五反田発リスボン行き急行列車

五反田駅からリスボン行き急行列車に乗ることを夢想する前期高齢者の徒然

2016・11・13

2016-11-14 09:16:52 | 日記
芝居をやっている間は曜日の感覚がおかしくなっていることがよくあるのだけど、終わってから一週間経つのにまだ正常じゃない。昨日が土曜日だってことは認識していた。ならば今日は日曜日だ、とテレビで某キャスターの顔を見ていて再認識する。それなのに五反田に帰ろうとししてバスの時刻表を調べるのに日曜日じゃなく土曜日の欄を探していたもんだから、思っていた時間より早く到着したバスを不審げに思ったりする。今朝の老老ブレックファーストは昨日のパーティの残りのペンネアラビアータにクリームスープだったから、ディナーは和風でいこうとサンマと湯豆腐の食材を買い求めて五反田に帰る。風呂に入ろうとお湯を溜め、その間に洗濯をして録画しておいた「ドクターX」(脚本・林誠人)を見る。終わったのが12時半。その時女優のYから「今日の芝居、お待ちしてます云々」と云うメールが入る。意味が分からない。今日は土曜日だろ?芝居は日曜日だったじゃないか?そうです。今日は日曜日ですとYとの間にメールの応答があった訳ではないけど、まだ自分が今日は土曜日だと思い込んでいることに気づいて愕然となり、慌てて二日ぶりに風呂に入る。開演時間は2時ジャスト。後1時間半しかない。当然カラスの行水で2時15分前に「座高円寺」に到着。てがみ座公演「燦々」(作・長田育恵、演出・扇田拓也)を見る。正直言って、てがみ座の芝居は初めて。おまけに演出の扇田さんはてがみ座の人間ではないから、この一本だけでてがみ座の芝居がどうのこうのいう資格はないのだけと、少なくともこの「燦々」は演劇的人物配置と空間の使い方を含めてこれまで「座」で見た芝居の内、一番優れている芝居と言っても過言ではない。演劇を見に劇場にわざわざ来た甲斐があると思わせてくれる芝居だった。バタバタと部屋を飛び出してきたものだから当然さんまは冷蔵庫に忘れている。忘れてなくても劇場には持って来れなかったのだから仕方ないのだけと、芝居が終わった途端、何故か私の頭の中は今日が月曜日だと云う妄想に捕らわれていて、最近法律事務所勤務のNさんが月曜日の六時過ぎに来る可能性が多いのでそれまでには母に食事を作り(サンマは諦めた)、開店の準備をしなくてはと大童で高円寺駅に向かう。処がここでまた快速電車が高円寺を通過することで、今日が月曜日ではなく日曜日だということに気づく。つまり今日一日で私の頭の中では曜日感覚が日曜日→土曜日→日曜日→月曜日→日曜日と移ったことになる。でも、その狂いはまだ続く。渋谷駅についた時にもう35年以上のつきあいになる女性編集者のYさんから電話があって、今何処にいる?と聞かれたもんだから渋谷と答えたら、だったら渋谷で飲みませんか?と誘われる。おいおい、何言っているんだよ?これから開店準備の時間だぜ。それにNさんだって来るかも知れないんだし……とまた曜日が月曜日に戻っている。でも、だったら店にいきますと電話を切られた次の瞬間に再び今日が日曜日だという認識が戻ってきて、こうなると自分が今何曜日にいるのかもう自信がもてなくなっている。今日は日曜日、今日は日曜日……そう呪文の様に呟きながらYさんと酒を飲みながら空に浮かぶほんやりとした月を眺める。★テアトロジャージャン第九回公演「M家の人々Ⅲ・歌う女」(作演出・桃井章 )日時2017年3月16日(木)~3月20日(月・祭日) 出演・水沢有美、桑原なお、大塚みどり★テアトロジャージャンのホームページが開設されました。過去の作品や今後の上演予定作品の情報が掲載。jerjan-hiroo4f.jimdo.comへアクセスして下さい。
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