さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 エスファハーン その2

2014年02月06日 | 海外旅行
夕暮れ迫る中、ヴァーンク教会にやってきました。



ヴァーンク教会は、ザーヤンデ川の南のジョルファー地区にあるアルメニア教会です。モスクを思わせるドームの上には十字架が置かれています。

アッバース1世によって、エスファハーンはサファヴィー朝の新首都に定められましたが、当時絹の国際交易で活躍していたアルメニア人が移住させられ、新・旧の市街地の対岸にあたるジョルファー地区に居住することになりました。アルメニア人には数々の特権が付与され、宗教の自由も認められました。この地区には13のアルメニア教会がありますが、このヴァーン教会は1655~64年に建てられ、最も古いものです。



教会の脇には、鐘楼が建てられています。



入り口の上には、時計台が設けられています。これだけ見ていると、イスラム信仰国にいるとは思えませんね。



教会は、イスラム風です。

紀元前1世紀にアルメニア高原を中心に大アルメニア王国が築かれて繁栄しましたが、ローマ帝国とサーサーン朝ペルシア帝国の間の緩衝地帯という位置にあったため、トルコやロシアなど、時代ごとに異なる国によって属国化されることになります。アルメニアには、1世紀頃にキリスト教が布教され、紀元301年には世界で初めてキリスト教を国教とし、キリスト教信仰がアルメニア民族の拠り所となってきました。



教会内部に入ると、壁を埋め尽くしている壁画に目を奪われます。



円蓋も絵で埋め尽くされています。





正面祭壇の絵。



最後の審判の絵のようです。



磔刑の図



サロメだろと思います。



しばらくイスラム美術ばかり見てきたので、キリスト教の宗教画が新鮮に見えました。



教会の前の建物は、アルメニア博物館になっています。



聖具が展示されていました。





アルメニア語聖書の印刷機。



アルメニア語の聖書。



キリスト教とはあまり関係はないですが、涙壺。

戦争などで愛する人と離れ離れになった女性が、相手を思って流す涙をためたと言われます。水増しをしなかったですかね。

この涙壺は、夏目雅子が主演した「時代屋の女房」に小道具として出てきて、初めて知ったものです。



聖書の一節を書いた髪の毛が顕微鏡の下に置かれています。



重さ0.7gの14ページある世界最小の聖書。



二階は絵画などが置かれていました。







一階の片隅には、19世紀末から20世紀初頭に、オスマン帝国の少数民族であったアルメニア人の多くが強制移住、虐殺などにより死亡した「アルメニア人虐殺」の資料が置かれていました。



アルメニア博物館の見学を終えて外に出ると、濃紺の空をバックに教会がライトアップされていました。







昼間に見た光景と夜景とでは、雰囲気が違ってきます。

この後は、エマーム広場の夜景見学に向かいました。
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