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何度も尋ねられている、既存の英文科と新学科の違い

2016-08-08 22:22:00 | チラシの裏
  今年から学務で学科の入試委員をやっている。現在僕は英文科に所属しているのだが、来年度から学科が分裂して「外国語学科」なる新学科ができることになっている(僕はそのまま英文科に残る)。新学科も英語教育重視で、講義の30-50%を英語で行い、1セメスターの留学が必修となっている。おかげでオープンキャンパスのたびに「英文科と外国語学科の違いは何ですか」と尋ねられるようになった。そのたびに以下のような説明を繰り返している。

  文教大の英文科の入学者の半分は中高教員志望である。外国語学科はどちらかと言えばビジネス志向で、民間就職を目指す学生向けのカリキュラムとなっている。外国語学科はコミュニケーション重視で、多少文法や発音が間違っていようが、身振り手振りを交えてでもとにかく外国人との意思疎通を目指すという方向になるだろう。物怖じするタイプには向かないかもしれない。一方、学科の分裂に伴い、来年度からの新英文科はよりいっそう教職志向を高めるだろう。英文科では、中高の日本人生徒たちに先生として適切な英語を教えられるよう、学生に対して「正しい発音・正しい文法」を身に着けさせる英語教育となると予想される。したがって真面目で神経質なタイプに向いている。

  これでその違いが理解できるだろうか。ただし、この説明だと英文科が四角張った杓子定規な「お勉強」の世界であって、つまらなそうに感じるかもしれない。実際は新英文科でも民間就職を目指す学生はかなりの数いるはずで、そういう学生はコミュニケーション重視の英語を身に着けようとするはずである。なので上の説明は新学科を過剰に魅力的にみせているかもしれない。結局は入ってくる学生次第だろう。生真面目な教職志望者が学校全体のカラーを決めている大学なので、外国語学科に入ってくる学生がいろいろ新しい刺激をもたらしてくれるのではないかと期待している。教員のほうも、新学科の学生がこの大学の堅すぎる雰囲気にのまれてしまわないよう、きちんとサポートするつもりだ。

【参考】 外国語学科特設HP

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