アボルダージュ!!

文芸及び歴史同好会「碧い馬同人会」主宰で歴史作家・エッセイストの萩尾農が日々の思いや出来事を語ります。

『桜追っかけ隊』『舟木一夫 in 南座』四方山話 & なぜか、長野station

2024-04-10 | 世情もろもろ
 四方山話(よもやまばなし)を綴る前に、ひと言、お詫び―。
 昨日、upしたブログ『桜、また、さくら、「桜の郷」に舟木一夫の歌声響く』を昨日の午後4時前に読んでくださった方、文章がグチャ、並びが変―etc部分有りでした。Upした後、ろくに読んでいない私のいい加減さが露呈…です。午後4時過ぎにやり直し、あとの方に「お詫び」と書いて、数行。しかし、「お詫び」より「言い訳」(必死の自己弁護)だったなぁ―と、また、反省。

 昨日書いたように、4/5~4/7の京都行は、「天晴れ!」と自分を褒めてやりたくなるほどに、とにかく、歩いた、動いた。ひたすらに、桜に誘われて、桜が咲いていなかったら、午前、午後、夜―と、3日間、くっきり区切った予定をクリアできたかどうか、やはり、桜には魔が棲んでいる。夜桜などは特に魔が潜んでいる気がする。その魔に誘われて『桜追いかけ隊』(桜追っかけ隊)。
 2日目の夜、三井寺へ。琵琶湖から京都に流れる琵琶湖疎水の両側に桜並木、満開だった。人も多かった。京都に来る数日前、NHK-BSで、桜の生中継が放送されていた。大覚寺、三井寺、琵琶湖疎水―辺り。その時は桜はまだ満開どころか2分咲、3分咲程度だったので、昨年の満開の映像が映されて、その美に私たちは驚愕。琵琶湖疎水は当初から目を付けていたので(!)、ここは外せない―と。
「これでもか!」というほど、桜を堪能して、ゴトゴト電車に揺られて宿泊の大津へ戻った。
 そして、我ら3人、気が付く。「まともな食事をしていない」―と(笑)。
「桜で空腹は満たされない」―などと思いながら(笑)、「肉を食べよう」と思った。本当は年を取るほどに、肉は食べなくてはいけないのだ。タンパク質。近江牛を食べた(笑)。私は、ステーキはよく焼いて、さらに良く焼いて、赤い所が無くなるまで焼いて―と注文するから、他の人より肉が小さくなる(笑)今回は、近江牛ハンバーグ、美味!話が弾む、友人YとTはビールを飲みながら、いろんな方面に話が及び、私は、カルピスを飲みながら(笑)「その話、ブログでばらす」などの冗談。肉料理にカルピスも???。アルコールは苦手だから、それでも、カルピスを注文するか~と二人はちょっと笑ったかも。何を食し、何を飲もうと自由、そして、何を言葉にしようと自由。友や仲間を傷つけたりしなければ、よいのだ。
 今回はよく歩き回ったので、ちょっと気が付きにくい美味しい蕎麦屋さんも見つけた。また、行くぞ!毎年、行くおばんざいの店、今回は、さすがに4年連続になるので、そこから近い他の店に…。来年の会食はここにしようと、決めた(笑)。
 
 3日目の『桜追っかけ隊』は桜ではなく、『歳さん追っかけ隊』になって壬生寺へ…といっても、歳さんloveは私で、友人Yは付き合い、友人Tは別の場所へ。が、Yも「歳さん」と呼んでいた。因みに、昨日、登場の友人Sも、歳さんlove―。
 土方歳三の胸像、顔は似ていなかった。
「あの美しい顔を彫刻でそっくりに作るのは無理だ」と、歳さんloveではないYも言っていた。
 数年ぶりで尋ねた壬生の地、新選組の出発点、屯所の八木邸、前川邸も歳さんたちのいた頃のままに、この地も、桜満開、桜花爛漫、空、水色に晴れ渡り、きれいな日になっていた。しかし、暑かった(笑)

 そして、千穐楽の南座へ―。舟木一夫は「初日、中日、千穐楽しかない」云々、talkしていたけれど、素晴らしい三公演だった。
「生命(いのち)の煌めきに満ちた…とは、こういうことなのだ」
と、つい、エラそうに思ってしまったけれど、本当に、その表現が一番ぴったりするステージだった。初めから終わりまで、初日から千穐楽まで、途切れなく、生命(いのち)が煌めいていた。
 その煌めきを後押しするみたいに元気な歌声のコーラスの振りが楽しかった。私もつい「ヤッ!」と拳を上げてしまった『山のかなたに』―。コーラス名、確か、モンシェリー、声量も音域もある、ハーモニーも素敵な3人だな―と、見るたびに思っていた。音楽素人の私だけれど、こういうステージはバンドにプラスでコーラスは必要だなぁ…などと生意気に思う。
そして、あらゆるスタッフも、それを全部、引っ張って、「舟木号は進むのか」と、今更ながらに思って、下がっていく緞帳の向こうの全ての人に「ありがとう!」と、心で叫ぶ。勿論、一番「ありがとう!」が多かったのは、贔屓して舟木一夫へ(笑)
 その舟木一夫の初日のtalkで、外国人観光客がものすごく多くなっているから、表の看板、「こうやっている写真の」と、両手を広げたポーズを作って(この所作が何だか可愛かった―ゴメン、舟木さん!)、その看板にはわかるように、「Japanese singerと書いてなくては」と。それを聞いた時、2/22の長野駅での事を思い出した。
 さすがに南座さん、翌日、「KAZUO FUNAKI THEATER CONCERT in Minamiza」と看板写真横に書いてあった。前日夕方、看板屋さんが作業していたそうだ。

 2月22日、長野駅―。長野公演。長野に向かう列車、帰りの列車も訪日客でいっぱい。スキー場目当てかな。
 帰り、長野駅構内、外国人、私たち、舟木スタッフ、そして、舟木一夫。舟木一夫ファンの人々で、それほど大きい駅ではない長野駅構内は少し、ごった返し。私の隣に可愛らしい金髪おさげの、多分、20歳を越したばかり、いや、まだ、18歳くらいかな、欧米人の女性(女の子)。訪日客だということはわかる。彼女は立ち去るでもなく、興味津々に、おばさまたちを(中にはおじさまファンもいる)見ている。「何?何があるの?」という視線。それで、それこそ、「Japanese singer」と話した。「Kazuo Funaki」も。「singer?」「yes」―そうしたら、彼女はスマホを出して動画撮影を始めた。私もその画面をのぞき込んで、あとで検索してみて…等々伝える。動画は舟木一夫の姿を正面からとらえて、私と彼女のそばを歩いていく横顔の姿、そして、後ろ姿まで、とてもきれいに正確にとらえていた。「singer and actor Kazuo Funaki」と世界の百科事典ともいえるWikipedia、または、Googleなどで検索してみて…と、若い彼女に伝えたけれど、名前は忘れるかも…と思い、「いや、動画だから、中に私が話した声もそのままに入っている」―どこかの国で、「Kazuo Funaki」の名前に出逢えたらいいなーと夢半分に呟いた。
 しかし、その動画はあまりにもきれいに撮れていたので、「欲しかった!」これが本音。
「スマホのLINEを交換しませんか、それで、その動画を私のLINEに送信してください」―これは、かなりお願いしたかった。しかし、どのように言えばよいのか~で諦めた。
 南座の舟木一夫のtalkのなかで、訪日客に銀座で道を尋ねられたという話があった。スマホに打ち込み日本語に翻訳された画面を見せられた―と、
「そうだ、スマホには、翻訳機能が搭載されているのだった。」
と思い出して、それを使って、あのきれいに撮れていた動画の送信をお願いすればよかったのだ―と、あとの祭り、今頃はあの動画はどこかの国のおさげ髪の少女とその友達のもとにいってしまった。
…と、これが、長野stationでの話。

 いろいろと、四方山話―。
 さぁ、明後日は、高崎公演―。Concert tour 2024のステージ。でも、まだ、頭の中は南座ステージのまま。高崎のステージは、新鮮に感じるかも…、でも、南座公演は忘れないぞ!


                                (2024/4/10)