観音寺である。さすがに、山条というだけあって、加古川が少し離れて下に流れている。
加古川が溢れたときでも、水はここまでやってこない。
観音寺は、名前に不似合いなほどの小さな建物である。
そのすぐ西の壁際に、この石仏(写真)はある。
注意しなければ見過ごしてしまいそうな小ぶりの石仏である。
銘がないので、いつごろの造られたのかはっきりしないが、室町時代の中ごろのものらしい。
石棺材に彫られている。
地元の人は、赤い可愛い前垂れをかけ大切にお守りをしている。
先週、観音寺に行った。曇り空で地蔵様は少し寒そうだったが、写真を撮るために前掛けをはずさせていただいた。
それにしても、平荘地域に石棺仏の多いのには驚かされる。こんな何気ない石仏も石棺仏である。
少し西へ行くと古墳時代の西山1号墳、それに、西山大塚がある。
そして、さらに行くとそこは平荘湖古墳群である。
この近辺には古墳が集中している。
石棺仏を造る材料は困らなかったのかもしれない。
観音寺の入り口には、古墳時代後期(6世紀)の大きな家型石棺の蓋が二つ(写真下)無造作に立っている。
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