散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

バーで締める

2015年03月28日 21時18分51秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
ふぐ料理で満腹となり、最後は当然バーだ。近くにいたので、恒例のバー「N」にやってくることになった。結構、観光客の姿があるようだが、幸いなことに無事座ることができた(最終的には満席)。

1杯目は消化を促進するためのアクアビットベネット。苦みが期待通りだ。

 

2杯目はフェルネブランカ+マラスキーノに何か、ということで、デュボネとウイスキー(ザ・ニッカ)の入ったカクテルが登場。「何を入れたのか当てて見て下さい」と言われたのだが、フェルネブランカの苦みとマラスキーノの香りが強力すぎて、全く分からず。ブランデーとアニゼットではと思ったが、予定通りの外れだった。グルメへの道は厳しい…(なる気ないけど)。



最後は今週を締めくくるアクアビットスモーキーマティーニ。ウイスキーはこっそりのぞいておいたが、ベンリアックのようであった。またレシピ当てを命じられそうになったので、危ない所だった。



以上で限界に達し、タクシーで帰宅。

高級なものと言ったら

2015年03月28日 19時35分02秒 | 食べ歩き
本日の夕食は実に珍しいことにふぐ(河豚)だ。狸小路そばにあるふぐ料理店「T」へ。狸小路側の入口から入ろうとしたところ、エレベーターがそのフロアまで行かずにあせる。南側入り口から入ると円滑に到着できるらしい。



まずはふぐの煮凝りを食べつつ、汗をかいたためビール小でスタート。それにしても今日の札幌は暖かかった(時に暑いとさえ感じた)。煮凝りは魚の味がかなりしっかりしている。



薬味が出てきて気分が高まってきたところで、最初の大物が登場だ。





うーむ、ふぐ刺しを2枚くらい取り、小葱を巻いて食べると、やはりふぐはふぐと言うしかない味と歯ごたえだ。時々白身の魚を「ふぐのようだ」と表現する事があるが、やはり違うものでしかないことが分かる(どっちが旨いということではない)。それから湯引きがついているのだが、これまた旨い。皮の部分の歯ごたえと、身の部分のあっさりした味わいが両方楽しめる。

次は空揚げ登場。鶏肉に近いくらいの歯ごたえがあるが、味はあっさり。塩味がついているのでそのままで十分なのだが、ちょっとだけポン酢をつけるとこれもいい。そして、やはりひれ酒を注文しなくては。

 

ひれ酒の「ひれ」はすぐ出すようにと注意書きがあったので、早目に取りだしたのだが、それでもすごい濃厚な味。酒というよりは出し汁と言った方が近いかもしれない。ちなみに酒には他に骨酒、身酒、白子酒、うぐいす酒(ふぐの口の部分を炙って入れるらしい。ちょっと不気味かも)と、ひれ酒に限らない豊富さだ。白子酒は禁断の味だな。

しかし、部屋がちょっと暑いな。おまけにひれ酒で汗が出てきたところに登場するのが鍋だ。残念ながら鍋の写真を取り忘れ、春菊と葛切りの写真しかない。ついでにふぐ白子焼きの写真も載せておこう。

 

鍋は全般的に柔らかい味。ふぐは骨のそばの身、頭の部分、肉だけの部分といろいろなバリエーションで入っている。この歯ごたえと味の違いを感じながら食べていると、白菜がどんどんいい感じに煮えてくる。白子は香ばしさもあるが、その後は圧倒的なクリーム感。

そして最後はふぐ雑炊だ。これがポン酢をかけてもいいのだが、そのままでも感じられるのが圧倒的な出汁感だ。すくっただけでもう完璧に隙の無い味なのである。後は柚子シャーベットでフィニッシュ。

 

何だかんだと2時間くらい滞在することになった。私の席の近くには座敷が6室ほどあるのだが、家族連れで満席。年配の方もいるようだが、子供も結構いる。子供のころからこんなところに出入りするとは、とんだブルジョアだな(大げさ?)。

帰りがけの水槽で、結構機敏に泳ぐふぐを見る。どうもお世話になりました。


20150328ギャラリー巡り

2015年03月28日 16時19分45秒 | ART
本日のギャラリー巡りは芸森→大丸→大同→チカホ→グランビスタ→たぴお→クロスホテル→時計台→道新→ivory→さいとう→スカイホール→三越→教育文化会館→資料館→大通→富士フイルムの17か所。

日中は暖かかったが、朝はまだ涼しい札幌。今日は芸術の森に行くため、少し早い出発なのだ。



■芸術の森美術館「笠井誠一展」。なんとか会期ぎりぎりで訪問。
「札幌北一条風景」:近年の画風とは全く異なる古典的風景画。
「札幌郊外」:写実という感じではなく、混沌とした色彩と形の風景画。こういうの好きだ。
「田園」:小川原脩の初期プロレタリアート絵画とヨーロッパ古典画のミックスされた味わいがする。

「カップとノコギリ」:フランスのパリ留学時代に、突如、赤が目立つようになる。
「水差しと椅子」:この輪郭線の太さはルオー的だ。
「卓上静物」:この作品でも赤が目立つのだが、現在の笠井テイストに近づいてきた。

「室内(ストーブと椅子のある)」:1975年の作品で、ほぼ現在の作風と言っても良いだろう。
「フルートとドリルのある静物」:最近の作品は穏やか過ぎると言っていいくらい穏やかなのだが、この作品にはドリルが描かれており、何となく異物感がある。単なる静物の一つと言われれば、その通りなのだが。
「卓上静物(ランプと洋梨とウニ)」:こちらも結構ごついランプとスパナが描かれている。しかしウニはマンジュウウニでちょっと可愛い。

「ヴァイオリンとランプのある卓上静物」:ヴァイオリンが描かれている作品があるのだが、見たままなのか、それとも女性の隠喩なのか。色が木材の色と言うより赤に近い所に、女性の感じがある。
「水差しとかりんとあけびのある静物」:フルーツのバリエーションの多さも特筆すべきこと。
「空豆」:リトグラフの作品だが、すんなりとした形と緑色がいい。

「二ツの卓上静物III」:テーブルは台形に描かれており、卓上の果物は即座に転げ落ちるだろう透視法などあったものではない作品。他の観覧者の声にもあったが、セザンヌ感はあるな。
「静物A」:2014年の作。笠井カラーというと灰色と黄色という感じがするのだが、これはオレンジ色のポットと水色の壁が描かれており、少々変わった色の使い方に見える。

年代に沿って作品を見ると何か理解が深まるかと思ったが、実はそうでもなかった。熱狂的でもなく、単なる静かで平板な作品でもなく、どう言っていいのか分からない。

 

芸術の森入口付近の小池はまだ凍っていた。帰り道で橋から見下ろす景色にも、まだ雪は多い。

 

■大丸画廊「祈りと祝祭 村越由子日本画展」。色彩を非常に多く使いながら、日本画として落ち着いて見ることができる。

■札幌駅前通地下歩行空間札幌駅側イベントスペース「PARC 4 OPEN STUDIO」。
野原万里絵の作品。

 

■札幌駅前通地下歩行空間北1条イベントスペース「mori-forest つながろう2015」。



砂金隆則「森の大地」。



内藤克人「森と生き物」。エッシャーの黒と白の鳥が交差する作品を思い出す。



中島義博「森ニイルカラ」。



菱野史彦「The depth of the forest」。



SHIMAUMA DESIGN「森の人」。体まで緑色だ。



富樫麻美「quattron」。金属のキノコ。しまった、音が鳴るらしい。試してこなかった。



平向功一「ワンダーランド王子の秘密」。いつもの作風とは少し違う感じ。



金兵直幸「森への入口」。ならの木にシイタケ菌をうったホダ木なのだそうだ。



川上りえ「trace」。針金の犬たちが地下街に登場。



菊地さくら「大きな月と樹の下で」。



経塚真代「星の子moment」。最近活躍の人形作家。



JOBIN.「とある役目、とある森」。星や雲の部分が作品だろう。



■クロスホテル「米澤卓也個展 プリズム」。リアルな果物とマンガのごとき集中線の対比が面白い。レストラン内の作品も見せてもらったが、一部は食事中の人がいるのでダメだった。やはりレストランや喫茶店に併設された画廊の展示は難しい。

■時計台ギャラリー「北海道教育大学岩見沢校 芸術課程美術コース 日本画研究室展 いわならべ」。
吉田弥生「凛」:雪の中、こちらを睨む白い狼。上手い。
佐藤佳奈子「つくよみち」:月下にすっくと立つ鹿。こちらもいい作品だ。

■ivory「花由版画展」。上手く感想が書けなかったが、なかなか面白い。

教育文化会館に行く途中、関根伸夫「北のまつり」。存在は知っていたが、写真は初めてか?



石2点。STVの前に意味ありげに置いてある石には、作品名などの表示はなかった。ただの石なのか?

 

中休み

2015年03月28日 15時56分01秒 | 飲み歩き・その他札幌市内
ギャラリー巡りの途中でちょいと中休み。西11丁目の「O」で軽く一杯やって行こう。

つまみは控えめにホッケみりん焼き、菜の花のしじみ醤油和え。飲み物はバイスサワーだ。



TVでは野球が盛り上がっているが、私はほぼ興味がない。少し離れた席のオッサンが一喜一憂して声を出しているのが少々鬱陶しい。追加で前割り焼酎をロックでもらい、ちくわ磯辺揚げ。

 

夜はがっちり食べる予定のため、この位にしておくべきだろう。ということで、ギャラリー巡りもあと少しだ。

昼は肉

2015年03月28日 11時46分43秒 | 食べ歩き
夜は魚介系のものを食べることが決定していたので、昼は肉だ。ぼんやりとステーキなんていう構想も湧いてきたが、食べながら本を読めないので却下されることになった(ま、それだけではないが)。

よし、地下鉄の札幌駅で降りて、豚丼と行こう。書店の入っているビルの飲食店街に行き、大混雑のカレー屋さんを眺めて、豚丼の店「A」に行こうとしたが、ここもカウンターがほぼ満席だ。まあ、いいかと店内に入り、カウンター角の唯一空いていた席に座る。その直後に奥のグループが食べ終わり、一気に席が空くことにはなるのだが。

注文は迷わず豚丼。この店には豚丼チャーハンなどの変化球もあるので、迷っていてはいけない。そしてすぐに豚丼がやってきた。ここは品が出るのが早いのだ。



まずは肉とご飯だ。肉はかなり濃い色のタレで味付けがされているが、タレの甘味は少なく、どちらかというとほろ苦い感じ。酔って飽きることなく食べ進めることができる。とはいえ、途中で山椒、一味などで変化をつけて食べきった。

スープはあまりにそっけない見た目だったので、卓上にうどんメニュー用においてあるネギと天かすを少し投入してみた。ボリュームも多すぎず、良かったのではないか。