敗戦によって、日本人は自信を失った。また占領政策によって、勝者の歴史観を押し付けられた。戦後約60年、日本の国について、良いところを教えず、過去の行いの悪いところを誇張して教えられてきた。悪いことばかり聴かされると、誇りは育たない。また、誇りは傷つけられ、失いもする。
誇りを失った人間は、恥を知らず、名誉を大切にしない。周囲の目や他者の評価に無頓着になり、だらしのない人間になる。無責任で自己中心ともなる。または自虐的で、自嘲的ともなる。
戦後教育を受けた世代は、二代目から三代目となってきている。戦後最初の世代が祖父母、次の世代が親となっている家庭が多い。二代目である両親は、家庭において、子どもに誇りを育てる教育ができなくなっている。学校でも家庭でも、子どもたちは、日本人としての誇りを教えられない。その結果、日本人として生まれたこと、日本人であることに誇りを持てない青少年が多くなっているのではないか。
財団法人日本青年研究所は、定期的に青少年の国際世論調査を行っている。平成16年9~12月、日・米・中の3カ国の高校生、合計3,649名に対してアンケートが行われた。その中で、「国に対する誇りを持っているか」という質問がなされた。
その結果によると、「強く持っている」と答えた者が、日本は15.4%、米国は29.4%、中国は29.3%だった。
誇りを強く持っていると答えたのは、日本は米国・中国の半分程度なのである。「やや持っている」と答えたのは、日本が35.5%、米国が41.5%、中国が50.1%である。「強く」と「やや」という答えと合わせると、米国は約7割、中国は約8割と多数であるのに対し、日本は50%程度にとどまる。
この一方、「余り持っていない」と答えた者は、日本が32.7%、米国が17.9%、中国が15.7%である。わが国の高校生は、国に対する誇りを「あまり持っていない」と答えた者が3割以上いるのである。
こうした現状を踏まえ、日本人としての誇りを取り戻すには、どのようにすればよいか。私は、歴史教育の建て直しが最も必要だと考える。
戦後のわが国では、誇りある歴史が教えられてこなかった。占領下でそれまで日本人が持っていた歴史観が否定された。その歴史観とは、神話の時代から2千年以上もこの国で生きてきた民族の歴史である。ある民族を滅ぼすには、その民族の記憶を奪えばよい。ここにいう記憶とは歴史である。民族固有の歴史観を奪えば、その民族はやがて滅亡する。
戦後の日本人には、占領後すぐ、アメリカの立場による「太平洋戦争史観」が植え付けられた。新聞に連載され、全国の学校に本が配付されて教え込まれた。ラジオ・ドラマ化されて、『真相はこうだ』という番組で全国に放送された。東京裁判の判決を是とする東京裁判史観が、それを補強した。これが、戦後の歴史教育のもとになっている。
この占領下の教育が、今なお日本の教育を支配している。それは、占領下で作られた教育基本法による。昭和22年制定後、半世紀以上たっているのに、教育基本法は一言も変えられていない。根本方針が変らないまま、教育が行われてきたことによって、日本人の精神が低下・退廃してしまった。
それゆえ、これまでの歴史教育の内容を改め、誇りある歴史を教えることが、教えることが必要である。
国の歴史のよいところを教え、誇りをもてるようにしないと、国民は精神的にだめになってしまう。自国の歴史や伝統に誇りを持つことは、祖先への尊敬や感謝を持つことにつながる。子供たちは、自分の命が祖先から受け継がれてきたものだと感じる。自分の存在は、祖先のおかげだと気づく。それによって、自分が生まれてきた意味、生きていく目的、自分の担うべき役割を理解することができる。そこに、人への思いやりや、助け合いの心が育つ。
だから、私は誇りある歴史の教育は、子供たちの心を育てる教育となり、子供たちの心を救う教育になると思う。それは、また国全体で見れば、日本を再建する教育ともなると思う。
誇りを失った人間は、恥を知らず、名誉を大切にしない。周囲の目や他者の評価に無頓着になり、だらしのない人間になる。無責任で自己中心ともなる。または自虐的で、自嘲的ともなる。
戦後教育を受けた世代は、二代目から三代目となってきている。戦後最初の世代が祖父母、次の世代が親となっている家庭が多い。二代目である両親は、家庭において、子どもに誇りを育てる教育ができなくなっている。学校でも家庭でも、子どもたちは、日本人としての誇りを教えられない。その結果、日本人として生まれたこと、日本人であることに誇りを持てない青少年が多くなっているのではないか。
財団法人日本青年研究所は、定期的に青少年の国際世論調査を行っている。平成16年9~12月、日・米・中の3カ国の高校生、合計3,649名に対してアンケートが行われた。その中で、「国に対する誇りを持っているか」という質問がなされた。
その結果によると、「強く持っている」と答えた者が、日本は15.4%、米国は29.4%、中国は29.3%だった。
誇りを強く持っていると答えたのは、日本は米国・中国の半分程度なのである。「やや持っている」と答えたのは、日本が35.5%、米国が41.5%、中国が50.1%である。「強く」と「やや」という答えと合わせると、米国は約7割、中国は約8割と多数であるのに対し、日本は50%程度にとどまる。
この一方、「余り持っていない」と答えた者は、日本が32.7%、米国が17.9%、中国が15.7%である。わが国の高校生は、国に対する誇りを「あまり持っていない」と答えた者が3割以上いるのである。
こうした現状を踏まえ、日本人としての誇りを取り戻すには、どのようにすればよいか。私は、歴史教育の建て直しが最も必要だと考える。
戦後のわが国では、誇りある歴史が教えられてこなかった。占領下でそれまで日本人が持っていた歴史観が否定された。その歴史観とは、神話の時代から2千年以上もこの国で生きてきた民族の歴史である。ある民族を滅ぼすには、その民族の記憶を奪えばよい。ここにいう記憶とは歴史である。民族固有の歴史観を奪えば、その民族はやがて滅亡する。
戦後の日本人には、占領後すぐ、アメリカの立場による「太平洋戦争史観」が植え付けられた。新聞に連載され、全国の学校に本が配付されて教え込まれた。ラジオ・ドラマ化されて、『真相はこうだ』という番組で全国に放送された。東京裁判の判決を是とする東京裁判史観が、それを補強した。これが、戦後の歴史教育のもとになっている。
この占領下の教育が、今なお日本の教育を支配している。それは、占領下で作られた教育基本法による。昭和22年制定後、半世紀以上たっているのに、教育基本法は一言も変えられていない。根本方針が変らないまま、教育が行われてきたことによって、日本人の精神が低下・退廃してしまった。
それゆえ、これまでの歴史教育の内容を改め、誇りある歴史を教えることが、教えることが必要である。
国の歴史のよいところを教え、誇りをもてるようにしないと、国民は精神的にだめになってしまう。自国の歴史や伝統に誇りを持つことは、祖先への尊敬や感謝を持つことにつながる。子供たちは、自分の命が祖先から受け継がれてきたものだと感じる。自分の存在は、祖先のおかげだと気づく。それによって、自分が生まれてきた意味、生きていく目的、自分の担うべき役割を理解することができる。そこに、人への思いやりや、助け合いの心が育つ。
だから、私は誇りある歴史の教育は、子供たちの心を育てる教育となり、子供たちの心を救う教育になると思う。それは、また国全体で見れば、日本を再建する教育ともなると思う。
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