世界変動展望

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聞こえる

2009-02-23 18:18:57 | 合唱・音楽
 合唱曲「聞こえる」(作詞 岩間芳樹、作曲 新実徳英)は混声4部合唱曲で1991年のNHK全国学校音楽コンクール高校の部の課題曲となった。

 この曲は1991年NHK全国学校音楽コンクールの課題曲として作られたもので、歌詞には天安門事件(1989年)、湾岸戦争(1991年1月)もしくはイラクのクェートへの進行(1990年8月)、ベルリンの壁崩壊(1989年)、環境破壊(特に森林破壊)などの国際問題が取り上げられている[1]。

 作詞がいつ頃完成したのかわからないが、上記の国際問題を考えるとおそらく1990~1991年頃だろう。「油泥の渚、海鳥のうめきが聞こえる」というのは湾岸戦争かイラクのクェート進行かどちらを指しているかわからないが、この頃の映像を見るとイラクかクェートの海岸が石油まみれになって汚染されている光景が報道されたようだ。

 NHK合唱コンクールの課題曲は妙なものが多く合唱曲を作り上げるのが難しいのだが、「聞こえる」は人気があるようで中学校でよく歌われているようだ。

 私がこの曲を知ったのは2006年なので発表からずいぶん後だが、初めて聴いたときはよい曲だと思った。

 歌詞は国際問題とそれを解決するために何かをしたいという内容だが、何かしたいと思っているなら自分で考えて行動すべきである。できることはたくさんある。割り箸使うのをやめて箸だけにするとか、考えつくことはたくさんあるだろう。

参考
[1]あまり知られていないが、同年度の中学校の部の課題曲「地球が私を愛するように」(作詞・山川啓介、作曲・野田暉行)にもベルリンの壁崩壊に関する歌詞がある。Nコンの課題曲は練習時間が不公平とならないよう毎年コンクール用に作られるのが原則なので、課題曲作成の際に共通のテーマがあったのかもしれない。
[2]世界変動展望 著者:"地球が私を愛するように" 世界変動展望 2009.4.29