久野康成公認会計士事務所/株式会社東京コンサルティングファーム(TCF)の 【国際化支援ブログ】

東京コンサルティンググループ(TCG)は、日本企業の収益改善・国際化をトータルサポート!!

株式会社東京ベンチャーキャピタル パート2

2007年11月08日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

営業循環のサイクルは、下記のようになります。

G - W - G'

マルクス経済学を勉強した方なら分かると思いますが・・・

G=Cash
W=Productを意味します。

Wが販売されて、G'となります。つまり、また、現金に戻るわけですが、この時、最初の現金より大きくなることを、拡大再生産と呼びます。

G - W - G'は、資金のフローを意味しますが、G自体は、資金ストックも意味しています。

ここでのポイントは、拡大再生産が続くと、Gのストックは永遠に大きくなり続けるのです。


一般にGは、内部留保され再投資されるか、株主に還元されます。


当社の場合・・・
基本がサービス業なので、設備投資がありません。
唯一あるのが、人材投資ですが、人材への投資は、短期間に成果が現れ投資が回収されます。

とすると、資金は、株主への還元しかありませんが、当社の場合、株主は、私一人です。

家を買ったわけでもなく(家は借家です)、クルーザーを買ったわけでもなく、ゴルフ会員権も買っていません。

つまり、これといった資金の使途がないのです・・・



そこで考えたのが、

GそのものをWにすることです。

つまり、お金そのものを商品にすれば、お金が、ビジネスの結果として残る成果ではなく、棚卸資産に変わるのです。




このようなビジネスを一言でいうと、・・・金融業なのです。


お金の余っている人は、よく、不動産に走ります。
金持ち父さんの事例です・・・

しかし、不動産の収益率を考えると・・・
あまりにも低いといえます。
自己資金だけでの不動産投資は、資金効率が悪すぎます。

ましてや、不動産価格の変動率を加味すると・・・
ほとんど、個人が行うビジネスとしては魅力がありません。




不動産で収益を上げるためには、レバレッジを利かせたSPCモデルを使う必要がありますが、個人では無理です。


では、なぜ、不動産が収益率が悪いかというと・・・
参入障壁が低いからです。
少しのお金で誰でも出来るビジネスは、収益率が悪いのです。



飲食業も同じです。




さて、そこで、私が考えたのが、・・・


新しくビジネスを始める条件として
①参入障壁が高いこと、また、これをクリアできる条件を持っていること
②ノウハウが必要なビジネスであること

このように考えて、私はベンチャーキャピタル業を新ビジネスとして選びました。


現在、M&Aが中小企業においても盛んに行われるようになりました。
VCも基本的には、中小企業を対象顧客としたビジネスモデルです。

税理士法人や社会保険労務士法人も基本的に、顧客の中心は中小企業です。


それぞれで相乗効果が出るビジネスを構築する必要があります。


私は、もともとIPOコンサルティングを行っていたので、VCは、身近な存在でした。


リスクのある業種ではありますが・・・それゆえ、行う価値はあると思っています。


とにかく、がんばります。