ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

2008年指輪総括

2008年12月31日 | 指輪物語&トールキン
指輪カテゴリに書くのもすっかり久々になってしまいましたが、久々の反省?もこめて、今年の指輪関連の総括をしてみます。
今年は映画は5月に新文芸座の連続上映と六本木のイッキミ、2回観られたのはいいんですが、もうちょっと時期離せないもんですかね・・・もったいない。
DVDは結局一度も見てませんねえ。こんだけ映画館で観ればもういいかな、というのはありますが。本当はこの休み中にちょっと一人イッキミしてみたいかなと思ったんですが、なかなか時間ないですねえ。
イッキミ以外のイベントは今年は全くなし、でしたね。今まではなんだかんだとLotRシンフォニーを聴きにどこかしら行ってたんですが、ついに今年は旅行行ける時期にコンサートがなかったんで、行けませんでした。ちょっと寂しいですね。
コンサート自体はまだちょこちょこやってますが。
そして、今年から、映画の映像に合わせてサントラ全部生演奏するというコンサートも始まりました。今年はFotR、来年はTTTが初演されます。
今まではなかなかいいオケでやらなかったのですが、来年は本家ロンドンフィルがやったり、リヨン国立管弦楽団がやったりするので、この辺は行けたら行きたいところでしたが・・・日程がちょっとなあ。ロンドンなんか平日ど真ん中だし。
再来年はRotKもやるのかな・・・劇場版でも3時間20分あるのに・・・!?
いつか、ロンドンフィルあたりで3日連続で3作サントラ演奏なんてのがあったら行ってみたいですけどねえ。その前にまたいいオケでLotRシンフォニーも聴きたいけど・・・(昨年のウィーンは行きたかったなあ)
サントラ関連では、昨年末に出たRotKサントラ完全版、そんなに聴きこんでません、結局(汗)ANNOTATED SCOREも読んでないし・・・(汗)
そして、今年出るはずだったサントラ本The Music from the Lord of the Rings Filmsは、未使用音源(Rarity Archives=RA)もちゃんとCDで出ることになったため、発売が来年後半に延期になり、今年は本当に何にもない年になってしまいました。
まあ、それでも来年を楽しみにできるので、何もないよりはいいですが。でもそろそろLotRシンフォニーのCDも出して欲しいなあ・・・
あと、ロンドンの指輪ミュージカル、結局見にいけなくて残念でした。今後またドイツ語圏とかで再演する予定あるらしいですが、舞台装置とか縮小バージョンになるらしいので、ロンドン版見られなかったのはかなり残念です。
そうそう、でもCDが出てくれて良かったなあ。ホビット関連の曲がとても良いのが再確認できてよかったです。特にフロドとサムがキリス・ウンゴルの階段で歌うNow and for AlwaysがCDで残ってくれて本当に嬉しいです。フロドのJames Loyeの声好きなんだよな・・・
原作読書は、感想ほとんど書けなくて残念なんですが、毎年1回読む、というのは守れました。やっぱり面白いなあと思いました。
朗読CDも一応続けてますが、あんまり進んでない・・・ようやくヘンネス・アンヌーンに向かったところです(汗)今年ほとんど進んでないなあ・・・TTTは終わりたかったのに。
昨年、今年と続けてきて、どうも暑くなってくるとやる気を失い(汗)涼しくなってくるとやる気を取り戻すということに気がつきました。読書の秋とはよく言ったもんだ、と(笑)
このペースだと来年中には多分聴き終りませんが・・・(汗)
あと、サイト更新ほぼ全くできませんでした(汗)LotRシンフォニー情報を追加してっただけ・・・コンサートの感想も途中で止まっちゃってるんですが(汗)
この時間のある時にやれば良さそうなもんですが、ついLotROやっちゃったりして・・・
そのLotROも、ほとんど進んでませんねー(汗)ホビットバーグラーのメイさんがレベル21、エルフロアマスターのルイニエルさんが16ですから・・・(汗)
巷ではモリア拡張版がどうとかいう話題になってますが、裂け谷すら自力で行けないという・・・(汗)
裂け谷に連れて行っていただいたのがいい思い出です・・・
あとは、ABCファイルで譜面を書くやり方がだいたいわかったので、ちまちまと譜面書いてます。これやってるから余計にゲーム進まないんだけど・・・(汗)
本当はまず五線譜に書いてからやると楽らしいんですが、面倒で直接ABCファイルに書いてるのでかなりややこしいことに(汗)
mp3とかで作ってABCファイルに変換するのが正しいやり方らしいですが、mp3作るソフトないんで・・・
苦労した割りに情けない出来で悲しくなったりしますが(汗)今のところSong of NimrodelとInto the Westを一応完成させ、今は指輪ミュージカルのThe Road Goes onを作っているところです。結構大変・・・な割りに出来が・・・(汗)
作りたい曲はいろいろあるんですけどねー。
とまあそんな感じで、イベントはほとんどなかったですが、サントラ関連のニュースはぼちぼち出ていたこともあって、指輪とはつかず離れずの一年だったかな、と思います。
・・・の割には指輪カテゴリの更新少なかったですね・・・(汗)ネタがないわけではないけれど他のイベントがどうも多くて・・・(汗)
そんなこんなの一年でしたが、来年は(指輪的には)どんな年になるでしょうか。ホビット映画のことも色々動き出すかな。(そういやクリスマス頃キャスト発表とか言ってたのは結局デマだったのか?)

指輪ネタだけで今年最後も何なので、(指輪以外で来てくださる方の割合も増えてる・・・というか指輪で来てくださる方が減ってるんですよね多分(汗))全体の総括の記事も書こうかと思ったんですが、考えたら映画と指輪を総括しちゃったら後演劇と音楽しかないな・・・と言うことに気がつき、あんまり書くことないので(爆)書くのやめました。
というわけで(?)皆さん良いお年をお迎えください。明日も更新しますが(笑)
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次回の旅行先

2008年12月30日 | 旅行
実は年末に台湾に行く予定にしていたのですが、諸事情でキャンセルして、次は夏かな・・・と思っていたのですが、そんなに長く旅行行かないのはやはり耐えられなかった(笑)
結局、2月に台湾に行くことにしてしまいました。
今回の台湾行き、既に何回も台湾に行っている妹が「台北以外のところに行きたい」と言い出し、できれば鉄道で台湾一周したい、という話になりました。
台湾は島をぐるっと鉄道で一周できるんですね。
で、台湾一周コースを考えていたんですが、色々と難しいことが判明。
12時間くらいあれば1周できるのですが(実際そういう列車も出ている(汗))、やっぱり途中下車して観光もしたいし、となると途中どこかで宿泊しないと、ですよね。
ところが、台湾では台北以外の宿泊事情があまり良くないらしいんですね。台北のように安い宿を日本から予約して行ったりはできないらしいのです。
まあ、そこそこのお値段の宿なら予約できますが・・・
安宿を現地で、というのもなかなか難しいらしいのです。数が少ないからシーズン中は満室が多いし、シーズンオフは閉まってたりとかするらしく・・・
まあ、どの都市も日帰り十分可能なことを考えると、あまり地方の宿泊が発達してないのはわからないでもないですが・・・
で、色々検討したのですが、結論として、台北に連泊した方がどう考えても安く上がると(汗)
妹はいつもフルーツの乾物を買い込むのでスーツケース必須なので、大荷物で移動するのもね・・・と、結局台北に連泊し、ピンポイント日帰りで地方に出かけることにしました。
行き先の第一候補は阿里山。どうせなら御来光が見たいということで、宿泊しないとダメか・・・と思ったのですが、なんと金・土に台北から夜行バスが出ていることが判明、これは行けるかも、と望みが出てきました。
今回土曜出発なので、わざわざ朝一の飛行機にして、台北駅についたら即夜行のチケットを取りに行くことに。満席だったら行けないことになりますが・・・(日本から事前に予約する手段がないみたいなので・・・)
それに、前回の台湾、毎日雨だったことを考えると、行けても御来光が見られる可能性も低いかなーとも思うのですが・・・(汗)
もし行けたら、本当は森林鉄道に乗ると楽しいらしいのですが、日帰りするなら昼発のバスで台北まで折り返す予定です。
真冬の阿里山はかなり寒いらしいですが、2月のトロントより寒いってことはないでしょう(笑)
もう一つ、花蓮の太魯閣峡谷も行ってみようということに。ここ日帰りは難しいのではと思ったんですが、バスで天祥まで行って途中まで歩くというのが可能みたいなので、(歩道がなくてちょっと危険らしいですが・・・)挑戦してみようかなと。
阿里山にしても太魯閣にしても、懐中電灯必須らしいです。海外旅行に懐中電灯持ってくの初めてだな・・・(笑)
という計画を立てていたのですが、ここで第三の候補地が急浮上。
以前行った平渓のランタンを灯して飛ばす有名な天燈節が、どうやら今回の旅行の期間中にあるらしいのです。
今回の日程を決める前に今年は旧正月いつなのかな、と調べていたのですが(旧正月にモロにぶつかるとお店閉まってるらしいので・・・)、天燈節が旧暦1月15日とガイドブックで読んで、あれ、数えてみたら2月9日じゃない・・・?
色々調べてみたら、やはり2月9日にやるようで、それなら行ってみようか、と一気に盛り上がってきました。
これ行くなら太魯閣行きは今回はなしになりますが・・・いや阿里山行きのバス取れなかったら行きますが。
平渓まで列車で行くのも楽しいのですが、天燈節当日はMRTの木柵動物園駅から直行バスが頻繁に出ているらしく、時間的にもずっと速いし、座って行けるようなので(列車はかなり混みあうらしい・・・)、今回はバスで行ってみる予定です。本当は十イ分とか行ってないので、ついでに行ってみたいところですが、それどころではない混みようらしいので、また静かな時に行った方が良いかなと。
ランタンは出店でたくさん売っているらしく、自分でも飛ばせるらしいです♪ちょっと楽しみだなー。
で、木柵動物園まで行くなら、猫空や木柵指南宮までロープウェイが出ているらしいので、平渓行く前にちょっと寄って見たいかな・・・と思いましたが、なんかロープウェイ春まで運休という情報が・・・ちょっと残念だけど、まあ時間つぶすところはいくらでもありますからねー。
台北の街で遊ぶのもいいけど、どちらかというと田舎へ出かけるのが好きなので、今回の旅行はちょっと楽しみです。って、やや冒険気味ですけどね・・・(特に太魯閣(汗))ま、それもまた楽しみです。
コメント (6)
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RENTの訳詞のこと

2008年12月29日 | ミュージカル・演劇
年の瀬に書く話題でもないような気がしますが(汗)忘れないうちに書き留めておきたいと思いまして・・・
東宝でRENTをやる、と知った時にまず思ったことのひとつが、「訳詞変わっちゃうんだろうなあ」ということでした。
昔のJAPAN RENTの訳詞、強引な部分もあったけれど、歌詞としてカッコ良くて好きだったんですよね。超訳すぎて意味違うじゃん! というところもあったけれど、逆に上手く意味を汲み取っているところもあって。
今回の東宝RENTの訳詞、昔の訳詞よりも原詞の意味に近づけようという努力は見られたと思います。というか、昔の訳詞、超訳すぎた部分も多々ありましたから・・・(汗)
ただ、昔の訳詞は、歌詞としてのカッコ良さを重視していたなあと思うんですよね。
今回一緒に見に行ったRちゃんがいみじくも言っていたのですが、「なんかミュージカルっぽくなったよね」と。・・・
原詞の意味を正しくわかりやすく訳した結果、台詞っぽくなったというか。
ミュージカルなんだからそれでいいんじゃないか、という向きもあるかもしれませんが、なんかロックじゃないんだよなあ、と思えて。
昔の訳詞も全部覚えているわけではないのですが、覚えている部分で今回の訳詞と比べてみたいと思います。

まず「RENT」より。
How we gonna payを、今回は「どうやって払う」と訳してました。まあ確かに直訳なんですが、よく考えてみたら、ストレートに訳しても「どうやって払う=払えるわけがない」という意味ですよね、これ・・・
昔の訳詞では、このHow we gonna payの3回繰り返しを、「払えはしない 払う気はない/払えるはずがない 去年のRENT」と訳してましたが、これが上手いなあと思ったんですよね。原詞の同じ言葉の繰り返しをちょっとずつ変えたところも。
で、最後のWe're not gonna payは、今回は「払うもんか」でしたっけ? ちょっと忘れてしまったんですが(汗)
昔の訳詞では「誰が払うか」になってて、これもカッコイイなあと思ったものでした。
途中でマークが言う"We light Candle."(だったと思うけど)が、昔は「キャンドルに灯を!」となってて、今回どう言ってたのかは忘れましたが、昔の方がインパクトあったな・・・と思いました。ここ好きだったんだよなあ。
ちなみにnext years rentを「未来のrent」と訳しているのは今回も昔と同じで、これは明らかに昔の訳詞を持って来てるよなあ。

次にChristmas Bells are Ringning.を今回はそのまんま英語で歌ってましたね。まあいいんだけど・・・
前回は「クリスマスベル鳴るよ」と歌ってました。とても自然な訳だと思うんですが・・・敢えて昔の詞と変えようとしたのかなあ?
そのあとのAnd it's begining to snow.は、今回は「雪が降り出した」と順当な訳。
でも、昔は「ほら雪が降る」だったんですよね。これがなかなか印象的な歌詞でしたねー。曲調が優しくなる雰囲気も上手く掴んでたと思います。

そして問題の?「Will I?」から。
Will I lose my dignity? Will someone care?が今回の訳詞では「尊厳なくして死んで行くのだろうか」になっていましたが・・・
ここ、dignityをそのまんま訳したのにはびっくりですねー(汗)
確かにそうなんだけど、ここではlose dignityというのは単に「死ぬ」ということを表しているのだと思うけれど・・・
ここはむしろ、後半のWill someone care?の方が重要な気がするけどなあ・・・
何よりも、いきなり「尊厳」という固い言葉が来るのはなんか違うよなあ・・・
ちなみのここ、昔の訳詞ではどうなっていたかというと、部分的にしか覚えていないんですが「救いはあるか・・・」という歌いだしだったと思います。
はっきりいって原詞にはない超訳なんですが、曲調にはとても合っていたと思います。聞きながらすーっと涙が出てきたものです。
後で原詞を見た時は、原詞の方がもっとグッと来るなあとは思いましたが。
多分、無理して同じ意味に訳すことよりも、曲の流れを重視した結果の超訳だったんだと思います。
なんか、「尊厳」って出だしだとどうも曲に入り込めないんですよね・・・せめて「誇りなくして」とかなんとかできなかったんでしょうか・・・

あと、「Tango Maureen」でのジョアンヌの台詞。
You never call me Pooky.ってところ、今回は「今までプーキーって呼んだこと一度もなかったじゃない」と、まあそのまんまでしたね。
元の台詞が「You never call me...」なのか「You've never called me...」なのかで微妙に意味が違うと思うのですが(ってブロードウェイ版の歌詞カード確認すりゃいいのに(汗))、もし「You never call me...」だったら、むしろ「プーキーなんて二度と呼ばないで」ではないかと思うんですが。(You'veだったかなあやっぱり)
ここ、昔の訳では「何でプーキーって呼ぶの?」と、コミカルな感じで言っていて結構笑えたんですけどね。意訳だけど、こっちの方が面白くないですかね。「今まで・・・」だと長すぎてコミカルに言うのは難しいし。

続いて「Over the Moon」より。
Only thing to do is Jump, over the moon.が、今回の訳詞では最初のうちは「跳べばいいの Jump over the moon.」だったのに、後半では「信じて跳ぶの Jump over the Moon」に。
この「信じて跳ぶの」って、昔の訳詞のとおりです。ここは良かったから使ったのかなあ。「信じて」なんて原詞にはどこにも出てこないから、超訳ですよね。
Seasons of Loveでも、少し言葉を変えつつも明らかに昔の歌詞を元にしているようなところがありましたね。
いいところを受け継ぐのはいいんですが、それだったら他のところも・・・と思わなくもないです・・・

それから、これも台詞なんですが、マークの「Me? I'm here, nowhere.」が、昔の訳では「僕? 僕はここにいる。どこでもなく」だったのが、今回は「僕? 僕はここにいる。どこにもいない」になってたんですね。
ここにいてどこにもいないんじゃ今イチ意味不明な気もするんですが(汗)でも、今回の訳を聞いて、原文の意味を今までもしかして取り違えてた・・・というかわかってなかったかな、ということにも気がつきました。
昔の訳だと、「僕はどこでもない、ここにいる」という、自分の存在をわりとしっかりアピール?する感じになりますね。
「どこでもなくここにいる」なら、nowhere elseとかanywhere elseとかになるのかなあと・・・
マークのいる「ここ」というのは、他の皆のようにそれぞれのドラマの中ではなく、傍観者として外から見ていて、皆のところにはいない、そういう「ここ」なのかなあ、ということに気がつきました。
確かに、「どこにもいない」だとそういうnowhere感?は出ますが・・・でもやっぱりちょっと意味不明な気がする・・・(汗)
いや、このマークの台詞すごく好きなんで。なんだかんだ言って、山本耕史さんのマークが言うのが一番好きだったかなあ。「僕? 僕はここにいる。どこでもなく」って。
ちょっと原文のニュアンスとは違ってたかもしれないけれど、それでも「僕はここにいる」という自嘲気味で物悲しいマークの心境にすごく共感したものでした。

あと、Good-by Loveでマークとロジャーが言い合う場面。
マークが'Cause I am the one to survive.という場面、今回は「俺は生き残る 一人」と歌い上げてたんですが・・・
ここ、珍しく歌詞としてのかっこよさを追求しすぎかなーと思うのですが(汗)歌い上げちゃって、ロジャーに対する感情の強さが出てないかなーと思いました。
ここ、昔の訳詞では「俺は病気じゃないからな」となっていて、すごく胸を衝かれたんですが・・・とても印象的な訳詞でしたね。

とまあ、覚えてるのはこんなもんですが、特に印象的だったところが変わっていたのでやっぱり違和感はあったかな・・・
他にも、歌詞はうろ覚えだったものの、なんとなく説明っぽい歌詞になったなと思うところが結構あったように思いました。逆に、「あ、こういう意味だったのか」と思うところも結構あったけれど・・・(汗)
歌詞としてのカッコよさか、意味を取るか・・・というあたりの判断の違いなのかな、と思いましたが。

ついでですが、JAPAN RENT、昔も今回も「歌詞が聞こえにくい」という話がよく出るのですが・・・
今回見ていて、後ろの方で見た時はむしろ歌詞はよく聞こえて、逆にヴォーカル大きすぎでバランス悪いなあ、という印象でした。大音量の曲でヴォーカルが目立って聞こえるのはちょっとカッコ悪いと思うんだけど・・・
でも、前の方で見たら、確かに歌詞聞き取りにくいかな、というところはあったので、場所によっても違うのかもしれませんね。
しかし、私は昔も今も、歌詞が聞き取りにくいのが気になったことはないんですよね・・・
確かに聞き取りにくいところもあるんですが、そういう曲って歌詞頑張って聞き取る曲ではないような気がするのですが。
歌詞が聞き取りにくいと話がわからなくなって致命的、という場面は確かにあります。ミミとロジャーの言い合いの場面とか、マークとロジャーの言い合いの場面とか。
最初のToday 4 Uもよく聞いてないとエンジェルがベニーんとこの犬殺したのがわかりませんが・・・(汗)私最初はこの曲の歌詞思いっきり聞き流していて、かなりあとまで話がよくわかりませんでした(汗)
でも、ここ以外で(汗)歌詞が聞き取れないために話がわからなかったところは特にないと思うんですが。
もし、「歌詞が聞き取りにくい」というのがRENTとかOut TonightとかLa Vie Bohemeとかだったら、このあたりは別に聞き取りにくくても問題ないと思うんですが・・・(個人的にはWhat you ownとかも)
これは予想なんですが、1曲目からRENTでガーッと大音量でよくわからない歌詞で歌われて「ついていけない」と感じる人が多いのかなあ。私なんかは、初めて聴いた時、歌詞なんか気にせずに「うわ、カッコイイ」と引き込まれたものですが・・・
前に挙げた3曲については、はっきり言って、たいしたこと言ってないですよね(汗)結構抽象的な歌詞で、聞き取れてもそんなに意味ないと思う・・・
RENTは要するに「家賃払えないよ」ってことだけわかればいいし、Out Tonightはミミがハイになってるよ、てことだし、La Vie Bohemeにいたってはただの言葉遊びで盛り上がってるわけですよね。
こういう曲は、歌詞が聞こえなくても曲調で十分に言いたいことは伝わると思うんですよね・・・
一つのヴォーカル曲があったとして、その曲が伝えたい内容がこめられているのは、実は音楽8割、歌詞2割くらいじゃないかと思います。歌詞で感動していると思っていても、実はたいてい音楽に感情を刺激されてると思うんですよね。もちろん、歌詞が加わることでさらに感動が増すことはありますが。
特にRENTの場合、曲も歌詞もジョナサン・ラーソンが書いてますから、曲にすでに歌詞と同じ感情がこめられているはずです。
だから、別に歌詞聞こえなくても問題ないと思うんだけどなあ。むしろ、歌詞を聞かせるためにヴォーカルだけ浮き上がるようなバランスにしたら、ロックとしてかなりカッコ悪いですよ・・・
こういう曲に関しては、私は歌詞はそもそもあんまり聴いてないですねー(汗)音楽聞いてれば言いたいことはたいがいわかると思うから、歌詞に集中するよりも、音楽全体を感じたいと思う曲ですね。
本来音楽ってそういうものだと思うんですが、特にロックミュージカルの場合、音楽自体を感じた方が、より楽しめるんじゃないかとおもうんですが。
(まあ、やはり必要な部分は歌詞聞こえないと話わかりませんけどね。音楽だけでわかれば外国語ミュージカルなんて全く問題なく理解できるわけで(汗))
河野陽吾さんのブログのタイトルじゃないけど(笑)Don't thihk, Feel! 考えるよりも感じることが大事なこともあるんじゃないかなあと思うのでした。こと音楽に関しては特に。
そういう意味でも、意味を正しく訳すよりも歌詞としてのカッコ良さを追求していた昔のJAPAN RENTの歌詞、良かったなあと思うのでした・・・
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2008年に観た映画総括

2008年12月28日 | 映画
ようやく今年の映画の総括です。
ホントは「アラトリステ」を今年中に観に行くかどうか迷ってるんですが、観に行っても31日になると思うので、もう来年分にしちゃおうかと(笑)
というわけで今年の映画を良かった順に総括します。

1.イースタン・プロミス
結局イースタン・プロミス超える作品が出なかったなあ・・・
クローネンバーグ作品にしては分かりやすくエンターテイメント性もある作品になっていたと思います。話にも引き込まれたし、ストーリーに引き込まれながらも深みがあって、見ごたえがありました。
ただ、なんでイギリスが舞台のロシア人の話なんだろうなあ・・・というのがちょっとひっかかるのですが。
ヴィゴはアカデミー賞ノミネートも納得の演技でしたね。カッコ良かったです。

2.ミラクル7号
周星馳がファミリーSF映画を???というあたりどうなんだろうと思っていたのですが、ストーリーもギャグもきれいにまとまっていて、素直に面白かったです。
クサくなりがちな場面もベタにならずに上手い演出だったし、ギャグはさすがのキレでしたし。普段の作品よりはアクが弱かったんだと思いますが、むしろ一般ウケもする話になってたかなーと思いました。
何よりも、微妙なキャラかな・・・と思っていたナナちゃんが素直にかわいくて
主演の子をはじめ、女の子が男の子を演じていたのも、言われなければ全然わからなくて、すごいなあと思いましたね。芸達者すぎる・・・!

3.宮廷画家ゴヤは見た
キャッチコピーが「禁断の愛」とかなってましたが、全然違ってて良かったです(笑)
激動の歴史の波に飲み込まれた人々の運命の変転に、素直に引き込まれて観てしまいました。
ラストシーンも印象的でしたね。
ナタリー・ポートマンも熱演でしたし、ハビエル・バルデムも良かったです。

4.ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢
ドキュメンタリーながら4位にランクインです。ちょうどこの映画に出てくるコーラスラインの再演、生で見ていたりしたので、それだけでも興味があったのですが、舞台を観ていなくても面白く観られたようです。
オーディションの様子を追ったドキュメンタリーでもあるのですが、同時に初演のスタッフ、キャストへのインタビューを重ね、「コーラスライン」という作品自体のドキュメンタリーにもなっていて、素晴らしいドキュメンタリーになっていたと思います。

5.マイ・ブルーベリーナイツ
減点がほとんどなくて、気がついたらこんな上位に(汗)
ウォン・カーウァイ作品にしてはわかりやすく、香港が舞台の作品よりもドライな感覚があって、観やすい作品になっていたように思いました。
演技は初めてのノラ・ジョーンズの使い方が上手かったですねー。主人公でありながら傍観者でもある彼女の、素のままではないかと思わせる反応が、とても新鮮でよかったです。
ナタリー・ポートマンも好演でしたね。このあたり監督の力もあるのかなあ。

6.グーグーだって猫である
静かに淡々と描きながらも、邦画にありがちなただテンポが悪い、という感じになっていなかったのが良かったかなと。
猫の使い方も、とても自然でよかったです。
猫を飼う人の猫とのかかわり方、思いなども自然でしたね。
小泉今日子さんがとても良かったです。「転々」も良かったし。いい女優さんになったなあ・・・

7.西の魔女が死んだ
映画としての出来は完璧ではないと思うんですが、原作の力もあると思うのですが、よくできた話だなあと。
少し出てきただけでしたが、まいの両親のエピソードなど、少し出すだけで背景を匂わせていて、上手いなあと思いました。

8.ナルニア国物語第二章カスピアン王子の角笛
脚本に色々と文句があるので、映画としての出来の評価は低いのですが、なんだかんだと4兄弟姉妹が好きで、2回観ちゃったし、DVDも買ったし・・・というわけで、わりと上位になりました(汗)
あ、リーピチープは結構満足です♪

9.落下の王国
期待していたほどの出来ではなかったのですが(脚本が・・・というか、ファンタジーの扱い方に、かな)、とにかく映像が美しくて、あれだけでも見た価値がありました。
テーマ曲のベト7の2楽章も印象的でした。

10.スウィーニー・トッド
ティム・バートンに合う題材だなあと思って期待していたのですが、期待ほどではなかったかな(汗)グロテスクさとユーモラスさがもうちょっと融合してるかなと思ったのですが。亜門版の舞台の方が良かった、というのも減点だったかな。
ジョニー・デップが意外と歌えるのがびっくりでした。アラン・リックマンの検事がちょっとカッコ良かったです。

11.夢のまにまに
井上芳雄くんが出てるというので観に行ってみましたが、予想外に見応えのあるいい映画でした。ちょっと、現代が舞台にしては古めかしいなーというのはありましたけど(汗)
芳雄くんは心を病んだ青年を熱演で、慣れてる役どころかなというのはありましたが、彼の存在が物語の中で非情に利いていて良かったです。歌も上手い使い方してたし。

12.転々
三木聡作品ということで、ギャグを期待して行ったのですが、意外と感動してしまいました。
後で原作を読んで後半全然違うのを知ってびっくりしたのですが、その原作と離れて来始めた後半が面白かったですね。
東京の風景のノスタルジックなところばかりを抜き出して撮っていたのも印象的でした。
ここでも小泉今日子さんが好演でした。あと、吉高由里子さんも。

13.TOKYO!
3作オムニバスのうち1本がミシェル・ゴンドリーと知って観に行きました。レオス・カラックスの「メルド」はちょっとついていけなかったんですが(汗)残り2作だけでもこの順位に。
東京の切り取り方がそれぞれで、面白かったです。
ミシェル・ゴンドリーとポン・ジュノは、わりと「外国人が撮った日本」風になっていなかったのがすごいなあとも思いました。

14.僕らのミライへ逆回転
ミシェル・ゴンドリー監督ということで観に行きました。
今までの、気の弱い男性のどこかかわいい恋愛物語、とはちょっと違った話で、今までとは雰囲気が違いましたね。正直、今までのかわいくてスケールの小さい話の方が好きかなーと思いましたが。
手作りリメイク映画は、ゴンドリーらしいかわいさもあってなかなか面白かったです。LotRのゴンドリーリメイク版観てみたかったな(笑)

15.コドモのコドモ
物議をかもした問題作、らしいですが、現実離れしている部分もありつつも、結構真面目に作ってるなーと割と好印象でした。
映画のつくりとしてもテンポも悪くなく、よくできていたと思います。

16.パコと魔法の絵本
ちょっと面白そうかなと思っていたら結構ヒットしていて、どうかなーと思ってみましたが、意外とストレートすぎて、ベタすぎる場面もあったりして、思ったほどではありませんでした。
美術も頑張ってたけど、ティム・バートンとかミシェル・ゴンドリーとか見慣れてるとそれほどすごくもないしなあ・・・
とかいいつつ、泣いたりもしたのですが。「辛い現実にはファンタジーが必要だ」というあたりがパンズ・ラビリンスに通じる・・・というのは深読みしすぎ?
阿部サダヲさんがおかしかったなあ。

17.コレラの時代の愛
ガルシア=マルケス好きなので観なければ、ということで行ってきました。原作はそんなに好きなわけではなかったのですが。
結構原作に忠実かなと思ったんですが、ガルシア=マルケスらしい幻想的な部分はばっさりカットで普通の話?になってましたね。
カリブ海の気だるい暑さもいまひとつだったかも・・・イギリス人が撮ってるから?

18.エリザベスゴールデンエイジ
ケイト・ブランシェットの演技は素晴らしかったのですが、歴史の流れとエリザベスの個人的な葛藤のバランスがよくなかったかなあと・・・
最後の無敵艦隊との戦いもあっさり終わっちゃってちょっと不満。
でも、スペイン人たちの衣装とか、エル・グレコの絵のまんまだなーと面白かったです。
スペイン語が随所で流れていたのも印象的でした。なんかスペインが舞台の映画でも英語で撮っちゃうと逆にスペイン語流れなかったりするので・・・

19.あぁ、結婚生活
コメディかと思ったら結構しみじみとした(苦さもはらんだ)結末でした。話の筋が上手くできていて面白かったです。ちょっと舞台で観てみたいかなと思いました。
ディヴィッド・ウェナムさんの出番はちょっとでしたが、まあカッコイイ役どころかな?

20.ライラの冒険 黄金の羅針盤
キャスティングもCGを含めた映像も良かったんですが、なんかあらすじを追ってるだけって感じがしましたね。
原作を後から読んで、あちこち変えられていたのを知ってなるほどなーと。特にラストあそこで切るのはどうなんでしょう・・・続編作らないかもだから?(汗)

21.奈緒子
上野樹里ちゃん目当てでの鑑賞。全編を通して静かな作りで、結構良かったです。走るという行為で感情を表す、というのも上手かったと思います。

22.ブーリン家の姉妹
話の筋は非常に面白かったのですが、なんか人物の掘り下げが全体的に浅くて、どうにも物足りなかったです。なので辛め評価。

23.L Chance the World
かなり面白かったDEATH NOTEに比べると、バイオテロってありがちすぎな話だし、案外頭脳戦にならなくてがっかりだったし・・・と、色々と物足りなさがありました。
しかし、松ケンLがオリジナルのスピンオフにしては頑張ってて良かったし、ニアのエピソードとか最後のメッセージとか、ちょっとじわっと来たりしたので、全体としてはまあまあ、かな。

24.クリストファー・リーとフランク・ザッパのこわがることをおぼえようと旅に出た男
テレビシリーズ「フェアリーテールシアター」で作られたものを映画館で上映、というやつですから、映画とはお金のかけ方が違って、一緒に比べるのはどうかと思ったんですが・・・(汗)
この作品は、チープさを逆手に取って予想外に面白かったです。おばけたちかわいいし。
クリストファー・リー様扮する威厳たっぷりの青髭公が情けなくやられるところもかわいかったです(笑)

25.ティム・バートンのアラジンと魔法のランプ
同じくフェアリーテールシアターの1作で、若き日のティム・バートン監督作。やはり予算不足のチープなセットなんですが、デザインに凝ってたり、なかなかティム・バートンらしいかわいらしさがありました。
ランプの精がかわいかった!(笑)

26.スターウォーズ クローンウォーズ
お子様向けSW、という感じかな。でもアナキンのパダワンになったアソーカが結構かわいくて、アナキンとのコンビでは今までにないアナキンのキャラクターが出てきて、結構楽しかったです。

27.レッドクリフ part1
長すぎだし、映画の作りとしてどうなの・・・という部分はありましたが、孔明と周ゆと小嬌以外のキャラクターは結構イメージどおりで、個々のシーンでは楽しめました。関羽カッコ良かったなー
しかし、肝心の孔明、周ゆあたりが「なんじゃそれ」なキャラクターになっていて、うーむ。
でも関羽が観たいからpart2も観に行きますよ(笑)

28.崖の上のポニョ
決して悪くはなかったんですが、ストレートすぎて物足りなくはありましたね。本当に5歳児向けなんだなーというか。
絵がいつもの宮崎アニメより雑な気がして気になりました。「ゲド戦記」もそうだったけど・・・

29.デトロイト・メタル・シティ
個々には面白いシーンもあったし、松ケンははまりすぎなくらい上手かったんですが、なんか全体的にテンポ悪かったですね。昔の邦画っぽいというか。
脚本も、後半にかけてのまとめ方が今イチだったなあ。感動的にしようとしすぎだったと思います。もっとさらっとやった方が良かったのに。

30.20世紀少年
何が悪いとは言えないんですが、なんか淡々と見てしまったというか・・・これも邦画特有のテンポの悪さがあったからかなあ。
特に続きが気にならなかったので、第二部は観に行きません(汗)

31.マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋
途中まではちょっといいかもと思ったんですが、なんかラストがあっけなくてがっくり、という感じでした。
おもちゃ屋のCGはお見事、でしたけど。

32.カンフーくん
上野樹里ちゃんがカメオ出演するというだけで観に行きました。くだらないだろうなーと期待はしてませんでしたが、開き直って作ってる感じが意外と面白かったです。
主人公が7歳だと、ありがちな力に自惚れて・・・というあたりも「そりゃ無理もないわ」という感じで、自然でよかったです(笑)

33.フランシス・フォード・コッポラのリップ・ヴァン・ウィンクル
これも「フェアリーテールシアター」の一作。コッポラがテレビシリーズの監督を?! という意外作ですが、チープさを活かせてなかったかなー。

34.ポストマン
田舎の郵便配達、という設定だったらいくらでもいい話が出来たと思うのに、どうしてああいうのになっちゃったかなあ・・・
どうしたらこんなにテンポ悪くできるのか、くらい面白くなかったです・・・

35.ミック・ジャガーのナイチンゲール
これもフェアリーテールシアターです。チープさをナンセンスさでカバーしようとしてたようですが、なんかついて行けなかったな・・・。いい話なんですけど。

今年は35本(うち二本立てが2回ありますが)と今までで最多の鑑賞数でした。(LotRイッキミは除いてます(汗))
でも、2回観たのもDVD買ったのもナルニアだけ、というあたり、ヒット作少なし、ですかね。
邦画も随分多くなりましたね。最近洋画より邦画の方が客が入る、なんて言われてますが、実際邦画で観たいかなと思う作品が増えてきてるかも。洋画もパッとしないし・・・
邦画でも、昔ながらにテンポ悪いな・・・という作品と、邦画だけどテンポも悪くないし見ごたえのある作品も増えて来たかなと思いました。
来年はどんな映画が観られるかな~

というわけで、来年観に行く予定の映画リスト(笑)
公開中 「アラトリステ」
1月30日公開 「マンマ・ミーア!」
2月28日公開 「オーストラリア」
2月公開 「三国志」
4月10日公開 「レッドクリフpart2」
初夏公開 「インスタント沼」
7月17日公開 「ハリー・ポッターと謎のプリンス」
夏公開 「MW-ムウ-」
9月公開 「カムイ外伝」「キラー・ヴァージンロード」
12月公開 「のだめカンタービレ THE MOVIE Ⅰ」
公開時期未定 「ニューヨーク、アイラブユー」
なんか邦画が多いですね・・・(汗)これも時代の流れか?
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ラ・カージュ・オ・フォール

2008年12月27日 | ミュージカル・演劇
今年最後の観劇&おでかけ感想になります。
一応市村さんファン、なんですが、観たことがなかったこの作品。
見る機会なくもなかったのですが、なんかあまり好きなタイプの作品じゃないなあ、と思って、敢えて見ていなかったのですが(いや東京公演がなかったのかも)、今回は市村ザザファイナル、ということなので、一度は見ておかないとな、ということで行ってきました。
正直、1幕終盤近くまでは、帰りたくなってしまうくらいつまらなかった・・・(汗)やっぱり好きなタイプのミュージカルではなかったです、どう考えても(汗)
いや、ゲイとかオカマショーが嫌とかではなくて、ああいう昔ながらのブロードウェイミュージカルってどうも好きになれなくて。今時こういうのないよなあと。こういうの見てると、ミュージカル嫌いという人の気持ちわかるなあと思ってしまうのですが・・・
まあ、1幕終盤近くなっての2回目のショーあたりからはかなり迫力もあって見ごたえありましたし、2幕は話も動くので帰りたくなるほどではなくなりましたが(汗)
しかし、私の周囲で見てた人たちは皆大喜びでスタンディングオベーションでしたから、まあ好みの違いなんですかねえ。私はちょっとついていけなかったな・・・
それでも、本気ダンサーたちが踊るショーはすごい迫力で、ああ、こういうのが面白くて皆ゲイショーとか観に行くのか、と思いました。舞台も広いし、ショーパプのショーよりももっと迫力あったんでしょうね、多分。
ダンサーさんたち、カーテンコールでは普通の男性の格好で現れて、なかなかカッコイイ演出でしたね。
市村さんのザザは、さすがだな~という感じ。出てきた瞬間からもうかわいいおばさんで(笑)コミカルなおかしさと、母親としての健気さと哀愁と、全てを網羅して完璧なザザだったのでは。
市村さんは踊れるのに、ザザとしてはダンスは封印してましたね。まあそういう役柄とは言え。
そう言えば今井清隆さんがソロで歌う場面が全然なかったのにびっくり。なんと勿体無い使い方・・・まあこれも役柄を考えれば、というところですが。
こういうの考えると、森山未来くんのマークやっぱ踊る必要なかったんじゃあ、とつい思ってしまう・・・(汗)
勿体無いと言えば、園山晴子さんとかすごいちょい役だったなあ・・・ニイロさんも。ある意味すごい豪華なキャスティング、でもあるけれど。
鹿賀丈史さんは、すごい役柄にぴったりだったのですが。演技力なのかもしれないけど。ダンディだけどちょっと変、息子にも奥さんにも甘い、ジョルジュというキャラクターにぴったりだったと思いました。ショーの司会もハマってたし。
山崎育三郎さんは、前半の甘ったれ息子っぷりは歯が浮くというかムカツクというか(笑)今までにない甘ったれキャラが新鮮でしたが、やっぱなんか見ていてムカついたなあ・・・(笑)
でも、後半のザザとの葛藤と和解のあたりは、もっと熱い演技でも良かったような気がするんですが。ちょっとあっさりだったかなあ。コメディ優先ということなのかもしれないけど。
アンヌは、割と重要な役ながら出番は少ないという微妙な役柄なので、適材適所なキャスティングだったかなと思いました・・・(爆)
今井さんは、歌わなかったのもびっくりだけど、最後には女装なんてすごいものも観てしまった・・・(笑)ちょっとうなされそうです(汗)
話の筋としては、結構いい話かなーとも思うのですが。血がつながらない母親と息子の物語、として見ると。反発していた息子が母親として認めるという話は結構いいかなあと思いました。市村さんのザザが健気で、またそのあたりの説得力が合ったと思います。
で、そのゲイの両親の職業がゲイショーという必要は全然無いと言えばないのですが、まあショーが見せ場の作品ですからねえ。そのあたりは上手くできてたなあとも思います。
まあ、何度も再演されるだけの上手くできた作品ではあるなあと思いました。ただ、私の好みではないので、また再演されてもよほどのことがない限り見ないと思いますが・・・(汗)
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英光塾@浅草KURAWOOD 08.12.23

2008年12月26日 | 音楽(主に日本のHR?)
英光塾のクリスマスイヴイヴゼミに行ってきました。
クリスマスは例年サンタとトナカイの衣装で・・・というのが続いてましたが、今回は素直に普通のカッコイイ衣装でした。なんか「大人の雰囲気で」というコンセプトだったらしいですが。
今回はアルバム発売記念ということで、アルバム収録曲中心でした。
塾歌斉唱も起立・礼も最初と最後だけになり、大分普通のライヴらしくなったゼミですが(笑)それでも立ったり座ったりのタイミングが指示に従わなければならないあたりがまだまだ特殊?ですねー。
英光塾ではいつも英三さんの気の抜けっぷりに癒されるのですが(笑)アンセム行ってないからわかりませんが、かなりギャップあるだろうなあ・・・
しかも、練馬とかソロとも違って、MCは光雄さんが主導権を取る感じなので、英三さんは本当に無責任に気が向くようにツッ込んだり、人の話聞いてなかったり(笑)
いちいちレポートしませんが、色々おかしかったです。
いちばんおかしかったのは、光雄さんが藤野くんのドラムのイントロを「頑張りすぎ」と言って止めて、英三さんに同意を求めた時の「歌が始まるまでは他人事だから」という意見ですかねー(笑)
そのあと、「うるさいからブラシで叩いてみたら」と言われて本当にブラシで叩いた藤野くん(笑)その音を聴いて「なんか台所でモノが落ちてる音にしか聞こえない」と言う英三さんの発言にまた大爆笑だったのでした。
アルバムに入った新曲もなかなかカッコ良かったですよ。アルバムまだ聴いてないけど・・・(汗)
あと、会場で12月誕生日の人、と聞いたら誰もいなくて、一番前の席の人の12月生まれのお友達に歌を捧げたりとか(笑)
というわけで楽しいゼミでした。
次回はまだ決まってないそうですが、ファンクラブイベントがなければ2月、あれば4月か5月くらいですかねえ。
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タナボタparty番外編年末大感謝祭 昼の部

2008年12月26日 | ミュージカル・演劇
タナボタ企画は2演目の「新説ロミオとジュリエット」から観てましたが、コンサートばかりになって最近はご無沙汰してました。
それが久々にディナーショーでやるというので、ちょっと行ってみたいかな・・・と思ったのですが、妹が行かないというので申し込みはしないでいました。(ディナーショー一人はさすがに寂しい・・・)
そしたら、ほのかさんのファンクラブからほのかさんがゲストで出るのでチケット取れたら用意します、と連絡があり、速攻申し込んでしまいました(笑)
考えてみたら以前ほのかさんがタナボタに出た時も、「ひめゆり」か何かで岡さんと共演してた時だったなあ。今回はサイゴンつながりですね。予想できてもよさそうなものでしたが・・・
ただ、ほのかさんの出演は昼の部だけで、知らずに申し込んでたら夜の部を申し込んでたでしょうから、結果的に申し込まなくて良かった、というところですね。(まあ抽選外れてたかもしれないけど・・・)
しかも、後でゲストが発表になったら、もう一人のゲストがこれまた大好きな田中利花さん! というわけで、かなり楽しみにしてました。

会場は結構広くて、後ろの人たちのために一部スクリーンにプロジェクターで映像を映してたりしました。
食事中はDVDの映像が流れてました。
最初は岡さんがクリスマスソングとともに会場後方から登場、席を巡りながらステージまで歌って移動してました。ディナーショーっぽいなあ。
しかし、ほかの人もやるのかと思ったら岡さんだけでした・・・(汗)まあ後で1回だけ客席に全員で下りてたけど。
ほのかさんは純白の左肩が開いた美しいドレスで、「う、美しい・・・」と思わずみとれてしまいました
お召しかえは黒のドレスで、こちらも美しかった! 利花さんも白と黒のドレスで、二人で「白黒にしようね」と決めたのだとか。初共演の二人ですが、実は知り合ってから20年来なのだそうで、仲良さそうでした。
トークでクリスマスの思い出について振るから考えておいて、と言われて、考え付かなかった二人は、「二人が出会ったのはクリスマスだった」という話を捏造しようと思ったけどやめたそうです。岡さんに「そこで女優根性出さなくても」とツッ込まれてました(笑)
一度も共演がなくて、今回初めて共演だったそうですが、「また共演したいよね」と言いつつ、利花さんが「でも私たちキャラ被るから」と言って爆笑を誘ってました(笑)
最初はクリスマスソング特集だったんですが、後半2曲が「南太平洋」の曲はまあいいとして、「ゲッセマネ」ってクリスマスソングか・・・?(笑)
次の東宝ミュージカルの曲を短めに・・・というコーナーでは、「エリザベート」の「キッチュ」が曲目に書いてあって、もしや・・・と思ったらやっぱり利花さんでした♪ 途中変な高笑いを入れたりとか、利花さんらしいルキーニ(!?)でした。ただ、衣装がドレスのままなので、ちょっと不思議な感じでしたが(汗)
「ラ・カージュ・オ・フォール」のI am What I amは当然岡さんが歌いましたが、さすがに女装ではなかったけれど、ショッキングピンクの生地に孔雀の羽の刺繍があるすごいスーツで歌ってました。この曲のためだけの衣装だったらしいですが、林アキラさんに「どこでああいう生地買ってくるんでしょうね」と言われてました(笑)
ほのかさんは「ミス・サイゴン」から「今彼女に会った」を。これ単独で歌うの珍しいですよね。私は初めて聴きました。
舞台よりもむしろこういう場で聞く方が良かったかも!? 舞台だと時に感情入りすぎて熱くなりすぎな時もあったので・・・。短いバージョンで勿体無かったなあ。
タナボタのオリジナル曲のコーナーでは、利花さんが懐かしの「真説カザブランカ」から「ゲストの本性を暴きだす曲」・・・ってタイトルだけ観てもどんな曲だか、ですけど(笑)懐かしかったです。
アキラさんは禅さんが歌ってた「貧血鬼ドラキュラ」の「月よ」を歌いました。この曲好きなのでちょっと嬉しかったです。なのにCDに入れてくれなかったんだよなあ・・・
岡さんは「真説ロミオとジュリエット」の「宝塚風恋歌」を歌いましたが、この曲、当時は岡さんが変な歌を変な振付で歌うのがすごく新鮮で(笑)客席も大ウケで、そのウケてる様子に嬉しそうに目をキラキラさせていた初々しい岡さんが印象的でしたね。
今は、変な歌歌うの普通になってしまって(汗)なんか余裕の貫禄さえ感じさせて、時の流れを感じさせましたねえ。
そして、4人とも出演しているレミゼのコーナーに。ほのかさんがトップバッターでI Dreamed a Dreamを。久々に聴けて嬉しかった・・・というか、絶対歌うと思って期待してたのですが。
ほのかさん、涙が流れるまでではなかったですが、歌い終わった後目を拭っていたので、やっぱり泣いてたんだなあ。
お次は岡さんのStars。ジャベールの出演を重ねるごとにStarsも素晴らしくなって行きますね。
そして、アキラさんのBring Him Home。舞台でバルジャンを演じることはなかったけれど、アンダーで稽古では何度も演じていたはずで、しかも多分久々というのもあってか、とても気持ちが入っていて感動しました。(ほのかさん、アキラさんが歌った後も目を拭ってましたね)
そして、4人One Day More。ほのかさんのコゼットが聴けたり、岡さんのアンジョルラスが聞けたりするのが嬉しいところですが、利花さんのエポニーヌとか、アキラさんのマリウスとか(岡さんもだけど)珍しいのが聴けるのも嬉しいところですね。利花さんが「殺し合い大好きさ」と歌い出すと「ああ、本物だ~」と思ったりして。
レミゼもキャストによっては「もう観なくていいかな」と思うこともあるんですが(汗)やはりいいキャストで聴くといいよな・・・と思いましたね。ま、来年も行きますけど。禅さんジャベールを観に・・・
最後にはなぜか、一度しか歌われなかった「タナボタ音頭」を歌いました。正直、別に掘り起こさなくてもいいのに・・・とおもってしまいましたが(汗)前に聞いた時も「ええ~」と思って、二度とやらなくてちょっとホッとしてたのに(爆)
トークでは、岡さんがエレクトーンの柏木玲子さんにツッコミまくりでした(笑)ほのかさんも結構ツッこまれるけど、ツッコまれてうろたえる柏木さんの方がツッコむの楽しいんだろうなあ・・・と思いました(笑)
利花さんも相変わらず楽しかったし。利花さんのトーク、ウケを狙っているようでいて天然のようでもあって・・・という絶妙の間合いが好きです(笑)
というわけで、なかなか楽しいディナーショーでした。
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RENTその2

2008年12月21日 | ミュージカル・演劇
というわけで東宝RENTの話の続き、キャスト等についての感想です。
まずその1でさんざん書いた森山未来くんのマークですが(汗)役の解釈の問題で、彼自身の演技も歌も良かったとは思いました。
歌は無茶苦茶上手くはないけど、まああれだけ歌えれば十分かと。ちゃんとロックしてたし。
マークとしての解釈には疑問は残りますが、良かった場面もありました。ライフサポートで皆の話を聞いていたところ、表情が変わって、死というものの重さを感じているようだったのは良かったと思います。
でもDVD見返したら、映画のマークもちょっとそんな感じだったかな(汗)
Will I?の途中で、ロジャーでなくマークが出て行くのにちょっとびっくりしたのですが、ロジャーのことを思ってなのかな・・・と思うとちょっとじーんとしました。(深読みかも(汗))
ロジャーは2回ともRyoheiさんでした。演技や台詞回しはかなり荒削りでしたが(汗)、One Song Gloryとか、ミミやマークに詰め寄る場面など、感情の入った迫力のある歌で、良かったです。One Song Gloryはアメリカ人のロジャーでも今イチの時あるから、なかなかすごいことじゃないかなあと思います。座ったままほとんど動かないのに、歌ってるだけでひき付けられたからなあ。
正直、今まで日本のロジャーは今イチで(汗)日本人には無理かなーとか思ってロジャーには期待してなかったんですが、日本人のロジャーでは一番良かったです。3人しか見てないけど(汗)
あ、キャストの感想ではないんですが、前回書き忘れたこと。What you ownでロジャーがマイクスタンド持って現れたのはちょっとびっくりしました(笑)マークは普通に?演技しながら歌ってるのにロジャーだけライヴ状態・・・なんかちょっと笑えてしまったのですが・・・(汗)
ミミは2回ともDEMさん。かわいくて色気もあって、キャラクター的にはぴったりでした。
でも、歌、基本的に上手いんですが、もうちょっと迫力あっても良かったかなあ。特にOut Tonight。もっとロックして欲しかったなあ。
ミミに関してはTSUKASAさんがデフォルトになってしまってるので・・・TSUKASAさんのミミ、色気は今イチで(汗)SMクラブのダンサーにはあんまり見えなかったですけど(汗)来日公演観て、初めて「ああ、ミミってこういうキャラだったのか」と思いましたから・・・(爆)
演技的にも荒削りではありましたね。気持ちは入ってるんだけど、演技としての表現になってないかなーというところはありました。まあ日本ではそこまで全部は求められないだろうとは思いますが。
コリンズの米倉利紀さんは、髪伸ばしただけでチラシの時よりもずっとカッコ良くなっててびっくりしました。
まあカッコイイコリンズというのは十分ありなんですが(Mark Fordのコリンズカッコよかったなあ・・・)、彼のコリンズはカッコイイだけでなく、ちょっとナルっぽい!?感じがあって、「新しいなあこのコリンズ」と思いました(爆)
エンジェルにも優しいというかデレデレ!?な感じがあって、ゲイのカップルっぽくてよかったです。ジョアンヌとモーリーンもそうだけど、昔のJAPAN RENTはこのあたりが今イチだったんですよね。時代が変わったってことかな。
歌もよかったですねー。来日公演とか、下手したら人によってはブロードウェイのコリンズよりも上手かったかも。(来年のツアーのコリンズの人よりも上手いと思います(汗))
コリンズが今イチだとSant Feが良くなくてガッカリ、なことが多いのですが、今回はSanta Feに関しては2回とも文句なしでカッコ良かったです。
あ、Sant Feで思い出したけど、Santa Feの時のマークもなんか目立ちすぎだったなあ。まあ前々回の来日公演みたいに、完全にエンジェルとコリンズから離れてただカメラ回しているだけ、よりは一緒に絡んでる方が良いのですが、ちょっとお邪魔しすぎでは、という感じが・・・また率先して踊りまくってたしなあ。
オリジナルではバックで踊っていたアンサンブルが、ホームレスの扮装のまま憮然と立ち尽くしていたのもなんかショックだったな・・・Santa Feの暖かい感じがなくなってしまう・・・
話が逸れましたが(汗)米倉さんのコリンズ、歌上手いし、演技も思ったよりはずっと良かったんですが、歌うとき、どこか「歌手」として歌ってた感じがしました。感情を演技として歌にこめるのではなく、ポップスを歌うような感覚で歌いあげてたというか・・・
I'll cover You-repliseで、表情を見るとかなり感情こもってるのになぜか泣けなかったのはそのせいかなと思ったのですが・・・
あと、なかなか優しいコリンズでもあったんですが、包容力がもちょっとあっても良かったかなあと。コリンズって、エンジェルにだけでなく、仲間全体を見守るような包容力があるキャラクターだと思うので・・・
やっぱりコリンズはかなり演技力も必要な役柄だなあと思いました。日本ではやはり歌を取るか演技力を取るか、の選択になっちゃうから、仕方ないのかなあ。
エンジェルだけダブルキャスト両方見られました。
田中ロウマさんのエンジェルは、その1にも書きましたが、どうも衣装が女の子らしくなかったのが気になりましたが(なんか脚出してると女装してる感があまりなかった・・・)、エンジェルのキャラクターとしてはかわいくてよかったし、歌も演技も良かったです。
特に、最後のToday 4 U、エンジェルの苦悩と思いが伝わる熱演で、大満足でした。
一方の辛源さんは、ルックスのかわいらしさはもうイメージぴったり、という感じでしたが、歌も演技ももう一息だったかな。いや別に全然悪くはなかったんですけど。
モーリーンは2回ともMizrockさんでしたが、彼女のモーリーンいいですね! 小さいからだで元気一杯で。
最近のモーリーンって、イディーナ・メンゼルのイメージからちょっと離れて、キュートだけどぶっ飛んでるキャラが多いですが、こういうのなかなか良いなあと思います。
パフォーマンスの場面、何度も観ているにもかかわらず、彼女のは笑えました。というか、結構笑えるモーリーン多いですけど。(たまに苦しいこともありますが(汗))
2回目に観に行った時、平日のせいか今イチノリが悪い観客だったんですが、彼女が「コラァ!」とか言ったりして、思わず笑わせてました。
チラシの写真では優しそうな表情してましたが、別人のようにぶっ飛んだキャラになってて、それでいてキュートな感じもあって、かなり好きです、彼女のモーリーン。彼女だけは「もう一回観たいかな」と思わせましたもん。
歌も迫力あってgoodです。ミミもこれくらい迫力欲しかったなあ(汗)
ただ、演技的には荒削りな部分も多かったですが。エンジェルの葬儀の場面、普通はモーリーンの台詞のところはもっと泣けるんだけど・・・(汗)気持ちは入ってたようですから、技術的な問題かなあ。
ジョアンヌのShihoさんは、さすがジャズ畑の人で、ブラックっぽい?歌い方が出来てて素晴らしかったです。Seasons of Loveのソロ歌わせたい気持ちもわからないではないけど・・・
台詞回しがあまり上手くないなあと思ったんですが、モーリーンの真似っこするところは笑えました(笑)
この二人のTake Me or Leave Me、迫力あって良かったです。
アンサンブルでは、アレクシー・ダーリンをやったYokoさんが良かったです。アレクシーおかしかった(笑)宝塚出身だそうですが、やっぱり演技力が必要な部分もあるよなあ・・・と思いました。
そうそう、安崎さんがRENTってどうなの、と思ってましたが、そういやLa Vie Bohemで一人だけ参加できなくてかわいそうな人いたよな・・・と観ていて思い出し、意外と適材適所だったなあと(笑)ジョアンヌのパパも、確かに若い人がやってるの違和感ありましたしね。(ラップ?は今イチでしたが・・・(汗))
ただ、歌い方はいつものまんまで、全然ロックじゃなかったけど・・・まあ、歌う場面あんまりなかったからそんなに気になりませんでしたが。
バンドは上手かったですねー。来日公演より上手かった(笑)
カーテンコールだけでなく、結構アドリヴっぽい弾き方してるところがあったのも良かったです。
カーテンコール後の最後のI'll Cover Youは、観客も皆残ってるから、ライヴのノリで楽しそうに演奏していて、良かったです。ここ、ブロードウェイとかだと皆さっさと出て行ってしまって、終わる頃にはほとんど誰もいなくてバンドの人かわいそうなんですよね(笑)

というわけで、キャストの感想を分けて書いてみましたが、こうして書いてみても、よくなかった印象は決してキャストのせいではなかったなあと・・・歌のクオリティなんかは来日公演よりは高かったようにも思うし。(最初の来日公演は別ですよ! あの後ブロードウェイに昇格?した人たくさんいたもんなあ)
やっぱり演出なのかなあ・・・?
もしかすると、カンパニー全体の親密度が低かった? La Vie Bohemとか楽しそうにやってて、仲良さそうには見えたんだけど・・・それでもやっぱり何かが物足りなかったような気がしました。
どうもやはり、東宝という大きなプロダクションがやったことに原因があるような気がしてならないのですが・・・偏見かなあ。
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ガン病棟のピーターラビット

2008年12月20日 | 読書

今年の初めの方だったか、「グインサーガ」の新刊のあとがきを読んでいたら、栗本薫こと中島梓さんが胆管ガンのため12月に手術すると書いてあってびっくり。(本が出た時点では手術終わってたと思いますが)
昔乳がんの手術をされた時も、「グイン途中で終わっちゃったらどうしよう」なんて思ったりしたものでしたが、無事に手術も済み、再発も全くないようですっかり安心していましたが、また違うガンになってしまうとは・・・
その後のグインのあとがきで、無事退院もされているようですが、抗がん剤治療も続けているようで、「時間との戦いになってきた」なんて書かれていたので、転移してたのかもしくは取りきれなかったんだろうなあというのは感じていました。はっきりとは書いてなかったけれど。
その後の経過も知りたかったし、入院されていた病院にうちの父も入院してたりしたので親近感もあったりして、読んでみました。父は1階下の17階だったんですよね。(時期は重なってませんが)18階が特別病棟だなんて知らなかった。ちょっとのぞいてみればよかったなあ(笑)
乳がんの時の闘病記「アマゾネスのように」は読まなかったんですが・・・
読み終わったあとでしたが、樋口宗孝さんも癌でなくなり、いろいろと考えさせられるものがあります。最近の公式サイトの日記では、食べた後お腹が痛くて苦しんでらっしゃるようで、心配です・・・うちの父もそうだったから。原因が同じとは限りませんけど。
そんな中島梓さんの、黄疸の症状が出て、実は胆管のガンが原因だったことが判明するあたりから、入院、手術、手術後の経過と、つれづれの気持ちを書きとめたエッセイ集です。書き口が相変わらず読みやすいので、するすると読めました。
ピーターラビットってイメージじゃないなあ・・・(失礼(汗))と思っていたら、ご主人が入院中のお見舞いに持ってきた置物の人形のことだったんですね。
小説家としてたくさんの人間を殺して来たし、身近な人の死も経験していながらも、やはり実際に死を意識させられる大病の経験というのは大きかったようで・・・「生きたい」という切実な思いをひしひしと感じました。
死ぬかもしれないという思いを見つめつつ、その時々の思いを書きとめている様子には、胸を衝かれますね・・・
一方で、お嬢様なんだなあ、と思わせるような率直なことも書いていて、ああ、こういう人なんだ、だから嫌われたり攻撃されちゃうんだなあ、なんてことも思ってしまいました(汗)
例えば、告知についての考え方も、私自身は全く同意見ではあるんですが、告知されても死ぬかもしれないという現実を受け止められない人というのも存在するわけで・・・
皆があなたのように頭が良いわけではないんだけどな、とつい反感を持ってしまう部分もありました。
非常に頭の良い人で、弱い人間の心理も理解しているけれど、どこかで弱かったり愚かだったりしている人々を見下している・・・わけではないんだけれど、ある意味お姫様が下々を理解できないような(汗)そんな感じがしてしまうんですね。
そういう意味では、やっぱりリンダは彼女の分身だなあと思ったりします。リンダはそんなに頭が良くないので(汗)許せてしまうんだけど。
そういうところが、「グイン」の登場人物でも、一部の人々への扱いの酷さにつながってるような気がして、どうも作者にしいだけられているキャラ(レムスとかシルヴィアとかアムネリスとか)が好きな私としては「彼女の作品のこういうところが好きになれないんだよな・・・」と思ってしまったりもしました。
ただ、自身でも「マザーテレサコンプレックス」と書いていて、人のために尽くすことはできないタイプで、そのことに罪悪感を感じる、と率直に書いているあたり、正直な人だなあとも思います。
きっと頭はいいけど不器用な人で、それで反感を買う人からは反感を買うんだろうなあ・・・なんてことを思ってしまいました。
だいたい、ネットで攻撃されて反撃するなんて、なんて馬鹿なことをするんだろう・・・と私などは思ってしまうのですが(汗)実名vs.匿名の多数の人たちの戦いなんて分の悪いこと、するだけ無駄だと思うんだけど・・・それでも反論せずにはいられない、そういう真っ正直で不器用な人なんだなあ、と思いました。
なんて、一介の読者に色々勝手に分析されてしまって、物書きというのは大変な職業だなあ、と思ったりもしますが(汗)
あと、実際の手術や治療の経過のことも当然書いていて、父の病気のこともあったので色々と興味深く読みました。
手術するというのは大変なことだ、次にもう一度手術をすると言われたら考えてしまう、というのは共感しますね。
私自身のことではないけれど、手術後にほとんど身動きもできず、回復にもかなりかかった父の姿を見ていて、手術なんてするもんじゃないな、私だったら放射線治療を選択するな、と思ったものです。
手術後に出てくる「せん妄」という症状(頭が混乱して認知症のような状態になる)についても、なるほど、と思うところがありました。父もなったのですが、なぜそういうことになるのかがわからなかったので・・・
手術直後には身体からたくさんの管が出ていて、そういう通常と違う状態にあるというショックから、一時的にせん妄状態になる人が多いそうです。
中島梓さんはせん妄にはならなかったそうで、精神的に強いということのようでした。なるほど、自分の状態を精神的に受け入れられないとせん妄になるんだなあと。
父は、手術後だけでなく、最後の方もせん妄状態になったのですが、痛み止めのモルヒネのせいなのかと思っていたのですが、お医者さんは「病気がさせていたことだと思いますが」と言っていて、薬のせいではなかったようです。
中島梓さんのせん妄についての話を読んでいて、ああ、父は自分が死ぬという事実を受け入れられなくてせん妄状態になったんだなあ、と思いました。
人間の心って上手くできているんですね。精神的に現状を受け入れられなくなったら、バランスを取るように出来ているんだなあ・・・。
中島梓さんは、自分で自分がわからなくなってしまうような状態になることは物書きとして耐えられない、と書いてましたが、こうやってその時々の自分の思いを見つめている彼女のことだから、きっと最後までしっかりと意識を保った状態でいるのではないかなあと思いました。
最後にあとがきで、肝臓への転移が見つかったことなどが書いてあって、引き続き闘病されていると書いてありました。その後の経過は、グインの後書きとか、ホームページの経過報告で見ることができますが。随時闘病記も書いてらっしゃるようなので、そのうちまたエッセイ集が出るかもしれません。
樋口さんのこともあるし、今後の経過も心配ですが・・・
でも、がんが全身に転移しながら何年も頑張った絵門ゆう子さんのような方もいらっしゃるし、それを思えばそこまで転移しているわけではないわけだし・・・
治療が上手く行って、回復される日が来ることを祈ります。
抗がん剤治療はかなり辛いようで、「ガンで死ぬか抗がん剤で死ぬか」と書いていたのは(これはホームページの経過報告ですが)わかりますが・・・。父もそうだったし。樋口さんもそういう感じだったのかなあ、なんてことも考えてしまいました。
何はともあれ、闘病生活が少しでも楽になり、回復されるようにお祈りします。
そして、また無理をせずとも思う存分執筆できる状態になられますように・・・
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RENTその1

2008年12月20日 | ミュージカル・演劇
東宝RENTようやく見てまいりました。
今回チケット取りをちょっと失敗して、中2日で2回、しかもキャストがエンジェル以外全く同じという状態になってしまったのですが・・・(汗)その2回分まとめての感想です。
検索でいらっしゃる方も多いかと思うので私のRENT歴?を簡単に書いておくと、初めて観たのが昔のJAPAN RENT。再演を含めて5回くらい観たかな。ガラコンサートも行ったし。その後の来日公演も全部行ってます。あとブロードウェイでは5回くらい観てるかな。もちろん映画も複数回観てます、という感じです。
東宝がRENTをやる、という時点で色々心配して、あまり期待してはいなかったのですが・・・
見てみて、思ったほど悪くはないなあと。実際、ここ最近の来日公演よりはクオリティ高いかもと思ったくらいです。
ただ、何かが物足りないんですよね・・・。全く泣けなかったし、心を動かされるシーンもほぼなかったです。冷静に「ここはいいな」とか思ったりはしたのですが。
2回目は最前列だったんですけど、それでも感動することが特になく・・・(汗)うーむ。
何度も見ているから、というのはもちろんあると思うのですが、それだけではないですね。来日公演で全く泣けなかったのに映画やブロードウェイの舞台ではボロ泣きしたりしたし、GENERATIONSでJAPAN RENT初演のキャストが歌ったのを聴いたら泣けたりもしましたから。(やっぱTSUKASAさんのOut Tonightはいいですよ・・・)
何が足りなかったのか・・・
演出や舞台装置の変更は意外と気になりませんでした。
演出に関しては、前々回の来日公演の時のような「許せない」というものではなかったです。オリジナルへの愛情は十分に感じましたから。アンサンブルが舞台中央のプリンシパルを見守っているところとか、形は違うけれど受け継いでいて良かったです。
まあ、気になるところももちろんいくつかはありますが。ロジャーが部屋を出て行くところ、Will I?が流れているのをバックにして、の方が絶対いいよなあ。かわりにマークが走り去ってましたが・・・
エンジェルの葬式の聖歌隊にもびっくりしたなあ(汗)やっぱりSeasons of Love並びの方がグッと来るよなあ・・・
最後のエンジェル登場も早い気がするし。まあ、Final Bを一緒に歌わせてあげたいというのはわからなくもないけど・・・
映画の影響もかなりありましたね。タンゴ・モーリーンでモーリーンが出てきて踊っちゃうのとか。あれは良くないよなあ。マークとジョアンヌに目が行かないし。
Seasons of Loveのソロをジョアンヌが歌うのも映画の影響? 葬式やアンコールではアンサンブルの人が歌ってたんだから、別にジョアンヌでなくてもいいのになあ。
舞台装置のマークとロジャーの部屋も明らかに映画の影響ですよね。
セットについては、まあオリジナルのセット、今部屋の中なのか外なのか、というあたりがわかりづらいし、固定されてて舞台が狭くなってるのでよくない面もあるなあとは思ってたので、ああいうのもありかなあと思いました。
ただ、部屋の中のシーンがちょっとつらかったかな。全員あの上に乗っちゃうと狭すぎだし・・・
まあ、話の流れはわかりやすくなったかもしれませんが・・・
窓を通してライトがあたるのは綺麗だなーと思いましたが、あれも結局は映画の影響ですよね・・・
あと、舞台後ろの階段が長すぎ(汗)コリンズやマークが走り降りながら台詞言ってたりとか、違和感があるシーンが多かったので、あれはなんとかして欲しかったです。
衣装が違うのは、まあ今風でいいんじゃないかと思いましたが、田中ロウマさんのエンジェルの衣装がなあ。美脚(笑)を見せたいのはまあわかるんですが、もうちょっとかわいい感じの衣装にできなかったものか。演技自体は結構かわいかったので、もうちょっと女の子らしい衣装にして欲しかったなあと思いました。
辛源さんのエンジェルの最初のクリスマスの衣装はかわいくてよかったです。
あ、訳詞がどうなるか・・・と思いましたが、幸か不幸か昔のJAPAN RENTの歌詞をほとんど覚えてないので、さほど違和感を感じませんでした。
CDになってたりとかでしっかり歌詞を覚えている曲は、さすがに違和感があるところもありましたが、思ったほどひどくはなかったです。
昔のJAPAN RENTの訳詞は、歌詞としてはなかなかカッコ良かったのですが、超訳すぎて意味が原文と全然違う・・・というところも多々あり、意味不明になっていたところもなくはなかったのですが、今回の訳詞はそのあたりは原文にできるだけ忠実にという努力が見られましたし、実際話が以前の舞台よりもわかりやすくなったようにも思いました。
ただ、どうしても昔の訳詞と比べると、意味はあってるんだけどカッコ良くないかな・・・というところがありましたね。
そして、明らかに昔の訳詞とわざわざ変えようとしているところとか、そのまんま昔の訳詞を使ってるところもあって、ちょっとびっくりしました。
顕著なのが「信じて跳ぶのJump over the moon」ですかね。最初のうちは「跳べばいいの」と言ってたのに、最後の方は「信じて跳ぶの」に。
原詞が「only thing to do is jump over the moon」なので、(ちょっと違うかも(汗))「信じて跳ぶの」は明らかに超訳ですよね。昔の訳詞を知らないとできない・・・
Christmas bells are ringingも、そのまま英語でちょっとびっくり。「クリスマスベル鳴るよ」だと昔の訳詞そのまんまになっちゃって、違う訳詞を思いつかなかったから?
一番びっくりしたのはやっぱりWill I?の「尊厳なく~し~て~」でしたけどね(汗)dignityを訳してるの初めてみた・・・(汗)
Lose my dignity自体が「死ぬ」という意味で使ってるんだと思ってたけど・・・むしろ後半の「Will someone care?」の方にウェイトがあると思うけどなあ。
訳詞についてはまだ色々言いたいことあるんですが、長くなるので、機会があったら別に書きたいと思います。

と演出や装置の違いについてまず書きましたが、「物足りなさ」の原因はそれだけじゃないですね。もうちょっと根本的なところにあるのかなと・・・(それも結局は演出、ということなのかなとは思いますが)
キャストがミュージシャン中心なのは、演技的な部分で冒険でもあるとは思いますが、昔のJAPAN RENTがそれで上手いこと行ってたし(だから冒険とは言えないと思う)、むしろ演技できるけどロックを歌えない人にやられる方がイタイからまあいいんじゃないかな、と思ってました。
実際、演技的には荒削りな人が昔のJAPAN RENTよりさらに多かったりはしましたが、それでもよく他のミュージカルでみかける「初舞台のアイドル」よりはずっと良かったと思うし、ある程度のレベルには達していたと思います。ちゃんと気持ちは入ってたし。(その気持ちの表現方法が稚拙だなあと思うところありましたが)
それでも、何か入り込めなかったのは、やはりもうちょっと演技できる人がいた方が良かったってことなのかな・・・。最前列で見て圧倒されないようではやはり・・・
実は、一番大丈夫だろうと思っていたマークが一番良くなかったんですよね・・・(汗)そこに原因があるよかな気がしています。
別に、マークだからあのメガネであの髪型じゃなきゃいけない、ということはないと思うんですが、やっぱりあのスタイルはマークというキャラクターを表す上で重要だったんだなあと思いました。
いや、マークがなんかカッコ良すぎたんですよね、多分。なんか「こんなのマークじゃない・・・」と思うところが多々・・・
マークは傍観者であり、傍観者である自分への疑問や孤独、いらだちもあって、それでも仲間を思いやる優しい気持ちの持ち主で・・・ジョナサン・ラーソン本人の投影でもあるはずですよね。
森山未来くんのマークは、傍観している場面でもどこか斜に構えていてカッコ良すぎるように思いました。
先頭に立って踊ったり、モーリーンと熱烈なキスをする場面もあったりして・・・
彼がダンス上手いのはよくわかりますが、マークという役をやる上ではダンスは封印しても良かったんじゃないかと思うのですが・・・。
普通に言う「主演」としては地味な方だったとは思うのですが、なんかやっぱりちょっと「主演森山未来」風になっていたというか・・・マークという役よりも、森山未来くんを立てることを優先してしまった、そんな風に感じてしまったんです。
確かに彼が一番有名どころで、東宝的には彼で客を呼ぶというのもあったんでしょうが、ジョナサン・ラーソンの分身であるマークが違うと、作品自体のテンションにも関わるように思います。思わぬところで東宝でRENTをやることのデメリットを痛感させられてしまった気がしました。
まあ、このあたりは疑問に思わない方も多いかもしれないし、私のこだわりすぎかもしれないですが。今回の舞台、よくないと思われた方でも、別にマークが原因ではない、という方もいるでしょうし。
私にとってはマークが一番共感できるキャラクターだし(そういう人多いと思いますが)、マークが感動の中心だったりするので、やっぱりこだわるなあ。
今までの来日公演等でも、他が良くなくてもマークだけは良いこともあったりして、マークでコケたことがなかったし、森山未来くんの演技力も歌も安心していたので、なんか思わぬ落とし穴に落ちた気分です・・・
家に帰ってから、映画のDVDでアンソニー・ラップのHalloweenを見直してしまいましたよ・・・(あの場面本編からカットされてたのも納得行かないんだけど)
ああ、山本耕史さんのマークがまた観たいなあ(涙)GENERATIONSとかでいいから、ちょっと歌ってくれないものか・・・
彼のマークを初めて観た時、あのメガネと髪型にびっくりして、すっかりマークになりきっていたことにも感動したものでした。
マークのキャラクターが違っていたのが今回良くなかった原因、と私は思いましたが、マークだけのことではないんだろうなあ。
やはり初演の頃の「何か」が抜け落ちてしまったんじゃないかなあと。
RENTという作品自体、初演の頃と違い、AIDS=死、という時代でなくなったことで、当時の死と隣り合わせの感覚がなくなっている、と言われていました。
でも、時代が変わっても普遍的に感じられるものはあるはずで、そこを汲み取って演出すれば、変わらずに感動できる舞台になるんじゃいかと思ったけれど・・・
やはり、初演のスタッフ、キャストが関わらないと、この作品本来の感動は得られないのかもしれないなあとも思いました。コーラスラインの再演が良かったのも、結局は初演のスタッフがかかわっていたせいだということが、ドキュメンタリーを観て分かりましたし・・・

長くなったんで、キャストの感想などは次回に回します(汗)
コメント (2)
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