「高知ファンクラブ」 の連載記事集1

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沢村さんの沖縄通信・・・糸満ハーレー

2010-11-19 | 沢村さんの沖縄通信
ito006.jpg 豊漁と航海安全を祈願する海人(うみんちゅ、漁師)の行事、「糸満ハーレー」が15日、沖縄県糸満市の漁港で開かれ、大勢の人々でにぎわいました。
 
ito012.jpgこの日は旧暦5月4日で「ユッカヌヒー」といって、沖縄各地でハーリー(糸満はハーレーと呼ぶ)でいっせいに行われました。
 
 
025.jpg 糸満市の西村、中村、新島の三地区が保有するサバニ(小舟)を使い、三地区対抗の「御願(うぐぁん)バーレー」「青年団ハーレー」や市内の職域対抗ハーレー、さらにはサバニを転覆させてもう一度乗り競う「クンヌカセー(転覆)」、男系血族組織の門中(むんちゅう)で競う「門中ハーレー」など、糸満ならではのハーレーと次々行われました。
 
 
    周りの岸壁には応援と見物の人々が詰めかけ、鉦(かね)や太鼓が鳴り、声援が飛び交います。船の漕ぎ手は「ハーレーシンカ」と呼ばれ、若者が中心です。応援の年配者、年寄りもみんな若い時にはハーレーに参加した人たち。応援には熱が入ります。
 
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 漁港内には、芸能船が登場するのも糸満ハーレーの見物です。歌三線で民謡を流れると、気分も盛り上がります。船は港内をぐるりと一周して、芸能を披露。狭い船内では、踊りや獅子舞まで演じられました。
 
073.jpg 最も面白い行事は、子どもたちによる「アヒル取り競争」。アヒル50羽、スイカ50個、真鯛50匹(ただし、引き替え用のボール)が港内の海に浮かべられ、花火が打ち上げられると、岸壁からいっせいに子どもたちが海に飛び込みました。
 
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 子どもたちが競い合って逃げるアヒルを追いかけ、足や首をつかむと、歓声が上がります。ハーレーは中国から伝わりましたが、アヒル取りも中国で行われていたそうです。
 
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子どもたちはアヒルをつかんで海から上がってきましたが、アヒル汁にするのかと思えば、「人にあげる」とか「売る」という声が聞かれました。取ること自体が楽しみのようです。


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