世界変動展望

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人間対コンピューター将棋はもういい

2016-05-27 00:00:00 | 囲碁・将棋

第1期電王戦はポナンザが2連勝した。最後は約3時間近く残し、山崎隆之叡王を圧倒。強さが光った。もう成績的に羽生善治名人や渡辺明竜王でも勝ち越すのは難しく、数年後には人間は全く勝てなくなるかもしれない。人によっては羽生善治名人とコンピューター将棋の対局を見たいという人もいるかもしれないが、私はもういいと思っている。

成績的にコンピューター将棋が既に人間より強い事は十分証明された。これ以上やってもコンピューターが勝ち続けるだけだろう。将棋連盟にとって羽生善治名人らの敗北は悪影響が大きすぎるので避けたいと思うに違いないし、それでいいと思う。何も大きな不利益を受けてまで対局をやってほしいと思わない。それにコンピューターとの対局は事前に多く戦ってバグをつくような対戦になるだろうし、羽生や渡辺明のような優秀な頭脳をそのような事に長期使うのは損失ではないか。

だから、私は人間対コンピューター将棋の公式戦はもういいと思っている。これからはコンピューターが升田幸三のように斬新で魅力的な指し手を創造できるようになってほしいと思っている。将棋の実力は単に相手に勝つ事だけではない。升田幸三のように時代を何十年も先取りするような斬新で魅力的な指し手を作りだせる能力も実力だ。私はまだその点で人間はコンピューターより優れていると思う。

人間もまだまだがんばってほしい。