マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

ムラサキ

2017-07-29 | 自然
ムラサキ(ニホンムラサキ・ムラサキ科)の真っ白い小さな花が咲きました。
知人に分けてもらった貴重な苗です。

「紫」の地名が付く場所は、古代、「ムラサキ」の産地だった、
ということも苗をくれた知人から聞いて初めて知ったことです。
ムラサキは万葉集にも歌われるほど古くから大切な草でした。
(万葉集には紫草(ムラサキ)の登場する歌が10首あるそうです。)
「ムラサキ」は根から鮮やかな紫色を取り出すことができるのです。


各地に自生地があったそうですが、
今では絶滅危惧種となっています。

九州の筑紫地方では大宰府が直接管理して栽培していたそうです。
現在、筑紫野市には「紫駅」があり、駅前にムラサキにちなむ碑もあります(ネットの画像から)。


(菅原道真という人は、伝説も多くあって、
神様にもなっているけれど、自分の境遇を嘆く歌ばかり…
どこがそんなに偉大な歌人なのか、わたしにはわからない…)

京都にも「紫野」と呼ばれる地域があります。
律令時代、紫は最高位を表す色となり、
皇族とそれに準ずるものしか使用できない色でした。
ニホンムラサキは今も栽培が非常に難しいそうですが、
(発芽率が極端に低く、ウイルスなどの病気に弱い。)
各地で有志による保存が試みられています。


また、ムラサキは生薬としてもその効能が知られています。
そのため、江戸時代には病人はムラサキで染めた布を頭に巻いて、
その効果を期待する、などの風習があったそうです。


(セイヨウムラサキは花の色が黄色っぽく、
根の紫色が薄く、染料としてはよくないそうです。
間違えられて植えられ、
ニホンムラサキと交雑してしまうこともあり、
ニホンムラサキ減少の一因にもなっているようです。)
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何色と言えない色

2017-07-26 | 自然

最近切り花によく添えられる葉の一つ(奥の左の長い葉)
「ドナセナルイ」という名前らしいです。
葉の色も、葉の縁(ふち)の色も変化に富んでいます。
葉だけグラスに差して楽しむこともできます。
特に夏の間は花はすぐに傷んでしまうので、
葉だけグラスに差して長く楽しめる
南の国の植物は嬉しいです。

何色と一口で言えない微妙な色合いです。

買ってきたソルダムの色も何色とは言えない微妙な色。
切り口の色のきれいさ!

日本のスモモが19世紀にアメリカに渡って品種改良された物の一つなのだそうです。
サンタローザやメスレーもソルダム同様改良されて、
再輸入されたスモモらしいです。
(プルーンは西洋スモモで別種なのだそうです。)


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早くも夏バテ

2017-07-24 | Weblog
暑すぎて眠れないのでクーラーを入れると今度は寒い、
29度に設定しているのに・・・
1時間のタイマーが切れると、また暑い・・・
結局眠れない日が続いて、
体がだるい、
全く食欲がなくなって、
飲み物ばかり飲んでいる。
何も食べないのにむかむかする。
そして動けなくなる…。
早くも夏バテか・・・
何とかしなくちゃ、

取敢えず病院へ、
何種類かお薬をもらって、
今日はだいぶ気分がよくなった。
いつからこんな弱い体になったんだろう。
全然馬力が出ない。
(馬力って、昔の言葉だな…。
今はパワーって言わなきゃ、)
夫は「とにかく食べて太れ、そうすればパワーが出る、」
と言うけれど、
たくさん食べるのも、太るのも、なかなか難しい。
お相撲さんは大変だろうな。
病院の帰りにスーパーで食べられそうなものを買って帰って
袋の中を見てみたら、
果物ばかりだった。

昨夜は大根おろしとジャコ、
ほうれん草のおひたし、
それにナスの味噌汁などを、もしゃもしゃ食べた。

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「杉浦明平」の本を読む

2017-07-20 | book
1930年当時、わたしの父は5歳でした。
治安維持法が強化され、
思想弾圧が強まり、
出版物の検閲は激しさを増し、
自分が考えていることを発表するのは難しくなっていました。

若い杉浦明平が何を書いても、検閲で闇に葬られていました。
しかし、杉浦は
1939年から終戦までに書いた悲痛な叫びや、
憤怒の思いを書き留めたものの一部を、
ひそかに隠しもっていました。
下記の本はそれをまとめたものです。
「この本を出版した今の思いは、原稿を書いた時とかなりずれているところもあるが、
あえて訂正していない」という意のことが後書きに書いてあります。
(日記もありますが、別の本になっています。)

1『暗い夜の記念に』
杉浦明平 著 1997年、風媒社

そんな暗い時代に直面した、文化人と言われる人たちには、
小説家も、評論家も、詩人も、絵描きも、哲学者も、科学者も、音楽家も、
巧みに権力を忖度して(顔色を窺って)
生き延びる者や、
華麗なる転身をして、
侵略戦争の賛美者となるものも多くいました。
スパイになり果てる者もいたそうです。
しかし、
口をつぐみ、
地位を捨て、
じっと耐える道を選んだ人もいます。
また、絶望して自ら死を選んだ人もいました。
小林多喜二のように、残酷な拷問で殺された人もいます。
牢で病死した人は数知れません。

これからどう生きるべきか、
一人一人が考えなければならない時代が再び来ようとしています。

杉浦明平(1913~2001)
ルネッサンス研究の著書が多くありますが、
「ピノッキオの冒険」や「チッポリーノの冒険」「クオレ」などの翻訳も多く、
私が子供のころ読んだ本の翻訳をしていたのも、
杉浦明平だったのかもしれません。

戦後は郷里(渥美半島)で共産党の町会議員を長く務めました。
その頃の人間観察に基づく記録文学、小説も書いていますが、
それが、とてもおもしろい!!!(2と3)

2『泥芝居』福武文庫、1986

3『ノリソダ騒動記』講談社文芸文庫 1998

4『カワハギの肝』光文社文庫1986
5『養蜂記』中公文庫 1995
(以上5冊、杉浦明平を続けて読みました。
うち2冊は図書館、3冊は古本屋で見つけて買って、
読みました。古本屋はいいな~)




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甘味と旨味

2017-07-17 | グルメ
どちらかと言えば辛党の私は、
何でも大抵甘すぎると感じます。

お菓子だけでなく、
漬物も、果物も、味噌も甘すぎます。

また、しっかり歯ごたえのあるものが好きです。

ふわふわで、溶けるように柔らかいのが
上等でおいしいものということになっているようで、
不満です。

そう思っている人も多いだろうなと思っているのですが、
どうなんでしょうか?
本を読んでいたら、

もう亡くなった作家ですが、
杉浦明平(1913~2001)がエッセイの中で、
最近の酒も漬物も果物も、
甘すぎて、まずくて食べられないと嘆いています。
そしてその文中で、
柳田國男の文を引用しています。
昔風と現代風と比べて「第一に感ずることは、昔と比べると甘味の増加したこと、
次に柔らかいものが多くなったことである。」(木綿以前の事、昭和3年)
江戸時代や、明治時代の人が、
もしコンビニに行っていろいろなものを食べてみたら、
どう思うでしょう。
全部同じ味に感じるかもしれません。

硬いものを長く噛んで
甘味が染み出てくるのを待ってられない、
というのが、現代の食事なのかもしれません。
でも「旨味」も味わえなくなっているのではないかと心配です。

スーパーで買ってきた野菜や果物を時々ひどくまずく感じることがあって、
見た目はきれいで、姿は変わりないけれど、
いつの間にか、違うものにすり替わってしまっているのかもしれない、
と思ったりします。

先週、夫が育てて収穫して来た野菜の一部。

夏は畑の作物が、あっという間に熟し過ぎてしまうし、
虫が大発生して、あっという間に枯らしてしまったり、
雨が降り過ぎたり、降らなさすぎたり、
京都の家にいる間も、
三重の田舎の畑のことが気になって、心配で仕方ないようです。

ナスの棘はすごい。


ジャガイモは
半年~1年分(段ボール3箱くらい)収穫出来ました。
「男爵系」と「メークイン系」と、
「インカのめざめ」の3種です。













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大浦湾(辺野古)の生き物

2017-07-14 | 自然
SNSの話題の一つが、
「奇妙な生物」「不思議な生き物」です。

メリベウミウシ

見たこともない生き物の姿に驚いたり感心したりしていますが、
実は、大浦湾(辺野古)こそ、そんな生き物たちの宝庫なのです。
大浦湾はジュゴンで有名ですが、
謎の生き物とか言われてSNSやテレビに登場する生物が、
普通に生息しているのです。
世界に誇るべき日本の海です。

その貴重な海に、土砂を落として埋め立てるなんて、どう考えても、
気が狂っています。
どんなに地元の人たちがが反対しても、
自然保護団体がみんなで反対しても、
着々と、暴力的に、埋め立てが進められています。
このことをもっと多くの人たちに知ってもらいたいです。

これが魚だなんて!
「大浦湾百番勝負と題した動画」があります。
ぜひご覧ください。
その1は「歩くホネガイ
その36は蝶のように舞う「ムラサキウミコチョウ
サンゴや海のキノコの花園、不思議なクラゲの生態や、
大浦湾の海の中の動画です。
映像にぴったりの楽しい音楽や音声もついています。
ゆっくり、少しづつ、お楽しみください。
大浦湾百番勝負
「ダイビングチーム、すなっく・スナフキン」が製作しています。
すなっくスナフキン」のページから、生物の画像をクリックすると、
ユーチューブに飛んで動画を見ることもできます。
大浦湾の陸上の生物の動画もあります。



写真は、『大浦湾の生きものたち・辺野古の海図鑑』から
ダイビングチーム・すなっくスナフキン/編集
2015年、南方新社

(前にもここで紹介しましたが、2,000円です。購入して応援しよう!)
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パン作り

2017-07-10 | 手づくり
久しぶりにパン作りをしています。
息子たちにプレゼントして貰ったコルプ型を初めて使って
パン・ド・カンパーニュを焼きました、が、
2次発酵が進み過ぎて、
型から出したときに、
生地がだらけて、ぺショっとなってしまい、
クープ(切れ目)がうまく入れられなくなってしまいました。
残念・・・

でも、コルプ型はうまく使えそうで嬉しいです。

コルプは籐をくるくる撒いて作ってあります。
継ぎ目やはぎ目は、表からも裏からも、
一切わからないように巧みに隠れています。

発酵した生地がすっと離れて、とても使いやすい。
優れモノです。
なんといっても、このぐるぐる模様がパン屋さんみたいで嬉しい。

冷蔵庫にプロセスチーズがたくさんあったので、
生地にたっぷり混ぜ込みました。
膨らみ具合に不満がありますが、
味は美味しい!よかった。

今度は、チーズではなくレーズンと夏みかんピールを入れて焼いてみよう!



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タシロラン

2017-07-07 | 自然
空気を絞ったら水が滴り落ちそうです。
いつもの様に、森の中を通り抜けて図書館へ行こうとしている時の事です。
森の中は薄暗く、じっとりとしています。
キノコの季節だなー、と思いながら地面に目を凝らすと、
あっちにもこっちにもキノコがにょきにょき。







うわー、しまった、
ジーンズ穿いて、長袖シャツを羽織ってくるべきだった。
裸足でサンダル、スカートで、半袖…この服装ではきのこウオッチングは無理です。

でも、なんと、
タシロランが!眼に飛び込んできました。

群生しているというほどではありませんが、
樫や椎の下の落ち葉の間から、
割と広い範囲にひょろひょろとその不思議な姿を現しています。



ピンボケ…

タシロラン
葉緑素を持たない腐生植物。
(落ち葉などの養分をもらって根に菌類を共生させ菌類を介して養分を得る植物)
毎年花が咲くとは限らず、
また同じ場所に出るとは限らない。
純絶滅危惧種、
(ランというにはあまりに地味な姿ですが、
森の妖精、と言いたくなる雰囲気があります。)
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怪しい光

2017-07-04 | 自然
梅雨の鼠色の低い空だけど、
その奥に確かにお日様がいるらしい、
妙な光が満ちています。
蒸し暑い・・・
木々がまるで画像加工したような感じに見えました。
写真に撮って見たら、
やっぱり画像加工したみたいな雰囲気です。

(画像加工していません、念のため)

森の中は少しは涼しいのですが、
空気は重くじっとりしています。
苔が喜んでいます。






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全然喜べない

2017-07-03 | Weblog
安倍晋三独裁は無くなるかも、と期待しますが、
おそらく、小池百合子は裏では安倍晋三らと手を握り合ってるに違いありません。

とにかく、都民ファーストなんていう会を、
多くの都民が支持しているらしいのです。
予想通りとは言え、気持ちが悪い。
平和、民主主義、原発、はどうなるのでしょう?

都民ファーストは、市民ファーストや
国民ファーストや、
日本ファーストとなるかもしれなくて、
鵺(ヌエ)のように膨らみそうないやな予感がします。

でも少しでもいい方に考えるなら、
安倍内閣は刻々と自滅に向かっている、とは思います。


アジサイの季節です。
あちこちで様々な色や形のアジサイを見かけます。
我が家の庭にもささやかながらアジサイが咲いています。
小さめの花なので、切り花にもして楽しんでいます。





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