世界変動展望

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医師の都市部偏在を解消せよ

2009-08-11 00:09:47 | 社会
この間旅で都会のA市に出かけたら内科の診療所がたくさんあるのを見かけた。地図で調べると人口1万人くらい住宅地に内科の診療所が4件もあり、通える周辺の団地の内科まであわせると8~10件くらい診療所・病院があった。

よくこれだけあって競争過多で経営難にならないなと思う。経営難でつぶれる店があったとしてもまったく不思議はない。歯科医師の診療所も似たような状況らしいが、都会の内科は不思議と経営難ではないのか。

一つの団地に内科の診療所が4、5件もあって経営が成り立つ理由を考えると、何度も患者が診療所に通っていること、又は患者が少なくても十分経営が成り立つくらい診療報酬の利益が大きいことだろう。

いずれにせよ診療所はかなり密に開設しても経営は成り立つようだ。今は医師不足だとか言っているらしいが、医学部の定員を増やして医師の絶対数を増やしても都市部との偏在をなんとかしなければ意味がない。医師を増やしても、都市部の病院や診療所が密になるだけだ。

医師の場合は弁護士のように競争激化で都市部の経営が厳しいから地方に流れるといったことはないのだ。そもそも医師の場合はある程度過密でも経営が成り立つようにできている。

国内で医師免許をとったものは国内での医療従事を義務付け、かつ医師を計画的に配置するなどして地方と都市部の医師偏在を解消しないと、医師を増やしても何の解決にもならない。