さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 ソン・クル湖 その4

2015年09月29日 | 海外旅行
日の出を見るため、まだ暗い中ユルタを出て、丘を目指しました。丘の斜面には草地が広がっているのでどこでも登れるのですが、家畜の糞が落ちているので、踏まないようにヘッドランプで足元を照らす必要がありました。登る途中でヘッドランプの灯りもいらなくなりました。直登は急なため、右手の尾根に回り込んでピークを目指しました。

薄明るくなったところで、露岩帯になったピークに到着しました。登ったのは標高差にして100m少々といったところでしょうか。ソン・クル湖が標高3016mということなので、3000m峰登頂ということになります。

ピークの先は緩やかな尾根になって奥の稜線に続いていますが、時間がないので、ここで夜明けを待つことにしました。

夜になってから冷え込みが厳しくなっており、寝ている間もフリース、マイクロダウン、ゴアの雨具を着込んでいました。太陽を登るのを待つ間は少々寒かったですが、風が全く無かったのが幸いでした。



太陽はなかなか姿を現しませんでした。空が茜色になったところで、ようやく朝霧の中から姿を現しました。



残念ながら真っ赤な朝日は拝めませんでした。



周辺も良く眺められるようになりました。時間があれば先の稜線まで進みたいところです。



白く雪を頂いた峰々が、その頭を見せていました。



泊まったユルタが眼下に見えていました。ソン・クル湖の対岸は、朝霧に隠されていました。



西側にも、ツーリストキャンプ場らしいユルタが並んでいました。

朝霧のためにぼんやりとしていましたが、これはこれで美しい風景です。ソン・クル湖も草原からでは水面が確認できるだけであったので、丘に上がってようやく眺めを楽しむことができました。



ピークの奥は台地になっており、馬が放牧されていました。



時間をおいて見直すと、全く姿勢を変えていないのに気がつきました。

馬は、草食動物の習性で、いつ肉食動物に襲われても逃げられるように、立ったまま寝るようです。太陽が登って明るくなると、動いて草を食べ始めました。



ピーク周辺は露岩帯になっており、草原とは違った背丈の低い花が見られました。



小型のマンテマです。















この日の出発は早かったため、朝食の時間に合わせて、風景と花を眺めながら丘を下りました。









下りの途中から眺めたユルタ。影が長く伸びていました。







草原まで下ってきました。朝霧がまだ広がっていました。





ユルタ周辺の花を改めて探しました。





ウスユキソウ属の大群落が広がっていました。





ガイドブックや旅行会社からは、エーデルワイスと紹介されていますが、エーデルワイスや日本のハヤチネウスユキソウと比べると、花は小型です。日本で見られるものでは、ヒナウスユキソウ相当といって良いでしょう。花が小さいという不満の声も聞こえていたので、エーデルワイスと呼ぶのは、誤解を生む表現ですね。



朝食をとった後、出発しましたが、もう少し周辺を歩きまわりたかったですね。丘に上がったのも、他には女性一人だけでした。丘からのソン・クル湖の眺めを楽しまなかったのは、ガタガタ道に揺られてはるばるやってきたのに、もったいないとしか言えません。
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