切れ切れ爺さんの徒然撮影&日記

主に寺院や神社等を中心に、文化財の撮影と紹介。
時に世の中の不条理への思いを発言していく。

2024年 梅の花 観音寺・・・国宝が    京都府京田辺市  2024.3.9 訪問

2024-03-14 23:03:54 | 撮影
   

『観音寺
  京田辺市普賢寺下大門一三番地
真言宗智山派に属し、大御堂とも普賢寺とも呼ばれる。
寺伝によると、天武天皇の勅願で義淵僧正が親山寺(筒城寺)を建立し、奈良時代に聖武天皇の勅願により、天平十六年(七四四)良弁僧正が再び造営し、伽藍を増築、親山寺を取り込み、息長山普賢教法寺と号し、良弁の高弟実忠和尚を第一世とした。またその時に大御堂本尊として丈六観世音を安置したという。
この観世音が今に伝わる十一面観音立像(国宝)であると伝えられる。この像は、等身大の木心乾漆造であり、少年のような初々しい顔だち、引き締まった肉付きの良い体軀など、天平彫刻特有の京田辺市 観音寺緊張感がある。
奈良聖林寺の十一面観音とよく比較されるが、ともに官営の造仏所で同じ奈良時代後半頃に製作されたものであろう。
 京田辺市教育委員会
 京田辺市文化財保護委員会
  (駒札より)』

   

 京田辺市の観音寺へ行く。初めて訪れたのが 7年前。ブログを始めたその秋だった。紅葉の名所として知られている。その時にも 境内からその外側の敷地にまで真っ赤に染まった 紅葉が実に見事で、圧倒されたのを覚えている。当時ご住職がたまたまおられたので、国宝の十一面観音立像を拝観させていただいた。非常に気さくな方で遠慮なくどうぞということで、拝観料も何もなしに拝観することができた。堂内の十一面観音の据えられた場所と拝観する場所が50cm ほどの近さで、触れることさえ可能な状態で、これまたあまりにも身近にあり、その大きさにも驚いたのを覚えている。

 春の桜については訪れたことがないのでわからない。今回は梅の花があるのかどうかを確認するために行ってみた。仮に梅の花があったとしても時期的には遅いかもしれない。淡い期待を抱きながらいつも通り、幹線道路から細い道を入って境内へ向かう。本堂から少し離れたところに広い敷地があり、そこに鐘楼が建っていて周りが自由に駐車できるようになっている。

   

 まず参道から本殿へ向けて撮影開始。本殿前の庭園は緑が豊かだった。梅らしきものは全くない。さらに境内の周囲に沿って回ってみるがない。しかしふと鐘楼の方を見てみると、何やら梅らしきものがなんとなく見える。近づいてみると低木 ながら、れっきとした白梅 が、そして少し離れたところに紅梅の木もあった。いずれも比較的小さ目の木で、ここ2~3年内に新たに植えられたものだと思われた。これが一定の大きさに育つには、 10年20年とかかるだろう。おそらく私はもうこの世の中にはいない。

     

 貴重な花たちなので次々に撮影を繰り返す。満開の時期はもちろんすぎているが、まだまだ花を残しており少し離れた本堂をバックに撮影したりする。今はこれだけであっても将来的にはもっと数を増やして、将来は梅の名所になるかもしれない。期待薄だっただけにこのような梅の花が、白・桃色と見ることができ、また撮影することができて非常に満足感が高かった。やはり何と言っても国宝を有するお寺であり、奈良時代からの連綿と続く長い歴史を経て今日に至る、極めて由緒のあるお寺だ。そのお寺に梅の花が咲き、また秋には素晴らしい紅葉が見られるというのも、そういった意味では名所と言ってもいいだろう。ただし 観光案内本などには、ここは余り紹介されていない。やはり南山城地域ということで、どうしても蟹満寺や海住山寺あるいは浄瑠璃寺等がメインとなるんだろう。この観音寺は訪れて 期待を裏切られることはないと言える。

      
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