J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

総合型地域SCについて10

2007-01-21 00:56:20 | 総合型地域SC・地域振興

 清音の河川敷で行われたファジのスクールを見に行く前に、ヒューマンSC理事のN氏ときよね夢てらすの方へ見学に立ち寄りました。
 清音小学校の横にあるきよね夢てらすは、法隆寺夢殿(そうか、そういうネーミングなのですね!)のような8角形をした建物で、やや住宅街っぽい町の中にありました。幼稚園跡地に建設したそうです。手作りと思われる法人名の看板がかけられた入り口を入って行きました。いい匂いがしていたので、みなさん昼食時間かなと思っていると、どうやら小学生の料理教室が行われていたようです。
     
 職員のFさんにいろいろと案内をしていただきました。1F中央にある広いスペースは「totoホール」。そうです。てらすを建設時にtotoの第1号助成金が半分充てられたそうです。当時全国で2ケ所採用になったとか。もっともっと手を挙げて利用したかったそうですが、ご存知のとおりtotoはその後ジリ貧。数少ない助成金の活用事例となったようです。H10年の洪水で痛んだ清音河川敷グランドの補修のために行った当時の村民による芝貼り活動の取り組みが、「Jリーグ百年構想」を推進するJリーグに届き、全国ネットで報道された事が助成金獲得に一役買ったとか。やはり視察が、特に今の時期多いようで、先日もJリーグアカデミーの方々が来られたとか。

 こちらは住民の手による作業が多いそうです。聞けば聞くほど「草の根」の究極例だと感服しました。グランドの芝貼りもそうですが、てらすの周囲の外濠の建設など作ったものはすべて地域の方の手作りだそうです。
 清音地区の人口が約5,700人で会員が725人、23団体です。すごい組織率です。元々旧清音村は「村民皆スポーツ」という村の方針が下地にあり、スポーツが盛んなところだったようです。そして昨年の岡山国体でペタンク競技の会場になってます。岡山県ペタンク協会の事務局があり、理事長もおられて、世界的な選手もおられるとか。まさにペタンクのまちですね。
 施設である「きよね夢てらす」がNPO法人であり、その傘下に、総合型地域スポーツクラブ「きよねスポーツくらぶ」があります。H14年にきよねスポーツクラブができ、H15年に夢てらすが完成、H16年にNPO法人化して、行政合併(総社市)したとか。行政合併で埋没しがちな地域性を、スポーツを通じたまちづくりで盛り上げていこうという取り組みですね。もちろん、きよねSCが夢テラスの指定管理者(総社市所有)になっています。

 夢てらすの組織図を見させていただきました。理事長のもと、総務、組織、企画、広報、施設の5部門があります。素晴らしいばかりです。そしてここの顧問はあの傍士さんだそうです。現役日本サッカー協会理事が顧問とは、いやはや恐れ入りました。いい話を聞きました。「きよね夢てらす」という名前は村民に公募。建物の屋根の色は小学校に塗絵用紙を配り、実際に児童に色を塗ってもらって決めてもらったとか。きれいなグリーンですよ。 すごい話ばかりですが、毎年公募で選ばれた10人の人がドイツで派遣され、環境やスポーツ、文化について研修して帰る事業を行ったとか。

 きよねSCは子供のサッカーも盛んです。小学生のマヤカオーレ清音FC、中学生のマヤカオーレ吉備路サッカーC、マヤカオーレフットサル同好会とあります。「マヤカオーレ」ってどういう意味かわかります。わかんないでしょうね。Fさんが「反対に読んでみてください」と言ってくださいました。なるほど・・・岡山を代表するクラブですよ、ここは。こちらはスポーツ少年団や体育協会ともいい連携が取れているそうです。
 清音は今度市営フットサル場ができる浅口市寄島とよく似ています。人口といい、まちの広さといい、中学校にサッカー部がない所までそっくりです。寄島にもこういうSCがいつかできればいいですね。すごい、HPを見ていたら支部があることを発見。6ヶ所にあるようです。

 ということで、清音FCの子供たちが、河川敷グランドに向かいました。14時からファジの選手によるサッカー教室が開催されました。その様子はまた次に・・・
NPO法人 きよね夢てらすHP:http://www17.ocn.ne.jp/~yumetera/

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする