アボルダージュ!!

文芸及び歴史同好会「碧い馬同人会」主宰で歴史作家・エッセイストの萩尾農が日々の思いや出来事を語ります。

高崎の桜、五稜郭の桜―舟木一夫 in 高崎

2024-04-25 | 世情もろもろ
 タイトルにまた、桜が入った。
 そして、「舟木一夫 in 高崎」と書いたけれど、その4月12日の高崎公演からすでに二週間経過、一昨日(4/23)と昨日(4/24)は、名古屋公演だった。Concert tour 2024の二日間のステージ。Concert tourの公演は1か所1日がほとんどだが、この名古屋公演は2日間、いつもものすごく混む、入りきれないから2日間にしたのかな?
 キャパ2296席の会場で入りきれない?!って、舟木一夫が「怪物」のように思えてきた(笑)。いや、本当に、怪物かもしれない。2時間、一人でステージに立ち、歌い、talkし、ステージ上を右に左に動く、そのパワーと、爽やかに若い声が会場に響く―。「上半身のほとんどが肺かもしれない」とつい冗談がでてしまうような声量―。「やはり、魔人かもしれないな」と半分ほどは本気で呟いた、南座の帰り道、高崎の帰り道。

 京都はどこに行っても、桜、桜、満開の桜の海だった。京都の桜は初めてだった。
 旅先の桜花爛漫にぴったりと出逢うのは、生涯一度あるか無いかだと思う。
 来年の京都は青紅葉(あおもみじ)追っかけ隊になるか(笑)、いや、やはり、魔のような桜花には適わないだろうなぁ。
 東京に戻ってみたら、出かける前はさほどではなかった桜は満開、枝垂れ桜も満開になっていた。そして、群馬県高崎で、また、満開の桜たちに出逢う。
 その高崎芸術劇場のステージ、『舟木一夫 concert tour 2024』、南座の『theater concert』が脳裏にくっきりと残っているせいか、2月大宮、長野で観ているのに、初めて見るような気がした。ひどく新鮮! 懐かしさがこみあげた。
 観ているうちに、脳の奥に隠れていた2024のステージがだんだん顔を出してきた。長野公演の様も過去から胸内に訪れる、優しさに満ちた。
「あゝ、そうだ、concert tour 2024のステージ、歌たちは、優しさに満ちていたのだった」
と思い出す。
 そして、舟木一夫は、何だかとてもスッキリとした表情をしていた。
「船が、想いのとおりの航路を進みだした?」
と、ちょっと思った。
 そのちょっと思ったことは、この2日間の名古屋公演のステージの様を聞いて、頷くことが出来た。
「よかった、よかった」
 思いのままの航海が、嬉しかった。ホッと、心が安らいだ。
 この先も、〞こういう世情〞の中を進むのだから、時に、阻む波もあるかもしれない、けれど、それを乗り越える想いも心も満タンだ、舟木一夫も、こちらも、その「想い」に迷いは無し。「頑張るぞ」とつい拳を握ったりする。
 …と綴ってはいるけれど、「行きたかったなぁ」―これが、本音(笑)。
 高崎から戻ったら、超多忙が待っていることは十分承知していたはずの私だけれど、本音というものは、多忙であろうと、心の別の場所にある。
 そして、思っていた通りの多忙、やることが山積の日々に突入。よく動いた!机の前にじっくりと座っている時間も取れなかった。〞だから、ブログも綴れなかった〞と言い訳したい。(必死に自己弁護(笑)。
 5月の真ん中くらいまで、この日々は続くはず。
 私は寝つきがあまりよくない、眠る前にいろいろ考える。「…!」と何か思いつくと、むくりと起き上がり、そこらの紙片に書きなぐる(!)。そういう意味では、結構、寝る前はプレゼントを受け取ることがある時間か。プレゼント、書くこと、内容のヒント。
 しかし、この2週間ほどは、動き回ってもいるので、横になってから、ちょっと、考えよう―という時間は無い。時に、バタンと寝付く(笑)。 
 前回のブログだったか(と、また確かめもせずに)、高崎公演が 終わったら、寂しさが押し寄せるぞ~とか、書いたと思うけど、その寂しさは、多忙という防波堤に抑えられて、寂しさの波の幾つかの押し寄せで、なんとか、留まっている。5月半ばになったら、防波堤が無くなるから、その時こそ、寂しさがドッと寄せてくるに違いない。
 それから、逃れるために5月18~19日は函館にひそかに逃避しようかと、半分以上の確率で思った。五稜郭の桜は昨日、満開になったそうだ。聞いたら、即、行きたくなった。5/18は、桜は無い。しかし、五稜郭祭がある。GW後から5/23まで北海道新幹線が50%OFF(!)。新幹線で行こう!2018年5月のこの時期、講演で函館に行くことになっていたが、函館が暴風雨で飛行機が×。その時に北海道新幹線に初乗り。グランクラス席だったので、食事もでるし、お茶も出る、おやつまで出て、寝れば、CA(のような人)が毛布などを持ってくる、至れり尽くせりで快適。北陸新幹線などもグランクラス車両はあるけれど、北海道新幹線のように距離が長くないから、食事はでないようだ。が、北海道新幹線に現在も食事提供があるのかどうかは、不明。
 結果、5/18 北海道新幹線―混んでいた。席無しで、断念。

 6月19日の山形公演も、月日の時間の速度を想えば、すぐに巡り来るはずだ。もう間もなく4月が終わり、今年の3分の1が過ぎる。
 山形の前日は福島県郡山市公演だが、そちらは行かないので、前日に山形入りをして、ずっとずっと昔に訪れた山形県内を散策?山寺は…いや、それは無理か、昔々に訪れたのは学生時代で、リュックを背負って、仲間10人ほどと東北のあちこちを旅した。疲れ切っていたのに、山寺の階段を難なく上った、若さのなせる業! もうあの階段は登れないかも(情けない~)。
 上野駅を立つ時と、帰って来た時、集合写真を撮った。10日余で全員やせ細っていた(笑)
 そんな事を思い出すと、ここもまた、青春の思い出残る地―。
 あちこちに、青春の思い出残して、もう、こんなに遠くまで来た。長い旅路の果てまできたような気もするのに、ここに、また、希望(のぞみ)は在った。その幸運―。

                                  (2024/4/25)
 


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