天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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◎一騎当千/井山裕太棋聖

2022-02-08 21:00:00 | プロ棋士

◎一騎当千/井山裕太棋聖
「週刊碁」に連載の「つるりん式観る碁のすすめ」四字熟語編㉓。今回は農心杯世界囲碁最強戦第3ラウンド直前スペシャル③。
日本チームを牽引する井山裕太棋聖に合う四字熟語を考えます。

りん:前に「深奥幽玄」で井山棋聖を取り上げたけど、もう一度・・・。
つる:第2ラウンドの4連勝を彷彿させるのがいいよね。
りん:第2ラウンドの井山さんは、とにかく神ってたよね。
つる:まさに一騎当千・・・。
★一騎当千(いっきとうせん):一人の騎兵で千人もの敵を相手にできる意から。群を抜いた勇者のたとえ。

◎唯我独尊/柯潔九段(中国)
「週刊碁」に連載の「つるりん式観る碁のすすめ」四字熟語編㉒。農心杯世界囲碁最強戦第3ラウンド直前スペシャル②。
中国の柯潔九段に合う四字熟語を考えます。

りん:柯潔九段ってさあ、すごいよね。いや、強さはもちろんなんだけど、キャラクターも。
つる:最初の頃は態度が悪いとか、ビッグマウスだとか、叩かれていたけど・・・。
りん:これだけ圧倒的なナンバー1だと誰も何も言えないよね。
つる:「私はナンバー1だ」って言い切って、本当にナンバー1であり続けるってすごいことだし、めちゃくちゃ魅力的。そんな柯潔九段に合う四字熟語・・・。「唯我独尊」でどうでしょう。
★唯我独尊(ゆいがどくそん):「天上天下唯我独尊」の略。「唯我」はただ自分のみ、「独尊」は自分だけが一人尊いということ。

◎正確無比/申眞諝九段(韓国)
「週刊碁」に連載の「つるりん式観る碁のすすめ」四字熟語編㉑。農心杯世界囲碁最強戦第3ラウンド直前スペシャル①。
韓国の申眞諝九段に合う四字熟語を考えます。

つる:申九段ってどんなイメージ?
りん:申工知能。
つる:あまりのAI一致率の高さからそう呼ばれてるよね。
りん:当てはまる四字熟語はいっぱいあるけど・・・、あえていうなら「正確無比」かな。
つる:正確無比な申工知能・・・。とんでもない強敵だなあ。
★正確無比(せいかくむひ):このうえなく正確であるさま。比べるものがないほど正確であるということ。
    (週刊碁より抜粋)

     ○ ● ○

農心杯世界囲碁最強戦第3ラウンド(2/21~)を控え、日中韓代表選手の四字熟語を考える企画でした。
日本は井山さん一人が長期にわたりトップで奮闘していますが、中韓はトップが次々と変わっていきます。
選手層の厚さで遅れる日本、令和三羽烏や十代棋士は中韓に比べ厳しさがイマイチか・・・。

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1年前の記事(2021-02-08):大河ドラマ/麒麟がくる(最終回)

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張心治さん(12)、現役最年少のプロ棋士に

2022-02-06 21:00:00 | プロ棋士

囲碁のプロ入りを懸けた2022年度女流特別採用棋士採用試験が1月29日、東京都千代田区の日本棋院で行われ、張栩九段(42)、小林泉美七段(44)夫妻の次女で小学6年の張心治(こはる)さん(12)が4月1日付でのプロ入り(初段入段)を決めた。中学1年の仲邑菫二段(12)に代わり、現役最年少となる。
心治さんは曽祖父に故・木谷実九段、祖父母に小林光一名誉棋聖(69)と故・礼子七段を持ち、姉心澄(こすみ)初段(15)に続く棋士4代目となる。
    (毎日新聞より抜粋)


二輪草

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4代目棋士がまた一人誕生しました。両親の期待、プロ入りへの重圧を乗り越えての入段、並大抵ではなかったでしょう。
これから先代の偉業を背負っての棋士人生、風当たりも強いでしょうが頑張ってほしいですね。

日本の囲碁界では親子、兄弟姉妹など血縁関係の棋士が多いのですが、中韓でははあまり聞きません。
今も芸道の意識が濃いのでしょうか・・・。

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1年前の記事(2021-02-06):2020年囲碁&将棋の賞金ランキング

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2021年囲碁&将棋の賞金ランキング

2022-02-04 21:00:00 | 囲碁

井山、11年連続1位
◆2020年日本棋院賞金ランキング(単位は万円)
 ①井山 裕太棋聖 13,384
 ②―力  遼九段 4,428
 ③芝野 虎丸九段 4,113
 ④許  家元十段 3,742
 ⑤藤沢女流本因坊 3,199
 ⑥上野 女流棋聖  2,350
 ⑦河野  臨九段 2,078
 ⑧関 航太郎天元  1,782
 ⑨羽根 直樹九段 1,360
 ⑩本木 克弥八段  1,128
    (日本棋院HPより抜粋)

1位の井山棋聖・名人・本因坊・王座・碁聖は11年連続トップ。大三冠に加え王座、碁聖を奪取しダントツです。
2位は一力九段、無冠になったものの名人・天元・碁聖と3つのタイトルマッチを戦いました。
3位の芝野九段、一力さん同様に無冠になりましたが本因坊・王座・十段の3棋戦でタイトルを争いました。
ベスト3の顔ぶれは昨年とまったく同じ。4位に許家元十段が入り、井山+令和三羽烏の構図です。

ベスト10のメンバーで昨年から新たにランクインしたのは関天元と本木八段。陥落したのは山下九段、張栩九段。平成四天王では羽根九段が踏ん張っています。
2022年のランクはどうなるか? 井山さんの連続記録は続きそうです。新しくベスト10入りする棋士は・・・?

関西棋院は分かりませんが、余正麒八段はベスト10に入るでしょう。データの統合は困難か・・・。

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渡辺名人が2017年以来3回目の1位
■獲得賞金・対局料ベスト10(単位は万円)
 ①渡辺  明名人 8,194
 ②豊島 将之九段 8,145
 ③藤井 聡太四冠 6,996
 ④永瀬 拓矢王座 4,821
 ⑤羽生 善治九段 3,236
 ⑥斎藤慎太郎八段 2,567
 ⑦木村 一基九段 2,245
 ⑧糸谷 哲郎八段 1,876
 ⑨稲葉  陽八段 1,703
 ⑩菅井 竜也八段 1,674
    (日本将棋連盟HPより抜粋)

将棋界では藤井聡太四冠の動向に注目が集まります。王将戦でもタイトル奪取に王手をかけており、2022年は首位になりそうですね。
5位の羽生九段、息の長さでは囲碁界を圧倒しています。

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1年前の記事(2021-02-04):第68回NHK杯/ベスト8決定

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第25期女流棋聖戦第2局/上野、笑顔の連覇!

2022-02-02 21:00:00 | プロ棋戦

第25期女流棋聖戦三番勝負第2局が1月27日(木)に東京都千代田区日本棋院会館「竜星スタジオ」で打たれ、上野愛咲美女流棋聖が鈴木歩七段に白番5目半勝ちをおさめシリーズ連勝、2勝0敗でタイトルを防衛、連覇を達成した(通算4期)。鈴木の女流棋聖復冠はならなかった。
    (日本棋院HPより抜粋)

「上野防衛、巧みなヨセで連勝」 「鈴木 積極性欠き後退」
    (週刊碁、見出しより)

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連勝で防衛を果たした上野さん、ハンマーパンチからヨセ勝負での勝利は懐が深くなった感じです。
敗れた鈴木さん、ジリ貧の敗退は納得いかなかった・・・。

女流囲碁界では藤沢里菜さんがトップ、上野さんは二番手の様相。今回ヨセの巧さを見せた上野さん、藤沢さんとのタイトル戦が楽しみですね。

     ○ ● ○

1年前の記事(2021-02-02):第24期女流棋聖戦第2局/上野がタイに

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