勝川春朗⇒葛飾北斎の相撲絵

　今日づけS紙の写真説明に「葛飾北斎　北斎漫画
十一編…刊年不詳　浦上蒼穹堂」━とあり、相撲絵
━力士の締込み後ろ姿が載っていて鳥渡ばかり驚いた。

　かつて彦山光三は横綱大鵬を「出っ尻の屁っぴり腰」
と酷評した。
　そして江馬記者が天明・寛政期の小結鬼面山谷五郎
の「大尻 鬼面山」の綽名があり、大鵬に似ている云々。

　この度の北斎〔前名を勝川春朗と称した。〕の絵は
通常の臀部に描かれている。

　あらためて『相撲浮世絵』(昭和50年刊)をみたが、
勝川春朗の相撲絵は少ないみたい…。

　春朗⇒北斎は、88歳の長寿を誇り、作品も頗る多い。

甲岩力藏

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　N氏提供の相撲錦絵「初詣出世之一群」に
おける向って一番右側に立っている〔一番左
側の上ヶ汐だけ腰掛けているのはなんで?〕
甲岩力藏について。

　幕下〔現十両〕八枚目を最高位として、
明治八年九月二十九日、現役急逝である。

　山形県出身で、「今野」姓だが、生年が
わからず、享年も未詳だ。
　山形…万福寺に墓が在るらしい。

　彼も、幕内力士との対戦記録が残っている。