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蛭田啓 早稲田大学商学学術院准教授が論文盗用で懲戒解雇

2014-11-22 00:19:31 | 社会

蛭田啓(ひるた・さとる)早稲田大学商学学術院准教授(50歳)が『早稻田商學』(早稻田商學同攻会発行)に掲載された論文2編を盗用し懲戒解雇)。『早稻田商學』はいわゆる紀要。理系では紀要で発表することは余りないし分野によっては全くないが、文系は紀要でもよく発表する。さすがに「下書きを誤って投稿した」という弁明はせず、蛭田は盗用と言われても仕方ないと調査委員会に話したらしいが手続きが公正でないとして不服申し立てをしたようだ論文不正で懲戒解雇者が出たのは早大初商学学術院長のコメント報道によると2001年論文は講師時代に執筆され助教授昇進のために必要な論文だった人事審査時の論文に不正行為が見つかると降格や懲戒解雇になることがある。研究者としては終わったも同然だ。早大はiThenticateを使って蛭田の他の論文を調べたが盗用が見つからなかったという。

今回の事件は他人の未公開論文が盗用されたもので、どうやって盗用を発見したのか不思議だ。時事通信によると元の未公開論文が後に公表されて発覚したという。それなら発覚するかもしれないが、普通は後発論文の方が盗用だと思いませんか?蛭田が未公開論文を盗用したとよくわかったと思う。指摘したのは商学部の複数の教員だという。よく見つけた。早稲田大学というと小保方晴子の盗用博士論文や他の大量の盗用博士論文の事件で世間を騒がせただけでなく、約20ページも盗用があったのに小保方晴子の博士号を取り消さないと調査委員会が正式に表明したり、下書きを提出したという信じ難い弁明を信用したという驚くべき扱いで大きく名を落した。さらに鎌田総長が1年間に訂正した博士論文を提出すれば博士を維持するという空前の対応を公表。

早稲田大学は不公正な対応で著しく信用を落とした。理系だけでなく文系でもこのような盗用があった。かなりまずいことだ。



2 コメント

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Unknown (Unknown)
2014-11-22 07:41:32
研究不正、論文不正は許されるものではありません。
しかし、この准教授は早稲田大学の対応に納得されないのは、理解できます。
小保方さんや関係した教授達は博士論文に猶予だの、訓戒や停職1ヶ月(?)程度の甘い処分でした。早稲田大学の対応は、外部者の自分には不公平にみえます。

早稲田大学は小保方さん達に甘い処分をした時点で、その後に発覚する研究不正も同等の処分しかしません、と言ったと同じです。
早稲田大学は、わかっていたでしょうに。
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Unknown (Unknown)
2014-11-22 16:06:14
これを機に日本の大学の全ての教授、准教授、専任講師、助教の研究業績を調べあげてもらいたい。本物の調査を実施したら、多分日本の大学は一気に大混乱と人材不足に陥るだろう。
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