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魚梁瀬森林鉄道遺産・・・本線(安田川線)の敷設について

2010-12-06 | 魚梁瀬森林鉄道遺産

魚梁瀬森林鉄道遺産・・・本線(安田川線)の敷設について

1909(明治42)

●      日本で最初の本格的な森林鉄道は、青森県津軽森林鉄道である。同年秋田県の能代地方に仁鮒森林鉄道・大館地方に長木沢森林鉄道が敷設されている。

 

●      高知県における森林鉄道は、安田川沿いと奈半利川沿いのルートが候補に上がったが、奈半利川沿いの国有林が明治32年の国有土地森林原野下(さげ)戻(もどし)法の施行にともない係争の対象になったため、魚梁瀬~釈迦ケ生~久木~馬路~田野のルートが選択された。

(安田川流域より奈半利流域に出るためには、(1)分水嶺(ぶんすいれい)の(分水界となっている山脈)甫子(ほうじ)ケ(け)峠に久木隧道を貫く必要がある(2)馬路村東川より久木隋道までの3キロの間が1/33の急勾配になる(3)久木隋道より釈迦ケ生に至る4キロが逆勾配になる。という運材上重大な隘路(あいろ)を抱えていた)

 

1908(明治41)

●      田野村~安田村~馬路~魚梁瀬までを国有林産物運搬施設として林道開設の調査が始まる

 

1911(明治44)

●      田野~馬路間竣工(明治43年着工・44年完成)

  総延長21.234m、10kg/mレール、平均勾配11.8パーミル、

最大勾配25.0パーミル 最小半径36.4m

 

1915(大正4)

●      馬路~魚梁瀬間竣工(大正元年工事開始)

総延長16,755m 10kg/mレール、馬路~久木間勾配平均13.7パーミル、

最大勾配31.3パーミル 久木~釈迦ケ生間は逆勾配で平均勾配8.3パーミル、最大勾配13.3パーミル 最小半径21.8m

 

1917(大正6)

●      魚梁瀬~石仙間竣工(大正5年工事開始)

総延長3,601m 9k/mレール、平均勾配9.0パーミル、

最大勾配10.0パーミ 最小半径28.2m

 

    「中芸地区森林鉄道遺産を保存・活用する会」発行のガイドマップより
 


 

HN:お宝探検隊

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