きつけ塾 いちき

「きもの」の袖に手を通す時に、「ときめき」を感じる日本の女性たち。
この「胸の高まり」は、いったい何なのでしょうか。

衣裳着付けの恩師/岸田喬先生がご逝去

2012-10-23 00:03:51 | 舞踊の着付け
山田五十鈴の衣裳方・市来学院長の着付けの師

最後の大女優と言われた、「山田五十鈴」さんが、7月9日(月)に亡くなった事はご承知かと思います。
その「山田五十鈴」さんの衣裳方を20年以上も勤め、常務取締の役職を最後に、松竹衣裳を退任された岸田喬氏が、山田さんが亡くなられた3ヶ月後の10月1日(月)に亡くなられました。
市来学院長が、歌舞伎衣裳や舞台衣裳で、30年もの長い間教えて頂いた大切な恩師でもあります。

岸田先生と出会った当時、歌舞伎座や新橋演舞場、国立劇場などで着付けをされていましたが、着付けには妥協をしない「厳しい方」だったのを思い出します。
宮崎きもの学院の企画で、プロ向けの「舞台衣裳のセミナー」を開いた時にも、過去に何回も来て頂いてご指導いただきました。
現在私どもが、400年の歌舞伎衣裳の歴史と実技を背景に、時代風俗衣裳や舞踊着付けを展開出来るのは、岸田先生のおかげです。


嬉野温泉の着付けが最後の指導…
松竹衣裳をお辞めになってからも、お互いに1週間に1度はお電話でお話をして、優しく着付けのあれこれについて教えて頂きました。
8月26日(日)開かれた、嬉野温泉芸妓衆の「舞踊の会」の舞台裏の仕事で写した279枚の写真を岸田先生にお送りし、指導を仰ぎました。
しばらくして岸田先生から、9月16日付けの絵入りのお手紙を頂いたのが最後になりました。亡くなられる二週間まえのことです。
日本の舞台衣裳の第一人者で、私達の大切な指導者を失ったことが残念でなりません。


心からのご冥福をお祈り致します。
「芸者は直線や…曲線はアカン…」、「キッチリ締めなんだら、団十郎も猿之助も仕上げれへん…」、「歌舞伎衣裳で、梅川の着付だけは帯締めを…」、「花柳後見は、ここが大切なんやで…」、「先代松緑さんの正札附曾我五郎時致の形は…」。
岸田先生から教えて頂いたことは数知れません。
訃報に心が萎えそうですが、江戸文化の着付けと時代考証を守り育てることが恩返しだと決意して、日本舞踊をはじめとする着付けの向上にまい進いたします。
岸田先生、これまで本当にありがとうございました。安らかにお休みください。

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鹿児島文化センターで『素敵・秋舞台』

2012-10-06 10:25:01 | 舞踊の着付け
花柳・若柳二社中を着付け

去る9月30日(日)、鹿児島市民文化センターで「MBC学園講師と仲間たちによる、素敵秋舞台」があり、「きつけ塾いちき」の衣裳方も行ってまいりました。
着付けをさせて頂いたのは、「花柳二千翔社中」と「若柳光之助社中」。
花柳二千翔先生にはいつもお世話になっており、今回も着付けに対するご要望をお聞きしながら帯の形・大きさなどを決めていきました。
若柳光之助先生は今回が初めての出会いで、心を込めて着付けさせていただきました。
観客席から、お二人の古典舞踊をみせて頂きましたが、とても素晴らしいものでした。
お二人の先生の踊りで、着付けも上手く見えるから不思議です。
鹿児島の衣裳方の仲間のブログ『小粋におごじょ』でもごらんください。

   


基本と想いの深さ

何でもそうであるように、舞踊の着付けにも基本があります。
しかし、踊り手のその演目への想いの深さだけ、帯の位置や幅、あるいは帯結びの微妙なところにまで注文があります。
それを叶えて差し上げるのも私たちの仕事。
しかし古典の場合、あまり変えすぎると歌舞伎舞踊の着付けとかけ離れてしまう時があり、今度は衣裳方が悩みます。
基本は守りながら、踊り手の想いも実現するという難題。しかし基本的には踊り手の想いを、衣裳方が理解して差し上げるのが成功の秘訣かもしれません。

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