アボルダージュ!!

文芸及び歴史同好会「碧い馬同人会」主宰で歴史作家・エッセイストの萩尾農が日々の思いや出来事を語ります。

道、見晴るかす~舟木一夫 in 大宮ソニックシティ

2024-02-14 | 世情もろもろ
 2月2日、大宮ソニックシティから出発した舟木一夫concert tour 2024―。
心優しかったそのステージを脳裏に残したまま、時間は、暴力的に過ぎた。
 暴力的?大袈裟な表現というなかれ、時の速さは、こちらの思惑など「知らぬ!」と突っぱねて、振り向きもせずに、過ぎ去る。その圧倒的な速度の前で、もう12分の2が終わりに近づいた。
 …とは言え、実は、心の内はそれほど焦ってはいない。
 予想よりも静かな出航だった2月2日のステージに想いを巡らせて、次へと航路を見つめている。
 
 気がかり、ひとつ、ふたつ、残して船出…。
 航路の先には輝く未来の光のみ!―などと、夢と希望と光満ちた出航、それは、若き日の船出だ。心にある思惑はどうあれ、年齢的に若い日の船出は、力強い。こんなに遠くまで旅をしてきた人、我らのここからの船出は、静かに、あるいは、それは、静謐ともいえるものを、そっと、胸底に秘めて、そして、いくつかの気がかりを港に残して、錨をあげるものなのかもしれない。
 そんな優しい船出、力強さよりも、心優しさに満ちた出航、それが、長い旅の果ての、さらなる船出なのかもしれない。
 このスタートのステージをみて、そういう思いに至った。
 優しかった。とにかく、心優しいステージだった。歌われる歌たちも、新しいアレンジを加えて、新しい歌になっていた。新しい歌になったら、優しさに満ちた。
 優しいから、少し元気なく見えたところもあった。
 歩いてきた道をふいと見晴るかすようなステージ。悔いではなく、過ぎた日々の中に、心包むように視線を巡らす―そういうステージだった、2024年concert tourの一日目。
 そうして、船出―。荒波の中に、静かに漕ぎ出した。
 しかし、静かに港を出たこの船は、やがて、力強く、海原を進むはずだ。
 それならば、共に、歩を踏み出そう―と、心から、思う。その心に、気がかりや、時に気鬱やらがあったにしても、悲しみがまだそっと沈んでいたりしていても、とにかく、船は出たのだから、この年も、歩いていこう。世情は、結構、荒波だけど、ね!!

                                   (2024/2/14)

【追記】次は長野―。この時期の長野は通常は殆ど、雪降る日々と聞いたが、今年は、異常な気象が続いて、温かすぎる冬―と思っていたら、先日は、東京も大雪。世田谷、杉並、練馬などにも大雪警報が出た。といっても、東京は積雪5センチでも大雪なのだけど。我が家の庭も積もった。昔は猫(!?)と一緒に庭に飛び出して、かまくらをつくってみたりしたが、そんな元気はもう無し。♪雪やこんこん…犬は喜び、猫は炬燵で丸くなる♪は嘘である。我が家では犬は飛び出さなかったが、猫は、積もりたての大雪の上をバサバサ飛び回ってびっしょりになっていた。
 大雪に飛び回る元気は無しだけど、先日、素晴らしいLIVEをみて、元気を貰った。元気になって、いざ、長野へー。








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