ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

上荘町・平荘町探訪:野の仏たち⑨・観音寺(里山条)の石仏

2009-03-25 19:01:53 |  ・加古川市上荘・平荘町

Taira_113 平荘町里山条に小さなお寺がある。

 観音寺である。さすがに、山条というだけあって、加古川が少し離れて下に流れている。

 加古川が溢れたときでも、水はここまでやってこない。

 観音寺は、名前に不似合いなほどの小さな建物である。

 そのすぐ西の壁際に、この石仏(写真)はある。

 注意しなければ見過ごしてしまいそうな小ぶりの石仏である。

 銘がないので、いつごろの造られたのかはっきりしないが、室町時代の中ごろのものらしい。

 石棺材に彫られている。

 地元の人は、赤い可愛い前垂れをかけ大切にお守りをしている。

 先週、観音寺に行った。曇り空で地蔵様は少し寒そうだったが、写真を撮るために前掛けをはずさせていただいた。

Taira_111  それにしても、平荘地域に石棺仏の多いのには驚かされる。こんな何気ない石仏も石棺仏である。

 少し西へ行くと古墳時代の西山1号墳、それに、西山大塚がある。

 そして、さらに行くとそこは平荘湖古墳群である。

 この近辺には古墳が集中している。

 石棺仏を造る材料は困らなかったのかもしれない。

 観音寺の入り口には、古墳時代後期(6世紀)の大きな家型石棺の蓋が二つ(写真下)無造作に立っている。

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