京医ボート部ブログ

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全日本選手権~オールとリズムについての考察~

2016-11-25 20:17:52 | 日記
こんばんは。
大槻です。


先日、全日本選手権が開催されました。京都大学は2011年以来のメダル(M2+)となりした。本当にすごいと思います。漕手2人は2回生なので今後さらに強くなるでしょう。
全日本選手権は毎年NHKで放送されるのですが、今年は放送時間を調べて録画できたので何回も見ています。ボートで一番大切なのはやはりリズムで長さ、強さ、レートの全てが反映されます。それぞれのクルーの個性が出るところでもあります。

僕自身としては、(一定の技術がある前提で)ボディの使い方とオールの選び方でリズムが決まる、と思っています。

一時停止を何回もしてかなり時間がかかったのですが、オールについて調べてみました。

全日本選手権決勝において
女子は
W1× 3人がconcept2 skinnyで龍谷の大西選手はCrocker
W2× W4× 早稲田以外全て concept2 skinny
男子についても,
M4- 優勝の立教に加え仙台や日大もconcept2 skinny
M2× 5連覇のアイリスオーヤマ(須田、大元選手)とこちらもRio日本代表の中野選手が乗る新日鐵はconcept2 skinny
M1× 優勝はconcept2 skinny
M8+もほとんどがconcept2 skinny

ハイライトであまり分からないのもありましたが、確認した限りではこんな感じです。
ほとんどskinnyオールですね!


全学の女子はCrockerを使っていますが、桑野のHPによると
“ クローカー社のオールは、世界選手権メダリストも使用している質の高いオールです。軽いシャフトとしなやなかベンドが特徴で、リズムよく漕ぐスタイルに適しています。 ”
らしく、確かに女子には向きそうです。なんとRio OlympicでもM2×でかの有名な最強Sinkovic brothersに加え銀メダルのLTUもCrockerを使っていました。

さらにこれは桑野オリジナルらしいですがexpertオールというのを作っています。シャフトの半径が小さいため空気抵抗が小さくさらに“ 元端を高剛性化、先端を相対的に低剛性化する事により、上級者では重要となる「操作のしやすさ」と「水のつかみやすさ」を追及し”ているようです。また、このようなことをしなくても半径が小さいだけでしなりやすくなるようです。
しなりやすければ水は掴みやすいがしなる分だけ物理学的にはエネルギーを損することになるので、あのパワフルなSinkovic brothersがCrockerを使っているのは本当にビックリしました。





オールの理解を深めたところで、スキニーオールに戻ります。スキニーオールも文字通りスキニーでシャフトが小径化されています。つまり、空気抵抗が小さく、ベンドしやすいために水が掴みやすい。(おそらく日本人の体格にあっている)しかも世界的に信頼を得ているconcept2ということで今一番人気な訳です。
硬さにもstiff medium softがありバリエーションはさらに増えます。skinny のsoftを使ってみてもいいかもしれません。


要約すれば、しなりやすいオールで水をたやすく掴み軽快なリズムで漕ぐ、といったところでしょう。



スキニーオール欲しいなぁ、スウィープオール古いのばっかやしなぁ、と来年の卒業生に視線を送っときます(笑)



リズムについて感じたことを書きたかったんですが、オールの話だけで書くのメッチャ時間かかってしまったんでまた今度にしたいと思います。
あんまりコメントされたことないんで意見とか反論あればしていただけると嬉しいです(笑)

以上

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (いえいえ)
2016-12-13 23:30:56
久しぶりにブログ見たらスキニーの話が。
全学のスカルオールのいくつかはスキニーsoftのはず。僕が6回生の朝日レガッタで使いました。確かに軽いですが、少しふわふわした感じで、しっかりコントロールしないと風に煽られてふらふらしそうな感じでした。
スイープオールのスキニーは知りませぬ。
後はスキニーは折れないかどうかが心配なくらいか。
間違えた (いえいえ)
2016-12-13 23:42:09
さっきの話はskinnyではなくLow iだった。。。

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