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■北海道教育大学岩見沢校美術コース空間造形研究室「三年生の三人展」 (2月24日まで)

2010年02月24日 13時35分11秒 | 展覧会の紹介-現代美術
 紀伊國屋書店のサイトには
「2月25日まで」
となっているけれど、会場で森本めぐみさんにお聞きしたところ、最終日はみんなで会場の壁塗りをするという。
 というわけで、展示はあと数時間。

 森本めぐみさんは前月に引き続いての展示。
 「落花生の感触、南京豆」という、デッサン34枚と、モティーフとなったピーナッツの実物、それに台秤からなるインスタレーションである。

 それにしても、タブロー、パフォーマンス、ジュエリーなどなど、彼女の作品は見るたびに異なる。
 引き出しが多いっていうよりも、まだ若い(1987年生まれ)ので、展覧会のたびにひとつずつ引き出しを増やしていってるという印象がある。

 今回は、節分を機に描き始めたという落花生のデッサンがメーン。
 自分の左手に持っている落花生、というのがミソかもしれない。
 ただ、落花生だけを描いていれば、「精緻な静物画デッサン」というありふれた部類の作になっていただろう。
 手の中の、しかも一個一個まるで表情が異なるのだ。手のひらの中にある-ということで、種子と殻が、ある「関係性」のなかに投げ出されている-といっていいのではないだろうか。
 たなごころの中には、生と死のドラマ、生殖のドラマが、凝縮されているのだ。不ぞろいの小宇宙みたいに。


 

 左は秋元さなえ「昼の星、夜のトビ」。
 バックライトでモニターに映し出した映像と、カラー写真と短いテキストを載せた小冊子による作品。
 大学がある岩見沢の空に、輪を描いてまわるトビが多いことに着想を得て作ったらしい。

 右は太田理美。
 石こうとろうによる立体「へそなしミミズ海を航る」のほか、絵画の小品「Untitled」「おへそはなくてもお腹はへるの。」「とまどい楽しむ」。
 ミミズがユーモラスな感じだ。


2010年2月20日(土)~25日(木)10:00~7:00(最終日-6:00)
紀伊國屋書店札幌本店2階ギャラリー(中央区北5西5 地図A

http://megumimorimoto.her.jp/
http://twitter.com/mmmegumi

以下、森本さんの関係するエントリ
森本めぐみ展 くものお (2010年1月)
Point Of Color 笠見康大 蒲原みどり 西田卓司 森本めぐみ(2009年7月)
森本めぐみ個展「ワークス」 (2009年4月、画像なし)
ACRYL AWARD2008入選作品展 (2009年3月)
Megumi Morimoto Exhibition (2009年2月)
森本めぐみさんがアクリルアワード大賞
森本めぐみ作品展「むこうのほう」(2008年9月)
日常にARTを H.I.P-A 紀伊國屋プロジェクト (2008年7月)
post ship exhibition 01(2007年)


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