マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

昨夜のお客

2019-03-30 | 自然
夜、窓を叩くので、そっと開けたら飛び込んできました。

大きくて、見事な翅の蛾、名は「イボタガ」。
イボタノキなどモクセイ科の木の葉を食べて幼虫が育つからだそうです。
イボタノキは初夏に、よい香りの白い花を雪のように咲かせる木です。

何故、イボタノキというのか、というと、
イボタカイガラムシがつくから、だそうです。

何故、イボタカイガラムシというのか、というと、
この木に付くカイガラムシが出す蝋は秋に採取してワックスとして利用するのだそうですが、
イボに付けるとイボがとれる、といわれているからだそうです。

ここで「いぼ」が出てきました。
そんなわけで「イボタノキ」と名がつけられ、
「イボタノキ」にやって来る蛾に「イボタガ」と名がつきました。
「モクセイガ」でもいいと思うのですが「イボタガ」の方が、
インパクトが強いのかな、
でも出来ることなら「オオミズアオ」のように、美しい翅を連想できるような名前にしてほしい・・・

羽根全体に波の模様と光の帯、
中央の目の模様にも光と影が!

裾には毛皮が付けられているように見えます。
複雑で美しくて、見飽きません。
大きさは約10センチ、

裏から見ても、翅にも、胴体にも細かな波模様があります。
日本固有種の蛾だそうです。
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地獄の釜の蓋

2019-03-28 | 自然
「キランソウ(しそ科)」またの名は
「じごくのかまのふた・地獄の釜の蓋」
漢字で書くとますますすごい。
古くから民間薬(生薬)に利用されていて、
病気が治って地獄の釜に蓋がされる、ということからこんな名で呼ばれてきたらしいです。
薬効が高く、干して煎じて、あるいは虫刺されなどにはそのまま、
広く利用されてきたそうです。
地面に張り付くような草の姿も、この名に関係ありそうだけど。

草は、地域によって様々な名で呼ばれています。
名前を聞くと昔の人がしっかりそれらの草を観察していた事実、
あるいは利用方法などが何となく推理できます。
時には子どもたちの草遊びのことなども。
不思議な名前、びっくりする名前・・・
昔の人の頭の中をちょっとのぞくような気持ちがします。

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ちょうちょ

2019-03-26 | 自然
こんなに毎日蝶々を見るのは初めてでウキウキします。
カエルの声を聞きながら、
草取りしなくちゃと思いながら、
石に腰かけて木や草を眺めています。
黄色いちょうちょにもクリーム色のと、
タンポポのようにまっ黄色のがいるみたい。
足元をサッと紫色のが通り過ぎたのはシジミチョウ?
ボーっと見ていたら、
少し大きめで黒っぽいのが目の前をよぎりました。
あれは?
あっという間にどこかに行ってしまいます。

どこに留まるかなとじっと見ているのに
突然消えて見えなくなります。

「隠れ身の術」です。
何故、どうやって、自分の姿を、体の色を認識しているのでしょう。
茶の木の葉の裏にとまっていました。
上の写真の中央部にいます。
見事としか言いようがありません。



こちらは翅の色にそっくりなベニヤ板の上にとまっています。
上の写真の中央部にいます。
下は同じ写真を拡大したもの。


蝶や蛾の食草を庭にいろいろ植える話を聞いたことがあります。
京都の家の庭にはホトトギスがありましたが、
ホトトギスを食草にするルリタテハは見られませんでした。
また、アケビがありましたがアケビコノハは来てくれませんでした。
ミカンにはアゲハがやってきます。
キャベツを植えれば、間違いなくたくさんのモンシロチョウがくるでしょう。
しかし・・・それは困ります。
人の勝手な思いですが、
なかなか難しいです。でもちょっとだけ挑戦してみようかな。





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土筆はスギナに・・・

2019-03-26 | 自然
土筆がとぽっぽっと可愛い姿を現し始めたのはついこの間のこと、
土筆は今やスギナの中に埋もれようとしています。

2月は逃げる、3月は去る、本当に月日の経つのが早い。
梅の花は散り、
スモモの花も咲き始めました。
蝶もひらひら、
一番目につくのはキチョウ、つぎはモンシロチョウ・・・
たくさんいるのに、写真に撮るのは難しい。

これはキタテハかな?

翅を閉じたら全く地味・・・


小さいけれど、冴えた赤の模様がはっとするほど綺麗。
残念ながらピンボケ、ベニシジミかな?


木や草をを一日中眺めていてもその動きを直接見るのは無理ですが、
1ヶ月経てばその違いは明らかです。
小さな子どもを一日中見ていても分からない成長ですが、
半年経って会うとびっくりさせられるのと同じかもしれません。
変化こそ生きている証。
たぶん、大人になっても、歳をとっても同じで、
生きている限り変化し続ける、
毎日食べて寝て、植物も動物もみんな同じ。

けれど、人間はそこに時間という概念を考え出して哲学する。
詩を詠み、絵を描く、

不思議なことだなーと思います。

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まいった・・・ヒサカキ

2019-03-23 | 自然
近所で農薬か、肥料でも撒いているのかな?と思っていました。
2~3日前から嫌な匂いが立ち込めて、息苦しい。
なんか体に悪そうな臭い、
都市ガスの匂いに似ている・・・

ついに、その正体が分かったのです。
出所は満開のヒサカキ(姫榊・非榊)の花でした。
榊同様に神様や仏様に供える神聖な樹木とされています。

しかし・・・これは増えたりしたら大変、
今日はノコギリを持って、
庭の3ヵ所に生えているヒサカキを根元から切ってしまいました。
切った枝は家の裏の山際へ。
あまり大きくないのですぐに切ることができました。
匂いは虫を寄せるためか、はたまた、虫を遠ざけるためか、
あ~まいった!

しかし、この匂い、
植物園やいろいろなところで嗅いだ記憶があります。
もしかして、あれはみんなヒサカキ・・・だった?ということはないと思うけど。

後で図鑑を見たら、神仏に飾ったり、供える以外に、
材は薪炭に、灰は楳染剤に、実は染料に・・・
花には異臭がある、などと書いてありました。わーぉ・・・

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芽が出るのが待ち遠しい

2019-03-21 | 自然
野菜や花の種をあれこれ蒔きました。
球根も植えました。

畑にポツンと立ち枯れている去年のオクラから取った種も蒔きました。
ダイソーの2袋100円の種も。
ダイソーの袋を見ると、
種は、中国、アメリカ、フランス、イタリア、と各地から集められています。
少量なので使い切れるのがいいです。
来年は自家採取の種をいっぱい蒔けたらいいなー。
このうちどれくらいの種が芽を出して、実をつけてくれるでしょうか?

一番乗りは時無し大根、
次はサラダ菜でした。
次に芽を出すのはどれかな?

下の写真は昔の種の袋です。
印刷技術もデザインも違います。
今見るとなんと新鮮な!
力強い絵!

裏を見ても年月日は全く書いてありません。
かなり昔のものと思います。
未使用ですが、
この種は、このまままた置いておこうと思います。
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春の草の花

2019-03-19 | 自然
七草がゆのために摘む頃は、
花も実もついていない「ナズナ」だけれど、
今はもう「ぺんぺん草」と呼ばれる姿になりました。

今日は雨まじりの曇った日、
花も少なく暗くて寂しい日・・・
でも、地面に目を凝らすと、
緑の中に、黄色や白やピンクや紫の小さな花がちょっとだけ。
「ホトケノザ」は元気です。
しそ科なので、茎が四角、
花も特徴的でかわいいです。

どの花も、摘んでも、すぐに萎れてしまいますが、
摘みたくなるのです。

「スミレ」はすっかり萎れて垂れています。

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田丸城跡

2019-03-17 | Weblog
近くにある古い城跡に行って来ました。
石垣だけが残るかなり大きな城跡(田丸城址・三重県度会郡)です。

遥かな昔への思いを妨げるような、
張りぼての新しい天守閣は造ってありません。

石垣は近江の穴太衆の仕事だそうです。
何重にもなっている石垣を登ると少し広くなっている場所に、
天守閣が作られていた石の土台がありました。

子どもの頃「荒城の月」は
てっきり「工場の月」だと思っていました。
意味は分からないけれど、なんだかぴったりと思っていました。
曲を聴けば、今も岩国のコンビナートの夜の風景を思い出します。


晴れていれば、
反対側には海が見えるのではないでしょうか。

夜の城跡は危険です。
切り立った石垣には柵も何もありません。
もっとも、街灯もないので、
登る人も居ないかも知れません。
しかし、荒城の月は美しいことでしょう。
(ここは全然荒れていませんが)

城下町に特徴的な古い町のつくりを、何となく感じる、
ゆったりした町でした。
名物みたらし団子(黒蜜味)を買って帰りました。

(近くのお寺の崩れかけた土塀)
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エンドウ豆の定植

2019-03-15 | 自然
やっと畑にエンドウを定植しました。
支えには裏山から取ってきた竹を使いました。
もしこれでうまくいったら、とても楽しい。
ネットを張ると後の始末が大変なので出来ればやりたくないのです。
数はわずかですが、
エンドウ豆とスナップエンドウと。
スナップエンドウの花が咲き始めています。
すぐに実が付き始めるでしょう。

新たに
ニンジンや大根やコマツナやホウレンソウの種をポットに蒔きました。
花の種もいろいろ蒔きました。
今のところはまだあたりの雑草の丈も短くて、
日に日に緑に覆われる地面をのんびり眺めています。

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樒(シキミ)の花

2019-03-14 | 自然
文字からして樒は仏教に関係ありそうな感じがします。
畑の端っこのシキミの花が満開です。

ハッカクに似た実をつけ、
落ちた実はシイに似ているけれど食べたら大変、
植物で唯一劇物指定を受けている木です。
葉や樹皮は抹香になり、
花も薫りがあります。
そんな毒が含まれているとは思えません。
けれど、寺や墓地に植えられてきたのは、
香りのことと同時に
毒で、墓場から獣を遠ざける意図があったのかもしれません。
古くは神事にも使われ、現在も神事に使う地域があるそうです。
毒を持っている植物は結構多くて、
そんな中から食べられる「野菜」や「果実」を選んで育て増やしていってくれた先祖に感謝です。


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