まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

きっと蜂起

2020-02-26 | 欧米のドラマ
 イギリスのTVミニシリーズ「ガンパウダー」を観ました~(^^♪全3話。
 17世紀のイギリス。エリザベス1世の死後、政治の実権を握るロバート・セシルはジェームズ1世を王座に就け、カトリック教徒への弾圧を強化する。敬虔なカトリック教徒であるロバート・ケイツビーは、仲間と共にジェームズ1世の暗殺を企てるが…
 英国時代劇、大好物です。イギリスで毎年、人形を燃やして祝う行事がありますが、その由来となった有名なガイ・フォークス事件の顛末を描いたドラマです。当時の王ジェームズ1世は、「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」のヒロイン、メアリー・スチュアートの息子なんですね~。エリザベス1世といい、母親が処刑されても子どもは生き延びて王座に就く、という血塗られた数奇の運命が英国王室の面白さです。

 そのジェームズ1世によるカトリック教徒への峻烈で凄惨な弾圧に屈せず、蜂起して王や政治家たちを斃そうとするケイツビーたちですが…蜂起というよりテロ?確かにあの弾圧は非道すぎて許しがたいのですが、ケイツビーたちのやろうとしてたことって、やられたらやり返す!的な報復みたいだった。巨大権力にダメージを与え、自分たちの都合のいい世界に変えようとしているケイツビーたちの復讐心や妄執は、日本でサリンを撒いた某邪教や、アメリカで同時多発テロを起こした某組織とカブりました。自分たちの信仰や志のために無関係な人、無辜な人の犠牲も厭わないという自爆的な考え方には、理解も共感もできません。ケイツビーたちの計画も、血気に逸りすぎで稚拙かつ無謀。あれでよく成功すると信じたよな~。

 王室の権力争いを描いたイギリス時代劇といえば、お約束の処刑&拷問シーン。このドラマのそれは、今まで私が見た中で最もゲロゲロ(死語)な残虐さで、ヘタなホラーなんかよりよっぽど怖いです。こんなのほんまにTVで流したの?!と、にわかには信じがたいほどに。斧で斬首や火あぶりは言わずもがな、首を吊って苦しめた後、生きたまま手足を順番に切っていったり内臓をえぐり出したり、鉄の塊で圧死させたり。バラエティーに富み過ぎな地獄絵図は見ていて気分が悪くなりました。まるで人気アーティストのライヴ会場のように、公開処刑に盛り上がる庶民たちの血に飢えた野蛮さも怖すぎる。気の弱い人にはオススメできないドラマです。同じ時代劇でも、おんな子ども、高齢者、みんな観ても大丈夫なNHKの大河ドラマとは大違いです。

 メインキャストには、今後ブレイクが期待できるイギリスの新進イケメン俳優たちが。まず、主人公ロバート・ケイツビー役のキット・ハリントンいや~彼ってほんとカッコカワいいですね~。ワイルドな童顔が可愛く、つぶらな瞳が悲しげで美しい。小柄だけどかなり鍛えてるマッチョで、体格も歩き方もイカツいのが男らしくて素敵。このドラマのプロデューサーも兼ねていたので、演技にも気合が入ってました。ケガの手当てシーンでちょっとだけサービス脱ぎしてます。どんな役でも下品さや庶民臭がしないキット、さすが良家(金持ち、セレブとは違う)出身。ここがハリウッドのスターと違うところです。
  
 キットはカッコカワいかったけど、ケイツビーの意固地で偏狭なキャラは好きになれませんでした。今回も不幸で悲運な男役でしたが、ハッピーで明るいキットってそういえば見たことないわ。不幸が似合うイケメンって大好きだけど、たまにはコメディにも出てほしいな。珍しく子どもがいる役でしたが、あんな大きな息子がいるキットに違和感。年の離れた兄弟にしか見えんかった。怒りや恨みにとらわれて息子を愛せず、つい冷たく当たってしまい悩むキットも切なく可愛かったです。

 ケイツビーの同志トマス・ウィンター役で、「ロンドン・スパイ」や「キングスマン」シリーズのエドワード・ホルクロフトが出演してます。今まで観た作品の中ではいちばんイケメンで出番も多い彼でした。見せ場は特になかったが。そろそろ主演作も観たい俳優です。ガイ・フォークス役は、アンドリュー・ヘイ監督作「WEEKEND」でゲイ役を演じたトム・カラン。ミステリアスな野獣って感じで目を惹きます。仲間の青年貴族役のダニエル・ウェストも気になるイケメン。ジェームス1世の男妾役のヒュー・アレクサンダーは、ちょっとエディ・レッドメイン似。英国若手俳優、まさにライバルだらけの群雄割拠ですね~。誰が一足先に抜きんでるか楽しみ。
 政治の実権を握るロバート・セシル役は、シャーロックの兄役で知られるマーク・ゲイティス。彼も「ロンドン・スパイ」に出てましたね~。冷酷で狡猾な悪人ではなく、穏やかに冷静に権謀をめぐらせる真面目な政治家って感じでした。カリスマなカトリック神父役のピーター・ミュランも、シブくて人間味のある好演。ケイツビーのいとこ役のリヴ・タイラーが、ほぼ紅一点のキャラ。久しぶりに見たけど、ずいぶんおばさんになったな~。キットよりデカい!男みたいだった。キットとロマンスな役じゃなくて安堵。
 華美ではないシンプルで趣ある衣装、撮影に使う本物の城や館も英国時代劇の魅力。郊外のロケ地も美しく、ますますイギリスに行きたくなりました。

 ↑ キット~日本では「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」が近日公開。マーベル映画最新作「ジ・エターナルズ」ではリチャード・マッデンと再共演!楽しみすぎる!




 
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猫人間の怪奇譚SHOW

2020-02-24 | 北米映画 15~21
 「CATS キャッツ」
 ロンドンの路地裏に棄てられた子猫のヴィクトリアは、猫の集団ジェリクルキャッツと出会い仲間として受け入れられる。ジェリクルキャッツは年に一度の舞踏会で、天国へ昇って生まれ変われる者に選ばれるため歌や踊りを競っていたが…
 人気ミュージカルの映画化。製作者や監督はアカデミー賞も狙える評価やヒットを狙ってたはず。でも蓋を開けてみると全米では空前絶後の酷評で、アカデミー賞どころか最低最悪映画の汚名を被ってしまったのでした。そこまでボロクソな悪評だと返って、中途半端な好評作よりも観たくなります。私も思いっきりコキおろしてやろうと手くずね引いて観たのですが、うう~ん?言われてるほどなゴミ映画じゃなかったような。フツーに面白かったので、かなり拍子抜けしました。ハリウッドのミュージカル映画って、ほんとスゴい!と今回も感嘆しましたよ。歌も踊りも圧巻の迫力とハイクオリティさだし、セットなど美術も金がかかってることは一目瞭然で、およそ目を驚かすばかりでした。

 ただ、内容というか世界観が特異すぎて、しばらくついていけず追いてけぼり状態に。猫が歌謡コンテスト?勝ったら天国に昇って生まれ変われる?…ちょっと何言ってるのか解からないんですけど?なストーリーに、ただもう狼狽と当惑。私の想像力と許容応力が低すぎるのも問題だったのでしょう。中盤になって、ああこれはゲゲゲの鬼太郎の夜は墓場で運動会~♪的な世界なんだと無理やり自分に言い聞かせました。でもそれが延々と続くのは苦痛で、だんだんウンザリしてきたのも事実です。猫のコンテストとか大人には荒唐無稽でくだらない。子どもには意味不明で薄気味悪い。そこが大コケの大きな原因なのではないでしょうか。 

 可愛い猫ちゃんならいざしらず、猫、というか猫人間?の不気味なヴィジュアルを、生理的に受け入れられない人もきっと多かったはず。ほぼCGにされてしまった俳優たちが、何だか滑稽で可哀想になりました。ゴキブリ人間のマーチとか、アホらしすぎて笑えませんでした。選んだ猫を天国へ送る権限をもつ長老猫とか、魔術?を使う悪い猫とか、どういう経緯でそうなったの?な謎でした。コンテストの優勝者、じゃない優勝猫が最後に気球に乗せられ空へ飛ばされたのですが、生きたまま天国だなんて何か怖いしイヤだわ~。
 キャストは、長老猫役の大御所ジュディ・デンチと、元舞台俳優猫役のイアン・マッケラン、悪い猫の手下猫役の人気歌手テイラー・スウィフト、孤独な猫役のジェニファー・ハドソン、悪い猫役のエドリス・エルバ、といった有名どころが。デンチ御大、あれ歌ってると言えるの?マッケラン氏、あれ猫なの?ジェニファー・ハドソン、名曲「メモリー」を大熱唱しているのですが、うっとりと聞き入るような歌声ではなく、ヘタするとうるさい!と怒鳴られしまうかもしれない歌声。カッコいいはずのエドリス・エルバが、お笑い芸人演技で失笑を買うハメに。ヒロイン猫のヴィクトリア役、フランチェスカ・ヘイワードが可愛かったです。バレエみたいなダンスやクネクネした動き、本業はバレリーナと聞いて納得。

 手品猫役の俳優が優しそうなイケメンだったので、後で誰かチェック。ローリー・デヴィッドソンというイギリス人俳優でした。ウィリアム・シェイクスピアの青春を描いたTVドラマで主役を演じてる彼、なかなかの美青年ぶり。要注目の英国男子です。セクシー猫の日本語吹き替えを、Official髭男dismの藤原聡!が担当していたので、吹き替え版にも心惹かれたのですが、やっぱオリジナルを選んでしまいました。予告編でちょっとだけ聞けた藤原くんのハスキーでファンキーな歌声、なかなかセクシーで素敵。俳優仕事もぜひ挑戦してほしいものです。

 ↑ 猫というよりカピバラって感じな藤原くん嫁が羨ましい!
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悪夢のBL矯正施設!

2020-02-19 | 北米映画 15~21
 「ある少年の告白」
 アメリカ南部の田舎町で暮らす高校生のジャレッドは、自分が同性愛者であることを両親に告白する。敬虔なキリスト教信者である父によって同性愛者矯正施設へ入れられたジャレッドを待っていたのは、非道な精神的虐待だった…
 ひと昔前よりは社会的権利も認められるようになり、差別や偏見による嫌悪や拒絶も露骨ではなくなってはいるけど、今なおLGBTの人々にとっては生き辛い社会であることに変わりはありません。ストレートとの垣根も溝もなくなったなんて、まやかしに過ぎません。LGBTの苦悩や苦難には暗澹となりますが、それ以上に彼らを見下し虐げる連中の卑劣さには怒りよりも恐怖を覚えます。何でストレートというだけで自分たちはゲイやレズビアンより上だと思えるのでしょう。そんな連中の心根の低さ浅さも救い難いけど、元来はとても愛情深く善良なのに、宗教の影響で同性愛者を拒んでしまう人たちにも絶望してしまいます。

 ジャレッドのパパとママ、すごく善い人たちなのに。信仰心ゆえに愛する息子を悲しませ苦しめる彼らの冷酷さ偏狭さに、宗教って本当に人を救ってるのかなあと懐疑的になってしまいます。いろんな宗教がらみの映画を観てきましたが、どれも苦痛と息苦しさしかない。正してあげねば罰してあげねば、と神の名のもとに同性愛者たちの心身を傷つける宗教き◯がいたちが怖い。
 ジャレッドがブチ込まれる矯正施設が、思ってたほど非道い場所じゃなかったので安堵、と同時に肩透かし。てっきり戸塚ヨットスクールとかアイルランドの修道院みたいな虐待地獄かと思ってました。でも罪悪感や自己否定を強いるカリキュラムは、立派な精神的虐待でおぞましい。おそらくトランプさんを支援してる人たちの大半が、この映画の親たちのように同性愛者を否定して、自分たちの狭い価値観の鋳型にはめようとする敬虔な善き人たちなんだろうな。
 本当の自分を両親に受け入れてもらえず、施設で精神的苦痛を強いられるジャレッドが痛ましいのですが、ひたすら従順に孤独に忍耐、やがて心が壊れるといった感じではなく、わりと自我も反抗心も強いところが、映画をお涙ちょうだいにしてませんでした。はじめはちょっとウジウジしすぎだとは思ったが、あんな保守的な田舎町だと仕方ないよな~と同情。NYやLAみたいな大都会だったら、もっと堂々と自分らしく生きられたでしょうに。男との初体験がレイプに近かったのが可哀想だった。でも、大学でも施設でも次々とイケメンたちが近づいてきて、人間関係はかなりリア充。ブサイクで独りぼっちなゲイに比べると、ナンダカンダですごく幸運な子でした。

 ジャレッド役は、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」でオスカー候補になり、「スリー・ビルボード」などでの好演も忘れがたいルーカス・ヘッジズ。美男とかイケメンとかとは違うけど、素朴で賢く健全なアメリカンボーイの見本みたいな風貌。ちょっと若い頃のマット・デーモンを思い出させますが、マットよりもデリケートで暗い感じ。劇中ずっと憂い表情で、こっちの気も滅入る演技でした。可愛い面もちょっとは見せてほしかったです。BLシーンもほとんどなし。腐としてはもうちょっとドキ!とかキュンとくるシーンがほしかった。

 ジャレッドのパパ役はラッセル・クロウ、ママ役はニコール・キッドマン、オーストラリア出身の大物スターが夫婦役。ラッシー、まるで元お相撲さんみたいなデップリした体型に。かつての野獣な魅力は微塵も残ってません。息するのも苦しそうだった。演技に支障が出てる?太り過ぎ!ニコキさんがただ夫の言いなりになる無力な奥さん役をやるはずがなく、中盤になって母のラブパワーを発揮する力演で面目躍如。施設長役のジョエル・エドガートンは、この映画の監督も兼任。

 ジャレッドが施設で出会うミステリアスな青年役で、人気監督のグザヴィエ・ドランが登場。チョイ役なのかと思ってたけど、わりと出番は多かった。もう見るからにただ者じゃない、ワケアリ感ビンビンな雰囲気。ちょっと濃い目の美男子で、俳優としても魅力的。同じく施設で出会う金髪の青年役のトロイ・シヴァンも、印象的な美形。ドラ美も彼もストレートの男にはないゲイの匂いをプンプン放ってますが、キャマキャマしくは全然なくて、むしろフツーの男よりも毅然と剛毅な男らしさがあります。初体験相手は、最近よく見るイギリス人俳優のジョー・アルウィン。半ば無理やりジャレッドのア○ルに突入してしまったけど、ジャレッドもそれまで思わせぶりというか、相手が踏み込んでくるのを待ってる雰囲気出してたのに、いざとなるとダメよダメダメは女々しい。それにタイプじゃないブサイク男ならまだしも、アルウィンくんみたいなイケメンならラッキーなのではとも。あのとき素直に抱かれ快楽に身を委ねてたら、ひょっとしたら幸せなカップルになれたかも。ジャレッドが展覧会で知り合い親密だけどプラトニックな一夜を過ごす男の子役の俳優も可愛かったです。

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キム秘書⑭~⑯ 上意下達ウェディング

2020-02-16 | 韓国のドラマ
 「キム秘書はいったい、なぜ?」14話から最終話まで観たニダ!

☆仕事しろよ
 社長命令で、高級スパでリラックスするミソと同僚たち。業務に関係ない公私混同な贔屓に会社の金を当然のように濫用するヨンジュン、こんなの見て憧れとか羨望とか感じる人いるのかな~。韓国の財閥への嫌悪感が募るだけ。
☆警護いる?
 会社前や実家の前には、いつもたくさんのスーツ姿のボディガードが直立不動で立っていて、ヨンジュン一家のお出ましやお通りにハハーっと低頭するのですが。時代劇じゃあるまいし、日本じゃありえない光景。天皇陛下にだって日本の庶民はあそこまでやりませんよ。時代錯誤すぎるけど、韓国ではフツーみたいですね。

☆得意技:夜中押しかけ
 真夜中にまたいきなりミソの部屋に予告もなくやってきて、同棲するから!と荷物を運び入れ、ミソの靴箱など室内を細かくチェックし始めるヨンジュン。ぶっちゃけ迷惑,、どころか怖い、キモい!いくら財閥の御曹司、イケメンでもこんな彼氏ぜったいイヤだ!就寝中なのに、いつもバッチリなミソのメイク顔も怖い。

☆眠れぬ夜
 ベッドを共にしても決してセックスはしないヨンジュンとミソ。子守歌をミソにねだられ、仕方なく歌うヨンジュンですが、いつの間にかカラオケで大熱唱みたいなラブバラードに。スヤスヤ幸せそうに眠るミソですが、フツーならうるさくて寝れない、またはドン引きして眠れないでしょ。

☆人前で…
 デパートでイチャイチャしながらおそろいの食器を買うヨンジュンとミソ。いちおう交際は秘密にしてるはずなのですが、あれで隠してるつもりなら笑止です。
☆出た!韓流金持ちのプロポーズ演出
 いいプロポーズ方法思いついた!と、電話ですぐ来いとミソに命じるヨンジュン。ミソが急いで行ってみると、部屋にはキャンドルロード、その向こうにはピアノを弾いて自作?のラブソングを熱唱しているヨンジュンが。これ、フツーの女性には嬉しいの?ていうか、内容よりもあんな短時間で準備できたことに驚き。

☆爆買ママ
 金にあかせてミソに高価な贈り物を買いまくるヨンジュンのオモニ。金の使い方間違ってるし、買ってるものが悪趣味すぎる。
☆もういくつ寝ると結婚式
 ついに結婚することになり、ワクワクソワソワなヨンジュン。カレンダーの結婚式の日に、妻帯者になる日と書いてニタニタしてるのがキモい。
☆突撃訪問、ミソもお返し
 真夜中にヨンジュンの部屋にやって来るミソ、何とウエディングドレス姿で!髪もちゃんとセットされてた。いったいどこでどーやって?!これはツッコミ入れて笑うシーンですよね~。

☆ハッピーウェディング
 ミソの同僚たちもみんな出席してましたが、上司の、しかも財閥の御曹司であるヨンジュンの結婚式に、ものすごいカジュアルな服装で来てる人たちも。韓国のTPOって不思議。
★総括
 うう~ん。誘拐事件の真相が判明してからの後半は、もう話らしい話はなくなり、ひたすらヨンジュンとミソがイチャイチャするだけ、話を引っ張るためにミソの同僚たちの恋愛話も無理やり入れてきたりと、バカバカしくて観るのが苦痛に。最後まで観た自分を褒めてあげたい。誘拐事件も意味不明で不要だったような。ヨンジュン兄とかわけのわからない+不要なキャラだった。
 パク・ソジュンくん、はじめはちょっと抵抗感あったけど、見慣れたら可愛く思えるように。でもやっぱ顔はタイプじゃないです。冷酷そうな顔なので、悪役が似合いそう。
 韓流ドラマ完観恒例、イルボン理想妄想リメイクキャストはこうだ!

 ヨンジュン・・・新田真剣佑
 ミソ・・・壇蜜
 ヨンジュンの兄・・・松下洸平
 ヨンジュンの親友・・・ミキ亜生
 ミソの上司・・・杉村太蔵
         平野ノラ
 ミソの同僚・・・関口メンディー
         数原龍友
         ミキ昴生
         酒井藍
 ミソの長姉・・・光浦靖子
 ミソの次姉・・・安藤なつ
 ヨンジュンの父・・・相島一之
 ヨンジュンの母・・・若村麻由美
 ミソの父・・・千葉真一(特別出演)

 こんなん出ましたけどぉ~?
 マッケンユーと壇蜜なら、ちょっとセクシーなコメディにしたいですね~。マッケンユーとパパの共演も話題になることでしょう。

 チョイ役出演した「パラサイト 半地下の家族」がまさかのオスカー受賞!主演作の「ディヴァイン・フューリー 使者」も近日日本公開!現在韓国で放送中の主演ドラマも好評みたいで、今や韓流トップスター候補生なパク・ソジュンくんです


         
         

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謎解きはランチの前に

2020-02-12 | 北米映画 15~21
 「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」
 世界的な推理小説家ハーランが、家族が集った誕生パーティの翌朝に死体となって発見される。ハーランの莫大な遺産をめぐって家族が色めき立つ中、名探偵のブノワ・ブランは独自の捜査と推理で犯人を突きとめようとするが…
 評判通り、期待以上に面白かったです!田舎にある広大な屋敷、そこに集まったワケアリ家族、そして殺人。アガサ・クリスティー風ミステリーな舞台設定と登場人物、だけどイギリス的な優雅さとか上品さはなく、アメリカンな下品さとパワーであふれたハイテンションドタバタコメディ、という珍味な作品でした。あっと驚くトリックとかアリバイ工作とか、思いもよらぬ真犯人と動機、といったものは正直ありません。本格的ミステリのファンからしたら物足りないかもしれません。どちらかといえばミステリよりもコメディ色が濃ゆいかも。容疑者たちの醜い遺産争族っぷりが、滑稽に愉快に描かれています。

 それにしてもアメリカ人って。やっぱイギリス人とは違いますね~。すごい豪快で正直。殺人で小細工とか似合わない。オゲレツな口汚い罵り、このヤロー!!とすぐに掴みかかろうとする攻撃性などは、アガサ・クリスティーの世界ではほとんど見受けられない、まさにアメリカン気質。でも陰湿さとか病的なところがないというか、あっけらかんと明るいところもまたアメリカン。一家はみんな移民の看護師マルタに対してフレンドリーで気前がいいけど、実は彼女を見下していて、下々の者に優しくしてやってる、施してやってるというバレバレな親切ごかしな偽善、格差の現実は、「沈黙の女 ロウフィールド館の惨劇」や「パラサイト 半地下の家族」の金持ち一家とカブります。相続人になったマルタに手のひら返しの差別意識丸だし攻撃を開始、泥棒!出てけ!と大騒ぎする一家は、移民を嫌い排除しようとするトランプ大統領が君臨する今のアメリカを思い出させました。皮肉なラストは、トランプさんへの揶揄のようでした。

 この映画、脚本も演出もすぐれていますが、キャストがこれまた素晴らしいです。地味だけど、いい役者ぞろい。みんな楽しそうにノリノリで好演してます。まず、名探偵ブノワ・ブラン役のダニエル・クレイグ。見た目はもう007にしか見えない彼ですが、表情や細かな仕草などで007色を払拭し、007とはまったく別人の新キャラになりきってます。彼ってもともと007になる前は、地味ながらいい役者として評価は高かったんですよね~。スーツが相変わらず似合う!イギリス風の紳士探偵だけど、実はアメリカ南部の田舎おっさん、という実態も笑えた。ちょっとキザなダンディ、トボけた感じでグイグイしつこく迫り、突拍子もない言動をするブランは、ポワロというより古畑任三郎系?そんなに名探偵とは思えず、どちらかと言えば事態をややこしくする困ったおじさんって感じでしたが。

 長女役はベテランの名コメディエンヌ、ジャーミー・リー・カーティス。カッコいいスタイリッシュ婆さん!彼女の夫役は、どこかで見たことがあるような男前おじさん。あ!ドン・ジョンソンだ!マイアミバイス!な、懐かし~!今でもカッコいいわ~。素敵熟年だけど軽薄な言動で笑いを誘います。次男役はハリウッド随一の怪優マイケル・シャノン。そこにいるだけで不気味!亡き長男の嫁役はトニ・コレット。「ヘレディタリー」での超怪演には度肝を抜かれましたが、この作品でも顔芸が強烈でした。殺される家長ハーラン役は、老いてから輝きを増した名優クリストファー・プラマー。苦み走った冷酷そうな鬼顔、でも切ない親心が泣かせます。重厚かつエレガントな雰囲気は、やはり英国俳優ならでは。

 看護師マルタ役のアナ・デ・アルマスは、実質のヒロイン。心優しく誠実だけど、いざとなるとしたたかにもなるチャーミングな役で、ダニエル・クレイグより出番も見せ場も多かったです。嘘をつくと嘔吐するという変な癖が、犯人を追い詰めることになる伏線にもなっていて、脚本がほんと優秀。いちばん美味しい役もらってのは、孫(長女の息子)役のクリス・エヴァンズかも。あの真面目で正義感あふれたキャプテン・アメリカが!人もなげな傲慢不遜さ、下品で憎々しい罵詈雑言と毒舌が非道すぎて爆笑しちゃいました。キャプテンアメリカ以外の彼を見たのは初めてでしたが、ズルい役イヤな役もなかなかハマってました。そしてどんな役でもイケメン。セーターがカジュアル、かつアメリカの金持ちっぽさをよく出してました。黒人刑事役のキース・スタンフィールドもなかなかのイケメンでした。

 美しくも怪奇な刃の館も見どころです。あんなに広いと管理が大変そう。奇抜でユニークなインテリアや置き物、面白いけどあんないろんなものに囲まれてたら落ち着いて暮らせんわ~。この映画、続編も決定したみたいで楽しみ。またいい役者をそろえてほしいものです。ダニエル・クレイグ、007を卒業してもまた新シリーズで稼ぐ予定?日本でぜひリメイクしてほしいわ。理想妄想日本版は…

 ブノワ・ブラン ・・・ 本木雅弘
 マルタ ・・・ 小松菜奈
 長女の息子 ・・・ 竹内涼真 
       ・
 長女・・・山口智子
 長女の夫・・・ 唐沢寿明
       ・
 次男・・・ 竹野内豊
 長男の妻・・・ 鈴木保奈美
       ・
 刑事A ・・・ 小澤征悦
 刑事B ・・・ 金子大地
 長男の娘・・・ 新木優子
 次男の息子・・・ 鈴木福
 家政婦・・・ 筒井真理子
       ・
 ハーラン・・・ 片岡仁左衛門

 こんなん出ましたけどぉ~?
 熟年美男モックンに名探偵役をやってほしい!ヤな男な涼真くんも見てみたい。唐沢&山口夫妻の久々の共演や、山口&竹野内のロンバケ以来の姉弟役も話題になること間違いなし!


 
 
 
 
 

 
 
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オスカーナイトでチョンマルクェゴ!

2020-02-10 | 映画雑記
 アカデミー賞が発表されましたね!🎥 
 「パラサイト 半地下の家族」が何と!作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞(外国語映画賞)を受賞!納得だけど驚きでもあった大快挙です。韓国映画初というだけでなく、非英語映画の作品賞は初、作品賞と外国語映画賞のW受賞も初、という前代未聞、前人未踏さでした。ずいぶん前から映画だけは韓国ってスゴい、完全に日本より上だと感服してたので、ハリウッドでもついに認められて感慨深いです。何度もステージに登ってナニガナンダカもうクラクラしてたポン・ジュノ監督が可愛かった。ポン監督とキャストの感激ぶりも感動的でした。日本映画も頑張れや!

 ↑ポンちゃんがステージから巨匠マーティン・スコセッシやタラちゃんに送った、心のこもった感謝と尊敬のメッセージが素晴らしかったです
 ブラッド・ピットの初受賞も嬉しい。ホアキン・フェニックスもついに。大真面目で重い長いスピーチでしたが、兄リバー追慕にはウルっとなりました。主演女優賞のレニー・ゼルウィガーも、いつまで喋ってんだよな長さだった。

 ↑大人かわいい、とはブラピのためにある言葉

 ↑ まるでパパのようにブラピを見守るレオの優しそうな表情も素敵でした。オスカーではいつもこんな穏やかな感じで好感。ジャネール・モネイのオープニングパフォーマンスで、目の前に来た彼女からラララ~♪と歌うようムチャブリされ、恥ずかしそうに小声で歌うレオが超可愛かった!今回はオスカー名物?レオママ同伴じゃなかったのがちょっと残念

 ↑ レオとトム・ハンクスのツーショット、懐かしの「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」からもう何年経った?また共演してほしいですね

 ↑草葉の陰でリバーも喜んでるよ
 それにしてもプレゼンター、日本人にあまりなじみのない人が多く、しかも全然おもしろくないトークだらだらでウンザリ。客席にはいっぱい人気スターやレジェンド名優がいたのに。キアヌ・リーブス&ダイアン・キートンは、介護士とお洒落なボケ婆さんみたいなやりとりで笑えた。

 ファッションで目を惹いたのは、シンプルだけど個性的、かつ可憐でもあったシアーシャ・ローナン、ジャージ!?なティモシー・シャラメ、相変わらず独特すぎるマハーシャラ・アリの奥さんとか、インパクトありました。

 あと、松たか子。日本じゃもったいぶって歌わんくせに、アメリカでならホイホイ歌うんですね!彼女じゃなくて、年末の歌番組で馬車馬のように歌わされてた広島出身の子に歌わせてあげてほしかった!松さん、熱唱とか言われてるけど、ソロはチョコっとだけ、その他おおぜい扱いじゃん。失笑。メインで歌ってたアナ雪本家の歌手が、プリンセスどころか魔女にしか見えず怖かった。歌手のパフォーマンスなら、エルトン・ジョン御大、そしてシークレット出演のエミネム!おじさんになったけど、今でもカッコいいですね~。彼の歌唱中、ノリノリな若者たちに囲まれたスコ爺の眠そうな仏頂面も印象的でした。

 ↑エミネムかっこよかった~
 革新的、歴史的な授賞式になりました。パラサイトまた観たくなってきた。1917、若草物語、スキャンダルも絶対観に行きます。毎年言ってますが、来年のオスカーまで生きてるかな私(^_^;)

 あらためて、受賞結果…

 作品賞 パラサイト 半地下の家族
 監督賞 ポン・ジュノ
 主演男優賞 ホアキン・フェニックス
 主演女優賞 レニー・ゼルウィガー
 助演男優賞 ブラッド・ピット
 助演女優賞 ローラ・ダーン
 国際長編映画賞 パラサイト 半地下の家族
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兄と弟 優しい不協和音

2020-02-04 | 韓国映画
 「それだけが、僕の世界」
 落ちぶれたボクサーのジョハは、幼い自分を捨てて家を出た母と再会。自閉症の異父弟ジンテの存在を知り戸惑うジョハだったが…
 言うまでもなくイ・ビョンホン目当てで観ました~。いい男いい役者は映画界にはあまたいますが、私にとってビョン吉さんは今も昔も格別な男優です。この作品でも、彼の魅力と演技力に感嘆。すべてが私の理想形なんです。まずは、見た目。

 小柄だけどガッチリムッチリしたカラダがたまりません。ボクサー役なのに脱ぎシーンはなしでしたが、太い腕、厚い胸板、引き締まった尻、脱がなくても判るセクシイ肉体美!男くさい風貌、ダダ漏れな♂フェロモン。日本の俳優にはない濃密な男性美を備えたビョン吉さんに惚れ惚れ。色っぽい役じゃないのがもったいなさすぎる。劇中、大家であるホストクラブの女社長にスカウトされるのですが、ご慧眼だわ。ワイルドな男前ホストとかって、けっこう希少なので売れっ子になりそう。私もビョン吉みたいなホストがいたら行くわ。

 演技も卓越してるビョン吉さん。男前だけど、うらぶれた中年男の悲哀もたっぷり。現実に打ちのめされてショボくれる様子がイタくて切ない。あんな情けない風情、キムタクとかには絶対出せない。カッコいいビョン吉さんはもちろん素敵ですが、私はちょっとトンマでアホな彼も好きなんですよね~。元々コメディ演技も得意なビョン吉さん、今作でも笑える表情や言動いっぱいしてくれてます。ジンテに振り回されてアタフタしたりプンプンしたりするビョン吉さん、チョンマル可愛い特にファミレスで母弟と写真を撮ってもらうシーンと、母にせがまれてダンス(変!だけど巧い!)するシーンが滑稽かつ微笑ましくて好き!

 そしてビョン吉さんといえばの、悲しみでウルウルした美しい瞳!母ちゃんへ屈折した揺れる想いが伝わってきて、痛いほど胸がしめつけられました。瞳同様に美しいのが声。アホなこと情けないこと言ってもうっとりと聞いてしまう美声、甘い台詞だったらヤバいですよ。
 コミカルでほのぼのしたエピソードはいい感じでしたが、ラストは韓流らしいお涙ちょうだい展開になってしまい、泣ける人なら号泣間違いなしかもしれませんが、私はそういうのが苦手な冷血人間なので、ちょっと興ざめしてしましました。ジョハを車で轢いたのが大金持ちのピアニスト、というのも韓流らしいありえなさすぎる運命の出会い。さらに韓流といえばのシビアな格差社会。「パラサイト 半地下の家族」のキム一家ほどの底辺生活ではないにせよ、ジョハ一家の貧しい暮らしも見ていて切ない。お嬢様ピアニストのママが、絵に描いたような韓国の金持ち。あんな風に露骨に貧乏人を人もなげに扱うなんて、日本では考えられません。

 ジンテは自閉症だけど、ちっとも不幸でも可哀想でもない。天才的な才能、愛する家族、世話をしてくれる人たち、さらに輝かしい未来に導いてくれる人にも出会えて、むしろ幸せすぎると思った。それに比べて、孤独な少年時代を送ったジョハ、そして辛酸をなめつくして生きてきた母ちゃんが、あまりにも不幸すぎ。見ていて辛くなりました。母ちゃんが罪悪感から、一生懸命ジョハに気を使ってるのが痛々しかったです。母ちゃんがジョハよりもジンテを強く深く愛していることを露見してしまうシーンも悲しすぎ。

 ジンテ役は「サバハ」や「ザ・キング」にも出ていたパク・ジョンミン。ちょっと菅田将暉を素朴にした感じの顔に見えた。オモニ役は売れっ子のベテラン女優ユン・ヨジョン。義足のお嬢様ピアニスト役は、「屋根部屋のプリンス」の元気はつらつなヒロイン役や、ヒョンビン主演の「王の涙」では悪女役を演じたハン・ジミン。ぜんぜん彼女だと気づかなかった。なかなかの女優ですね。ジンテのピアノ演奏が迫力満点で圧巻。指がもはや早送り状態。ピアニストってやっぱ超人やわ~。ジンテはショパンなど有名な曲をたくさん弾くのですが、どれも耳馴染みがあるけど曲名がわからない自分の無教養さに自己嫌悪!でもピアノ弾いてみたい、習いたいと思いました。

 ↑マット・デーモンと同い年なので、彼ももう50歳!最高のイケオジですね~。若々しいけど成熟した大人の男。無残すぎる若作り、老朽化が見るも痛ましい元ス○ップとかと大違い。「南山の部長たち」に続いて「白頭山」も本国で大ヒット、ソン・ガンホ共演の最新作や連ドラ出演も確定など、相変わらず下降線無縁な大活躍、働き者ぶり!
 
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