太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

最恐の制裁決議

2017-09-12 08:55:27 | 社会観察

北朝鮮への国連安保理による制裁決議が全会一致(ロ、中も賛成)で決まった。当初アメリカが主張していた石油の全面禁輸などの決議内容からは大幅にトーンダウンである。TVでは早速骨抜きだとか報じられている。アメリカの制裁案に同調していた日本も反論すら出さない。

北朝鮮がこれに気を良くし、世界は我々に手出しはできないなどと増長ししたら最悪シナリオに向かうことは必至である。そもそも骨抜きの制裁決議に何故アメリカが賛成したか。トランプ大統領が納得しているとは到底思えない。アメリカ一辺倒の日本も今回の決議に対して安保理決議を尊重するなどとは言っていない。そこには巧妙な外交敵裏取引があったと考えるのが普通である。

裏取引とは何か、中国、ロシアは北朝鮮に対して、アメリカの制裁決議案を阻止したのは我々である、貸しを作って今後は我々の言う事を聞けとなる。アメリカ側は骨抜きに賛成するが、もし北朝鮮が米本土やグアムに近い公海にミサイルを撃ち込んだら即独自の制裁(先制攻撃に踏み切る)を行う、その時は中ロは黙認するように、日本のOKは既に取り付けている。さらなる核実験を強行しても同じことだ、ということか。

今後マスコミや評論家は安保理決議の難しさを喧伝するだろう。しかしこれはグルになって裏取引を隠すプロパガンダと思った方が賢明である。中、ロも北朝鮮に対する影響力を誇示するだろうが、味方だろ思って核開発やミサイル実験を拡大して行けばアメリカに口実を与えることになる。つまり北朝鮮は安保理決議はより不気味な制裁だと思わなければならない。何とも恐ろしい制裁決議である。