アボルダージュ!!

文芸及び歴史同好会「碧い馬同人会」主宰で歴史作家・エッセイストの萩尾農が日々の思いや出来事を語ります。

「舟木一夫コンサート 2021」~宇宙戦艦ヤマトへ、「はやぶさ2によろしく」

2021-09-28 | 世情もろもろ
 先日のブログで、舟木一夫コンサート 2021の第一部は、「漫画・まんが・マンガ」と書いた。
 その一部のラストは『宇宙戦艦ヤマト』―私はこの歌が大好きで、聴くと、いつも、心の隅が少し切ない。物語もそうだけれど、登場人物の名前が新選組を彷彿させるからかな…。
 メロディもよい。
 こうして、漫画の主題歌(現在はアニメソングというけど)を何曲か続けて聴いていると、『ヤマト』以外の曲も素敵(!)だった。
 やはり、音楽は、人には絶対に必要なものなのだと、今さらながら、思った。因みに、動物も音楽で癒されるという。
 何回かの『宇宙戦艦ヤマト』の果てに、先日の公演の時、ふいと思ったことがある。
 その日は朝から、赤坂方面に行ったり、その足で、バタバタと埼玉県川口市の会場に駆けつけたり…~の状況だったので、少しばかり(少し?)、疲労が…の状態。
 それで、『ヤマト』にすがるような想いではなく、この時は(いつも?)、ボーっと聴いていた。そして、何となく、呟いた。
「はやぶさ2によろしくね」
 呟いてから、自分の中で大笑い!
 二週間ほど前、
「はやぶさ2は、今、何処にいるのだろう?」
と、何気なく思った。
「戻ってくるのはいつ?」―等々。
 それで、JAXAのサイトを見た。 
 昨年十二月、はやぶさ2が、小惑星リュウグウで採取した物質を地球に届けた後、次の目的地(1998KY26)に11年かけて向かうと聞いた。
 友人Yは
「はやぶさ2の帰りを待つ」
と言っていた。
 そんな事を、思い出してもいた。
 それで、今になって、
「戻りはいつだろう」
 戻ってきても地球に帰還はできないだろうなぁ、大気圏で燃え尽きる、初代はやぶさのように…。
 JAXAのサイトには、『はやぶさ2プロジェクト』という項目があった。
 将来、地球にぶつかる可能性のある小惑星(極小といってよいほど。はやぶさと比べた絵がのっていたが、リュウグウよりも小さな星)、その方向を変えるという、いわば、「地球を救う」という目的をもって、はやぶさは11年に及ぶ旅にでたと聞いていた。
 そして、もう、戻ることはない(!!)
 友人Yにラインした。
「はやぶさは、もう戻らない。目的地に到達するだけで精一杯」―と。
 JAXAの『はやぶさプロジェクト』には、はやぶさが、現在どこにいるのか、太陽(SUN)を中心とした図と文字、数字で表示されている。そして、当然ながら、この数字は毎秒変わる。地球からの距離も遠くなったり、近くなったり(太陽を中心に、楕円で回っているから近くなることもあるのか?)。
 ちなみに、現在は、地球から、1億3160万670㎞の位置。打ち上げからの総飛行距離は60億6793万447㎞―。壮大すぎて、頭が追いつかない(笑)。
 目的地は太陽系内だった。太陽系のもっと向こうにいるのかと思っていたけど、そうしたら、現在地などわからない。それでも、到達まで11年。
 太陽系宇宙ですら、広大、果て無く広い。その先の銀河系宇宙。そして、『ヤマト』が向かう、♪ 銀河を離れ、イスカンダルへ ♪―、『ヤマト』はずっと、ずっと、果てを越して、さらに行くのだ~! なんて思いはグルグルと巡り、
「途中で、はやぶさに会うかも」
と、もはや、幻も現実も混在(笑)。そして、呟く、
「ハヤブサ2に会ったら、よろしくね」
 と(笑)。
 めちゃくちゃな話である。
 それも、いい。世情は、コロナ禍で、もう2年もめちゃくちゃだ。幻と現実が混ざりあっても、そこに、笑いや笑顔が、ふっと浮かんでくるなら、よい。
『宇宙戦艦ヤマト』のメロディとともに、第一部の幕が降りていく。その眩い光に向けて、そんな風に呟いていた。

 これが、今回のタイトルの真相―。


(追記)う~ん、私は結構、バカなことを発想しながら、ステージをみているなぁと、あらためて認識(!)した。