「高知ファンクラブ」 の連載記事集1

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鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」 ・・・土電と都電

2010-11-24 | 鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」

「ぷらっとウオーク」                   情報プラットフォーム、No.222、3(2006)
{土電と都電}

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 土佐電気鉄道株式会社


  始めて高知の土を踏んだのは、今から13年程前のことである。この時は高知での打ち合わせ会議終了後の懇親会を途中で打ち切って、高知空港から羽田へ急いで逃げ帰ったことを覚えている。高知県への上陸を窺う台風が接近中だったのである。高知は台風銀座と呼ばれるような台風の通り道であるとか、室戸台風と名付けられた台風が大きな被害をもたらしたことは知識として持っていた。

しかし、室戸岬と足摺岬が四国の、そして高知県の岬であることは知っていたが、東が室戸岬、西が足摺岬と分かっていた訳ではない。その後、テレビで高知県の天気予報を気にすることで、そして高知県の東や西へのドライブ旅行で、認識が確実になったのである。


 ところで、馴染みのない土地へ行けば、難読の地名や人の名前、また面白い地名などは話題になりやすい。高知工科大学の近くの地名「神母の木(いげのき)」や土電の終点の「ご免」などは話題提供にはもってこいである。その「神母」の由来が気になるが、まだ調べていない。一方で「『一宮(いっく)』は面白い地名でしょ」と言われたが、「宮内庁の(く)ですね」と答えて、座を白けさせたことがある。

その後、高松で琴平電鉄の行き先に「一宮」とあった。念のためと思い「あれは何と読むのですか」と尋ねて馬鹿にされてしまった。ふと思いついたのだが、都道府県名は小学生でも読めるだろうが、大分(県)が一地域名であれば間違いなく難読地名に入るだろう。


  「とでん」と聞いて、どうして高知に都電(とでん)があるのだろうと不思議に思ったことがある。土佐電鉄の「土電(とでん)」だったのである。どちらも路面電車であることが私の頭の中で混乱を引き起したのである。東京育ちの私にとって、似たような経験は名古屋でもあった。(めいだい)と聞き、明治大学の「明大」をイメージした。実際は「名大(めいだい)」であり、名古屋大学だったのである。

高知では、高知工科大学の略称は「工科大」である。高知の魚市場は弘化台であり、アクセントが異なるが、間違いが起きることもあるようだ。「(こうかだい)へ」と告げて、高知空港から魚市場へ連れて行かれた人がいるそうだが、作り話のようにも思える。

タクシーといえば、高知市内で飲んだ後、土佐山田へ」と言って、何度も聞き直されたことがある。土佐に住んでいるのだから「山田までお願いします」で良かったのである。


 不思議に思うことがある。土佐(とさ)なのに、何故、土讃線(どさんせん)と読むのだろうか。予土線は(よとせん)と読む場合が多いようである。土曜・日曜は土日(どにち)であるが、この場合に(ど)と呼ぶことは納得できる。


  最近、高知市内で飲むときは、南国市役所近くの連合いの働く店に車を戻し、「ご免」から「土電(とでん)」に乗ることにしている。市内行きは15分毎に出ており、運賃は400円、今では(とでん)と聞いたときの違和感はなくなっている。

帰りは迎えにきてもらうのだが、かなり高いことになるのかもしれない。一宮(いっく)を通り、ご免駅から土佐山田駅へ行く土讃線(どさんせん)は本数が少ないので利用価値は半減する。

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鈴木朝夫  s-tomoo@diary.ocn.ne.jp

 高知県香美郡土佐山田町植718   Tel 0887-52-5154

 

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