ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

かこがわ100選(63):亀の井堰

2013-04-30 07:37:40 |  ・加古川100選

亀の井堰

004期間限定の風景がある。

亀の井堰の風景もそれである。

国包(くにかね・加古川市上荘町)は、5日も日照が続くと、ツルベで朝夕灌漑をしなければならず、他の村から嫁入りが嫌われていたという。

そんな窮状を救うため、文化13年(1816)、畑平左衛門が美嚢川(みのがわ・三木市)が加古川に出る手前から取水するために堰をつくった。

この用水は、国包村、船町それに宗佐村の畑地を潤し、水田化するためのものだった。

Photo 井堰の構造が割石を亀の背中のように丸く積み上げたことから、堰は「亀の井堰」、用水は「亀の井用水」と呼ばれるようになったという。

現在、石組みはなくなり、写真のようにコンクリートの堰に変わっている。

取水方法も、「水がいる時期(上の前)に風船が膨らむようにゴムが膨らみ川をせき止め水をためる」ように変わった。

5月末になるとこの風景が見られるので、お出かけください。

堰の手前に説明板がある。

亀の井堰は、美嚢川(みのがわ)にあり、厳密には三木市にある。

しかし、配水地域は八幡町であり、「加古川100選」に含ませておきたい。

「亀の井堰」については、苦難の歴史があるが、紙面の都合ではぶかせていただいた。

*『兵庫のため池誌』(兵庫県農林水産部農地整備課)参照

 写真上:亀の井堰、下:赤く塗った所が亀の井用水の受益地域

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