崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

音痴が名曲を鑑賞

2017年04月30日 05時43分41秒 | エッセイ

 「昭和の日」、連休の始まりの日とされる昨日、チャリティコンサートを鑑賞した。東京芸大出のソプラノの松原典子、ヴァイオリンの漆原直美、ピアノの穴見めぐみ の3氏のコンサートでは楽しみ、幸せな時間であった。ホールは音声空鳴など音響が良い。一曲も歌えない者としてこのような高級な音楽を楽しめるようになったのはどういうことだろう。田舎ではシャーマンの歌や民謡しか知らない私がソウルに転学して、古典音楽を知り、ショックであった。田舎で聞いてきた歌に偏見が生まれた。単調なメロディと歌詞中心の歌を低級のものと思い、歌詞を詠むような歌謡曲などを無視するようになった。高校と大学では名曲に関して熱心に勉強した。そして私は一曲も歌えない音痴になった。昨日はほぼ歌詞を脱した名曲の時間であった。音痴が名曲を鑑賞したのである。

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『マイカー人生』

2017年04月29日 05時42分16秒 | 日記

 最近いただいた本の中には著名な民話研究者、私とは面識のないフェースブック友などからのものがある。昨日、親しさをもっている島根大学名誉教授酒井董美先生からの『マイカー人生』が届いた。なめらかな文章、私の日本語読本にもなりそうである。80の人生、どう変わってきていらっしゃるかに注目して読んだ。PCをこなす、年賀状を止めるなどの項目が並んでいる。私とは年齢的にも近接しており、関心事が多い。私とは共通点が多いが対照的なことがある。先生は徹底的に地元を生きる人であり、それに比して私は放浪者的であるといえる。
 先生の傘寿(80歳1935年生)の話に目が止まった。去年私の友人が80歳になり傘寿記念会を準備のために仲間と相談したが、皆が曰く、今は長生きの時代だから大きくお祝いするのは88歳に延期することとなった。本人は言った。88歳まで長生きすることへの励ましの言葉は感謝であるが、その時には祝ってくれる人も老齢になり祝う力がなくなるだろうとちょっと残念そうであった。

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十五代沈壽官

2017年04月28日 05時17分02秒 | エッセイ

 フリーライター伊東順子氏から同人誌の『中くらいの友たち』を送っていただいた。伊東氏はフェイスブックの友から出会った方であり,すでに本欄で著書を紹介したことがある。本書は韓国暮らしの縁を持つ人たちの同人たちの文が載っている。私としては彼らの韓国体験を読み楽しむ一時である。途中驚く文に目がとまった。昨日読書会で紹介し議論した。十五代沈壽官氏の「1990年暮れのこと」である。

 弘益大学大学院受験の為ソウルにいた
 院長面接は何事もなく終え、引き続き総長との面談に臨んだ。
 「君がここで学ぶ2年の間に、400年の日本の垢を洗い流し、韓国の魂を腹に入れてほしい」
 僕は、失意の中で意を決して総長に告げた。「私はこの大学に入学しません。従ってマスコミの取材も受けません」。
 そう告げると椅子をたち部屋を出た。

 短気だということか、英雄談か、ハンマーで殴られたようなショッキングな節である。韓国のメディアには沈壽官は誇りの朝鮮人後裔、「名誉総領事」として韓民族の民族主義の象徴的な存在と盲信している。しかし日本人は沈壽官は全く純粋な日本人であると信じている。渡来人は皆韓国人あるいは朝鮮人と思うべきでなのか。ある韓国人たちは天皇を含め日本人は朝鮮人であると思っている。民族をはるかに超えている彼に総長の言葉はいかに幼稚な言葉であろうか。

 
 


 

 

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「戦争の面白さと危険」

2017年04月27日 06時10分33秒 | エッセイ
 昨日の授業にベトナムの留学生4人が遅刻した。暴雨のために電車が遅れたということで駅発行の証明書を持ってきた。彼女たちは日本の災害対策が如何に周到綿密に行われているかを感じたかもしれない。また日本の大学とは別に社会から学べるところが多いと思うかもしれない。私のアジア言語文化の講義は北朝鮮に関することから始まった。朝鮮戦争とベトナム戦争に関しての説明に続いて日本語の聞き取り練習、3分間スピーチの話題「私が10歳の子供の時の戦争体験、それは怖くて面白い」、それに学生たちに意見を求めた。「戦争の面白さと危険」をどう思うか。今世界に向けて戦争に対する反省を求める。*写真は先週 
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コリアパッシング

2017年04月26日 05時31分23秒 | 日記

 昨日は韓国からお客様一行を迎えた。戦争への懸念は全く感じられず歓談しながらも私は北からの挑発があるのではないかと気にしたが無事、一応安心した。米国の警告が有効であっただろう。北が屈服した形になった。ケネディーのキューバ事態を思い出す。まずトランプ大統領に感謝すべきである。夜韓国の大統領候補たちの討論会を視聴した。画面上には同時にネットの投稿の落書きや悪口などが流れ、民意として表れた。やはり軍事問題にはサード配置が問題とされ、韓米戦時作戦統制権が話題になり、コリアパッシングkorea passingつまり日中米などが朝鮮半島の軍事問題を論ずる時韓国を排除して行うことを意味する。自主権を持つ韓国が北朝鮮のように火遊びで「火の海」に対決をするのか、憂いがある。私は日本に住み日本語の不便さを感じ、韓国語で楽しむ。しかし、時には韓国語が聞き取れることによる不快さも感じている。つまり、韓国語が解らなければ聞くことが無い、聞きたくも無い不快なことも聞こえてくるのである。

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「無敵の力がある」

2017年04月25日 05時50分39秒 | 日記

 昨日も家内と一緒に印刷所で仕事に夢中であった。今朝の今時間帯が戦争勃発の危機といわれる。朝からニュースに注意している。朝鮮人民軍の創設記念核実験が強行される可能性で緊張が高まっている。北の「無敵の力がある」という盲信はどこから来るのか。多くの韓国民は北朝鮮が如何に弱い国であるか知っているから大敵にはならないと思い、それほど怖がらない。ただ怖いのはアメリカの「戦争」に対して北朝鮮の「テロ」の反撃が怖い。私は大学生の時聞いた有名なハングル学者崔鉉培氏を思い出す。崔先生はハングルの「・」音をめぐる論争のために朝鮮戦争避難中の汽車の中でも論文を書いたという。ライバルの李崇寧先生から聞いた話である。私は戒めとしている。

 

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説教と講義の差

2017年04月24日 05時38分02秒 | 日記

 久しぶりに礼拝に出席した。宇部教会の韓国出身の崔栄信牧師の説教は「復活信仰」であった。説教では神、聖書が最も重要であり、寄りところであり、権威と主張が中心である。説教と講義の差を感じた。以前は講義も説教のように一方的であったがかなり進歩し交流的になった。私の講義もかなり変わった。全受講生のコメントを読んで感想や修正の意見を書き、コメントを話しながら返すことから始まる。学期全体のシラバスを考慮しながら映像、パーワーポイントで説明、さらにみんなで討論する。楽しい。

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長府庭園

2017年04月23日 05時47分29秒 | エッセイ
 美しい長府庭園では意外にフェースブック友が多く、挨拶を交わした。日が暮れて庭の会場は寒かった。私はいつも外国出身という距離感を感じるが、昨夜はよそ者ではないと感じた。5,60人が不動の姿勢で傾聴した。地方創生、郷土愛の村おこし、年中メディアに登場する歴史的人物、下関では高杉晋作である。彼はただのローカルな人ではない。倒幕明治維新の中心人物である。私は映画や書物で予備知識はあっても彼がどう語られるか、昨夜庭園で一人語り芝居を聞いた。温かい敬愛、高い知識を求める聴者は7時過ぎまで、亀田さんの説明、岩城さんの変声芝居を傾聴。英雄伝的であり、影のある人物論的ではなかった。もう一つの芝居を見たようであった。主催者側の大越清美さん、着物姿で接待とユーモラスなご挨拶がより彩を添えた。
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読売新聞から取材を受けた

2017年04月22日 05時21分28秒 | 日記

 朝鮮半島の南北関係について読売新聞から取材を受けた。話題は朝鮮半島の緊張感である。今、世界、日本に溢れている緊張感が、北が「主敵」と言っている韓国人にはないという滑稽な状況である。同席した韓国からのお客様も韓国人は戦争という言葉に慣れているせいか、戦争を予想しないと返事が返ってきた。ソウルと平壌は200キロ、数分の内の爆撃が可能な話が長く続いた。アメリカは攻撃(戦争)に強くてもテロには弱い。攻撃の目標を武器とするアメリカと人を目標とする北朝鮮のテロとは嚙み合わない虐殺になり、悲惨なことになるだろう。

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杖文化

2017年04月21日 05時55分48秒 | エッセイ

 大学の近くの友人が経営する介護関係の会社「ひまわり」に寄った。中国、台湾、韓国との貿易もしており盛業中である。多くの店が廃れていっても病院や介護関係は健全である。穴見社長は意気揚々と発展ぶりを語ってくれた。同行した中国からの留学生の林楽青氏はこれから中国との貿易展望を語った。それに社長は夢膨らむ話が大きくなると夫人が謙虚なことばで修正する。進歩と保守の夫婦のイメージが面白い。韓国からオムツを輸入し、台湾へ杖を輸出している。最近中国の富裕層が10万円もする高級な杖を買って行かれたという。お土産として高級、高額のものが人気があるという。杖は高齢者向けのプレゼント用として贅沢でお洒落な商品として人気があるというが、韓国人には杖は障碍者のイメージが強く、それほど好まれない。しかし、必要とする方にプレゼントをしたときはとても喜ばれた。杖の文化も異なる。

 

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韓国大統領候補のテレビ討論会

2017年04月20日 06時16分51秒 | エッセイ
 私としては珍しく深夜まで韓国大統領候補のテレビ討論会を視聴した。大統領たちの悲劇的な終末を見ていても「大統領になりたい」と言った。「詐欺師より政治家が悪い」自省のことばなどが乱舞した。アメリカの討論会を模倣、参考にしてより発言時間を厳格にして、主に二人つつ問答式討論「デベートdebate」が行われた。文在寅、安哲秀の両氏に注目して聞いた。学歴の差は感じにくく、安氏はスピーチが上手くない純粋さは感じたが論理性、ビジョンなどが弱いと思った。文氏については反日的であると否定的であったが南北関係などへの思考は合理的であると感じた。人選、選挙に失敗してきた韓国の国民が慎重にすべき時である。 
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波乱万丈な人生

2017年04月19日 05時45分56秒 | エッセイ
 作家柳美里氏とは久しぶりに会うような気分であるが実は初対面。彼女は拙著『恨の人類学』を手にしていた。ぎこちなくない、よそよそしくない。なぜであろう。民族感情によるもの?。彼女は在日3世、私はニューカマー。否、有名な作家に会う度にもしかしたら私の人生を小説として書いてくれるのではないかという期待感?。皆自分の人生は波乱万丈だと思うのではないだろうか。そして人はそれぞれ自分の人生を小説にしたら何冊にもなるだろうと思うだろう。私もそうである。*東洋経済日報2017.4.7寄稿文
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東京から着任した記者

2017年04月18日 05時39分29秒 | 日記

 激しい雨の音、避難指示や避難勧告の音が一気に春から脱皮したような昨日、私は研究所で楽しく談笑をしていた。東京の新聞デスク全国版で活躍されていた方が下関へ一線記者として赴任された女性と長らく話をした。彼女は私たち夫婦に対して予備知識を持っておられた。私は国境の港文化について、下関、石垣島、稚内など船による小規模の国境貿易などを強調した。流域を転々とするだけではなく、彼女を通して絆がつながり、縁が広がってほしい。

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窓から見える風景

2017年04月17日 05時21分54秒 | エッセイ
 様々なニュースで不安な心境になっているのか、窓から見える風景、畑仕事の夫婦かと思われるお2人の姿を見て平和な心になる。ミレーの絵「晩秋」などの絵心が伝わってくる。この頃、ほぼ毎日家内と日が暮れるまで校正作業を続けている。私の人生の日が暮れている。*魏明溫畵伯作
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金日成誕生日

2017年04月16日 06時21分37秒 | 日記

 4月15日は金日成の誕生日で緊張の祝祭日であった。一般的に言って死んでから死者が祖先になるのが東洋の祖先崇拝であるが、誕生日を以て記念し、英雄化するのはアメリカワシントンなど西洋の考え方である。金日成はスターリンや毛沢東と同様にミイラ式に保存されている。死んでも生きているというように年号と記念日にもなっている。日本と北朝鮮は非常に似ている。日本の天皇制は歴史上確固不動なものであり、「退位」といっても天皇の数が増えることになるようである。

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