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小論文における図の働き

2016-12-08 07:00:00 | 16期生のブログリレー

こんにちは、塾長の鴨志田です。
稼プロ!の柱の一つ、「書く」があります。カリキュラムでも、40字×40行で、図を一つだけ挿入という制約で書いてもらっています。
 

私が、「書く」について大切にしている参考図書の一つ、秋田喜代美著『読む心・書く心』(北大路書房)があります。その中で、図の働きを分かり易く解説しているので、引用して以下に紹介します。
図の働きには4つあるそうです。

①焦点化:文章の重要な情報に注意を向けさせる
②集約化:内容を簡潔に整理し、まとめる
③構造化:文間の関係やつながりを示すことで構造を表す
④精緻化:具体的な状況や書かれていない内容を補足して示す

読み手は、以下の視点で図を確認しているとも書かれています。
①読む前に図を見て、あらかじめポイントを押さえる。
②文章を読みながら、その説明と照らし合わせていく。
③文章を読んでから、読んだ内容をもう一度整理する。

これらのことを、これまで、多くの小論文を読んできた経験から、以下のようにまとめ直してみました。

①焦点化……導入部分で、定量的な問題提議の方法として挿入するグラフなどの図表
②集約化……本論で伝えたい訴求点をマトリクスなどを用いて図式化してもの
③構造化……仕組みや手順を説明する際にチャートなどの図を挿入
④精緻化……建物の構造図など、文字だけでは具体的な状況説明ができないときに図があると読み手の理解を炊ける働きのために挿入する図表

今、16期生の小論文を読んでいます。
みなさんの図は、どれに当てはまりますか? 

「書く」スキルは、他人の文章を沢山読むことが学ぶ近道と思います。
私が過去に消費生活アドバイザーの試験を受験したときのことです。800文字の小論文を2つ書かなければなりませんでした。受験勉強で知り合った友人は、計画的に勉強を進めていて、沢山のテーマで、小論文を書いていましたが、誰も読んでもらえる人がいないから、読んで感想をもらいたいと私にそれらを送ってきたのです。その時点でまだ一つも書く練習をしていなかった私ですが、まず、他人の文章を読み、何がキーワードなのか、どうしたら具体的に訴求できるのか、助言をするという意識で読むことができたので、それが、私自身の「書く」練習にとても効果的だったことを今でも覚えています。

この稼プロ!で、2期生から、ずっと小論文を読む機会に恵まれたことにあらためて感謝の気持ちでいっぱいです。

コメント (2)
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