どうもうまく眠れず、結局5時過ぎに起床。少し時間がたってから朝食を食べるが、味がしつこすぎて残す。私の印象では、久留米で食べたラーメンはマイルドと言って良いくらいなんだがなあ。
美術館の開館に向けて、9時にチェックアウト。さあ、今日は何か所か美術館を巡ることにしよう。ということで、まずは門前仲町から茅場町で乗り換えて、上野の東京都美術館へ。今日は大規模な展覧会がないため、比較的混雑が少ない。幸い私の荷物も、大きめのロッカーに収納することができた。
■東京都美術館「伊庭靖子展 まなざしのあわい」。
「クッションと寝具シリーズ」:個々の作品には「Untitled 年-月」といったタイトルしかついていないので、シリーズ名で紹介する。このコーナーではマットレスやクッションなどを大きく、かなりリアルに描いた作品が展示されている。画風はリアルだが布のふんわりした感じは曖昧でもある。しかし触感をイメージさせるところもあるため、その点からは生々しくもあり、何とも面白い作品だと思った。
「器シリーズ」:今度は陶器を描いた作品群だが、シャープさを感じるかと思ったら、どこか儚いといった印象の方が強い。ものによっては器に描かれた花模様が中心に浮かび、モネの「睡蓮」に近いような作品になっているものもあった。
「ガラスシリーズ」:ガラスのうちわを描いたものは、一転してそこに浮かぶ光とガラスの硬質さをイメージさせるものである。笠井やモランディの器を思わせつつ、全く異なる表現になっている。
「アクリルボックスシリーズ」:フラスコのような器をアクリルボックスに入れ、光や映り込みと共に描いた作品。これもものの儚さと共に、視覚の曖昧さを浮き上がらせるようなところがある。ここだけ写真撮影が可能だったので、1枚だけ載せておこう。
「depth #2019」:作者が初めて手掛けた映像インスタレーション。1つは無数の粒子が動く映像なのだが、立体視をするとそこに風景のようなものが見えてくるという趣向になっていた。私はそれほど苦労せずに立体視ができるのだが、動画立体とは斬新だ。これは目が離せない素晴らしい作品だった。しかし、周りの何名からか「み、見えない」という声も上がり気の毒だった。静止画で練習してから来た方が良いかも。もう1つは外の風景の近いものを白く、遠いものを黒く表現した作品。これまた面白い。
10年ぶりの美術館での個展というこの展覧会だが、間違いなく一見の価値がある。興味のある人はぜひ。一部の作品の雰囲気はチラシでも分からなくはないが、実物を見なければ、本当の事は分からないと言っておこう。
少し腹が減って来て、途中の道で藝大の学生(院生?)の作品を見ながら、谷中方面へ。
ジェームス花蓮「con・nect・ed」。
福島李子「さわれた夢」。両手で顔を覆った人が中央部にいる。
君島英樹「解放」。
林岳「押し入れと宇宙」。
上田華奈「Rationalist」。
美術館の開館に向けて、9時にチェックアウト。さあ、今日は何か所か美術館を巡ることにしよう。ということで、まずは門前仲町から茅場町で乗り換えて、上野の東京都美術館へ。今日は大規模な展覧会がないため、比較的混雑が少ない。幸い私の荷物も、大きめのロッカーに収納することができた。
■東京都美術館「伊庭靖子展 まなざしのあわい」。
「クッションと寝具シリーズ」:個々の作品には「Untitled 年-月」といったタイトルしかついていないので、シリーズ名で紹介する。このコーナーではマットレスやクッションなどを大きく、かなりリアルに描いた作品が展示されている。画風はリアルだが布のふんわりした感じは曖昧でもある。しかし触感をイメージさせるところもあるため、その点からは生々しくもあり、何とも面白い作品だと思った。
「器シリーズ」:今度は陶器を描いた作品群だが、シャープさを感じるかと思ったら、どこか儚いといった印象の方が強い。ものによっては器に描かれた花模様が中心に浮かび、モネの「睡蓮」に近いような作品になっているものもあった。
「ガラスシリーズ」:ガラスのうちわを描いたものは、一転してそこに浮かぶ光とガラスの硬質さをイメージさせるものである。笠井やモランディの器を思わせつつ、全く異なる表現になっている。
「アクリルボックスシリーズ」:フラスコのような器をアクリルボックスに入れ、光や映り込みと共に描いた作品。これもものの儚さと共に、視覚の曖昧さを浮き上がらせるようなところがある。ここだけ写真撮影が可能だったので、1枚だけ載せておこう。
「depth #2019」:作者が初めて手掛けた映像インスタレーション。1つは無数の粒子が動く映像なのだが、立体視をするとそこに風景のようなものが見えてくるという趣向になっていた。私はそれほど苦労せずに立体視ができるのだが、動画立体とは斬新だ。これは目が離せない素晴らしい作品だった。しかし、周りの何名からか「み、見えない」という声も上がり気の毒だった。静止画で練習してから来た方が良いかも。もう1つは外の風景の近いものを白く、遠いものを黒く表現した作品。これまた面白い。
10年ぶりの美術館での個展というこの展覧会だが、間違いなく一見の価値がある。興味のある人はぜひ。一部の作品の雰囲気はチラシでも分からなくはないが、実物を見なければ、本当の事は分からないと言っておこう。
少し腹が減って来て、途中の道で藝大の学生(院生?)の作品を見ながら、谷中方面へ。
ジェームス花蓮「con・nect・ed」。
福島李子「さわれた夢」。両手で顔を覆った人が中央部にいる。
君島英樹「解放」。
林岳「押し入れと宇宙」。
上田華奈「Rationalist」。