ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

Jesus Christ Superstar(韓国版)

2013年06月23日 | ミュージカル・演劇
韓国のニュープロダクションによるJesus Christ Superstarを観てきました!
もともと好きな作品ですが、韓国まで観に行くことを決めたのは、ジーザス役でマイケル・リー(Michael K. Lee)が出演すると知ったからでした! ダブルキャストのパク・ウンテさんも好きだし、これは両方観に行かねば、と。
マイケル・リー氏を初めて知ったのは、2004年のブロードウェイでの宮本亜門演出の太平洋序曲でした。(私が観たのは2005年に入ってでしたが)香山役のマイケルをいいなあ、と思ったものの、その後追いかけるまではせず…
それが、2006年に韓国のミス・サイゴンでクリスをマイケル・リーという人がやると知り、えっまさかあのマイケル・K・リーのこと??? と思ったら本当にそうで。
その後、ミス・サイゴンでマイケルのファンになった方のブログで色々情報もわかるようになり、韓国の他アメリカでの公演も観に行くようになりました。シアトルで王様と私とか、セントルイスでミス・サイゴンのトゥイとか。(セントルイスではユダも一度やっていたのですよね。2005年あたりに…観たかったなと思ったらシアトルでも見られましたが)
一昨年にはシアトルのVillege Theatreの公演でジーザスとユダを交互に演じるのも見たのですが、まさか今度は韓国でジーザスで観られるなんて…と大興奮!
公式サイトにも出てますが、事前に録音したゲッセマネ(英語版)を聴いたら、シアトルよりもさらに進化していたのでびっくり! シアトルでも素晴らしかったのですが、それより更に…だったので、もう期待度MAXに。
(こちらでもまだ聴けますね。下の方にスクロールするとプレイヤーが出てきます。マイケルとウンテさんのゲッセマネ、ユン・ドヒョンさんのHeaven on their mindが選べます)
そしてここでユン・ドヒョンさんのHeaven on Their Mindを聴いて、マイケル以上に楽しみになってしまった私…(汗)いやー韓国にこんな素晴らしいロックシンガーがいたとは!
韓国にはかなり昔から行っているのですが(年数は長いけど回数は少ない…)、韓国ってロックバンドでメジャーなのってない、ですよね。アイドルっぽいバンドはあるけれど…
私は英語以外の言語で歌ってるロックが結構好きで、中国とかモンゴルとかスペインのバンドで好きなのもあるのですが(欧州のバンドは英語で歌うのがとても残念…現地語でやればいいのに!)、韓国でいいバンドがないのは残念だなあ、と思ってました。アジアで共産圏じゃない国ってどうも歌謡曲じゃないと受けないのかなあと。東南アジアでもロックバンドってあんまり聞かないし。
ユン・ドヒョンさんはようつべで探したらポップスっぽいバラードしか出てきませんでしたが、バンドで欧州ツアーなどもやっているらしく、こんな本格的なロックシンガーもいたんだなあと。もっと早く知ってたら…
歌唱力もですが、韓国語の発音がすごく綺麗なのもポイント。現地語ロックでは重要なポイントです(笑)
そんな訳で、実は最初はシアトルみたいにマイケルとウンテさんが交互にジーザスとユダやってくれたら…なんて思ってたのですが、一気にユダも楽しみに!

私は千秋楽までのラスト3回を観ることにしました。マイケルジーザスとユン・ドヒョンユダを2回、ウンテさんのジーザスを1回です。
初日直前にプレスコールとして舞台リハ?の映像も出てましたが、皆さん全力で歌ってて、最後まで持つのかなと心配になりましたが(汗)
シャルロッテ劇場は、ロッテワールドホテルの敷地の一角?に出来た劇場で、ミュージカル専用劇場だとか。
チケットの引取りが当日の開演2時間前からのみというのがびっくりでした。どうもチケット全部発券して渡しているようで…うーん効率よいのかどうだかわからないなー。人気公演の場合、開演直前だとチケット発券間に合わないこともあるとか聞きましたが…
劇場に入ってみて、ステージが近くてびっくり。オケピットが狭いのか、舞台から少ししか出ていなくて、オケピットがない劇場と変わらないくらいのステージの近さでした。これはいいな~

今回のプロダクションの演出は、日本でいうところのエルサレムバージョンを少し現代的にした感じ。衣装もそんな感じでしたね。
四季版ほどではないけど舞台も傾斜してたし、ある程度意識はしてるのかな。
巨大な岩のようなセットが移動して使われていたのも、舞台の奥行きを感じさせてなかなか良かったです。
あと、音楽のアレンジですね! シアトルではかなり今っぽいロックなアレンジになっていて、録音バージョンでもなかなかロックしてたので楽しみにしてたんですが、意外とロックテイストは低めでした。いやバンド部分はちゃんとロックしてましたけど。
ただ、ロック度は意外と低めながらも、現代的な面白いアレンジになっていて、なかなか良かったです。
JCSの音楽って、さすがに60~70年代のものなので、そのままだと古いんですよね。でも、その時々で「今風」にアレンジされることで、元々の音楽の良さがその都度引き出されてました。ただ、アレンジを誤ると一気に古くなっちゃうんですよね。
四季版は敢えて60年代テイストの録音を使い続けてますが、私は作品に対してマイナスだなと思っているのですが…
今回の韓国版のアレンジはなかなか良かったです。ロックにこだわらずに、シンフォニックなアレンジも加えて、ミュージカルらしいアレンジになっていたと思います。
驚いたのはメロディーラインまで一部変えてきたところですね。Heaven on their mindも最後の方変わってましたが、全然違和感なかったし、むしろカッコ良くなってました。
あと、最後の晩餐のところでユダの歌が増えてたような気がしたのですが…アレンジとかメロディーラインとか変わってるだけ?
また、ユダがカヤパたちにジーザスがゲッセマネにいることを告げるところで1幕終了、だったのですが、(シアトルも休憩ありでしたが、やっぱり同じところで切ってましたね)コーラスのWell done Judasのところをアレンジして長くして、一幕終了に相応しい盛り上がる感じにしてました。これはユダの自殺のところも同じでしたね。
2幕の最初も、最後の晩餐の曲をシンフォニックにアレンジして、なかなか荘厳な幕開けになってました。
そして、個人的にほほう、と思ったのがピラトの夢ですね。この曲、どんなアレンジで聞いても演歌っぽく聞こえて仕方なかったんですが(大汗)、このプロダクションでは、ピアノソロのアレンジで、全く演歌を感じさせませんでした! ピラト役の方が二人とも演歌歌いそうな雰囲気だったので(失礼(汗))余計にびっくりでした!

キャストの感想ですが、マイケルのジーザスは、終盤に来てやや調子がよくなかったそうですが、それでもあれだけの長丁場、最後まであのテンションで演じて歌っていたのはすごかったと思います!
ゲッセマネの後はショーストップか、くらいの拍手でしたし、6/8の舞台ではまだ終わってないのに拍手が! まあ間違いなんですけど、それだけ素晴らしかったということですよね。(ウンテさんの時も拍手あったかも…)
ゲッセマネももちろん素晴らしいですが、最後の晩餐~ゲッセマネの前のところのリフレインで泣きそうになりました…シアトルでもこの辺の静かなフレーズが良かったんですよね。
シアトルではかなり人間的なジーザスだったんですが、今回のプロダクションはカリスマ的で人と違う部分もある、「神」を意識させるジーザスで、演技としてより深みが出たと思いました。いや人間的なシアトルのジーザスも好きでしたけど。
何よりも、なんかカッコイイジーザスだったんですよね~。今まで観た中で一番カッコ良かったかも(笑)これは人気出るのもわかるわー、という感じでした!
終始悲しげな表情だったんですが、使徒たちや民衆、マリアに微笑みかけるところなんか、優しげでカッコ良かったですね~。
そう言えば、What's the Buzzのジーザスの歌で音を上げてたところがありましたが、あれもともとシアトル版でダブルキャストのもう一人だったアーロンさんが歌ってたんですよね。私が観に行った時にはアーロンさんは普通に歌ってて、マイケルが音上げてたという。
この作品のジーザスって、演出によっては結構高慢で嫌な奴、と思わせる部分が出てくると思うのですが、マイケルのジーザスは終始優しくて、人格者という感じでした。寺院の場面で怒るのも、シチュエーション的に偽ジーザスがいたりして、理解しやすい感じだったし、マリアを贔屓してるのもそんなに自分勝手に思えなかったし。
ウンテさんのジーザスの方が、四季のジーザスに近い感じだったかな…ウンテさん四季にいた時に影響受けてたりするのかな?
ウンテさんのジーザスは、孤高の人、という感じで、ほとんど笑わない。四季で見慣れているジーザスに近い感じがしました。
心を閉ざした感じがあるからこそ、マリアを必要としているのは切実に感じられたかな。
私が観たのは千秋楽だったのもあったのか、ゲッセマネが素晴らしかったです。マジ泣きでしたから。思わず貰い泣きしてしまいました(笑)
十字架に打ち付けられる時もすごく痛がっていて、リアルでした…完全にジーザスに没入してたんですね…!
役作りや演技の点ではマイケルに軍配かな、というか正直かなり差があると思いましたが(マイケルの経験値が違いますよねやはり…)、千秋楽のウンテさんの気持ちの入り方は素晴らしかったです。観に行って良かったと思いました!
あと、マイケルが英語でGet Outと言ってるところ、ウンテさんは「カー」(出て行けなので同じ意味)と言ってたのが面白かったですね。ほかにもこういう場面あったのかな?

楽しみにしていたユン・ドヒョンさんのユダですが、演技が今イチ…と聞いてましたが、終盤になってかなり良くなっていたようで、とても気持ちが入ってました。特にやっぱり千秋楽がすごかったですね。やっぱり千秋楽って行ってみるものだなあ。今回は日程の都合でたまたまだったんですが。
歌はもう申し分ないというか、やはりすごい存在感ですねー。
ただ、スーパースターの盛り上げ方はハン・チサンさんの方が楽しかったようで。今回私は生で観られなかったのですが、千秋楽のカーテンコールで登場して歌ってくれてラッキー!でした。
スーパースターで、コーラスガールがJesus Christ Supestar/Who are you? What have you sacrificed?の部分で、ユダも一緒に後ろを向いて、両手を挙げたあと下ろす、という振り付けがあるのですが、ユン・ドヒョンさんの手の上げ方が…(汗)なんか拍にぴったりタイミング合わせてたいそうのようにピン、とY字で上げるもんだから、なんかおかしくて仕方なかったです(笑)なんかかわいくて(笑)
カーテンコールのおじぎも、わざとなのか?マジメに三方向にお辞儀してて、なんかおかしかった…(笑)
そんなこんなも含めて、なんかユン・ドヒョンさんすっかり好きになってしまったな(笑)バンドのCD手に入ったら買いたいです。

マリアはチョン・ソナさんが素晴らしかったですね~。モーツァルト!で観た時はちょっと強すぎかな、と思ったのですが、この役に関してはその迫力が良い感じでした。あんな風に歌える女優さん、日本にはほとんどいない…少しはいるけどまずJCSに出ることはないでしょうな…(鈴木ほのかさんみたいに外部オーディション受けることはありか?)
チャン・ウナさんは、千秋楽での気持ちの入り方がすごかったですね。カーテンコールでも役の気持ちもあってか泣いていて、もらい泣きしてしまいました(笑)チョン・ソナさんも千秋楽ではカーテンコール泣いてましたが。やはりラストの気持ちひきずるんでしょうね。
チャン・ウナさんは自分が出ていない千秋楽のカーテンコールでも感極まっていて、見守りたくなってしまう感じでした(笑)しかし彼女マイケルよりも背が高い…(汗)

ピラトは二人とも上手かったです。というかあんまり見分けが…(汗)
このプロダクションのピラト、ジーザスにかなり同情的で(もともとそうではありますが)、最後はすっかりジーザスが好きになっちゃって泣き崩れるという感じで、うーんこういうのもありかな…と思いました…(汗)

ヘロデ王は、チョゴンさん(さん付けにやや違和感…妹がいつも呼び捨てなんで(汗))良かったですね。私はドラマで少し観たことがあるだけなのですが、演技も上手いし、ドラマ内でちらっと歌ったらメチャメチャ上手かったので、ハマるだろうなとは思ってましたが。
かなり若いヘロデ王ですが、若いバカ殿って感じで全然ありでした。
妹に言わせると、いつものキャラのままらしいですが(汗)でもそれでハマって役として良かったのなら成功なんじゃないですかね。

カヤパとアンナスともう一人(汗)のトリオがなかなか面白かったです。
カヤパの人は、バリトンですごく上手いんですが、バスの声域はかなり苦しそうでかわいそうでした…オクターブ上げて歌ってるところが多かったですね。仕方ないけどバスが効かないとあの曲はちょっとなあ。
鬚生やした感じが、時代劇の王様みたいで、妙に似合ってるというかハマってました(笑)
アンナスの人は、アンナスの声が高くて気持ち悪い感じを、やかましい感じでやってておかしかったです。カヤパの耳元で歌いだして、カヤパが「あーうるさっ」という感じで離れるなんて場面もあっておかしかった(笑)
カーテンコールは三人で振りつきでちょっと踊ったりして、なかなか息の合った三人組でした(笑)
千秋楽のカーテンコールの時、出演してなかったキャストが出てきた時に、なぜか皆カヤパの人とも抱き合っていたのが印象的でした。ムードメーカーな人なのかなーって。

マイケルたちの千秋楽の時にカーテンコールが何もなく、あれーと思ったら、大千秋楽のカーテンコールで他のキャストも登場するという趣向でした。知らずにマイケルだけ観てたらカーテンコール観られなかったところでした…
最後にユダが歌うSuperstarはハン・チサンさんが最初にマイクを取り(やはり彼のSuperstarが一番評判良かったですもんね)、キム・シニさんにマイクを渡し、キム・シニさんは少し歌ってユン・ドヒョンさんに渡したんですが、ユン・ドヒョンさんそのままマイケルにマイクを渡して、ちょっとマイケルも歌いました!
最後にマイクを持ったユン・ドヒョンさんの「カムサハムニダー!」が、ああロックっぽいカムサハムニダってこういう風に言うんだ、と思ってちょっと面白かったです(笑)
カーテンコールは撮影可だったんですが、写真も動画もロクなものが撮れなかった…こんなことならいっそ何も撮らずにカーテンコール純粋に楽しめばよかったなあ。

そんな訳で、ちょっとハードスケジュールだったんですが、観に行って良かったです!
マイケルは今回のジーザスですっかり大人気に! ミス・サイゴンでも人気出たのですが、今回は日本の方でファンになった方も多いみたいで。
この調子でどんどん韓国ミュージカルに出てくれると嬉しいなあ。米国ではやれないような役柄がどんどんできますからね。シアトルでもやってくれそうだけど、韓国の方が全然行きやすいですからね…
しかし、日本のファンにも人気出たと言っても、実は韓国ミュージカルをよく観られるような方でも、今回のJCSは観に行っていない、という方が結構多いような気がします。ウィーンミュージカルとかがお好きな方が多いからかな…
まあ、どちらにしても、マイケルがこのような形で才能を認められるのはとても嬉しいことだなと思います。素晴らしい才能を持っていながら、人種の壁があってアメリカではなかなかメジャーになれなかったと思うので。
このところ2年に1回くらいはマイケルの舞台が観られているので、また近いうちに観られたらな、と思います。
とりあえずはAllegianceのブロードウェイ公演が私が行ける時期にありますように…なんか春とかいう噂があるようですが、春だと私行けませんので…夏か年末にお願いしますよ!
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ミス・サイゴン

2013年03月20日 | ミュージカル・演劇
昨年8月の感想です・・・
ミス・サイゴンはここ数年でマイケル・リーがクリスやったりトゥイやったり、鈴木ほのかさんがエレンに復帰したり・・・でなんだか色んなバージョンを観る機会がありました。
今回はほのかさんも出なくなったし、でもまあ1回は観とくかな、という感じで観てきました。
日本では初の新演出、ということでしたが、実はもう韓国で何回か観ていたという。
新演出のセット、舞台が狭くなって勿体無いな・・・と韓国で見た時には思いましたが、青山劇場で観たら、サイズ的にちょうどいい感じでした。なるほど、大きな劇場でなくても上演できるように工夫されてるんだな、と思いました。
そういう意味では、世宗文化会館でやるのは大きな間違いという気が・・・(汗)まあ青山劇場もチケット取り難くかったですから、キャパ的には大きな劇場でやるのが順当ではあるんですけど。
トゥイが死んだ時の副官?の嘆き方が大袈裟だなーと思ってたの、韓国独自なのかと思ったら日本でもやってました。新演出の演出だったんですね・・・(汗)
あと、バンコクのハードゲイみたな客引き?もやってたので、これも新演出だったんですねー。
(セントルイスで観た時はまた違う演出だったので・・・)

新演出で、エレンのナンバーが変わったのですが、(韓国でも途中から変わったので私はまだ観ていませんでした)私はあまり好きじゃないかな・・・いや楽曲の問題ではなく、エレンの扱いというか解釈が変わっていて、その結果のナンバー変更だったので。
今までのエレンは、カンパニーによるところもあるけれど、キムに対して女性として嫉妬する部分は少なめで、救いたいという気持ちも持っていたと思います。それが今までのナンバーで歌われていた「でもあの娘憎まない」という歌詞に現れているかなと。
それはやや上から目線というか、現実が見えていないから言える理想でもあったわけですが、私はその方がリアルなんじゃないかなと思います。
以前セントルイスで実際にアメリカ人が演じるエレンを観ましたが、キムとの身長差のせいもあるのか、なんかもう同じ土俵に立ってない感がすごくありましたね・・・ああ、これがリアルなエレンとキムなのかなあと。
新演出では、エレンとキムの距離が近くなっている気がします。エレンの衣装もかわいいというか活動的な感じになっていて、今までのキムに対して大人、という感じと違ってましたし。
現代ではその方がいいのかもしれないけど、私は、現実が見えていなかったエレンがショックを受け、タムを受け入れる(あるいは受け入れられない・・・)以前のプロセスがリアルで共感できるな、と思っていたので、まだ新しいエレンには慣れないですね・・・
ちょっと欧米人のエレンでこの新演出のエレンを観てみたいかなとは思いました。また感じが違って来るんだろうなあ。

大分前の話すぎて、キャストの印象とかもうわからなくなってしまったので、なんかエレンの話のみになってしまいましたが(汗)
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キャッツ

2013年03月18日 | ミュージカル・演劇
今更なんですが、ちょっとホビットとか諸々も落ち着いてきたので(自分の中で)、滞っていた感想を再開しようかと。
で、昨年8月の話です・・・
実はキャッツを観たことがありませんでした。私がミュージカル観るようになった頃ってちょうど品川のキャッツシアターがなくなってしまって、しばらくキャッツをやっていなかった空白の期間だったんですね。
その後キャッツまたやるようになったんですが、チケット発売が1年後の分とかで、ちょっと取る気になれなかったんですね・・・
というか、どうも私はこの作品好きじゃないだろうな、という予感があったのですよね・・・
で、実際に観てみて、やはりさほど好きにはなりませんでした(汗)
この作品って、色んな猫が出てきて歌って踊るのが楽しい、と思えないとそもそもダメですよね。私にはどうもあまり楽しく思えなかったのでした。いや嫌いとかではなく、退屈、というか(汗)
近くで家族4人で観に来ていた人たちがいたのですが、お父さんが退屈していたみたいで、お母さんに「こういうのを面白いと思える感性が大事なのよねー」と話してたんですが、「すいません、私もそういう感性ないです・・・」と聞きながら思いました(汗)
多分、今観ると少し古い、というのもあるのかなと。流行っていた当時に観たらいいと思ったかもしれません。
音楽も、私はロイド=ウェバーはJCSとかエビータとかは大好きなのですが、キャッツ以降はそんなに・・・なんですよね。(オペラ座の怪人もあまり・・・)
唯一、ガラクタを集めて列車になったところはおお、と思いましたが・・・そこくらいかな・・・(汗)
なんだかこういう思いをすると、私ってやっぱりミュージカル本当は好きじゃないんだなあ、と思ってしまいます・・・

じゃあなんでわざわざ観に行ったのか、というと、鈴木ほのかさんがグリザベラで出ると聞いて、でした。
ライヴなんかではメモリーを聴くことが多かったのですが、実際に演じるところはぜひ観てみたいなと。
キャッツ初めて観るので比較のしようがないのですが、グリザベラってもっとおばあさん猫、というイメージでしたが、ほのかさんのグリザベラは、かつての美人猫の面影を充分残していて、そうか、グリザベラって若い時は美人だったんだな、というのが実感できる?そんなグリザベラだったように思います。
メモリーも良かった気がするのですが・・・何しろ7ヶ月も前のことなのでもう記憶があやふやだなあ・・・(汗)
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RENT

2012年10月06日 | ミュージカル・演劇


今回観たかった演目が相次いでブロードウェイでクローズしてしまったのは前の記事でも書きましたが、そんな中、クローズが決まったもののなんとか観ることが出来たのがRENTです。
昨年オフブロードウェイ版を一度観て、見納めのつもりでいたのですが。
昨年は演出の違いに違和感があったりとかもあり、今ひとつかな・・・と思ったのですが、今回のカンパニーはとても良かったです。演出や衣装が一部変わっていたせいもあるかもしれませんが、やはりキャストの違いというか、カンパニーの違い、なのかな。
クローズ前にもう一度いい舞台が観られて良かったです。
まず、昨年観た時に気になっていた部分がほとんど改善されていたんですよね。
衣装に関しては、マークが黒縁メガネをかけていた! メガネをかけただけで、一気にマークっぽくなってました! いや演技もあるとは思うんですが(汗)
新演出のマークは、ジョナサン・ラーソンにルックス的にも似た感じにしているという話ですが、メガネをかけるだけで、マークらしくもありジョナサンらしくもある、ということを両立してました。
あと、モーリーンのフェミニンなスカート姿も、普通にパンツに戻ってました。いやスカートでもいいんですが、ちょっとかわいらしすぎてイメージ違うな、というのはあったので、良かったです。
エンジェルの髪型と衣装はそのままでしたが・・・まああれはいいのかなー。
演出では、前回とても気になっていた、Santa Feでマークがエンジェルとコリンズを見ているだけ、というのが、途中からマークも引っ張り込まれてちゃんと三人で踊っていたので、良かったです。ホッとしました。
What you ownのロジャーとマークが箱の上下で・・・というのは同じでしたけど。まあ実際には同じ場にはいないので、あれもいいのかもしれませんが、なんか窮屈な感じがしてしまうんですけど・・・
東宝版は新演出でやるわけですが、果たして今回の変更は盛り込まれているのか・・・そうだといいんだけどなあ。
キャストも、昨年より良かったかなーと。新演出になった昨年のマークはどうもピンと来なかったのですが、今回のマークはちゃんとマークだったというか(汗)私にとっての、ですね。
そしてロジャーがなかなか良かったのですが・・・開演前にPlaybillを見て、「ああFantasticksのマットやったことがあるんだ」と思いつつ、いざ始まったら、あれ、なんかこの人見覚えあるな、と・・・
まさかと思って調べたら、このAnthony Fedorovさん、なんと私がたった一度見た、2008年のオフブロードウェイのFantasticksのマットだったんですね~。こんなこともあるんだなあ。というか私よく顔覚えてたなあ・・・
Fantasticksの時は肌もつるつるで若い! という感じでしたが、そのまま年取った感じでしたねー。
とても熱演で、気持ちを動かされるロジャーだったんですが、なんとI'll Cover You~replies の時、マジ泣きでぼろぼろ涙流してました。一番泣いてましたね。コリンズ泣いてなかったのに・・・!(笑)(いやコリンズも熱演だったんですけど)
いや優しい人なんだなーと好感度大でした(笑)
そのコリンズも良かったです。優しいというか、ちょっとイケイケのエンジェルに押されている感じでしたが(笑)I'll Cover You~repliesもとても良かったです。隣でロジャーがボロ泣きしてたのがやや気になりましたけど(笑)
エンジェルも良かったですね。なんか学生だとか聞きましたが、どうもエンジェルはそういうフレッシュでドラッグクイーン役なんか全然縁がない人が演った方が良かったりしがちですね。
さっきも少し書きましたが、イケイケでコリンズが押され気味な、キレキレで元気なエンジェルでした。もちろん最後のToday 4 Uのあたりとかの演技も良かったですけど。
モーリーンはまたキレキレの演技をする人でしたねー。ちょっと「そんなにモテるほど美人か?」という感じだったんですけど(汗)きっとあの性格が愛されるんだろうなという説得力はありました(笑)パフォーマンスの場面は本当にハイテンションでおかしかったですね。
ミミも良かったんですが、細かい記憶がなくなってる・・・(汗)熱演だったし、Out Tonightもとても良かったです。
アンサンブル、スティーブやゴードンは、逆に昨年ほど素晴らしくはなかったんですが、それでもWill I?やライフサポートの場面でも、心揺さぶられて泣けましたから、良かったです。メインキャストも良かったですが、カンパニー全体が良かったですね。
こういうの見ると、クローズするの惜しいなあと思ってしまいます。客席も埋まってたし。と言っても半額チケットとかかもしれないし、なんとも言えないですが・・・
あ、マークのママをやってた人が、アンダースタディだったようなんですが、La Vie Bohemで見たらすごくかわいかったです(笑)
というわけで、クローズ前にいい舞台が見られて良かったです。
またどこかでRENTが復活することを祈りつつ・・・
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Evita

2012年09月18日 | ミュージカル・演劇

今回の旅行で、ブロードウェイで観たかった作品(Jesus Chrits Superstar、GODSPELL)が相次いで夏休みを目前にクローズしてしまい、エビータも大丈夫か? と心配してたんですが、全然心配することなかった大入りでした。
なんでかなと思ったら、チェのリッキー・マーティンが大人気だったんですね・・・私すら名前くらいは知ってるリッキー・マーティン・・・ヒスパニック系のお客さんも多いのか、開演前のアナウンス、スペイン語も流れてました。

エビータは最初に観たのがマドンナ主演の映画でしたが、これが好きだったんですよね~。
舞台版は四季のしか観たことがなく、いつか他の舞台を観てみたいと思っていたので、ようやく観られたという感じです。
演出は、すごく良かったというわけでもないですが、それなりに楽しめました。しかし、どうもタンゴをやたらと取り入れているのが気になりましたね・・・冒頭のエビータの葬儀の場面で、群集がゆっくりテンポのタンゴを踊りだした時はびっくりしました。軍人たちの権力争いの場面(四季だと椅子とりゲームの場面)も、なんとタンゴっぽい動きの格闘技?になっててちょっと気持ち悪いというか(汗)
この他にも何かというとタンゴが出てきて、まあ場面によっては面白い演出になるんだろうけど、ちょっと多用しすぎに感じました。
エビータとペロンの関係は、結構ずっとラブラブな感じでしたねー。すれ違って関係が冷え切ってたりとかはしない感じ。エビータの具合が悪くなってからもペロンはずっと心配して支えてる感じだし。まあ歌詞から解釈したらそういうのもありかなと思いました。
マドンナの映画の時に新しく作られたYou Must Love Meもナンバーとして入ってましたね。
冒頭のエビータの葬儀のあと、映画だとエビータが一人で歌っていたDon't Cry for Me Argentinaを、女達が歌ってたのはこの舞台のオリジナル演出なんでしょうか? (女達の中にエビータが混じっていて、最後だけソロになる)
あと、Santa Evitaの歌いだし、子どものソロだったっけ?
このソロ、一人だけ出てた子役の女の子が歌ったのですが、めちゃめちゃ上手かったです。
最後の方、回想のように色んな曲が出てくるのは四季版もでしたっけ・・・忘れちゃったなあ(汗)ラストが葬儀の場面なのは映画の影響なのかな。四季版だとちょっと抽象的な感じで終わってましたが・・・映画好きなのでこっちのラストの方が好きだなあ。
演奏は、編成は小さそうでしたが、随所にラテンっぽいアレンジがさりげなく散りばめられててカッコ良かったです。実は舞台観てた時はところどころラテンっぽいなと感じるくらいでしたが、CD買って(良かったので買ってしまった(笑))聴いてみたら、ギターが細かいフレーズ弾いてたり、パーカッションが入ってたりと、かなりカッコイイアレンジだということに気がつきました。

キャストですが、エビータのElena Rogerさんが素晴らしかったですねえ。ウェストエンドでもエビータやってた方だそうですが。
ちょっと下品かな・・・というところもありましたが(下品というかこぶし回ってるというか(汗))、キャラクターを考えるとそれもありかなと。歌はめちゃくちゃ上手くて、高い音域も軽々出して、難易度を感じさせませんでしたねー。
演技も素晴らしくて、力強い歌とともにエビータそのもの、という感じでした。
ものすごく強いエビータで、一切弱音なんか吐かない感じ。民衆は強すぎて怖そうとか思わないのかな、と思ってしまうくらい。
最後の放送の時も、弱弱しさを見せずに強い感じで歌っていて意外でしたが、その強さがかえって泣けました。ラストのThe choice was mine and mine completelyって歌詞にすごく説得力がありました。ああ、自分で選んで最後まで貫き通したんだな、と。
余談ですが、笑った顔(ちょっとアルカイックスマイルっぽい笑い)が誰かに似てるな・・・と思ったら、Studio Lifeの及川健さんが女装してる時に似てるんだ、と気がつきました(汗)
リッキー・マーティンのチェは、確かに歌は上手くて難しいフレーズもさらっと歌ってたんですが、なんかきれいに流してしまっている感じがしたかなあ。エビータのインパクトがすごかったので、なんか大人しい気がしてしまいました。もうちょっとアクの強い感じの方が私は好きだなあ。
ちょっと速いフレーズが苦手なのか、A New Argentinaだったかでちょっとフレーズ入りきってないというか遅れ気味だな、と思ったのですが、And the Money Kept Rolling Inではチェにあわせてかかなりゆっくりテンポになってました。トニー賞のパフォーマンスの時「随分ゆっくりだな」と思ったのですが、なるほどそういう訳だったのかと勝手に納得してしまいました。
マガルディの人は歌はすごく上手くて、One This Night~は良いのですが、その後のエバとのやり取りがあまりテンポに乗ってなくてちょっと残念でした。

そんな訳で、総合的にはかなり気に入りました。ほぼ同じキャストのCDが出てたので思わず買ってしまったくらい(笑)
好きな作品なので、またいい舞台にめぐりあえたらいいな、と思いました。
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アルジャーノンに花束を

2012年09月01日 | ミュージカル・演劇
キャラメルボックスの舞台を観て来ました。
実は恥ずかしながら原作を読んだことがなく、昔やってたドラマも観ていませんでした。おおよその話は知っていましたが。
一緒に観たRちゃん共々、最後は死ぬと勝手に思い込んでいたので(汗)思ったよりもハッピーエンドじゃない?と・・・本来はどうなのかな。キャラメルだからハッピーエンドに思えるのか・・・
チャーリーは知能が上がることで失ったものを全て取り戻し、むしろ以前よりもより多くのものを手に入れたように見えました。そのために失ったものなんかどうでもいいじゃない?と。
・・・もしかしたら、アリスとの別れがあまり切なく感じられなかったせいかもしれないけど・・・(汗)
今だったら内容が微妙すぎてとても書けなかったであろう設定ですが、1950年代だからこそ書けたと言えるかもしれませんね。
主演のチャーリー役の阿部丈二さんは上手かったけど、やはりもっとおかしな人の役で観たいたなあ・・・ダブルキャストの多田直人さんが研究会の司会役で変なことやってたのを観て、これを阿部丈二さんがやるとこ観たかったなあと思ってしまった・・・(汗)
最近主演が多い阿部さん、クリスマス公演も主演みたいですが、たまには笑える役で観たいです・・・「サンタクロースが歌ってくれた」の警部とか「また逢おうと竜馬は言った」の宗像みたいなのもまた観たいなあ。
って作品の感想が少ないですが(汗)結構良かったです。
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容疑者Xの献身

2012年08月17日 | ミュージカル・演劇
キャラメルボックスの容疑者X、初演に引き続き見てきました。初演がなかなか良かった上に、今回は石神役が近江谷さんだというので。
実は原作も読んでなければ映画も見ていなくて、唯一キャラメルの舞台だけが知っているバージョンなんですが・・・
近江谷さんの石神は、より冴えない中年男風の風貌になっていて、より役柄に合ってるなあと思いました。これで湯川が上川さんだったら同級生にも説得力が出るなーとかちょっと思ってしまいました(汗)
岡田達也さんの湯川も、再演で随分こなれて自然になってるなーと思いました。
話の筋がもともとよくできているのもありますが、原作知らないながら上手く舞台にまとめたなあという印象です。そのあたりは今回も変わりませんでした。
それに加えて、話の筋と関係ないところで脇のキャストが繰り広げるギャグがおかしかったなあ。さすがに石神や湯川はやりませんが、お弁当屋さんのメンバーとか刑事たちのギャグが激しかったですねー。お弁当屋さんの場面で花岡靖子訳の西牟田恵さんがネタの前から既に笑ってしまってたりとか。
シリアスな話にギャグをちりばめるのはキャラメルではお手の物というところですが、辛い話なだけに、キャストが仲良さそうにギャグをやっていたことに、観ていてホッとさせられる暖かさがあったなあと思います。
キャラメルの暖かい視点は、甘すぎて鼻につくことも多かったりするのですが、この作品に関してはその暖かさが上手くハマっているなあと思います。というかちょうど私好みになっているんでしょうけど。
だからキャラメル版の容疑者X結構好きなんだなと。繰り返しになりますが他のバージョン知りませんけど・・・(汗)原作が良くできているからこそなんだと思いますが、良い原作を台無しにするのも簡単なことですからね・・・
というわけでなかなか楽しんで観られました。(楽しんでって話じゃないけど)キャラメルの中でも間違いなく好きな方の作品だなと再確認しました。
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リリオム

2012年08月14日 | ミュージカル・演劇
美波ちゃんが出てるというだけで何の予備知識もなく観に行ったのですが・・・
なんか見ているうちに「あれ、なんか知ってる展開だなこれ・・・」
ヒロインのユリが妊娠し、リリオムが悪い友達に強盗に誘われる件を見ていて、ついに「これ回転木馬だよな・・・」
なんと、ミュージカルで有名な「回転木馬」の原作の戯曲だったんですね~(大汗)そういや冒頭いきなり回転木馬が登場していたな・・・
実はミュージカルの回転木馬は観ていないのですが、CDだけ持っていて、曲を聴いている感じではなんか派手なイメージがあったものですから、原作がとても地味というか静かな作品なのにびっくり&好感を持ちました。私はこっちの戯曲の方が好きだな・・・
ミュージカル好きと言いつつ、ブロードウェイ作品はあんまり好きじゃないんですよね(汗)大仰に歌い上げるのとか苦手だし。(いやミュージカル全く観ない人からしたら私が好きな作品もそうなんだろうけど(汗))
同じ感情でも、ミュージカルでジュリーが朗々と歌い上げるのと、ユリが静かに語るのとでは随分違うものだなあと。
ラストもしみじみとしましたね・・・
しかし、それにしてもこの作品をあんな大掛かりなミュージカルにしてしまうブロードウェイってすごいなと思いました・・・。
考えてみたら美波ちゃんがジュリー役だったのか、と後からちょっと感動してしまったのですが(笑)やっぱり不器用なまでに健気なヒロインが一番似合うなあ。久々に舞台でヒロイン役で観られて嬉しかったです。タイトルロールはリリオムですが、かなりユリが主人公な話ですよね。
舞台が円形で、どこが前とか後ろとかなかったのですが、時々後姿しか観られなくて・・・という場面がありましたね。どこに座っても同じだったと思いますが。どのシーンでそうなるかは運次第・・・
円形の舞台が冒頭の回転木馬にも合っていて、舞台に合った演出だったなと思いました。
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負傷者16人(ネタバレ)

2012年08月13日 | ミュージカル・演劇
井上芳雄さん主演のストレートプレイ・・・というだけではそうそう観に行かないのですが、面白そうな予感がして観に行きました。題材も興味がある感じだったし・・・
パレスチナ出身の青年とユダヤ人の物語、というとありがちというか嘘くさい和解の物語になりがちかなと思ったのですが、さすがブロードウェイで評価が高かったというだけあって、よくできた話だなと思いました。
上手いな、と思ったのは、ユダヤ人であるハンスが、ユダヤ人であることを捨てようとしていて、信仰も持っていない、という点でした。お互いに信仰が固ければなかなか解りあうのは難しいですよね・・・一方のマフムードも、民族の誇りは持っているものの、彼の怒りは信仰に拠るものというよりは、家族の幸せを奪われたことに対して、という感じだったので、説得力はあったかなと思いました。
メチャクチャ態度の悪いマフムードを、なぜか修行僧のように受け入れるハンス。博愛主義者なのかと思えば、他の場所の悲劇に対しては「聞きたくない」という不可解な態度を見せる、その理由が後で明かされると、なるほど、と思わせました。
ユダヤ人と来ればやはりホロコーストの話を絡ませたくなると思いますが、そのあたりも上手く絡めていたと思います。
ホロコーストで被害者だったユダヤ人が、立場が変わればパレスチナ人に対して加害者になっているという、皮肉な事実を出すことで、誰もが立場が違えば被害者にも加害者にもなり得るという、普遍的な事実を表していると思いました。
時がたち、一見赦し合って仲良くやっているかのように見えた二人が、実はお互いに民族の違いによるわだかまりを抱えていたことが終盤噴出しますが、最後にそれを超えて人間同士としてお互いを信頼し愛していたことに気付くのは感動的でした・・・それが最後になってしまうのが切なくも悲しかったですが。
マフムードの選択は、見ていて自分があの立場だったらやはりああするしかなかったな、と思うものでしたが・・・結局のところ、過去に犯した罪を消して幸せになることはできない、ということだったのでしょうか。
井上芳雄さんのマフムードは、最初の頃の自暴自棄で自意識過剰で態度の悪い若者よりも、数年経ってある程度素直になった頃の方が似合ってましたね。まあ、もともと育ちが良いので、本来はこういう性格だったんだ、と思えば・・・
そして、あんまり顔が濃くないのでアラブ人役どうなんだろうと(汗)升毅さんの方が顔濃かったんですけど(汗)まあ日本の演劇で外国人やる場合は仕方ないですけどね・・・
そんな訳で、なかなか良い作品を見たなあという感じでした。
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エンロン

2012年06月24日 | ミュージカル・演劇
エンロン事件ってよく聞いていたけれど実のところどんな事件だったのかよくわかっていませんでしたが、そのエンロンの破綻を題材にしたちょっと変わった?作品でした。
どういう状況であの事件が起こったかわかったのはちょっと勉強になりました(笑)・・・が、実際のところどうやって破綻したのかはよくわからなかった・・・(大汗)終盤やや抽象的?というか心象的な描かれ方してたからかな。いや私の経済方面の知識が貧困なせいでしょう・・・
赤字を「食べさせる」行為を恐竜の姿でイメージしたのも面白かったです。ちょっとかわいくすら思えてきたりして。なので弱ってきた時はなんかかわいそうでした・・・
がさごそと書類を食べる恐竜たちは、どこかネズミが群がっているようなイメージもありましたね。
しかし、結末ありきの話だからというのはあるかもしれませんが、スキリングの提唱したビジネスモデルって、いかにも後からボロが出そうな怪しく思えました。よくあれがもてはやされたもんだなあと・・・そういう時代だったんですかねえ。アメリカらしいとも言えるのかも。
見てから時間経っちゃったのもあってこんな感想しかないですが・・・(汗)
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