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なぜ、民度の高い国民が程度の低い議員をクビにしないのか - 自民党内で被災口実の予算分捕り謀議始まる

2018-07-12 | いとすぎの見るこの社会-コミュニティ関連
今回の西日本の豪雨災害により、改めて確認できたことがある。
日本は「民度一流、議員三流以下」の国である。

名もなき一般国民が、自前でボートを出して被災者を助けて廻ったり、
自らも被災しているにも関わらず真っ先に炊き出しを始めたり、
今回もまた諸外国が讃歎を惜しまない驚くべき事例が複数ある。

しかし、この前例のない豪雨災害において一般国民の示した「民度の高さ」と、
与党議員の示した自己中や「程度の低さ」が真に驚嘆すべきコントラストだ。

「自民党赤坂亭」炎上の件も醜悪だが、それは実は本質ではない。
腐敗した自民党議員が大勢の犠牲者や被災者を「利用」して
「国土強靭化」と称した業界バラ撒きの謀略を巡らせている
のが最悪なのだ。

腐敗したこの連中の「業界バラ撒き」が地方自治体を衰退させ、
地方からの人口流出と高齢化を加速させてきたのである。

論より証拠、東日本大震災でも今回の豪雨災害でも、
安倍の口だけ「国土強靭化」は殆ど効果を発揮せず、
防災・減災に役立った予算の方が遥かに少ない
位である。
政策リテラシーが果てしなく低い安倍が何もしていないのは想定内だが、
自民党議員も国交省も防災の費用対効果や検証を碌に行っていない。

腐敗している上に大勢の国民を無視し、
自分の選挙と票田への利益誘導しか考えていない
自民党議員はまさに「国賊」と言うべきなのだが、
こうした「国賊」を議員として選んだのが「民度」の高い国民なのだから不思議だ。

考えられる結論はただ一つ、「日本国民の最悪の資質を反映したのが自民党議員」で、
日本国民の自己中心的で利益誘導ばかり求める体質が国会議員に集中的に体現されているのだ。
(実績や日頃の行動から見てそれ以外の結論は出ない)

▽ 巨額の公共事業による復興は確実に失敗する、安倍自民は過去の教訓から全く学んでいない

『震災復興 欺瞞の構図』(原田泰)


当ウェブログが前々から指摘してきた通りである、悲しいことだが。

「元々、東日本大震災の被災地は過疎に苦しんでいた地域が多く、
 多くの識者が当該地域からの人口流出が起きると予想しており
 「復興」どころか「復旧」すら困難であることは予想されていた」

「加えて原発事故による壮烈な風評被害で
 福島とその近隣の第一次産業・観光業が凄まじい打撃を受けており、
 深刻な影響は後々まで残ることになる」

「知られているように被災地支援の熱意と活動は漸減するものである。
 被災地での日常回復も個々の状況や資質によって「まだら模様」となり、
 被災による打撃が甚大であった人々、復興の動きに取り残された人々は
 経済的にも心理的にもより苦しい状況に追い詰められつつある」

「寄付金でも「買って応援」でも彼らの苦境は改善されない。
 まして、自民党が票田にカネをばら撒き、選挙に勝つための方便である
 「国土強靭化」では復興が永遠に不可能なのは明白である。
 (せいぜい彼ら利益共同体の「利権回復」でしかない)」

「陛下が震災の影響が色濃く残っている被災地の現状に心を痛め、
 深い気遣いをされているのを聞いてしみじみと心打たれた後に、
 安倍首相のいつもの空々しい言辞を聞いて猛然と怒りが込み上げてきた」

「復興が進んでいる一部の見た目の良い場所だけで物見遊山し、
 震災が「新しいステージ」に入ったなどととんでもない嘘を吐く政治家は、
 天皇陛下のお気持ちを踏みにじる叛逆者に限りなく近い」

「今、被災地は復興どころか復旧も不可能になりつつある。
 それは様々な理由に基づくものだが、最大の理由の一つは安倍政権である」

「「国土強靭化」などと愚劣なプロパガンダを展開して
 公共事業予算を全国津々浦々にバラ撒いたために
 被災地に向かう筈の資材も労働者も一気に分散し、コストも高騰した」

「自民党のお家芸である業界買収策の余波で、
 ただでさえ困難な復興が遅れに遅れ、
 自民党と癒着している建設業界が優先するのは「ハコモノ」である。
 生活再建は業界に及ぼす恩恵が少ないので後回しにされる」

「このようなことは、自民党の通弊として、
 これまでの「実績」から見て分かり切った話だった」

「権力の監視どころか「権力の犬」になっている御用メディアは恥さらしである。
 こうした被災地の実情を知っていたら、「新しいステージ」が嘘八百である位はすぐ分かる筈だ」

「口ではいいことを言うが、相変わらず中身が伴っていない安倍首相。
 状況がかなり良い場所ばかり視察し、子供と一緒に写真に収まって
 自分のイメージだけ良くしようとする魂胆が見え見えである」

「あのバラ撒き民主党よりも自民党は6兆円の予算を上積みしていた。
 この巨額予算が、人口流出した被災地の巨大な建造物に化けたのである」

「震災復興がうまくいかなかったことは、この速報を見れば明白である。
 安倍政権による「被害」はこれにとどまらない。
 建設業ばかりに労働者が集中した被災地は、二度と立ち直れなくなる。
 自前の産業を失い、産業が空洞化する。政治家に予算を求めて生きるしかなくなる」

「被災地には穏和な人が多く、支援を受けて感謝している。
 だからはっきりと言わないのだが、本音は以下の通りだ。
 「安倍首相は大嘘つきで、「新しいステージ」になど入っていない」
 「安倍政権や自民党は、被災地よりも建設業界のために行動している」
 「震災復興は失敗しており、復旧すら不可能になった」」

「口だけ安倍政権が、経済ばかりか震災復興でも成果に乏しく、
 寧ろ復興を妨害している様相が明らかになってきた」

「「被災地の復興に向けた取り組みを加速する」などとまた空々しい美辞麗句を語るが
 映りの良い子供と一緒に御用メディアのテレビに映ってばかりで、
 震災復興が思うように進んでいない苦い現実を誤摩化そうとしている」

「その見え透いた小細工も道理であり、人の少ない場所に巨大な土木工事ばかり進み、
 自民党の票田である建設業界ばかりが儲かっているのが現実だからだ。
 自民党の国土強靭化こそが震災復興を妨げる根源なのだから、誤摩化すしかない」

「国勢調査によれば、被災地の人口流出は加速している。
 確かにインフラが失われてしまえば生活が困難になるから仕方のない面もあるが、
 福島の深刻な人口減少をみれば、「復興に向けた取り組みを加速」などと大嘘をつくのは
 とんでもない話であるばかりか、政権の重大な責任を認識すらしていない事実を示すものだ」

「また、岩手・宮城の人口減少トレンドは全く変わっていない。
 「取り組みを加速」したつもりだけで、成果は乏しい低能の証拠であるのは明白だ」

と当ウェブログが予言したように、
人口流出が進む被災地の現状は明白な復興の「失敗」を示している。

▽ 地方で重要なのは人材の「質」であり、土木建設で再生する自治体など一つもない

『奇跡の村 地方は「人」で再生する』(相川俊英,集英社)


東日本大震災での「復興」の失敗は、西日本の豪雨災害でも繰り返されることとなろう。

「矢張り、「復興を加速」と称した安倍首相の発言は嘘で、
 投入した兆円規模の予算にもかかわらず
 東日本大震災の被災地復興ははかばかしくない」

「矢張り「復興格差」が進んでおり、特に福島原発事故の悪影響が甚大である。
 2020年に日本国民が東京五輪に束の間の熱狂を見せる時にも、
 多くの被災地自治体は今と左程変わらない現実を痛感せざるを得なくなる」

「これも大方の予想通りであろう、
 カネをいくら投入して公共事業を行っても、かつての生活が戻ってくる筈がないし
 被災地には元々人口流出・減少が続いていた地域が多いこと、
 そして福島原発事故は不可逆的かつ長年に及ぶ悪影響を与えていることから、
 復興が容易でないことは初めから分かっていたことなのだが」

「軽々しく大言壮語した安倍首相と、
 社員に対して「高く評価されている」と豪語する東電社長の言葉が、
 かつての暮らしを取り戻せない被災地の現状の前で
 白々しく響くだけなのは至極当然のことと言える」

「このままだと、建設業への降って湧いた特需と
 仙台など一部の震災バブルに終わってしまいかねない。
 多くの人々の命が失われ、コミュニティと生活が破壊された末に
 そうした結果しか残らないのなら、「復興」という言葉に対する深い不信ばかりが残る」

日本社会は「民度一流、議員三流以下」だから、必然的に復興は失敗する。
戦略上の大失敗を、戦術の巧妙さで取り返すことはできない。

 ↓ 参考

「急激な人口減少と超少子高齢化に直面」、被災地の苦い現実 -「2020年までに復興終わらない」が多数
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/4acbdfc582a046ced1775e68d18534d0

復興予算6兆円増額して人口減少が止まらず、安倍政権はもはや害悪 -「復興進んでいない」が住民の54%
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/d54f95e8d21729902e8ae49c5c25d54a

「震災で亡くなった人より震災後に移転した人が多い」- 安倍首相の言う「新しいステージ」は単なる妄想
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/3c13a5dbae5c3f0ac480048d45ffedf1

被災地の女性の貧困が深刻化、自営業者・パートの約7割が失業中 -「国土強靭化」で復興できる筈がない
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/af4ca12c6b88a24beb5dfa856ad6ee5f

▽ 高齢化と人口減少で苦しんでいる自治体は、被災により二重三重の打撃を受ける

『地方消滅 - 東京一極集中が招く人口急減』(増田寛也,中央公論新社)


国土強靱化、予算の焦点に 老朽インフラ更新急務(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO32822470Q8A710C1PP8000/
”西日本を襲った記録的豪雨など自然災害の頻発を受け、インフラの災害対策を進める国土強靱(きょうじん)化が政府の予算編成の焦点に浮上してきた。10日に概算要求基準を閣議了解した2019年度予算での手厚い計上のほか、18年度補正予算を秋の臨時国会で組むべきだという声も自民党内に出始めた。来年の統一地方選と参院選もにらみ歳出圧力が高まる。
 10日、自民党内では国土強靱化に関する予算の拡大を求める声が相次…〔以下略〕”

まさに「人間の屑」とも言うべき輩だ。
死者を利用して予算を出させ、自分の票に繋げるという
人間として最低最悪の行動と言っても過言ではない。
(勿論、議員としても最低最悪であるのは言う迄もない)
こうした「反社」議員の歳費を大幅カットして復興予算に投入すべきであろう。


西日本豪雨:「見捨てたりしない」命救う無名のボート(毎日新聞)
http://mainichi.jp/articles/20180710/k00/00e/040/254000c.html
”西日本を襲った記録的な豪雨により多くの命が犠牲になった。一方で、一度は死を覚悟しながら名も知らぬ人に助けられた夫婦や、危機的な状況から九死に一生を得た家族もいる。
〔中略〕
 堤防が決壊し2400人以上が一時孤立した岡山県倉敷市真備町地区では、複数のボートが住民を助けて回った。「困った時はお互いさま」。名乗ることもなく救助に奔走した無名の人々に、住民たちは「一言でもお礼が言いたい」と感謝の思いを募らせている。
 7日午後、同地区の親族宅に避難していた天辰(あまたつ)義輝さん(78)は、2階で親族4人と肩を寄せ救助を待っていた。激しい雨の中、目に障害のある三女(44)と足の不自由なおい(54)を連れて避難することはできなかった。
 そこに水色のボートに乗った3人組の中年男性が現れた。「助けてくださーい」。天辰さんが懸命に手を振ると、ボートが寄ってきた。ただ、周囲には助けを待つ高齢者がたくさんいた。「そちらを先に」と頼むと、日焼けした一番年長の男性は「見捨てたりしないから心配せんでいいよ」と励ましてくれた。再びボートが現れ、救出されたのは午後5時ごろ。「あの人たちがいなければ、私たちはここにいない。感謝してもしきれない」と話す。
 7日早朝に平屋建ての自宅の天井近くまで水につかった野瀬達雄さん(85)は、妻と天井裏に逃げ込んだ。高さ1.5メートルの隙間(すきま)に腹ばいになって救助を待ったが、誰も来ない。「もう終わりじゃな。今生のお別れじゃ」。妻につぶやいたその時、天井裏の小窓から、黄色のゴムボートが近付いてくるのが見えた。
〔中略〕
 声に気付いた登山帽をかぶった50代くらいの男性2人が、窓から助け出してくれた。男性らは岡山市から来たと話したが、連絡先を聞く余裕もなかった。野瀬さんには2人に伝えたい言葉がある。「ありがとう。命の恩人です」【林田奈々】”

予算バラ撒きを図る「屑議員」は、一般国民のこうした倫理性を見習い、
爪の垢でも煎じて飲んだ方が良い。日本は「議員最低、国民一流」の社会だ。


自宅被災も「炊き出しやる」=水没避け、堤防上に車列―愛媛(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2018070700577&g=soc
”大雨は愛媛県にも多大な被害をもたらした。大洲市では7日、川が氾濫し多くの家屋が浸水。市内に住む自営業大野剛志さん(36)によると、自宅近くのパチンコ店は屋根部分しか見えないほど水が押し寄せたという。大野さん宅も床上浸水したが、約500人が避難する小学校が孤立しているとし、「経営している居酒屋で炊き出しを用意して持っていく」と力強く語った。
〔中略〕
 堤防の上には水没を避けるため、移動された乗用車が目いっぱい並んだ。
 松山市の離島・怒和島では土砂崩れにより民家が倒壊し、母親と子ども2人が死亡した。近くに住む女性(74)は「民家がつぶされるほどの土砂崩れはこれまでなかった」と驚き、「母親はいつもにこにこして優しそうな方。娘さん2人もはきはきとしゃべるいい子たちで、かわいそう」と嘆いた。 ”

これもそうだ。与党議員の中で、誰かこれだけの行動を取った人間がいるか?
安倍などは、テレビカメラ向けの「パフォーマンス」しかなかった。
安倍も自民議員もまさに「恥を知れ」である。
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