ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

2006年に観た映画総括(ネタバレ含む)

2006年12月28日 | 映画
というわけで、今年見た映画の総括をしてみます。
作品によってはネタバレを含みます。
そして、作品によっては辛口の内容もありますので、批判的な意見を読みたくない方は読まない方が良いかもしれませんのであしからず。

今年は27本の映画を観ました。去年より6本増。今までの私の映画鑑賞数からするとかなりのものなんですよ、これは(笑)
しかも、今年は昨年よりも面白い映画が多くて、色々と楽しかったです。
それでは、27本を良かった順にご紹介してみます。リンク先は以前書いた記事です。

1.ナルニア国物語第一章ライオンと魔女
この映画、賛否両論分かれるようですが、私は好きですね~。子供向けと言われるけれど、子供向けなんですよ、まさしく。それも、ハリポタのように現代っ子にウケるタイプの作品ではなくて、古きよき児童文学の香りがあるというか・・・つまるところは原作の持ち味を出していたなあと、私には思えました。なんというか、童心を呼び起こされたというか・・・
子供たちが衣装箪笥から飛び出すシーンが一番好きなんですが、その他にもビジュアル的に私の琴線に触れるシーンが目白押しでした。
兄弟の絆を原作よりもじっくり描いてくれたのも良かったし、4兄妹が地味なのも良かったし(笑)
CGにのみやや不満がありましたが、それ以外はほぼパーフェクトに私の心を掴んだ作品でした(笑)
次回作早く撮ってくれないかなあ・・・子供たちただでさえちょっと大きすぎだったのに(汗)
そういえば、今年のベスト10映画中8本で泣いている私ですが(笑)ナルニアでは一度も泣いてません。泣ける=いい映画、ではないですよね。といいつつよく泣く私ですが・・・(汗)

2.RENT
ナルニアがなかったら間違いなくベスト1だったのに・・・(笑)
舞台が大好きだったので、映画に不安もありましたが、思った以上にオリジナルの息吹を伝えてくれる作品になってました。
やっぱり年齢超過を怖れずに(笑)オリジナルキャストを使ったのは正解でしたね!
もう曲を聴くだけで爆涙でしたが(笑)来日公演では同じ曲でもそんなに泣けなかったので、やはりよくできてたんだと思います。
これからはいつでもオリジナルキャストをDVDで観られるというのも嬉しいです!

3.僕の大事なコレクション
イライジャ・ウッドが出てなかったら決して観ることがなかったであろう作品です。その意味でもイライジャに感謝! 重いテーマを原題(Everything is Illuminated)のごとくどこか明るく、前向きに見せてくれたのが良かったですね。
ホロコーストを直接には知らない世代のユダヤ人が書いた物語なのが、戦争を知らない世代の自分が戦争について思う時と同じような感覚を感じたのかもしれません。
ジョナサンの収集癖がアウグスティーネの姉の収集癖と重なった時、ジョナサンが「物を集める」ことの意味に気がついて、そのあたりから一気にハマってしまいました。
良い作品に出会えて、本当にイライジャに感謝です。

ここまでが2回以上見てDVDも買った作品ですね。星5つ評価なら5.5くらい(笑)

4.ロード・オブ・ウォー
観たの元旦なので、こんなに上の順位でいいかどうか怪しいのですが、やっぱりこの位置かな。
武器商人の人物像が面白かったです。こんな人が武器をばら撒いているのか、と思うと説得力がありました。結構陰惨で恐ろしい話を明るい淡々としたテンポで描いていたのも上手いなあと思いましたし。
ジャレッド・レトが良かったです(笑)あとイアン・ホルムの、これも紳士的で意外な武器商人も良かった。(イアン・ホルム目当てで行ったんでした、忘れがちですが(汗))

5.フーリガン
イライジャ出演作が続きますが・・・
サッカー好きだったものの、これもイライジャが出てなかったら観に行きませんでしたね。
これも評価が分かれる映画のようですが、とりあえずサッカーにハマったことがある人にしかわからない感覚があるかもしれません。
とりあえず、パプからスタジアムに繰り出す男たちの腹の底に響くような応援歌には鳥肌が立ちましたね。
フーリガンがただのサッカー好きとは違うということもよくわかったし、そんな彼らに共感を寄せながらも、暴力の連鎖の不毛さもちゃんと描いていたので、なかなか良かったなあと思いました。

6.トンマッコルへようこそ
気になる韓国映画ではありましたが、観に行くことになった決定打はシン・ハギュンが出ていたからなんですが(笑)
テンポが悪かったりするところもあり、完璧とは言えない作品でしたが、ところどころ出てくるはっとするような心を揺さぶるシーンにひきつけられましたね。
ラストシーンがなあ・・・やられました。RENTもそうでしたが・・・
ボロ泣き度ではRENTについで2位です(笑)まあ泣ける=いい映画ではないですけどねー。

7.ユナイテッド93
「テロリストと戦った勇敢な乗客たち」の話だったら嫌だなあと思いながら観に行ったのですが、全然そんな作品ではなくて良かったです。
淡々とドキュメンタリー風に綴られる映像がストイックで良かった。ただただ懸命に最後まで生きた人たちの証が描かれているように思えて(テロリストの若者たちも含めて)、かなり泣いてしまいました。

ここまでは、2回行っても良かったけれど行かなかった作品群です。「トンマッコル」は2回行きたかったんですけどね。DVD買うかも・・・

8.V・フォー・ヴェンデッタ
最初見た時はそんなに心惹かれるものがなかったのですが、飛行機の中で2回目をみたら、いや面白いなあと・・・。
特に、ヴァレリー(でしたっけ?)のエピソードと、彼女が残した「これを読んでいるあなたが誰でも愛しています」という手紙が来ましたね。
ナタリー・ポートマンがとても綺麗に撮られていて嬉しかったです。

9.ローズ・イン・タイドランド
なんとなくチラシに惹かれて観に行きました。私にはあの話が何を意味していたかはよく理解できなかったけれど、不条理な子供の世界にはなんとなく惹かれました。
「サイレントヒル」にも出ていたジョデル・ファーランドちゃんのかわいさと演技力にすっかり参ってしまいました(笑)

10.スタンドアップ
ショーン・ビーン出演作はどうせつまらない・・・と覚悟していたら、意外にもいい話でした。
アメリカの田舎の冬の寒々しく荒れ果てた風景が効いていたなあと思います。クリーヴランドもあんな感じでしたよ・・・(汗)

11.シャガール ロシアとロバとその他のものに
シャガール好きなのでなんとなく観に行きましたが、よくこんなもの撮っていてくれたなー、というような貴重な映像づくしでした。
絵を描いているところが観られたのが何よりも嬉しかったですね。

12.デスノートThe Last Name
テレビで前編を観て、続きが気になって観に行くことに。
予想外に面白かったです。Lにやられた・・・かも(笑)

13.ヒストリー・オブ・ヴァイオレンス
ひたすら続く暴力の連鎖に陰鬱な気分になりました(汗)でも、登場人物に感情移入することなく、冷徹に暴力が生み出すものを描いていたのが、観ていて辛かったけれどよくできていた・・・のだと思います。
ハワード・ショアの音楽は、LotRに似ていると評判悪かったですが(汗)最初はホビット庄を思わせるのどかな音楽なのが、フィラデルフィアに行くあたりから低弦楽器主体のショアらしい暗い音楽になり、街に戻ると楽器だけホルンとフルートに戻り音楽は暗いまま、なんてあたりが面白かったです。

ここまでは、2回行くほどではないけれど「かなり良かった」映画です。このあたりが昨年よりもずっと多いんですよね。

14.キングコング
最後のアンとコングの触れ合いなどとても良かったんですが、そこに至るまでがなあ・・・。
前半で引っ張っておいた人間ドラマが、島に上陸した途端に怪獣映画になり(汗)最後までアン以外の人たちのドラマは帰って来ませんでした・・・
このあたり考えてみるとLotR3部作の展開と似てますね(汗)
CG映像はさすがで、本当に生きているようでした。特にCG見せたくてやったとしか思えない恐竜団子状態映像は圧巻!(笑)やっぱりWETAの映像はすごいですね・・・

15.ハリーポッターと炎のゴブレット
正直言って話は端折りすぎで作品としてどうかなと思いましたが、子供たちや先生たち(スネイプ先生かわいかった(笑))が魅力的に描かれていたのでややポイント上がりました。

16.DOOM
カール・アーバン目当てで行ったのですが、ゲームの映画化だから・・・と侮っていたら結構面白かったです。
大元の設定がヘンなのはオリジナルのゲームのせいで仕方ないですが、その設定をベースにしつつも、表現を抑えたクールなドラマに仕上げていたと思います。
カール・アーバンもカッコ良くて大満足です(笑)

17.サイレントヒル
こちらもショーン・ビーンが出るので行ったのですが、これもゲームの映画化ながらなかなか良かったです。
何よりも映像が美しくて素晴らしかったです。
ジョデル・ファーランドちゃんは上手くてかわいいし。
DOOMといい、ゲームの映画化侮れないなーと思いました。

ここまでは「良かった」映画です。
ここから先は今ひとつな部分があった映画、になります。

18.エラゴン遺志を継ぐ者
いや、そんなにつまらなくはなかったんですが(汗)なんとなく色々と物足りなかったなあということでこの位置です(汗)

19.X-MEN3
ストーリー的には色々と「あれれ?」でしたが、まあイアン・マッケランがカッコ良かったからいいです(笑)

20.プロデューサーズ
前半はベタすぎるギャグに笑えず、どうしようかと思いましたが、後半はそれなりに楽しめました。「ヒトラーの春」の舞台がすごかったですね・・・(笑)
あとマシュー・ブロデリックが歌が上手くてびっくりでした。

21.トリスタンとイゾルデ
とにかく映像の美しさにはうっとり、でした。
ただ、ストーリー的に、悪いわけではないんですが、あんまり共感できなくて(汗)そういう意味であまり面白く感じられなかったですね。

22.パイレーツ・オブ・カリビアン2デッドマンズ・チェスト
ところどころ笑えるところはあったんですが、全体的に「長い」と感じさせる話でした(汗)実は1作目もそうだったんですが。
続きがどうなるかもあまり気にならないんですが(汗)ここまで観たから多分行くとは思いますが。

そして、ここから先ははっきり言ってつまらなかった作品たち、です(汗)

23.ゲド戦記
うーん、この作品はちょっとねえ・・・(汗)
どう考えても監督が素人すぎでしたね・・・。発想は悪くないかなと思うところもあったのですが、表現が稚拙すぎました。
またジブリアニメとは思えないくらい絵も汚くて・・・
この出来であれだけの観客動員してしまうというのもすごい話です・・・

24.アンジェラ
リュック・ベッソンの久々の監督作というので観に行きましたが、うーん。何がいけないんだろう(汗)
パリの街の美しさが売りだったようですが、モノクロの画面ではパリの魅力が半減に思えました。ダ・ヴィンチ・コードの方がパリの街の美しさは映していたように思いますね・・・

25.ダ・ヴィンチ・コード
後で原作を読んだら、原作も面白いと思わなかったので(先が気になって読み進みはしましたが)、作品自体が合わないんでしょうが、どうも今ひとつ面白くありませんでした(汗)
イアン・マッケランがカッコ良かったのでまあいいんですけど(笑)

26.PROMISE
チェン・カイコー作品ということでちょっと期待してたんですが・・・色々とうーむ、でした(汗)発想は面白いと思うんですけどね・・・
「山の郵便配達」のリウ・イエくんが出ていたのがちょっと嬉しかったですが。

27.フライトプラン
今年ワースト1映画は、またショーン・ビーン出演作かよ(笑)のこの作品となりました。
まあそれでも「ナショナルトレジャー」よりはマシでしたけど(汗)
同じ「母は強し」なら「サイレントヒル」の方が面白かったです。

とまあこんな感じですが、改めて総括してみて、今年は面白い映画も多かったけれど、どうしようもなくダメだった、という作品も昨年よりも多かったかも(汗)
まあとにかく、「面白かった」といえる映画が17/27本というのはなかなかの数字ではないでしょうか。
来年も面白い映画が観られるといいなあと思います!

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