きつけ塾 いちき

「きもの」の袖に手を通す時に、「ときめき」を感じる日本の女性たち。
この「胸の高まり」は、いったい何なのでしょうか。

八千代座大歌舞伎観劇に…大感激でした。

2013-09-27 14:49:00 | 歌舞伎観劇
前夜の会食会で、「舞台化粧」と「殺陣(たて)」を披露
9月23日の、播磨屋の「三代目中村又五郎、四代目中村歌昇・襲名披露公演」観劇の前夜は、博多座の楽屋でも伺った「中村芝雀丈との会食」に参加しました。
6月22日の初日の公演を終えた浴衣姿の芝雀丈(京屋)が登場すると、参加者から盛んな拍手が送られました。
人間国宝でもあった、故、中村雀右衛門の次男でもある芝雀丈は、「京屋の若旦那」として、名女形の道を確かなものにされています。
今回も、「伊賀越道中双六・沼津」の中で、中村吉右衛門丈演じる「呉服屋十兵衛」の相手役「お米」を演じていました。

会食のあと、芝雀丈のお弟子さん達による「女形の舞台化粧(しろぬり)の実演」と、「殺陣の実演」が披露されました。
「舞台化粧(しろぬり)の実演」では、若い役者さんがご自分でお化粧するわけですが、見る見るうちに素敵な女性になっていくのに感心して見入っていました。
「殺陣の実演」では、参加者の女性お二人も飛び入りして、歌舞伎の殺陣の指導を受けていました。(下の写真)
参加者にとっては、とても素晴らしい一夜になったようです。



「沼津」に涙…、そして「連獅子」にもまた涙…
そして待ちに待った公演当日。
「沼津」では、吉右衛門・芝雀・歌六・錦之助が親子の情を演じて、私の周りでも涙をぬぐって観ている観客が大勢…
一緒に観た知り合いなどは、目をはらしながら、「これを観て泣かなかったら人間じゃない」などと言って感激していたようです。

また、この公演の主役でもある、三代目中村又五郎、四代目中村歌昇…。この親子で披露された、演目最後の襲名披露舞踊「連獅子」では、歌舞伎界屈指の舞踊の名手でもある又五郎丈の余裕のある親獅子と、若い歌昇丈の力強い高さのある踊りの仔獅子が、息もつかせぬ素晴らしい舞台…。
幕が下りても観客の拍手は鳴りやまず、横に座っていた観客のお一人は、「素晴らしい踊りを観ていて、中村屋(中村勘三郎)さんや、いろんな役者さんを思い出して……」と涙をいっぱいにためて拍手をされていました。

今回の公演の観劇でも、はじめて歌舞伎を観て、大好きになって頂いた方がたくさん増えたようです。

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