崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

長寿の秘訣

2012年06月07日 04時25分08秒 | エッセイ
 昨日日野原重明先生の「100歳記念講演会」が新老人の会山口支部(林三雄)主催で下関市の市民会館で開かれた。日野原先生は山口市生まれ、山口県とは縁が深い。今回の講演は、山口支部設立4周年の記念フォーラムとして開催、テーマは「長寿の秘訣-100歳をどう生きてきたか」。入場料千円で早くから1400人席満員。100歳になってからファッションを変えようとして髪を伸ばしているといわれた。肺結核で1年入院療養生活中に作詞、作曲などを勉強されたそうである。運命的な試練を自分で克服し、生き抜いてきた事を語り、これから110までのスケジュールも詰まってきており、これらのスケジュールは単なる予約ではなく、神様との契約であり、簡単に変更できるものではないと語っておられた。彼はキリスト教的言葉は出さずキリスト教精神、人生観を語った。2部ではミニコンサート山形由美さんのフルート、ギタリストの荘村清志さの演奏による「浜辺の歌」などの演奏、続いて下関少年少女合唱隊の清く愛らしい合唱、最後に日野原先生の指揮で聴衆も全員参加で故郷「ふるさと」を大合唱して盛り上がった。
 日本には100歳以上が4万8千人、山口県だけでも300人近い。彼は立ったまま1時間講演、小学校中学校、大学校の同級生は全部死んで一人自分だけが残っているという。日野原先生のお話は生きる意欲を感じさせ、自分史などが往来している話であるが聴衆は熱烈に拍手と笑い声を送る。彼は死を超越した仙人のように感じられた。彼は現役で医療に従事しておられ、死から復活したような存在のように感じたのはなぜであろうか。普通100歳以上の高齢者からは感じられないものを感じさせ、生命力を発信する。その長寿の秘訣は医師としての知識はもちろんのこと、信仰の力も大きく作用しているのではないだろうか。

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