろびとこぞりて

2023-12-25 | 映画雑記
 Merry Christmas!Joyeux Noël!
 皆さま、よきクリスマスをお過ごしのことでしょうか。私は例年通り、クリぼっちです(^^♪独り寂しく気楽な、いつもと変わらぬ夜です。May your wishes come true!
 今年も様々な映画を観ましたね!来年も面白そうな作品が公開されます。その中で、特に観たい陽春日本公開の作品をピックアップしてみました(^^♪

 コンクリート・ユートピア

 イ・ビョンホンVSパク・ソジュン、韓流新旧スター俳優の競演。ベテランの熟練か、若手の勢いか。どちらの演技に軍配が上がるか楽しみ(^^♪

哀れなるものたち

 「女王陛下のお気に入り」のヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンが、またもや傑作を!と絶賛の嵐。大好きなマーク・ラファロも出てます。

落下の解剖学

 今年のカンヌ映画祭パルムドール受賞作。今いちばん観たい作品がこれかも。ドイツの名女優ザンドラ・ヒュラーの演技が、とにかくスゴいとのこと。

12日の殺人

 セザール賞で作品賞や監督賞など今年の最多受賞作。女子大生が生きたまま焼き殺されるという陰惨な事件、その真相を追う刑事たち。日本のお手軽刑事ものとはまったく違う、暗い深淵をのぞくような内容に心惹かれます。

もっと遠くへ行こう。

 シアーシャ・ローナンとポール・メスカル共演。SFテイストのドラマ。少女だったシアーシャも、もう年下の男優を相手役にするようになったんですね~。
 
異人たち

 新春の腐女子必見BL映画はこれだ!山田太一原作の邦画をイギリスでBLに設定を変えてリメイク。主人公が恋に落ちる青年役のポール・メスカルが、とにかくセクシーでチャーミングらしい! 

 皆さまはどんな映画を楽しみにされていることでしょうか。それではJoy to the world!Joy to you!
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彼とチョコホリック♬

2023-12-21 | 北米映画22~
 「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」
 豊かなイマジネーションと技術を武器に、世界一のチョコレートの店を開くことを夢みてチョコレートの街にやって来たウィリー・ウォンカだったが、街を牛耳るチョコレート会社の経営者たちは彼を脅威と見なし…
 ティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演の「チャーリーとチョコレート工場」は大好きな映画。その前日譚、ウィリー・ウォンカの若き日を描いた作品。ドリーミーでファンタジックな映画でした!ミュージカル仕立てになってたのが楽しかったです。「メリー・ポピンズ」や「パディントン」みたいに子どもも安心して観られる、児童向けの映画かもしれません。私のようなおっさんが観る映画ではないんだけど童心に戻れて幸せな時間を過ごすことができました。でも、チャリチョコの毒気、狂った笑いのほうが私好みです

 街や宿屋、教会、ウォンカが開いた店など、セットが素晴らしかったです。ずいぶん金かかってそう。カラフルでスウィートな画面や雰囲気、衣装も、女子が好きそうな可愛さであふれています。ウォンカのチョコレート製造グッズが面白かったです。そのグッズとか空飛ぶチョコとか、ウォンカって天才ショコラティエ、天才発明家というよりほとんど魔術師、いや、魔法使い。人間とは思えぬマジカルボーイ。ファンタジーすぎて、これは人間ではなく妖精の世界なのかな?とも。舞台もロンドンを模した、どこの国かは不明で実在しない架空の町みたいでした。ブリティッシュなテイストが好き。

 若きウォンカは、見た目もキャラも明るく可愛く人が善く情熱的で天真爛漫、行動力やコミュ力が抜群で、ほんとチャーミングな男の子。チャーリチョコの大人版ウォンカとはまるで別人。ほんとに同一人物?ジョニー・デップのウォンカは、ひきこもりでコミュ障、かつ意地悪で狂気的でしたよね。そこが笑えて好きなんだけど。おしゃれなフワフワ髪も、ヘンテコなおかっぱになってしまったのはなぜ?人を大事に、という亡きママのメッセージを胸に刻んだようだった若きウォンカなのに、どうしてあんな人を愚弄して楽しむ性悪な怪人になったの?何かイヤなことがあって人格が変わっちゃったのでしょうか。

 ウォンカ役のティモシー・シャラメ、さすが今をときめくハリウッド随一の若手スター、キラキラ感ハンパないです。彼の周りには常に見えないがあるみたいな。顔、小さっ!体、長身だけど細っ!いので、まるで10代の少年みたい。性を感じさせない、ちょっと中性的なところも、おとぎ話のキャラみたいなウォンカ役に適していました。「君の名前で僕を呼んで」もそうでしたが、容貌も雰囲気も非アメリカンでフランス人っぽく、おしゃれ文系男子なところも彼の個性と魅力でしょうか。カフェのウェイターに変装した彼、めっちゃパリのギャルソンって感じでした。でも彼ってイケメン?美男子って顔でもないような。可愛いファニーフェイス、が一番しっくりくるかな。歌って踊って、若いので動きが俊敏で軽やか、何をしても言っても愛嬌と優美さがあって、とにかくティモたんこそが極上のチョコレートでした。

 その他のキャストも、なかなか豪華、ていうかシブいです。イギリスの名優たちが脇を固めていたのも、この映画に高級感を与えています。まず、驚きのキャスティングだったのがウンパルンパ。ヒュー・グラント!英国美青年→ラブコメキング→自虐おじさん、そしてついにここまできてしまったグラント氏です。イロモノ、キワモノ役でも、グラント氏といえばの皮肉や自虐、そして英国紳士らしさが今回も愉快でした。オレンジ色に塗った顔と小人体の合成、その奇妙さ異様さも笑えます。よく引き受けたな~と、グラント氏の何事にも真剣にも深刻にもならない、皮肉で自虐的な人柄がしのばれるウンパルンパでした。

 あこぎな宿屋の女主人役のオリヴィア・コールマンも、楽しそうに珍演。非道い役なのに、ぜんぜん悪人に見えず笑えるところが彼女らしかったです。チョコ中毒の悪徳神父役、ミスター・ビーンことローワン・アトキンソンも笑えた。教会でキリンに追っかけられたりして。たまにジョージ・クルーニーに似て見えたのは私だけ?ウォンカの亡母役はサリー・ホーキンスでした。

 それにしても。チョコレート大好きな私ですが、この映画のチョコはあまり食べたいとは思えませんでしたチョコ中毒になり、チョコほしさのあまり悪事に加担する警官や神父。警官はチョコの食べすぎで病的に肥満化したり。みんなチョコを食べると多幸感でハイになったり。眠らされたり幻覚や幻聴、異様行動をしたり。ウォンカの作るチョコ、まるでヤバい危険ドラッグみたいでした。

 ↑ バックはビッグベンでしょうか。ロンドン行きたい!
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リムジンの男

2023-12-17 | 演劇
 向井理主演の舞台「リムジン」を観に、福岡に行ってきました(^^♪
 広島公演のチケットを取り忘れて気づけばソールドアウト福岡公演はまだ完売しておらず、迷ったのですがムカイリー会いたさのあまりチケットゲット!師走の忙しい中、インフルから回復したばかりの身で、博多行きの夜行バスに乗り込んだのでした。九州は、大分と長崎には行ったことがあるけど、福岡は初めて。広島からは大阪よりも近い。仕事帰りの疲れ果てた状態でバスに乗ったので、シートに座った瞬間にバタンキュー。気づくと早朝の博多バスターミナルでした。

 朝6時頃の博多駅、まだ真っ暗で人影もほとんどありません。寒くなかったのが幸いでした。お腹減ったので、モーニングでも食べようと博多駅内をウロウロしてたら、地下街の博多一番街で開店を待つおじさんたちの列がある店を発見。


 たんや HAKATAという牛タン専門店。朝から牛タン!🐄いいかも(^^♪牛タンモーニングを注文。めっちゃ薄い牛タンが3枚だけ、というちょっとトホホな内容でしたが、味は良かったです。7時を過ぎると、すっかり外は明るくなり、通勤や観光の人々で駅に活気が出始める。構内を歩いていると、また行列を発見。いっぴん通りにあるシロヤというパン屋でした。行列を見ると並んでしまう、日本人に多い悲しい性。人気商品のオムレットを買いました。一口サイズの食べやすい、ちょうどいい甘さのスウィーツです。

 ちょっと時間があったので、博多駅から歩いて10分ぐらいのところにある、長福寺というお寺に行ってみました。日中は12月とは思えぬ、コートを脱いで歩いたほどの暖かさ。長福寺は大きな大仏と、その内部にある地獄めぐりが有名なのだとか。大仏の中に入ると、地獄絵図が展示されていて、さらに奥に行くと真っ暗な空間に。手すりを掴みながら暗闇を進みます。闇を抜けて、極楽浄土へ私は行けるのかしら。

 劇場がある久留米へとJRで移動。久留米でも駅の近くにある水天宮という神社参詣。七五三でにぎわっていました。そして、上演される久留米シティプラザへと。早くも大勢の観客が開場を待っていました。

 去年の年末に東京で、「ハリー・ポッターと呪いの子」を観てから1年も経たずして、舞台の上のムカイリーと再会できるとは。ムカイリー、舞台出演に積極的なのが嬉しいですね。でも、ドラマも映画もガンガン出てるムカイリー、すごい働き者ですよね~。ハリー・ポッターの彼も魅力的だったので、今回もきっと。最後列という最悪な席で、ステージにムカイリーが登場するのを待つ私。オペラグラスを握る手にも力が入ります。ついに開演!

 ムカイリーは田舎の小さな工場経営者役。田舎にこんなスマートなイケメン工場長おらんわ!ムカイリーの顔の小ささ、スラ~っとした長身のスタイルのよさに、またもや瞠目。40過ぎても容姿がほとんど老化も劣化もしてないところがスゴいわ。おっさん臭ゼロな若々しさのムカイリー、家族思いな男の役を明るく可愛くコミカルに演じてたんだけど、何だろう、素敵なんだけど、物足りないというか、これじゃない感が否めない。ムカイリーに似合う役は、善い人役でも悪い人役でもなく、冷たい役なんですよやっぱ。優しそうだけどドライで冷徹な役が、最も彼の個性と魅力を活かせると思うんです。

 若い従業員の言動にカチン、イラッが募り、ついに本音を吐露してしまうシーンで、心底ウンザリした表情、冷たい目つきと物言いをするムカイリーに、おおこれ!これだよ!ムカイリーはやっぱこうやって、冷ややかに他人を見下して侮蔑、冷笑しなきゃ!と膝を打ちました。それにしても。ラスト近くにスーツ姿になるムカイリー、細っ!!棒みたい!胸に男性的な厚みが全然ない。ちょっと痩せすぎ?働きすぎで窶れてるようにも思えました。非メタボな体は驚嘆ものですが、中年男性の色気が全然ない。もうちょっと崩れて肉付きよくしてもいいと思う。
 小市民なムカイリーはチャーミングでしたが、小市民な話は正直つまんなかった…私の口には合わない喜劇でした。周りのお客さんたちは笑ってるのに、私はどこが面白いのか全然わからずポカン、すごいバツが悪い思いをしました。
 カーテンコール。ハリー・ポッターの時と同じく、ムカイリーは不機嫌そうな憮然とした表情。ニコリともしません。心底めんどくさそうです一瞬だけ、バックステージに戻る直前、隣の水川あさみに話しかけられた時に笑顔を見せてくれました。

 ムカイリー、今度はどんな舞台に出てくれるかなと余韻にひたりながら、西鉄電車で太宰府へ移動。福岡に来たからには、太宰府天満宮にも寄らなきゃ。天満宮には夕方近くに着いたのですが、観光客ですごい賑わっていました。コロナ時代が遠く感じられました。
 博多に戻り、バスの時間まで余裕があったので、ゆっくり夕食。博多駅前はクリスマスイベントでごった返し状態。ちょっと梨泰院の恐怖を感じました。福岡といえば、やはり博多ラーメン食わなきゃね。有名なラーメン店Shin Shinは、思った通りすごい行列。臆せず並びます。でも、ぼっちが幸いして、そんなに待たず店内に入れました。ラーメン、美味しかったです🍜

 まだ時間があったので、一杯ひっかけようと博多KITTEにある博多とりかわ大臣という居酒屋に入りました。ここも人気店みたいで、行列ができてました。大好きな鶏皮をつまみに酒とか、私もすっかりおっさんになったもんだよいい感じにホロ酔い状態でバスに乗り込み、早朝広島に着くまで爆睡してました。
 楽しかった!疲れるけど、たまには遠くへ出かけて羽を伸ばすことも大事ですよね!また楽しむために、仕事も頑張ろうと思えますし。

 ↑ 美しすぎる41歳。そろそろ決定打な代表作、演技を!今のムカイリーにやってほしい役、ぴったりそうな役はいっぱいあるんだけどな~。高村薫の「冷血」を、ぜひムカイリー主演で映画化してほしい!


 
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風雲たけし城! 戦国おっさんずラブ&バトル

2023-12-07 | 日本映画
 「首」
 戦国時代。暴君である織田信長に忍従しながら、羽柴秀吉や明智光秀ら家臣たちは、信長の後釜を虎視眈々と狙っていたが…
 北野武監督の新作は時代劇、本能寺の変の直前直後を描いた戦国ものです。もう映画やドラマで数えきれないほど取り上げられ、時代劇の定番中の定番といえるネタ。つい最近もキムタク主演の「レジェンド&バタフライ」が公開されたばかり。今年のNHKの大河ドラマともカブっています。日本人ってほんと戦国時代劇が好きなんですね!私も大好き!でも、手垢にまみれているネタでもあるので、よほど斬新な切り口や魅力的な演技がないと、粗製濫造のひとつに堕してしまいます。たけし監督の戦国時代劇はどうだったかというと…ぶっちゃけ、キムタクの映画の100倍は面白かったです!北野監督なので当然、お花畑なスウィーツ時代劇になるはずもなく、「アウトレイジ」の世界がそのまんま戦国時代に移し替えられた、血みどろのヴァイオレンス+お笑いという、北野監督節炸裂な映画でした。こういう映画、すごく好きです今まで観た戦国時代劇の中では、突出して特異で独特です。

 まず、北野監督といえばの暴力描写が冴えまくってます。とにかく首が飛ぶ飛ぶ!ほぼ全編にわたって、血しぶき血まみれ!とにかく斬る!刺す!撃つ!射る!貫く!と、これでもか!とばかりに様々な手法で人が惨殺されまくります。うげげ、ですが、私はヴァイオレンス描写がそんなに苦手ではないでの、へ~こんな方法で!とか、次はどんな殺られ方が?と、感心したり楽しみになったり。ポリコレ、コンプラにここまで反してる映画、最近はなかなかお目にかかれないので、北野監督の悪しき風潮に迎合しない気概に拍手です。

 織田信長をめぐる武将たちのキャラや年齢、関係、末路も史実無視なトンデモで面白かったです。キムタク映画もかなりのトンデモ設定&展開でしたが、同じトンデモでもお花畑ファンタジーには失笑、でも阿鼻叫喚クレイジーには大笑い!アウトレイジもでしたが、かなり笑えるところがさすが漫才師でもある北野監督。明らかに笑いを狙ってるシーンが多く、特に後半はコント化してました。ビートたけし扮する秀吉と弟の秀長、黒部官兵衛の3人のやりとりとか、ほとんど漫才でした。過激にボケまくるたけし、小ボケの大森南朋、ツッコミが浅野忠信、みたいな。あと、家康暗殺未遂シーンの繰り返しもコントみたいで笑えた。

 いちばん笑えたのは、やっぱ織田信長でしょうか。こんな信長、前代未聞!変態サディストの男色家!お気に入りの武将たちを嬉々として残虐にいたぶりまくる信長、ヤバすぎるけど笑えるですよね~。素っ頓狂な尾張弁、いたぶった後チューする信長がキモくて可愛かった。信長の本能寺での最期も、え!?な笑撃。加瀬亮、「アウトレイジ」以上の怪演が強烈!でもカッコつけてるだけのキムタク信長より、はるかにユニークでチャーミングでした。めったに会えないレアな俳優である加瀬亮の怪演だけでも、一見の価値アリな映画かも。


 その他の俳優たちも、みんな楽しそうに激演!ほとんどが北野監督のお気に入り?その筆頭である西島秀俊が明智光秀役。いい男!優しそうで温厚そうで紳士って感じ。どんな映画やドラマ、役でも全部同じに見えるけど信長にボコボコにされた後、チュ~されそうになって拒む時の表情が笑えた。男色シーンもあり!といっても、キスと上半身裸で並んで寝てるだけで、大したことはなかったのが残念。でも眼福な肉体美でした。遠藤憲一とのおっさんずラブシーンなんて、もうコントでしかない男色、衆道を描いていたのも、この映画の特色でしょうか。ほぼ男、しかもおっさんしか出てこない映画です。武士も農民も誰一人善人がおらず、おっさんたちの野蛮で薄汚い野望と倒錯した欲望は、純愛だの家族愛だのよりも苛烈な戦国時代にマッチしてます。家康のボディーガード、服部半蔵がイケメン!誰かと思ったら、桐谷健太だった。南蛮人の小姓、弥助もナニゲにインパクトあるキャラでした。
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