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原発30基分の洋上風力発電投資、英国の総電力の3割を賄う計画 - 日本でも5MW級の巨大風車開発へ

2012-08-16 | いとすぎの見るこの社会-地球環境を考える
週刊ダイヤモンドによれば、経済産業省の幹部は
「自然エネルギー導入の本命は風力や地熱」と語っているそうだ。
地熱の開発コストとリードタイムの問題をいまだに理解できないのは
困ったことだが、風力に関しては正しい見通しと言える。
最近GEのイメルトCEOが明言した通りである。

固定価格買取制度の本格導入でコストの安い風力に期待したいところだが
風資源の豊富な東北では風力発電の買取枠が速攻で埋まったと言う。
現状では風の強い北海道北部で送電網の整備が進まないと協議の段階のようだ。

▽ こちらのサブ特集に纏めてある

『週刊ダイヤモンド』2012年 8/4号


正直言ってその遅滞は順番が違うからである。
送電網の強化は投資コストの低い東北を優先すべきであり、
風況だけでなく送電網コストを踏まえて
環境省か経産省による優先順位を付けたゾーニングが必要だ。

風の強い下北・福島・岩手北部・御前崎・能登・敦賀には
既に送電網が敷設されている。淡路もそう費用はかからない。
原子力関連予算の一部を廻せば済む話である。

強欲な原発利権勢力が全力で抵抗してくるが断じて妥協してはいけない。
彼らは原子力での利益独占を図って風力を妨害してきたA級戦犯だ。


 ↓ 参考

300万kWの発電能力を断る東北電力、原発に依存し送電網整備を怠ったツケ - 議論のレベルも低い現状
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/f9969ddff79d2b77e2e4d695fed7efb5

日本の風力発電システム市場、2020年まで5倍に急拡大の見込み - 矢野経済研究所の発表より
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/650428e224f319162cbdb189d94db00f


▽ 既に地元の同意が取れている風力発電計画は数多い

『総力取材! エネルギーを選ぶ時代は来るのか』(NHK出版)



▽ 原子力利権勢力は強硬に風力発電の拡大を妨害してきた

『エコ・ウオーズ 低炭素社会への挑戦』(朝日新聞特別取材班)



英、洋上風力に13兆円 発電能力は原発30基分(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM0501M_V00C12A7MM0000/
”【ロンドン=松崎雄典】英国が官民挙げて世界最大の洋上風力発電事業に乗り出している。13兆円を投じ7000基以上の風車を沖合に設置し、3200万キロワットの電力を発電する。これを軸に2020年時点での英国の総電力需要の約3割を再生可能エネルギーでまかなう計画。英国は、裾野の広い風力発電事業を振興し雇用を創出するとともに、今後の国際規格作りも主導する見通し。日本企業も三菱重工業などが関連機器の納入…〔以下略〕”

これから世界で最も伸びる電源は風力発電である。
特に風の強いスコットランド沖では大規模投資が行われている。
気候条件の近い日本の北東北でも風力推進は必須である。
原子力と違って震災に非常に強く、燃料不要の100%国産電源なのだから。


日立、5メガワット規模の洋上風力発電を開発へ 15年度に販売(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFL120CE_S2A710C1000000/
”日立製作所は12日、5メガワット級の洋上風力発電システムを開発すると発表した。実証実験用の用地取得を含め、開発費は50億~60億円とみられる。2015年度に販売を始め、すでに売り出している2メガワット級と合わせて地方自治体を中心に100基売ることを目指す。
 日立の電力システム事業の売り上げは11年度で8324億円。6割が火力発電関連で、原子力発電が2割を占めた。残りが風力発電や太陽光発電、変電システムなどだったが、今回の大規模発電システム開発で再生可能エネルギー分野を強化する
 開発する洋上発電は吹き上げる風を羽根部分がつかみやすい「ダウンウインド方式」と呼ぶ独自の技術で、日立だけが扱っている。羽根を支えるタワーを海底で支える着床式と、海上に浮かべた状態で洋上発電する浮体式の2種類を開発する。〔以下略〕”

日立が噂の巨大風車の開発に乗り出した。
大型化すればする程に発電量は向上するので期待大である。
ビジネスを考えれば日立も風力とガス火力に注力せざるを得ない。

ただ浮体式はまだ実用化迄に時間がかかりコストも未知数、
何としても着床式を優先しなければならない。
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