英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

竜王戦第六局第1日

2008-12-10 23:41:07 | 将棋
 羽生名人のファンとしては、先手番の第六局で決めて欲しいところです。

 渡辺竜王は後手番でも矢倉を受けて立つ。羽生名人もここ一番の将棋では矢倉を選択することが多い。お互い、矢倉戦は想定内というか、これしかないといったところかもしれない。
 渡辺竜王は、後手番の矢倉の場合、通常先手に追従する。ところが、本局は△5三銀と急戦の構え。用意の秘策ありか?
 案の定、△3一玉の新手を繰り出す。これに対し、▲6五歩と仕掛ける手がありそうだが、後手から猛反撃する手順が秘められており、先手容易でない。もちろん、新手を出した渡辺竜王が研究しているはずであり、shogitygooさんのものぐさ将棋観戦ブログで述べられていましたが、BS中継で鈴木八段が
「自分なら渡辺竜王がこういう手を自信満々で指してきたら、▲6五歩を考えるのを最初からやめてしまうが、羽生さんは自分の読みだけを信じている。誰も指さない手でも自分がいけると思えば指す。だから、ここで長考して▲6五歩をとことん読むのが羽生さんらしい」
とおっしゃっています。
 この羽生名人の将棋に対する姿勢が好きです。しかし、ここでの長考と封じ手の熟考で、消費時間が2時間以上の差がついてしまったのは、不安要素の一つ。



 さて、封じ手局面では、後手から(先手の手番ですが)、△2七歩▲同飛△2六歩▲2八飛に△7七飛▲同金(桂)△2七銀と△7五飛から△2五飛と回る狙いがあり、これを受けるのは難しそうだ。
 封じ手の局面は、4八の銀がやや立ち遅れていて、その不備を後手が突いた形となっている。しかし、後手は目一杯がんばったという印象があり、解説の野月七段の「ここさえ凌げば」という言葉を信じたい。
 封じ手は▲6八角と予想しておきます。
コメント (1)
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